日常のページ

 

11/1(月) 昨日はなかなかのハードな一日やった。家づくりのためのメーカーショールーム巡りが休みの日課になってしもた・・・。朝一から、駅前の関西電力にあるでんおん館という所に行ったら何とお休み。ショールームが日曜お休みなんて、何を考えているのやろう・・。エコキュートの比較資料が欲しかったのに・・・。その後、御池にあるINAXのショールーム、松下電器のショールームをはしご。愛犬チェリーの餌を買った後、北大路通にあるモデルハウスで積水ハウスと夕方まで、ず〜っと打ち合わせ。これがなかなかしんどい。

 

 第一次の見積は出ているのだが、これは概算見積と思いきや、かなり煮詰まった正式見積に近いのが出てきていたので、いろいろ検討がしやすい。私は一昨年に続き、家づくりが2度目なので、今度は前のと比較が出来るメリットがある。そこそこ内容を詰めてから見積をして貰っているので、床面積が11%以上少ないのに何で躯体が23%も値段が高いねん。とか、外壁の面積比較の資料を出してくれとか、かなり、突っ込んだ質問が出来る。

 

 いろいろ悩んで、オール電化にすることにしたのだが、電気温水器と、エコキュートというものの違いが今いち、判らない。何でも、エコキュートにしたら、空気中の二酸化炭素を採り入れて、それを圧縮し、そこから出来た熱で、お湯を90度まで温めるのだそうな。使うときは、これと水を混ぜてお湯にして使うのだが、素人には、なんでそんなことでお湯が高温になるのか、サッパリ判らん。

 

 判るのは、これが70万円もする高価なものであるということと、10年ぐらいの耐用年数しか無いということ。仮に月に900円の電気代で済んでも、70万を10年で割れば年7万。月で割れば、5833円。これってランニングコストに含まないと、フェアーじゃないわな。ということは、足して、月に6733円のコスト。ガスで8000円から12000円ぐらい毎月払っている人は、メリットあるか・・・。いろいろ悩みは尽きない。。。

 

 さて、イラクでは、幸田さんが、残念なことに、イスラム原理主義者の一グループ、アルカィーダ系に斬殺された。死体は首を落としていたというから、まるで中世のような極めて残酷な殺し方である。バグダッド郊外にアメリカ国旗である星条旗が被せてあったというから、嫌らしい・・・。

 

 もともと、日本は中東諸国では、好意的に見てもらっていた国の一つだった。それは、欧州各国や、米国が近世において、この地域を隷属的に植民地化していたという歴史がある。ところが、日本は地理的にも遠いので、縁が薄い。日本は、ロシアを破ったことのある強国で、国民性は真面目で几帳面、礼節を重んじ、恩を忘れない。高度な技術力を持ち、世界一高品質の優秀な製品を作り出す。そして、何より、広島、長崎に世界で唯一の核爆弾を憎きアメリカの手によって落とされた事のある被爆国である。我々の仲間ではないか・・・。

 

 だから、中東諸国は、日本に好意的なのである。ところが、ところが、ここ最近はアメリカの何でも言いなり。米国追随オンリーの政策ばかり採っている。何で、共通の敵、米国に対抗しないのか。と、いうところがイラクの人の本音やろうね・・・。

 

 日本は日本で事情がある。世界最大規模の米軍基地が日本にあることで、この50年間以上、ロシア、中国や北朝鮮は手を出せない。これまで、米国の安全保障のおかげで、日本は経済成長をしてこれた。アメリカは、安かろう、悪かろうの時代からずっと、日本の製品をたくさん買い続けてきてくれた。そのおかげで日本は豊かになった。この厳然たる事実を無視して、対米追随批判は、したらあかんと思う。

 

 島国の日本にとって、アメリカは戦後無くてはならない国になっているのである。それを明日から急に、これからは、中国に着いて行きますわ、なんて、言える訳がない。在日米軍に完全撤退してくれなんて、急に言える訳がない。それほど、両国間の経済関係は一体化している。先日、アメリカの最大の貿易相手国は、日本から中国に変わったが、最重要関係国であることに変わりはない。

 

ホントは日本だって、独立独歩で行きたいんや。でも、アメリカにノーと言える国と国の関係には、まだまだなってないというのがホンマのところやないやろうか・・・。イラクに派兵してくれと言われたら、北朝鮮や中国対策で手一杯やと、断りたいんや。でも、断れへんから、イラクに兵隊が行っているし、無料で高い石油をどんどん補給している。いくら、小泉のオッサンでも、ブッシュによう鈴を付けに行けん。ほんまは、もう、これくらいでええやろう。と、自衛隊も米軍も帰りたいところやろうけどね。。。

 

 しかし、今回の人質斬殺は、日本人なら、誰でも、クソッ!という気持ちになったのやないやろか。同時に無慈悲にも人の首をいとも簡単に切り落とすという、時代ががった蛮行が、まだ許されているような国が、この地球上にあること自身が、許せない。と、感じた人も多かったのではないか。。。今度の事件は、ある意味、多くの日本人の心を、対テロの闘いという主戦場に、乗っけてしまったのかも知れない。日本人もいつまでも、大人しいだけの国民性であるはずがないことは、歴史が物語っている。。。変な方向に、日本が行かなけりゃ、ええけどね・・・。

 

 11/2(火) 先週の金曜日、京都新聞が大誤報をしてしまった。イラクで人質になっていた幸田さんの遺体が発見され、殺害されたと、断定してしまっていたのだ。この時点では、まだ未確定だったのに、小泉首相の「テロには屈しない」「自衛隊は撤退させない」という、いち早いコメントを批判していた。あたかも、それが直接の原因で殺された。小泉発言が幸田さんを殺したと言いたげな口調であった。

 

 もともと、京都は王城の地であったのが、大政奉還、東京遷都で首都では無くなった土地。当時の都人の落胆は、いかほどのものだったろう・・・。そのこともあり、判官贔屓な部分なども重なり、お上に対して、批判的な風潮が強い。京都の共産党員の比率は日本一多いのも、そんなとこからかねぇ。

 

 地方紙にしては、かなりデカイ方の新聞社である京都新聞も、そんな土地柄を反映して、やや左寄りな記事も多い。ただ、京都に住んでいる者にとって、必要不可欠な葬式情報などがあるので、京都新聞を仕方なく採っている人も多い。地元の記事にも当たり前だが強いからね。よく他の地方に旅行に行くと目にするようなショボい記事ではなく、京都新聞は、全国紙並みのレベルの記事を出している点は評価できる。

 

 ただ、今回のように少し国際的な記事になるともうダメダメ。共同通信社の記事の受け売りしか出来ないのだから、当たり前だが、大新聞社並みに世界各国に特派員を駐留させておくだけの予算もない。そりゃ、当たり前や。ただ、新聞に載るということは、良きにつけ悪しきにつけ、事実であるというのが、大前提である。今回のように誤報を出してしまった場合、それがどういう社会的な影響を及ぼすことになるかを、十二分に見極めなければならない。幸田さんの親は、ひょっとしたらまだ生きていると、それだけを頼りにしておられる。そこに、幸田さん殺害されるの記事が出れば、どういうことになるか。

 

 品の無いのは、誤報の際に、政府の自衛隊派遣批判を、せんどしておいて、翌日の朝刊で誤報のお詫びの記事より大きく、今度は政府の情報が錯綜しているとまたまた政府批判の大見出し。あたかも、政府の広報のおかげで誤報になったような言い訳をしている点である。これはいただけない・・・。謙虚に事実が確認できていなかったのに断定的な報道をしてしまった事への反省の態度が必要や・・・。その後、結果として、幸田さんは別の遺体として、発見され、指紋の照合の結果、ご本人であることが確認されたが、誤報は誤報。京都新聞は、意外とええかげんやなぁという印象だけが残ったことになるね・・・。

 

11/3(祝) 昨日はアメリカの大統領選挙の投票日。アメリカは月曜日に選挙するのやね。ブッシュかケリーかの最終決戦にケリがつく。アメリカがくしゃみをしたら日本が風邪を引くという言葉が有ったが、この体質は、まだ何も変わっていない。為替相場は、どちらにせよ、だんだん円高に向かうだろうし、ケリーだとその傾向がより早まるというのが、その筋のご意見のようだ・・・。ドル預金、日本円にしとこかなぁ・・・。

 

 決戦にケリがつくと言えば、ライブドア対楽天のプロ野球参入争いも、けりが付く。今のところ楽天有利かという下馬評である。ライブドアもこれだけ露出したから、ええ宣伝になったから損はしてないわなぁ・・・。でも、先に参入宣言したのは、ライブドア。ネットでは、ホリエモンくんというニックネームでライブドアの堀江社長を応援する声が大きい。ナベツネさんとのバトルもあったしね・・・。噂では、読売が楽天に参入してくれと頼んだというのもある。いくらなんでもライブドアみたいに、何をやっているのか訳の分からん企業に入って欲しくなかったというのが、ミエミエやからね。

 

 審査の時に、読売の社長が、わざわざライブドアのイメージが落ちるゲームソフトか何かを持ってきて、嫌がらせしていたのも、何か変やったね。。。私は、両方とも参入したらええと思う。ついでにソフトバンクも入れたり〜いな。そしたら14チーム。7チームづづのリーグで1チーム余裕が出来るから、選手の調整も楽になるのと違うやろか・・・。あと2チーム参入させて、16チームで、いろいろ盛り上げて行く手もある。長いペナントレースを、うまく何度か山場が来るように企画したら、今年のパリーグ、プレーオフみたいに、盛り上がるのと違うやろか。前期、後期、交流戦、なんでもええ。野球を何とかして面白くする方が、先と違うやろうか・・・。

 

 11月になったら、いろいろなことが変わる。お札が20年振りに総入れ替え。道交法で運転中の携帯電話使用が厳罰化。年賀状の発売。ウチの店もそろそろ、お歳暮商戦に突入というところやろうね・・・。

 

11/4(木) 僅差ではあったが、アメリカのブッシュ大統領が選挙に勝った。ブッシュ大統領のお父さんも出来なかった再選を果たしたことになり、あと4年の任期が決定した。モア・フォー・イャーズ。もうあと4年キャンペーンの方が勝った訳や・・・。これで、アメリカでは、今の強硬路線の継続が選択されたことになり、北朝鮮やイラクはがっくり、日本はホッとしたというところが、本音やろうね。ケリーになったら、また日本の経済関係に悪影響があるところやったしね・・。平和的な部分は、ケリーの方が期待できたんやけどなぁ・・・。

 

 さて、この再選を受けて、マーケットがどう動くか。為替がどう変わるか。今日は、少し動きが大きいかも知れんなぁ。そんな大きな事は置いておいて、また今晩はお通夜の仕事。有り難いこっちゃ。仕事は無いよりあったほうがええ。Think Grovery,Act localy.グローバルな視点を持って、各々の地域で行動せよ。これも、大事な教えや。

 

 さて、プロ野球の方も、東北楽天ゴールデンイーグルスが仙台で旗揚げすることが決まって、来年も何とかセ・パ12球団で、運営されることになった感じ。残るは、ダイエーの身売り問題やけど、これは、ソフトバンクが福岡ダイエーホークスの株式の80%を買い取る。ダイエーは残り20%の株を保有し続けることで、優勝セールなどを出来る権利を持ち続ける方向で話が進んでいるようである。これで、めでたしめでたし、となる所やけど、一連のプロ野球騒動。本当の旧体質で問題がある部分は、何も解決されてへん。

 

 そもそも、プロ野球機構そのものが、同業者の寄り合い。本来、プロ野球球団は、野球を人に見せて、金を取ったり、売店で物を売ったり、飲み食いして貰ったり、テレビやインターネットで放映してもらって金を貰ったり、自分のところの選手を売り込んで、タレントにしたり、CMに出したりして、生計を立てている会社。芸能界的に言えばプロダクションみたいなものや。そんな会社は、本来、やる気と金のある人ならば、誰でも旗揚げ出来るというのが自由主義社会の大原則や。

 

 それを、たまたま先に経営していたからと言って、そこいらの社長さんが雁首並べて、「審査」するのが、おかしいと、私は思う。参入障壁を作っている業界団体は、自分たちの利益を独占したいがためや。これは、有る意味、不正競争防止や、独占禁止法の諭旨にも反するのやないやろうか。

 

 例えば、今の球団とは別に、元気のある企業が4社ほど集まって、4チームの野球チームを作って、スーパープロ野球と称して興業を初めてもええ訳やろ。PBLに何にも独占権がある訳やないのやから・・・。まぁ、実際、それがなかなか出来ひんから、実現せえへんのやけど。

 

 アメリカのプロ野球は、プロ野球機構が有る程度のお金を集めて、それを貧乏チームにも配分することによって、2軍の選手の育成や、倒産するチームの救済に充てている。日本のプロ野球で利益を計上しているのは、巨人18億、阪神13億、広島8000万の3球団だけ。あとは全部10億〜20億の赤字。赤字の球団の企業努力も必要やけど、アメリカ方式を真似て、プロ野球機構から赤字チームへ数億づつの援助をするのも、一案やろう。。。

 

野球以外の、他のあらゆる業界では、新規に元気のある会社が出てきて、売上不振になった会社が撤退するという、新陳代謝機能が機能している。仲良しクラブの仲間に入れてやるか、入れてやらないかを審査するなんて、全くもっておこがましい事ではないか。こんなん許してたらあかん。。。

 

 折しも、プロ野球の球団オーナー連中は、どいつもこいつも、一場選手へのにぎり金事件やら、株の不正取引やらで、引責辞任が相次いでいる。そんな人たちが、審査だなんて、ちゃんちゃらおかしいわ。自分らを何様やと思てんねん。お客様に食わせて貰っている立場、悪く言えば、もともと、皆さんのお恵みに頼る、乞食商売やんか・・・。それならそれで、もっと面白い野球を見せんかいな。盛り上げんかいな。プロとは、そういうもんや。。。

 

 11/5(金) ケリーが勝つよりはマシやけど、今より少し、円高ドル安になりそうな気配のようである。漁夫の利を得そうなのがユーロ。しもたっ、ユーロ建ての外貨定期残しておいたら良かった・・・。乗り換えよかなぁ。。。

 

 さて、アメリカの大統領選と密接な関係にあるのが、石油。ブッシュのタニマチは米大手石油メジャーやしね・・・。イラクが政情不安なのと、エネルギーの暴食大国、中国の経済が絶好調なので、最近の世界の、原油価格は高くなる一方。日本でも、灯油がいよいよ1缶1000円の大台を超えてきた。ガソリンも1リットル120円前後で高めに推移していることもあり、軽油も高くなり、運輸業界では、まさしく死活問題となっている。

 

 燃料価格以外で、運輸業界のもう一つの関心事が、世界一高い高速料金である。日本の国内運賃は世界一高いと言われているが、その大きな原因の一つが、この高速料金の高さである。そのため、高速道路の大口利用者であるほとんどの運送会社やバス会社は、自衛策として、高速道路の通行料金を少しでも安くするために、企業共同組合というのを結成している。

 

その組合が20〜30社ほどの会員企業の高速料金を、日本道路公団の子会社、道路サービス機構というところに、毎月一括して納入するシステムを採ることによって、その1〜2割ほどが割り引きになる制度がある。これを別納割引制度というのだが、まずいことに、この制度を悪用して、個人からも会員を募ったり、一般企業からも利用者を集めて、偽装組合のようなものを創る輩が出来てきた。

 

 当時の国土交通省の扇千景大臣が、この事を取り上げた。料金を引かなくてもええ大口利用者でない人まで、高速料金を割引している現状がある。これは、一般利用者と著しい不公平になっていて、大きな問題点がある。また、この制度によって、得られた手数料のうちの一部をプールして、裏金に回し、この金を遊興費にしている奴らも出てきた。一般の会社の社員が使った高速代の1割ものお金がプールされて、その一部がゴルフや接待や、宴会や旅行などに廻っている。税務当局も、この課税出来ない旨みを問題視していた。

 

 そこで、扇大臣の鶴の一声で、大口割引の中止が即決で決まった。ところが、困ったのが全国に何百とある企業共同組合である。高速代が安くなるメリットがないと、この組合の存続理由が無くなる。組合の仕組みは、まず、その月に利用した高速料金を各企業から受け取り、公団に納付する。そこで受け取れる手数料と割引が組合に戻ってくる。例えば毎月5000万円を利用する組合があれば、その約1割の500万円ほどが帰ってくるとしよう。この余剰金の8割方は利用金額に応じて各企業に払い戻されるのだが、全額ではない。そのまた1割の50万ほどは、組合の経費として、請求事務をする人件費等に充てられるし、また1割ほどは運営資金に留まる。

 

 各企業にとっては、例えば500万毎月払っている会社は、50万を割り引きとして貰うところが、40万だけ帰ってくる。そんなイメージなんかなぁ・・・。これを一挙に無くすというのやからさぁ大変。今度は旧運輸族や運輸官僚の巻き返しが始まった。そして、結果として、またこの組合が存続することになった。今度は、別の割引制度が出来たのや。やっぱり、構造改革やいくら言っても、日本はなかなか変わらんなぁ・・・。高速代なんて無くなったらええのに。組合の存続より、そっちのほうが大事や。。。1964年に開通した名神高速の召還時期である、40年経った2004年に、無料開放しますと言った政治家はホンマ、嘘つきや!いざとなったら、高速道路のおいしい利権を手放すのが惜しくなっただけ。こんな奴ら全部クビにせえっ!誰か、こいつらを詐欺罪で訴えたらええのに。ええ事言って当選したのやから、公約実現出来ひんかったら、これは詐欺やろう・・・。やっぱり。。。

 

11/6(土) 今年は、色々な意味で、野球の話題の多い年やった。いろいろあった中で、一番凄いのが、イチローの大リーグ最多安打記録の更新。262本やったっけ。この数字、1シーズン130試合ほどあるとして、−大リーグはもっと多いか−毎試合毎試合、1試合に2本換算でヒットを打ち続けないとあかんという、恐ろしい記録、何年も破られなかったのも、うなずける。これを、事も有ろうに、日本から来た選手が本場の大リーグで破ろうとしていたのやから、全米中が大騒ぎになった。

 

 アメリカのええとこは、日本人であると言うことがハンディにならないことであると、私は思う。アメリカはもともと、移民の国。ほぼ全国民が、移民で移り住んできたという歴史がある。シーズン終了間際のイチローの所属するシアトルマリナーズのホームグラウンド・セーフコ・フィールドは、チームが地区リーグで最下位であるにもかかわらず、超満員のアメリカ人たちで、埋め尽くされた。

 

 このスタンドに、一人の年老いた日系2世の老人が娘と孫の姿があった。シアトル在住の絵本作家ジーン・D・オキモト氏という方のお父さんである。彼女が書いた「イチローへの手紙」という絵本が今、爆発的に売れているそうである。この絵本は実話を元に構成されており、心温まる作品として大きな話題になっている。

 

おじいさんの孫、息子のヘンリーは、大親友のオリバーと大げんかをしてしまって、なかなかその怒りが収まらない。「オリバーなんて大嫌いだ。さっきまでは友達だったけど、もう友達なんかじゃない!」その日は、大好きなおじいちゃんがマリナーズの試合を見に、セーフコフィールドに連れていってくれる、前から楽しみにしていた日だったのに…。

 

第二次世界大戦で軍隊にいたおじいちゃんは、イチローとササキ、ふたりの日本人選手の素晴らしい活躍を例えに出しながら、自分の孫、ヘンリーに「許す」ことの大切さを教えた。「仲直りするには、時間をかけて、心を開くことが大切なんだよ」。

 

 なかなかオリバーを許す気になれない孫息子ヘンリーは、マリナーズの試合のある球場に来てまで、何故許せないのかと、理由を聞かれ、おじいちゃんに、オリバーとのけんかのことを話した。すると、おじいちゃんは、自分にも、もう絶対に許せないと思ったことがあった…と、日本と米国の戦争について話してくれた…。 

 

 大戦前、日本は国力の無さから、ブラジル、ハワイ、米国へ多くの移民を奨励した。小国である日本が生きて行く道を模索していた時代でもあった。多くの日本人が住み慣れた祖国を後に、いろいろな国へ移住した。今の豊かな日本では、考えられないような事だったが、その頃の日本は貧しく、夢の持てるような国では無かったのである。

 

 アメリカ本土、主に西海岸に渡った多くの日本人は、人種差別に遭いながらも、地道にコツコツと経済基盤を固めつつ、その地で生きる基礎をなんとか築いていたころだった。ところが、第二次世界大戦の開戦。日本人は敵国人。日本軍のハワイ真珠湾奇襲攻撃に怒ったアメリカ人は、口々に「リメンバー・パールハーバー(真珠湾を忘れるな!)」を合い言葉に、日系人を強制収容に押し込んだり、米国への忠誠心を示すために、米軍に入って日本軍と戦うという辛い目にも遭う人もあった。

 

 当時のアメリカ人は、ジャップ、ジャップと、全米中のほぼ全国民が、日本人を目の敵にしていた。日系人は迫害され、日本人というだけで、白い眼で見られ、モノを売って貰えないとか、石を投げられるなど、厳しい差別を受けた。。。


 そんな時代から50年。。。。作者のオキモトさんはセーフコフィールドにこだまする「イチローコール」を体感して、「これは奇跡だ!」と思ったそうある。それまで、ご主人が日系二世の彼女は、50年以上前の日米開戦以来、日米両国の間にある「わだかまり」を常に心に感じながら生きてきた。イチローから贈られた奇跡を何とか絵本にしたい、と作られたのがこの「イチローへの手紙」である。大好きなイチローを通して、この国と日本の歴史を知る、そんな絵本になっている。


 今回の記録達成で、イチローがアメリカ合衆国という国に与えた影響は、ただ単に野球に関することに留まらない。シアトルの地元紙によると、アメリカの子供たちが「イチローになりたい!」と言っている姿を伝えていて、日米の文化が溶け合うような一種の社会現象にもなっている。

 

そして、もうひとつ、この作品にも描かれたように、第二次世界大戦で敵同士となった日本と米国の兵士同志のの憎しみ・心のわだかまりまでも、この奇跡が解いてしまったこと。イチローをはじめ、松井などの大リーグで活躍する日本人選手たちの活躍を心の底から、一番喜んだのは、当地の日系人たちであったことは言うまでも無いだろう・・・。この本、なかなかええ、話でしょ。なかなか本屋でも売り切れ続出で買えないみたいやけど、増刷出来たら、見てみてください。。。

 

11/7() 来週からいよいよサラダ館は、お歳暮セールに突入するので、今日が年内最後のお休み。最後の休みはやっぱり積水ハウスの納得工房という大型シヨールームみたいなところへ予約を入れてある。床や建具の色決めをしたり、壁紙を検討したり、やるべき事は山ほど有る・・・。家づくりは、ほんと大変な作業である。。。

 

さて、金曜日に、解体の見積の立ち会いと地盤調査のため、夕方に時間を作った。建築予定の庭数カ所を鉄の棒みたいなモノをどんどん地中に埋め込んで行き、どのぐらいの深さに硬い岩盤があるかを調べる調査である。もし、この結果が悪いと、何百万もの地盤改良費用がかかることもあるから、大変重要な調査である。金曜の調査では、比較的浅いところで硬い地盤があることがわかり、ホッとした。あんまり、こんなのにお金をかけたくはないもんね・・・。

 

 さて、積水ハウスが鉄骨の3階建てのシリーズを統合して、アーバンコレクションという商品にして、来週発表するそうな。詳細はまだ判らないが、パンフレットは、届けてくれるとのこと。楽しみやなぁ・・。大枠のプランは出来上がっているので、あとは、どう色づけするか。使えるネタが増えていたらええけどね・・・。

 

11/8(月) 厚生労働省の中に、社会保険庁というのがある。これがふざけた役所で、無茶苦茶なことをやっている実体が次々と暴露されて、社会問題化している。

 

もともと、国民健康保険は、地方自治体、つまり都道府県がサラリーマンではない自営の人や農林業の人のための健康保険として、その掛け金を徴収してきた。ここに利権があると思ったのかは知らないが、国と地方の公務員同士で仕事の取り合いをした結果、国が勝って、国保の保険料を徴収することになった。

 

 ところが、地方自治体でさえ、「お役所仕事や」と揶揄されていて、国保掛け金の徴収率が悪いのに、国家公務員が、国保の徴収者になったとたん、何と半分以上の人が掛け金を払わなくなってしまった。国は請求書だけ送って、みんなが素直にハイハイと高い掛け金のお金を払うとでも思っているのやろうか・・・。

 

府庁や県庁なら、まだ身近やから、督促されたら、払わなあかんなぁと思う人もいるやろうけど、社会保険庁やなんて、国のお役所で、遠いし、担当者の顔も知らないし・・・っていう感じの人多いと思う。まして、サラリーマンはその雇い主や会社が保険料の半額を負担しているから、まだ安いけど、国保は全額が個人負担。掛け金がバカ高いし、アホらしいと思っている人も多い。

 

 まして、若いフリーターの人たちは、増え続けている。若い人は病気なんかほとんど罹らないし、保険証のお世話になることもほとんどない。だから、高い掛け金を払ってまで国保に入らない。いや、高すぎて保険料が払えない。こんなのが、現状である。

 

社会保険庁は、こんな若者たちに何とか国民健康保険に加入させて、何とか掛け金を払わせて、高齢者がバンバン利用している医療費の支払いに回さないと、制度がパンクしてしまう・・・と必死や。

 

ほな、実際のところ国、つまり社会保険庁はどんな仕事をしているのやろか。一番人数の多いのは企画部というところなんやそうや。この人らは、国保のPRのためとか、何とか加入して貰うための宣伝とかの仕事をしている。その他に、いろんな出版社の出す国民健康保険の本の監修というのをやっていると言うのだ。

 

この監修というのがくせ者で、この出版各社が高額の監修費というのを社会保険庁の職員に支払っているというのだ。その額なんと年間5億とか・・・。こんな本、誰が買うねん。と、思ったら何と、全国にある社会保険事務所が必ず買うというのだ。そりゃ、法律や制度が変わったら、末端の社会保険事務所に、変わった内容を伝えなあかんのは判る。

 

一般の会社なら、職員がワープロでシコシコ打った文書をコピーか簡易印刷するなどして、郵送か何かするのが普通やろ。ところが、こいつらは、それを本にすることによって、その文書を「売り物」にしてしまいよった。まるで錬金術やんか。その本を買う社会保険事務所のお金はどこから来るのか。これは、みんなが払った保険掛け金やろ。つまり公金や。

 

だから、このシステムを使うことによって、こいつらは、国民健康保険の掛け金を出版会社経由で、マネーロンダリングして、監修料という名の公金横領を合法的にやっているとも言える。これはあかんやろう・・・。

 

この毎年5億もの金を、会社で言えば社会保険庁の経理課みたいなところが、一括で管理していて、人事異動の時の歓送迎会や、新年会忘年会費などに充てるべく、各課に頭割りで交付していたというのだ。そして、この制度を10年前からやっていたというのだ。「役人天国」と言う言葉があるが、まさしくこれは、その象徴なのやないやろか・・・。

 

過去10年間に渡って、退職した人も含め、全ての人から、即刻お金を取り返させなさい!こんなこと許してたら、日本の国自身が、とんでもなく悪い国になる。そして、一日も早く、こんな役所は廃止させなあかん。こんな役所絶対にいらない!!!

 

11/9(火) 東京の社会保険労務士育成のための専門学校が、社会保険庁の仕事を全部民営化して、委託に入札するための試算を発表した。社会保険庁には現在約11000人の職員がいて、年間給与の平均は823万円なんだそうな。つまり、この人たちの給料だけで単純に計算すれば年間で905億円。民間に委託した場合の平均年収は400万円ほどだから、人数を減らさずに、人件費だけを単純に計算したら、440億円。何とこれだけで465億円ものお金が節約出来ることになるのである。

 

いかに、国家公務員が大した仕事もせずに、高給を貪っているかの典型やね。もちろん、何十万人もの公務員さんの全部がそんな人ばかりではないやろう。薄給でハードな仕事をやっている人も多いと思う。問題は、高級官僚という奴らやろね。東大を出て、長官への昇進まっしぐらのエリートコースの奴らには、明らかに学閥があって、ほんの一握りの人間が、このポストをほぼ独占している。

 

官僚制度のピラミッドは、このように日本一優秀な頭脳を持った集団によって、利権が保たれているという構造になっている。一番大きな不幸は、この人たちには、お目付役という人たちが存在しないことである。本来、国民から選任を受けた代議士がその役割を担うべき制度とは、なっているのだが、大臣になる連中は、1〜3年の任期内だけ無難に過ごしたらええ人たちばかり。素人がなんぼ勉強しても、高級官僚以上の知識を身につけるのは難しい。

 

そうこうしているうちに、優秀な官僚たちは、各省庁で国家公務員のトップに上り詰め、力のある人たちは、今度は国会議員に立候補して、舞い戻ってくるケースが多い。例えば労働省出身の元事務次官さんが、議員になってしばらくして、厚生労働大臣で戻ってくるという具合だ。元の職場には自分の元部下だった人たちが上になって残っている。そりゃ、ナアナアになるわなぁ。こんな人たちが族議員になると・・・。もちろん、その人はスペシャリストやから、役人たちも仕事がやりやすい。こうして、組織防衛の輪はどんどん拡がり、より強固になって行く。。。これでホンマにええにゃろか。。。

 

もうひとつ、大阪市の第三セクターが軒並みボロボロの状態になっている。大阪だけに限らず、どこでもそうなんかも知れんけど、特に大阪の酷さが目立つ。大阪ドーム。フェスティバルゲート。ATC。WTC。りんくう。関空。総崩れや。もともと第三セクター方式とは、公共事業をするための予算が組めないぐらいひどい経済状態にあった大阪市が、民間活力活用という大義名分を打ち立てて、またまた大規模公共工事をするための言い訳みたいな制度。

 

実際に事業を進めるのが、誠に失礼ながら、大阪市などをクビになりかかっているような人たちばかりやから、ホントにやる気のない人が多いのやないか。民間なら、結果が出せないと自分の生活に直接響くシビアさがあるから、一生懸命にやるが、出向の公務員なんて、なんぼ頑張っても、給料一緒。同じ給料やったら、楽した方が得。なんていう考えの人が多いから、成功するハズが絶対にない。2〜3年したら、出向先から元に戻してやるなんていう約束を条件に出向をいやいや飲むなんていうケースも多いやろうし・・・。

 

今回、ギブアップが決まったのは、関西国際空港の真ん前にある高い建物。全日空ホテルがテナントとして入っていて、関空オープンの際は、この地域のシンボル的な存在やったやろう。ところが、この周りにいろんな企業をどんどん誘致するはずが、全く来る企業は無し。関空の島内ならまだ客はあるけど、対岸ではあんまりメリツトもなく。精算することになったそうな。

 

どこにでもあるような今回のケースやけど、よくよく考えてみたら、国民の血税を投入して、失敗してしまったケース。「失敗してしまいました」の一言で開き直られても困るわ。。。借金の返済は大阪府や大阪市がやっているし、ここには、国税からも補助金という形で税金が投入されている。一番の大きな問題は、こんな大きなチョンボして、誰一人も責任を取らないという制度にあるわなぁ・・・。府会議員や市会議員、知事や市長が事業をすることを決めたのなら、みんながお金を返さなあかんのやないか。市民、府民、国民も、そんな議員や首長を選んだのやから、全く責任が無いとは言えないけどね・・・。

 

国民が損害賠償請求を公務員にするぐらいにならんと、目が覚めへんのやろうね・・・。結局、儲かったのは、建設工事をやった大手ゼネコンだけ。そりゃ、未だに、高度成長期の土建屋政治みたいなことしていたらあかんわなぁ。。。責任者出てこい!!!

 

11/10(水) 社会保険庁の不祥事が次々と明らかになっている。監修費疑惑の他に、プリンターや使いもしない機器の随意契約での購入が明らかになった。情報機器納入業者の容疑者が元社会保険庁勤務の職員の女性を妻にして、そのコネを利用して、全国の社会保険事務所にいろいろなモノを納入していた。

 

この手口がまた巧妙で、競争入札をしなければならない金額に満たない、ぎりぎりの69万円の随意契約に何回にも分けて、発注・受注していることから、グルになって身内企業に優先受注させていた実態が明らかになっている。おまけにこの受注した金額の約1割が指導料などの名目で、社会保険庁の職員に環流されており、ほんま「やり放題」という感じやね。グアムにゴルフ旅行も接待されてたんやて。

 

民間企業なら、こんな接待なんかは、当たり前のことかも知れんけど、公務員は、国民の血税を預かって仕事をする人たち。いつの間にやら、税金が自分たちのモノという感覚に陥っているのやないやろか・・・。公金という意識が低すぎるのが、公務員全般に言えると思う。

 

よくよく考えれば、社会保険事務所が買う料金収受器や、専用プリンター、職員用のマッサージ機、パンフレツト、コピー機、パソコン、いろいろなものは、全部税金で賄われている。それを身内企業から割高に購入して、その1割をバックさせるやり方は、明らかに公金横領やろ。これは、逮捕して司直の手に委ねるべき事件。戻されたリベートや、受けた接待は、本を正せば税金。これは、何十年かけても返金させなあかん。絶対に!

 

公務員の不正をチェックする調査室などの部門も、相手側が認めた場合だけ、報告書に記載するという、お役人体質の部門。残念ながら、なかなか恐れられる存在までは、行ってないようである。この部門何とか警察の特捜部にやらせられへんのかなぁ・・・。人間、罪になって警務者にでも入らないと、なかなか目が覚めないものや。。。もっと、公金を扱う所は、厳しくせなあかんやろう・・・。

 

11/11(木) 昨晩は、格致のバレーをした後、目で見るクイズの表彰式へ。私は結果5位に。長いこと、吉岡さんご苦労さまでした。

 

さて、株をやっている人で、手元に株券を持っている人は、今年の12月が特定口座への株券を入れる締め切り日になる。株式の世界でも、近年ペーパーレス化が進み、いよいよこの12月末をもって、市場に流通している現株がただの紙切れになる。少し厚手の紙にお札のように立派な印刷をされていた株券。これも今年が見納めということになるのやねぇ・・・。

 

この制度変更によって、大騒ぎになっているのが証券会社。株券をタンスの引き出しの奥に隠している人が多いから、タンス株と呼ばれているこれらの株券。長期保有の人が多いのだが、これが一斉に市場に出てくることになる。これを機会に売ってしまう人も多くなるから、市場は大活況になる可能性もあるし、売りばっかりで、大暴落の可能性も・・・。

 

今度の制度変更で困っているのは、資産隠しのために株券の現株を持っている人たち。来年からは、紙切れになってしまうから、今年中にどこかの証券会社に入庫しなければならない。入庫すると、その情報が表沙汰になるから、税務署にも、しっかりとにらまれることになる。無くなったご主人が、こっそり持っておられた株が明らかになり、それが何億もの価値になり、びっくりされているという事例もあるという。まぁ、たんまり資産のある人のことやから、私ら下々の者には無縁のことやけどね。。。

これから、年末にかけて、どんなドラマが繰り広げられることやら。。。

 

 さて、話は変わって、沖縄本島の南で国籍不明の潜水艦が日本の領海を侵犯。海上保安庁や海上自衛隊が出動して、大騒ぎになった。どうやら犯人は中国の漢級の原潜らしいとか。。。。この地域で日米軍事演習が5日前に終わったとこやから、何らかの意図で確信犯的に日本の領海に侵入したものとも考えられる。

 

 同じ頃、橋本元首相が中国に行っていて、このとこを中国側に問い合わせたが、この事を全く知らなかったそうな。この海域は、中国にとって、太平洋へ出るための大変大事な海域であるとともに、台湾有事の際には米国空母が出撃する海域。日本も資源確保の意味あいと、大事なシーレーンとして、また、有事の第一次防衛ラインとして、尖閣諸島を中心に確保する必要のある海域である。

 

 中国側は、海難救助と苦しい言い訳をしているようだが、本島は、日本や台湾、米国の防衛ラインに探りを入れたり、海底の地形調査など、軍事的な臭いがプンプンする今回の行動である。。。

 

 日本は11月9日未明からP3Cを2機飛ばして、ずっとこの謎の潜水艦を追尾していたそうな。これは、大した物や。具体的には、ソノブイという海底内の音を察知するための装置と、電波を発信するための装置の付いているブイを次々に海上に投下。多分中国語か、モールスか何かで「ここは日本の領海です」「今すぐ浮上して、国籍を明らかにしなさい」なんか、言っていたんやろうね。。。

 

 潜水艦は、ピンガーという音波を出す装置を必ず装着していて、この音波を発信しながら航行する。この音波を出して、それが帰ってきた時間や音で、海域の地形や敵を掌握しながら航行するから、これ無しに潜水艦を動かすことは大変危険な事やということになる。また、実際の戦闘では、相手のスクリュー音をパッシィブソナーというので聞き分けて、味方と敵を区別したりするものやから、このことは各国の極秘事項になっているという。これらは、沈黙の艦隊という戦争マンガの受け売りですけど・・・。

 

 これを今回の事件に当てはめて、想像してみると、日本はソノブイを次々と投下した。謎の潜水艦はそれを無視しながら、逃げまどった。またまたソノブイが投下され、ついに日本の領海まで来てしまった。善意に取れば、そういう見方も出来ないことはない。通常のディーゼル鑑なら何時間に1回かは、艦内の空気の入れ換えのために浮上する必要があるのだそうだが、今回の潜水艦は、ずっと潜行したまま。これらのことから、原子力潜水艦でスクリュー音の静かなロシア製の技術が導入されている漢級の中国原潜というのが、専門家の見方なんだそうである。日本近海も、昔みたいにまた、物騒な時代にならなきゃいいけどね。。。

 

 11/12(金) 日本人というのは、本当にお金の使い方が下手な国民なんやないやろうかと、この頃つくづく思うことがある。行政改革で、国から地方へ権限委譲をしましょう。そのための税源も地方へ移譲しましょうという流れが大きくなってきているのだが、ちょっと待てよ。と、思うような事もけっこう聞くようになってきた。

 

 地方分権化協議会に提言をする審査会で出された資料によると、地方が無駄に使っている予算が何と7兆〜8兆円はあるというのだ。何が無駄かと言えば、例えば緑化政策。具体的には、個人の所有物である生け垣に補助金を出しているのだ。都市緑化は地球温暖化防止のためには、ええことやけど、一部の個人にだけ助成をするような仕組みは、筋が通ってないといえば通ってない。

 

 少子化対策と銘打った、男女交流会。いわいるお見合い事業を地方自治体がお金を出してやるのも、おかしいやろう・・・。異業種交流会という名の温泉旅行、○○サミットという名の慰安旅行。研修会名目の歓送迎会。まだまだ税金を食い物にするような猿智恵のネタには事欠かない・・・。

 

 地方の都道府県や市は、毎年予算を組む。この予算の組み方がいかにも役人的で笑えるのである。普通のサラリーマン家庭なら、毎月25日には何某かの給料が入ってきて、夏と冬にはボーナスがあるから、だいたいこのぐらいは、貯金に回そうとか、子どもが私学に行くから授業料がこれだけかかるとか、食費はこのぐらいは使いすぎだから切りつめようとか、オリンピックは大画面で見たいから、プラズマディスプレイのテレビでも買おうかとか、いろいろ調整しながら支出を増やしたり減らしたりする。

 

 役所でもそんな調整機能が、あったらええのに、残念ながらほとんど無い。というより、やらない。だから、お金の必要な部署と、不必要な部署の調整が中々出来ない。だから自然と、足りなくなるのは困るので、多い目多い目に予算取りをしてしまうし、予算の組み立て方事態、前年にいくら使ったから、今年もいくらという風になってしまう。

 

家庭なら、去年テレビを買ったから今年もテレビを買うなんか言う馬鹿なことは無いのだが、役所の論理では、今年もテレビを買うための予算が要るのだそうな。去年はテレビを買ったから今年は電子レンジを買わないと、その予算が減らされてしまうという意識が働くから、買わんでもええものを買うなんていう馬鹿なことがまかり通ってしまうのである。

 

 これが一般の企業ならどうだろう。例えば、重い商品の配達にどうしても台車が要る。上司に台車を買ってくれないかと、お伺いを立てて、了承が得られれば、台車が買って貰えて、支払いがされる。私にも買ってほしいと他の人が言い出したら、全部の人に買わなくてはならなくなるので、重い商品を運ぶ頻度が高い人から順番に買ってあげて、あとは来年に揃えましょうという感じになる。

 

 役所なら、こうは行かない。必要なときだけお金は使うものなのに、必要でない時にまで何とか予算を使わなくてはならないという感覚である。普通なら、無駄なお金は使わないに越したことはないのに、何とか予算を消化してしまおうと努力する。そんなこと、市民は誰も望んでいないのに。。。

 

予算の組み立て方で、前年比何%という表現をまず止めるべきである。部署別にどれだけお金が要るというのを出させて、それで予算を組み立てて行くのは、一見効率の良いような方法に見えて、実はお金の使い方を極端に固定化してしまう最も愚かな方法であることに、みんなが気づいているのに、絶対に変えられない。なぜなら、彼らが役人だからである。

 

必要なお金を一元管理して、無駄なお金を一円も使わないようにする。そんな我が家の金庫番、大蔵省的な方法が今必要なのやないやろうか・・・。予算は消化するためにあるのやない。必要な時にしっかり使って、不必要な時には、絶対に使わない。そんなモラルが確立されないと、いつまでたつてもいたちごっこやね、これは・・・。

 

11/13(土) 私が心筋梗塞で入院、退院してもう3年になる。当時、ものすごい胸痛がして、一度、死にかけたのやけど、カテーテル手術の結果、おかげさまで生きながらえている。心臓の中にチタニウム製の網の筒みたいなものは入ったままだが・・・。お医者さんには、もう大丈夫と太鼓判を押されてはいるのだが、がんばって運動して体重を落として、心臓への負担を少しでも少なくして下さいと注意されている。普段はおかげさまで大して意識することは少ないのだが、急に寒くなった時期とか、夏場に汗をかきすぎた時とかに、ときどき、心臓がどきどきとするぐらいが少し気持ち悪い。

 

そう言えば昨日、木村君という島原大門で料理屋をやっている友達のお父さんが77歳で亡くなった。人が死ぬのはやっぱり少し気候の変わり目が多い。やっぱり少し、怖いモノやね・・・。

 

私がこの手術で変わった事と言えば、体重の激しい乱高下である。この救急車で運ばれた日以来、私は一本もタバコを吸うのを辞めた。そのお陰で83sだった体重は増え続け、一時は96sまで増えてしまった。さすがにしんどくなって、少しづつ体重を落として、現在は87〜88s。あと、5sは大変かなぁ。。。

 

もうひとつ変わったのは、保険に全く入れなくなった。そりゃそうやわなぁ。一度でも心臓病に罹った人は、早死にする確率がドーンと高くなる。そんな人に保険に入ってもらっていたら、保険会社は、倒産してしまうわなぁ。。。保険に入れないということは、ローンが組めない。つまり、借金まで出来なくなるということになるのである。これは、ホント痛い・・・。

 

反対に有り難いのは、身障者手帳というのが貰えたこと。高速道路は半額で利用出来るし、京都市のバス地下鉄も無料で利用させていただける。飛行機は25%引き。JRは100qを越えて2人で移動した場合は、2人分の運賃が一人分になる。タクシーも1割引いてもらえる。

 

最近、タクシーを利用する機会はめっきり減ったが、それでもたまに利用するときも、割引率が1割だというのもあり、あんまりこの手帳を提示することは少ない。これは運転手さんにもよるのだが、残念ながら、あんまりええ思いをしたことがないのである。

 

先日も、珍しく、京都駅から老年の父を送って、自宅にまでタクシーで移動した。料金が1000円を超えて1120円になったので、持っていた障害者手帳を提示した。提示したら1000円ピッタリで済むのである。すると、運転手さん曰く「これやったらもっと早く提示してくださいなぁ。信号待ちにでも番号書けるし。。。そうしたら、スッと降りてもらえるでしょ。。。」まるで、この手帳の提示が遅いのが利用者の落ち度であるかのように叱責された。わずか120円のことやけど、私は手帳を掲示したことを後悔した。

 

そして、私は少しムッとしたが、何にも言わなかった。別に、ちゃんと割り引きしていただくのやし、申し訳ないなぁという気はこちらにもある。割引く際に、手帳の番号を控える会社と控えないで、見るだけでそのままのケースもある。第一、手帳の掲示は、お支払いの際に、というのが一般的なルール。先に掲示せよと言われたのは、全く初めてである。手帳を出すのは、こっちもちょっとだけ、勇気の要ること。出来たらこんなのを人様には見せたくないという気持ちもある。。。

 

タクシーの運転手さんの給料は水揚げ制。売上の何パーセントかが給料になる仕組みやから、なかなかシビアになられる気持ちは判る。でも、こんな事まで、言われたら、もう嫌になって、手帳自身が使えないようになってしまう。せっかくの制度、もう少しご配慮頂けたら、良かったと思う。割り引いてもらっているのに、大きい顔するな。そりゃその通りかも知れんけど、ちょっとだけ、利用者の気持ちを汲んで貰える人やったら、もっと良かったかな・・・と、思う。。。。

 

11/14() 今週からお歳暮の早期割引予約セールの開始。年内休み無しになる。日曜の休みが無くなると、困るのが買い物。ウチでは、お米とかビールとか犬の餌とかジュース、ミルク、トイレツトペーパーなどの重たいとか嵩張るモノは、休みにまとめ買いしているのだが、これが出来ない。どうしても店を閉めた後に買い物に行かないといけないので、食事の時間が極端に遅くなる。遅くなると塾へ行く子どもの食事には間に合わない。子供らも食事があてにならないから、何かを買って食べてしまうと言う悪循環になってしまう。家庭円満は夕食から。やっぱり、ちゃんと揃って食事をせんとあかんやろう・・・。しばらくは、しゃあないかなぁ。。。

 

最近、どうも大企業の不祥事が多い。西武が長きにわたって、株主向けに嘘の報告をしていて、東証から上場廃止処分にされるのが確定的になった。業績不振以外の理由で上場廃止といいうのは、全く前代未聞の珍事である。西武といえば、関東の大手私鉄会社。コクドや西武百貨店、パルコ、プリンスホテルグループなど、日本の経済界のエースみたいな存在やった会社。そんな会社がまた何でや・・・。堤さん独特の資産管理方法が、世の中に受け入れられなかったっていうことやろうか・・・。

 

昨日の新聞を見たら、和歌山が本社の駿河屋という和菓子メーカーが、粉飾増資をしていた疑いがあると報道されていた。駿河屋は京都伏見の鶴屋が和歌山へ引っ越し、徳川家に贔屓にされ駿河屋を名乗ったという老舗。業績不振を隠すべく、架空の増資を繰り返して、株価を維持していたそうな。

 

今の世の中、半年先には何が起こるか判らない。西武やダイエーみたいな大会社があかんようになるなんてね・・・。大会社でも、毎年同じようなことをやっていて、役所みたいな体質になっているような会社が危ないっていうことや。何でもそうやけど、常に新しい事業が生まれて、体質改善が図られている組織はリスクヘッジが出来ているから強い。一方で不振に陥る部門があっても、他方で儲かるからや。

 

何百年も同じ商売をしてますという老舗も、実は同じモノばかりを作っているわけではない。新しい技術革新を続けて、より良いモノを生み出そうという精神がそこにあるから、長続きする。今でこそ、ハイテク産業の固まりみたいな京都の企業もそれやから生き残っている。

 

京セラは、もともと陶器屋さん。電気工事には無くてはならない絶縁体のガイシなんかを作っていた会社やったはずや、その分家さんの松風陶歯は人の歯をセラミックで作っている。大日本スクリーンも、もともとは友禅染めの型を作っていた会社。呉服の見本帳ばっかり作っていた会社とか、紋を作っていた会社が電子機器に内蔵するプリント基板を作っていたり、コンデンサや携帯電話の部品で稼いでいたり・・・。会社は売るモノ、創るモノをコロコロ変えて成長している場合もほんと多い。何が成功するかを読む目、つまり「目利き」がより大事な要素になってくるのやろね・・・。

 

このことは、常に時代を読むという努力を怠ってないということやろう。そんなところしか生き残って行けない。それが今の世の中になってくる・・・。

 

11/15(月) 今の天皇家唯一の女の子さんサーヤこと清子さんの婚約が決まられた。久しぶりに明るいニュースで、何かホッとするなぁ・・・。女性の皇室はお嫁に行くと、皇籍が無くなるとか。現在の感覚では、ちょっと遅れている感じかなぁ。愛子さんが天皇さんに将来なっても良いと私は思うけどねぇ・・・。でも、持参金を1億5000万円もお持ちになるそうやから、それだけで普通の婚礼ではないけどね。

 

皇室からお嫁に行くと言ったら、古くは近衛家や島津家、最近では、裏千家などそこそこの名家が多い。やっぱりなぁ。。。というお家に嫁がれるのが多いのも、天皇家という特殊なお家にお生まれになった方の宿命で、何か気の毒な気もする。そんなとこから嫁さんもらったら、そら人生変わってしまうわなぁ・・・。

 

ところが、お相手の黒田さんという方は、サーヤさんの真ん中のお兄ちゃん、秋篠宮さんの同級生で、学習院時代からの幼なじみとか。お父さんはトヨタ自動車にお務めだったけど、もう亡くなられていて、ご本人は学習院大卒業後、三井銀行にお務めになって、その後東京都の都市建設局にとらばーゆ。都の職員さんやとか。でも、普通のサラリーマンさんが、中古とはいえドイツ製の高給外車を乗り回せるハズはないから、そこそこの資産家の方なんやろうね・・・。

 

でも、今までから比べると、お相手は至ってフツーの方。皇室から嫁さんをもらうのやから、ものすごい決心が必要やったやろうね・・・。昨日からわずか1日で時の人や・・・。あんまりマスコミ攻勢が厳しいので、しばらくは仕事にならんのやないやろか・・・。でも、めでたいことは、めでたいこと。ちょっと遅目の新婚さんカップル誕生に日本中が喜んでますよ。末永くお幸せに。。。

 

さて、年末が近くなってくると話題になるのが流行語大賞。その流行語大賞にノミネートされた60語が発表になった。アカゴジラ・人格の否定・ニンニン・アキバ系・新規参入・ハッスル!ハッスル!・あと20年かけて金だね・新庄節・ハルウララ・あらすじ本・人生いろいろ・豚丼・栄光への架け橋・セカチュー(世界の中心で愛を叫ぶ)・冬ソナ・栄養費・セレブ・フルタ!(古田コール)・駅ナカ・総額表示・暴君ハバネロ・OK牧場・空弁(そらべん)・骨なし魚・オレ龍・たかが選手・真逆(マギャク)・改革の本丸、疑惑の本丸・田村亮子でも金、谷亮子でも金・マグロ一筋・韓流・ダメ出し・負け犬/負け犬の遠吠え・気合いだー!・中2階・マツケンサンバ・○○斬り!・中年の星・未納3兄弟・黒酢・チョー気持ちいい・メイドコスプレ、蹴りたい○○○・って言うじゃない・萌え・さぁー!・電車男・よーく考えよーお金は大事だよー・サプライズ・鳥インフルエンザ・ヨン様/ジウ姫・産業再生機構入り・長嶋ジャパン・ライブドア、残念!!・なでしこジャパン・連続真夏日記録・自己責任・ニート(NEET)・私の人生の中では、金メダル以上のメダル

 

これだけ見ていても、今年はネタがほんと多いなぁというのが判るねぇ。何故この言葉がここに入っているかが何パーセント判るかで、時代について行っているのかどうかが判るらしい・・・。私が何じゃこれと、思ったのはアキバ系、真逆、メイドコスプレ、マグロ一筋ぐらいか・・・。アキバは秋葉原の事やろうから、アニメおたくっぽいナヨっとした男のことやろか?あとは何んでこれに入っているのかワシゃわからん。まぁ東京地方だけの流行っていうのもあるやろからね。。。

 

11/16(火) 北朝鮮に行っていた実務者会議の19名が昨日帰国した。政府首脳でもないのに、チャーター便。贅沢やなぁと思ったけど、持ち帰った証拠品がコンテナに4〜5台分もあるとのことで、これは仕方無いわなぁ。と、納得した。遺骨もあったんやて・・・。北朝鮮は多分、まだ土葬やったんやないやろかなぁ・・・。何で焼いた遺骨があるんや。。。いっぺん埋めた人をもう一度掘り返して焼くか普通。。。。

 

曽我さんの移動もチャーター機やったけど、これも入札で意外と安かったのは、航空会社のええ宣伝になるから。今度もそうやったのかどうかは判らん。とりあえず19名の訪朝団は専用機で日本に帰ってきた。

 

よく考えてみたら、北朝鮮は日本に向けて核ミサイルを準備しているような仮想敵国。そんなところへ行く定期便は無いわなぁ。北京−平壌はあるけど、日本から北京へ行って乗り換えて平壌というのは、無駄なこと。平壌は北京よりかなり近いわなぁ。

 

でも、最近の北朝鮮は、前みたいにあんまり、つっぱったところが無くなってきた。下手に世界を刺激して、イラクみたいに米軍に乗り込んでこられたらえらいこっちゃと、言うのが判ったんやろうね。それと、国内的に経済が破綻に近づいているということなのかも知れない。脱北者はドンドン出るは、食料支援は無いは、農作物は出来が悪いは、日本への麻薬輸出や武器の輸出は周辺国の警戒が厳しくなって、出来ひんわ、ヨメサンは亡くなるわ、いよいよ金正日も弱気になって来ているのかも知れんなぁ・・・。

 

さて、今の京都は少し異常なほど、混んでいる。日本中のテレビ各局が京都の紅葉特集をするのが、この数年のおきまりになっているのが原因かどうかは判らないけど、紅葉を求めて本当に多くの観光客の人たちが来られる。秋の観光シーズン真っ直中というところやろうね・・・。紅葉が有るのは何にも京都だけや無いと思うのやけれどね。。。

 

もともと、京都は第二次世界大戦で町が焼けてないから、道が狭いところがまだまだ多い。この前に、この街が焼けたのは応仁の乱やからなぁ・・・。それ以来、大火は京都ではない。おまけに盆地やから、北東西は山の際までびっちりと人が住んでいて、残るは南だけ。。。140万人以上もの人が住むには、ちょっと狭すぎるわなぁ・・・。

 

ただでさえ、肩と肩とを付き合わせながら住んでいるところに、京都市は年間5000万人もの観光客を呼ぼうとしている。お陰で観光地やメインの国道などは、この時期、車で埋め尽くされてしまう。身動きが取れずに、渋滞に遭いに来ただけというマイカー観光の人も多いやろう・・・。京都へ行って、「えらいめにおおたわ」と、言う大阪人や神戸人は多い。。。

 

日曜日の夕方から夜にかけて、大阪方面に向かう堀川通、名古屋方面へ向かう五条通、嵐山や大原など紅葉の名所近辺の道路なんかに捕まると、絶対に動けなくなるから地元の人は近づけない。いや近づかない・・・。あまりにも渋滞がヒドイので行政も交通の便がよい地下鉄や私鉄沿線で駐車場のある所を利用して、パークアンドライドという社会実験をやっているが、もともと便利な車に慣れている人たちを無理矢理郊外の辺鄙なところで降ろして、高いバス代地下鉄代を払わせてまで、車を置いてくれる人はなかなか少ない。やるにゃったら、格安の1日フリー券でも付けんとあかんなぁ・・・。この秋の観光シーズンが終わるのは11月末。このイベントが終わると京都にも初雪の季節が訪れる。。。

 

11/17(水) ホームページを開いていると、いろいろな方からメールを頂く。10/19に私が書いた文章に対して、NPOの方のお名前でメールが来た。ネットネームらしいお名前と、フリーメールのアドレスだったので、申し訳ないが、お返事はしなかったが、何にも書かないのも失礼かと思ったので、少し本ページで触れさせて頂いときます。

>>日本人自身が、戦争で自分の国を守るために死んで行った人たちに、素直な気持ちで、敬意を表し、お参りするという行為を、何で他の国の人にとやかく文句を言われなくてはならないのか。これが軍国主義を復活することになるとか、戦争の反省が出来てないとか、なぜそういうことになるのか。日本の左翼系マスコミが、おもしろおかしくこんなことを採り上げたから、中国にとって都合の良いカードを持たしてしまったような気がする。中国は、靖国をネタにしてへ理屈をこねるのを辞めて、正常化に努力する必要があるのやないやろか。いつまでも、こんな関係を続けていると、いつか大きく爆発するのが恐ろしい。

 という私の文章の引用文の後に――――――、

日本と中国の戦争は、日本が自分の国を守る戦争ですか?

どうか感違っていないでしょうか?

日本は素直に自分の過ちを認めて、そして、自分の力で、今の日本を守ればどうでしょうか?

 

ただし、私の本文には、この前にこのくだりがある。これが引用にはカットされている。―――――――――――――

 

 政冷経熱。日中の政治は冷え切っていても、経済交流は熱い。中国側も、大局的に見れば、靖国問題はそんな大きな問題やないやろう。一日も早く、国を豊かにして、国民全部が普通の暮らしが出来るような国にするのが先やろう。そのためには、もめ事は御法度や。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

 前もって申し上げると、私は、この第二次世界大戦の時代に生きたわけではありません。ただ、この時代の10年ほど後には生まれているので、親や新聞やら当時の歴史的な資料は今よりは豊富にありましたし、まだ戦後の臭いもプンプンしていました。近代史に興味が有ったので私なりに、いろいろ調べて勉強してみました。

 

でも、いくら書物や資料を見てもなかなか判らないのが、当時の空気、雰囲気というものです。幸か不幸か私には祖父と父がついこの前までこの戦争に関わっていたから、生の話が聞ける立場にあったので、今の若い方と少しは感じる部分がかなり異なっていると思います。この微妙な差を今の若い方にも少しだけでも感じてもらえたらと思います。

 

そして、いろいろ考えた結果、私が抱いた結論めいた感想が、この戦争は広い意味で、「日本が自分の国を守るための戦争」であったという結論です。言い訳にも聞こえますねぇ。でも、少し違うんですよね。これだけを書けば、何と身勝手な、右寄りの意見だと思われる方もおいででしょう。でも、もし、この時、日本が抵抗していなければ、日本も中国、朝鮮半島のように、列強たちによって、簡単に植民地になっていたのは間違いなかったことだけは事実だと思います。

 

実際、現代の感覚に直せば、当時の日本軍は一部、とんでもない蛮行もしていますし、とても許すことが出来ないという中国や朝鮮半島の方の身になれば、当然です。自分の国に攻め込まれたのやから、日本が自分の国を守るために、他の国に攻め込むなんて、屁理屈をやと言われても仕方ないことです。「そういう時代やった」というだけでは済ませられないほどの事もやってますからね・・・。だからこそ、歴代首相は中国元首との会談で幾度と無く、過ちを認め、謝罪を繰り返しています。

 

第二次世界大戦のうちで、日中戦争という部分だけを取り上げたら、これは、列強に追いつめられた日本による資源と経済圏獲得のための中国への侵略戦争です。でもこれだけでは、第二次世界大戦の流れ全体を掴めてないと言わざるを得ません。歴史は必ず前後に大きな流れがあるものですからね。いくら中国人の方に、他の戦争とは無関係やと言われても、日本にとっては、生きるか死ぬか、まさに死活問題だったのですから・・・。つまり日本と中国、別々の立場に立つと、全く戦争の持つ意味合いが全く違うのです。

 

少しだけ当時の歴史的な背景を考えて見てみて下さい。当時の世界はイギリス、フランス、スペイン、ポルトガル、オランダ、アメリカ、ロシアなどが、世界中の富を求めて好き勝手に植民地を奪い合っていた時代です。アフリカはもとより、中東、東南アジアは、ことごとくこれら列強各国の手に落ちていました。仏領、蘭領、英領なんていう文字が私の小学校の時の世界地図には山ほど残っていました。こんなことは、年配の方ならご存じですよね。抵抗しなかった国々はどんどん侵略され、植民地化されて、資産や資源は好き勝手に取られ、その地の人々は苦々しい思いをしていたことは、想像に難くありません。

 

東南アジアの国々が日本に占領されながら、戦後、比較的親日的なのは、列強に搾取されるだけされていた過去があって、日本はこれより少しマシやったからというのがあります。白人の国・ロシアに、史上初めて勝った唯一のアジアの国ということもあります。日本がこの事を言うと、お前の国もどうせ侵略者やないかと言われますが・・・。

 

さて、話を昭和10年代後半に戻しましょう。この頃の日本も、ご多分に漏れず、ロシアや米国らから強烈なプレッシャーを受けていて、白旗を揚げて植民地になるか、刃向かって戦うかの二者択一を迫られていたと言えます。何か、いまの北朝鮮に少し似ていますよね。。。

 

ロシアは、何とか一年中凍らない港、不凍港が喉から手が出るほど欲しかったし、アメリカは広い広い太平洋の覇権と、アジアの足がかりとして、先に英国などに取られてしまった中国以外に日本の場所が欲しかったんやろうと思われます。

 

このままでは、列強各国の手によって、日本は植民地にされてしまう。それが嫌なので、日本は戦ったと言えると思います。幸い、日露戦争でロシアのバルチック艦隊に勝った日本は、調子に乗っていて、東アジアでは強国という名声を手に入れましたが、今度は回りの国から狙われる国にもなってしまったのです。

 

日本のアメリカへの宣戦布告は、言わば小人が巨人に立ち向かうようなもの。ロシアにも勝ったのやから、アメリカにも何とかなる。日本は神の国や。。。。あほなことをおっぱじめたものです。。。日本は奇襲でハワイ島を攻撃し、太平洋艦隊を徹底的に叩いて、有利にしておいて、早く戦争を終わらせたかった。どうせ米国相手に完全な勝利なんて望めない。でも、やるしかない。アジアでの日本の立場と利権や国益を守りたかった。それが日本を戦争に向かわせた大きなエネルギーやったんやろうね・・・。でも誰も本当の終着点は考えてなかった・・・。

 

資源の無い日本は、エネルギーを海外からの輸入に頼っています。これは、明治維新以来、急速に近代化を進めてきた日本の宿命やわなぁ。まぁ、今の中国みたいなもんです。回りを海に囲まれている日本は、どこか海外から資源を買って運んでこないと、生きてゆけない情けない国です。ここで列強各国が採った作戦が経済封鎖です。日本にどこからも資源を運ばせないようにした。日本の輸送船は次々にねらい打ちにされ、沈められていきました。日本の主権は完全に無視されていました。ここまでされて、何故黙っているのか。軍部や右派は声高に断固排除を主張しました。そしてついに開戦になってしもた・・・。

 

経済封鎖をされたままの日本は、戦争が進むに連れて、日に日にひどい状況になって行きました。当時国民は、鉄の鍋や仏像、釜までも、鉄砲の弾にするために供出され、食料は配給制、僅かばかりの米や芋のつるを焚いてお湯でのばしただけの「すいとん」で餓えをしのぎ、零戦と呼ばれた爆撃機さえも資源が無く、木製だった・・・。こうして物量作戦に致命的な弱点のある日本は敗戦への道をひたすら進んで行きました。。。

 

この頃の連合軍は、戦後の日本をどう分けようかという話し合いまでしていました。日本の敗戦が濃厚になってきたのを見てから、卑怯にも宣戦布告したロシアは、北海道の割譲を要求。アメリカがはねつける一幕もあったようです。でも、北方4島は、しっかりこの時に自分の領土にしてしまっていて、未だに返そうとしないわなぁ・・・。

 

エネルギーのない日本ではもともと、自動車も木炭で走っていたし、機関車を走らす石炭は少しは日本でも採掘できたのですが、全然足らない。原子力はまだ無いし、水力発電もまだまだ大規模なダムは無かった。山奥の田舎では電気もなくランプ生活をついこの前までしていたんです。でも零戦や戦艦を動かすには重油やガソリンが要った。でも日本には全く石油がない。。。

 

こんな日本が、もし戦争に負けて、アメリカやイギリス、ロシアなどの連合国に占領されたら、エライ目に遭わされると、仕方なく一致団結して戦ったのが第二次世界大戦やったと言えます。私は、戦争なんて、好きこのんでやる人間は基本的にはいないものと信じています。でも、今は戦うしかない。こう国が決めてしまった以上、やるしかない。戦争に反対する人たちをいちいち許していたら、士気が上がらんし、そんなことでは、簡単に負けてしまう。だからお国のために。。。と厳しい徴兵もしたし、非国民として反対分子を封じ込める政策もした。

 

一般庶民にとって、戦争に行くのは嫌やけど、行かなければ非国民と呼ばわりをされて村八分。その町、いや日本中のどこにも住めなくなる。そんな日本的な村社会の精神構造を軍部はうまく心理的に利用したんやね・・・。お国のためにと多くの人々が、親兄弟に靖国で会いましょう。つまり、戦争でお国のために死んできますと言い残して徴兵され、実際に多くの人が死んでいった。戦争反対、平和が一番なんて言ったら、すぐさま特高警察に捕まって、腰抜け者、それでも日本男児かとののしられて、投獄か、労役。戦争がどんどん進んでゆくと、多くの人が骨だけで無言の帰宅をした。親や兄弟は、隣の人に鳴き声を聞かれまいと、必死に悲しみをこらえたそうな・・・。

 

子どもを戦争でなくした人たちに、ただ一つ与えられたのは「名誉」という二文字。国のための人柱になった。この大義名分無くして、だれが戦争になんか行くものですか・・・・。これが当時の庶民たちを慰めるための、現実やったんやね。。。

 

この人たちの魂を、国として祀ったのが靖国神社・・・。戦争で親兄弟や息子を亡くした遺族会という人たちにとってみれば、お国のため、お国のためと、言って国が自分の息子を連れて行って、戦争で死なせてしまったのやから、国がきっちりとその人たちを祀るのが当たり前。まして国の代表である総理大臣が50年以上が経っているとはいえ、毎年、終戦記念日に、戦没者に頭を下げて、お参りするのは務めであると考える人が多いのは当然である。

 

でも、歴代首相が靖国に詣るのはこの遺族会の方々だけのためではない。私は、日本人のほとんどの人が、もう戦争はこりごりやと思っていると、思っている。何百万人もの戦争の犠牲者の人たちにそのことを誓う意味が靖国参拝にはあると、私は感じているのである。この感覚はおかしいであろうか。中国や韓国の方にもご理解頂けないであろうか。。。

 

その辺りの経緯も、日本人の感情も、全て何も知らないで、ただ単に靖国神社に祀られている人たちの中に元A級戦犯がいるということを見つけて、鬼の首を取ったように報道した朝日新聞の記事の責任は重い。これだけで、日本が軍国主義に逆戻りする傾向であると、早合点して、これを批判することが、どれだけ戦後を知る日本人の感情を、土足で踏みにじるような事になるかが、判らないのだろうか。。。

 

また、日本人には「死んだ後まで罪人扱いにする」という文化は無い。いくら悪人であっても「死者にむち打つ」という行為が、非人間であるとの例えがある通り、その人の死によって、罪を許すという感覚がある。A級戦犯は、戦争犯罪人として絞首刑で処刑されたが、日本人の中に、「お気の毒に」と思っている人は、今でも多いのではないだろうか。けっして、「自業自得や」という人ばかりでは無いはずや。そこで、政府は同じ日本人として、戦争の責任を取らされて処刑された人も、戦没者として分け隔て無く、靖国神社に祀った。

 

これを許せない行為であるとまで言われると、いくら大人しい日本人でも黙っていられない人も多いはずである。建前だけで戦争責任者を作って、それを処刑するだけで済ませようとした東京裁判。誰が悪かったのかと言えば、日本人全部が狂気に走ったことが悪かったとしか言いようが無い。そういう時代だったとしか、言いようがない・・・。

 

その戦中を生きてきた人たちは、自分たちも外地で、事実、酷いことをした覚えがあるものだから、けっしてそのことは口に出して言わない。でも、心の中では言っている「戦争で負けたから、何を言われても仕方がない・・・」「やっぱり勝てば官軍負ければ賊軍やなぁ・・・」でも、自分たちにとっては、決して譲れない一線がこの靖国にあるのではないかと思う。

 

戦後の日本教育では、少し左寄りの平和教育的部分のみが誇張されすぎていて、日本は自国の私利私欲のために、朝鮮や中国の人たちを蹂躙した。悪いのは絶対に日本やというのを徹底的に教え込んでいるが、年配の人たちに言わすと、ちょっと感覚が違う部分があったと思います。

 

この戦争は、一部の軍部の人間が先導して、日本を軍国主義で引っ張る事により、強国にしたかった。だから日本は、がむしやらに領土を拡大して、エネルギーの確保と、日本の経済圏の拡大(八紘一宇)のために侵略を続けた。こういうことにしておいたほうが、戦勝国的には、話のつじつまが合いやすかっただけなんやろうと思います。

 

当時の中国はどうでしたでしょう。イギリスなどの列強が先に中国に足場を築いていました。アヘン戦争、日清戦争、中国はどんどん負けて、国内はずたずた。役人たちの賄賂が横行し、腐敗しきっていて、経済的にも政治的にも破綻していたと言えると思います。つまりその頃の中国は、他国に好き放題取られるのを待っているような情勢やったのではないでしょうか。それを言い訳にして、日本が中国に侵略したというのもあります。ロシアや米英の手に中国や朝鮮が落ちたら、必ず次は日本となるのは、火を見るより明らかなことやからねぇ。

 

その後、蒋介石率いる国民党と、毛沢東率いる八路軍の内戦が戦後あり、ずっとしばらく、中国は、今の世界の基準で行けば、1日1ドル以下で暮らす最貧民国だったんです。蒋介石は台湾に渡り独立を宣言、中華民国としたが、その後、2つの中国は認めないと、中華人民共和国が世界的に認められる中国となったのは、誰もがご存じの歴史ですよね。。。

 

よくよく考えたら、当時の中国は、国内はバラバラ、戦争をするにしても、必ず負けるはずです。多くの人々は、餓えと貧しさの中で、誰も戦争なんかする余裕は絶対に無かったと思います。でも、同じような状況でも、日本人は必死になってがんばったんや・・・。鬼畜米英、B29を竹槍で落とすなんていう馬鹿げた軍事教練も、国を何とか守ろうという気持ちの表れやったはずです。

 

その時代を生きた人たちは、日本は絶対に負けない・・・。そんな思いがあったんやなかったかと思います。別に、他の国にどう思われてもええ。そう思わないと、日本人の心の中で、自分たちの取った行動の全てが連合国による東京裁判で「悪」にされて、全部を否定されてしまうことになるのやから、それを恐れているのではないかと思うことがあります。

 

特に終戦の時期ぐらいに生まれた小泉首相あたりのの年代の方が、一番この思い入れが強い年代の方かと思います。小泉首相の良いところは、ワンワード。1つの言葉で端的にポイントを突いた表現をされるから、わかりやすいという点。

 

反対に悪い所は、言葉が足りないところ。靖国なんていう複雑な問題は、日本人を含めほとんどの人が理解不足で、その本当の意味合いを知らないことが多い。なんで自分が靖国にこだわり続けているかを、中国や韓国の人たちと、ちゃんと腹を割って話せばええのと違うやろうか。

 

日本も詫びるべきことは詫びる。その代わり中国にも、全土に200もある反日記念館を閉じて、民主化運動を抑えるための、スケープゴードになっている反日教育を辞めろというのも、言わなあかん。東アジア一帯は、今世紀確実に世界一の経済圏になる。ただし、その大前提が平和と安全という2つが守られていて初めて出来ることになる。

 

日本にとって、中国や韓国は最も大事な国である。今は、対立より対話が絶対に必要な時期である・・・。

長くなりました。。。

 

11/18(木) ブータンという人口220万人ほどの小国がインドの北にある。この国が、世界で初めて、タバコを国内で全面禁止にした。タバコの健康被害は、どこの国でも大問題で、肺ガンの最も有力な原因が喫煙であるというのは、世界的な常識になっている。

 

この国では、今後販売はもとより、屋外で吸う行為さえも禁じられていて、もし違反したら、営業許可の取り消しなどの厳罰が待っている。観光客がホテルの一室で吸うのは良いのだが、公園で一服などしようものなら逮捕されるというから、徹底したものである。

 

私も19歳ぐらいから3年前までやから25年ほどにもなる間、チェリーというタバコを吸い続けていた。1日に40本平均も。飲みに行ったりすると60本にもなっていたほどのヘビースモーカーだったけど、心筋梗塞の発作以来、ただの1本も吸っていない。思えば、よく辞められたものや。。。

 

タバコを止めると、口が寂しくなるから飴やガムを口に放り込む事が多くなった。このおかげで、虫歯になったり、カロリーの採りすぎで太ったり、それはそれで大変である。

 

もうひとつ、タバコを止めて、初めて気づくのが、そのにおいである。居酒屋なんかに行って、家に帰ると、服がものすごくクサイ。髪の毛もクサイ。今までは自分が吸っていたから判らなかっただけで、周りの人は、この臭いに耐えていたんやというのが、判る。これは、大きな気づきやねぇ。。。

 

この頃、近くの中学の生徒が堂々と道でタバコを吸っているのをよく目にする。問題児は一人だけなのだが、こんなのは、みんなに伝播して行く。たまたま昨夜、私がバレーを終えて、帰ろうと格致校の門を出ると、小学校の校門の前にある、マンションの駐車場で、その子が地べたに座ってタバコを吸っているのを見てしまった。道ですれ違う時なんかは、無視してしまうのだが、あんまり目の前で、明らかに、バカにする態度でタバコを吸っていたので、勇気を出して注意した。

 

「こら、中学生がタバコ吸ったらあかんやろう」案の定、逆ギレされて、「なんであかんね。関係ないやろ」「うるさいなぁ、オッサン」「こら、早よ、消さんかい」全く聞き入れる様子はない。「警察を呼ぶぞ」と言ったら、「ポリなんかどうでもええわぃ」「早よ、呼んでくれ。絶対逃げんと、待っていたるしな。」と、のたまうものやから、ご希望通り通報して、補導してもらった。

 

今は、いきがって大人に反抗したい盛りやけど、この子らには、少しはお灸を据えて貰う機会が今、必要や。誰も何も言わないから、好き放題なことをしている。そんな感じやね。学校の先生も手を焼いている子のようである。このまま大きくなったら、えらいことや。早いウチに、こんなあほなことしてたら、世の中から相手にされんような人間になってしまうということを、気づいてくれたらええのやけれどね・・・。

 

 11/19(金) 三位一体の改革というのが進んでいるらしいが、いったい何をどうしたいのかが、さっぱり判らん。国と地方の税財政を見直そうというものなのだが、これがなかなか判りづらい。三位(さんみ)とは国から地方へ行くお金である国庫支出金つまり補助金を減らして、地方交付金を見直して、税の入る窓口を地方に移す。という三位らしい。。。

 

今、地方自治体は、地方税と呼ばれる住民税、固定資産税、事業所税などで、毎年必要なお金の平均で4割ほどを賄っているそうである。つまり、後の6割を国からのお金をアテにしているという構造的な問題点がある。同じ地方自治体でもお金持ちと貧乏な自治体があり、この格差を出来るだけ小さくするためにあるのが地方交付税。もう一つ、地方が国におねだりしてお金を出して貰うのが国庫支出金、つまり補助金である。

 

地方にとって、有り難いのは、使い途が決められていない地方交付税の方。国庫支出金は、これだけ義務教育に使いなさい。これだけは福祉に使いなさいと、国の役人の決めたままに使わないといけないから、大変やりにくいし、国が格差を付けたり出来るので何らかの利権が残ることになるから問題なのやそうな。

 

まず、国庫支出金(補助金)の方やけど、地方がこれをもらうためには、地方が国に「こういう事業をやるからお金をくれ」とお願いせなあかんという仕組みになっている。国の方がエライのやね。やっぱり・・・。予算編成の時期になると地方自治体の人が中央官庁とか政治家たちに陳情に行って、何とかたくさんの国庫支出金をもらうために、必死になっているわけやわなぁ・・・。

こんな、ごり押しみたいな制度で、声の大きい、押しのきく奴が得をするような、予算のぶんどり合戦をしていたら、地方のホンマにやりたいことが、国のお許しが無いと出来ないことになってしまう。ここが不公平過ぎて、大問題やということや。だからこれを減らして、今まで国が徴収していたお金を、地方が直接徴収する「税源移譲」をせんとあかんと、言うことになることになる。

 次に地方交付税やけど、ええことづくめのような税源の移譲なんやけど、ただ単に移譲しただけでは、今度は地方に問題が移る。地方は自由に使えるお金が増えるのやけど、全く努力もしないでお金がバンバン入ってくるので、良い自治体にする努力をサボルのやないかと国の役人たちは心配している。地方はほおって置いてくれと言いたいところやけど、力のない自治体なんかは、ほんまに出来るやろかとしんぱいになっとるのが現実や・・・。

地方交付税は、所得税と法人税と酒税の合計の32%、消費税の29.5%、たばこ税の25%が毎年毎年、何にもしなくても自動的に地方自治体の懐に転がり込むシステムになってる。だから、こんなお金は、もう少し減らしていったらええと、言う人が増えてきている。総務省という役所は、この金額を決めるさじ加減で、地方自治体にプレッシャーを掛けて利権にしているフシがある。。。

三位一体の改革がなかなか進まないのは、中央官庁の役人どもが、各々が地方をコントロールしておくための肝を握っていて、その権限を話したくないのが一番の原因や。だから族議員をフル活用してこの改革を何とか骨抜きにしようと画策している。ほんま、こいつらこそ国益に反するようなことばっかりやっている奴らや。どんどんリストラして、こんな奴らはクビにして、小さな政府にしなあかん。。。

三位一体の改革がもし、うまいこといったら、地方は、税源移譲でお金が自由使えるようになるし、地方のことは地方で決められるようになる。橋を架けたり道路を造ったり、病院や学校を建てたり、そんな事はやっと地方で決められることになる。今まで東京で決めていた方がよっぽどおかしい事や・・・。

 

ただし、地方も頼りないところは、こんなことがなかなか出来ひん。だから道州制といって、関西なら近畿州、関東なら関東州なんていう都道府県がいくつか集まったようなところでこんなことを決めたらええと言う人も多い。その代わり今までの村会議員さんや町会議員、市会議員、県会議員はもう要らん。州会議員を選出して、各々の地域の意見を吸い上げるようにする。こうしたら、膨大な地方自治の無駄も削減出来る。。。市役所に必ずある市会議事場なんかも、全部要らんようになるわいなぁ・・・。

 

国会議員さんも、今まで予算をひっぱってくるための先生やったのが、本来の意味の外交とか、政策を論議するようなプロ集団に代わる。利益誘導型の政治の終焉や。。。うまくいったらな。。。どうぞ、この夢が実現しますように・・。日本もこれでやっとまともな普通の国になれる。。。何度も言う、政治改革は税金でおまんまを食べておる人の割合をいかに最小に出来るかという視点で論議しなあかん。役人という人種は、組織防衛が本能。この組織を木っ端みじんにして、思いっきり小さくして立て直す。これが政治改革の本丸や。これを徹底的にやったら、税金は今までの半分で済むし、借金も返して、減税さえ出来るはずや。

 

まず、これを絶対に進めさせるように、選挙で公約して当選した者の方が、東大出身の中央官僚なんかより、上やんにゃという意識改革から始めなあかんのやないやろか・・・。

 11/20(土) 奈良県で小学校1年の女の子が誘拐されて、殺された事件が起きた。犯人は学校から帰宅途中の女の子を車に乗せて、写真をカメラ付き携帯で撮って、母親に送りつけるなど新しい手口でコンタクトを取った。この子は最新のGPS携帯を持っていて、居場所が5メートル以内の誤差で分かったそうや。そこまでしていたのに。。。しかし、結果として女の子は道路の側溝で溺死させられた状況で見つかった。水がない所での溺死に何か変な殺し方であるように感じさせられる。何が犯人の目的やったんか。。わけがわからん。。。身代金の請求もしてない。。。

 

ここ20年前ぐらいから、個人のプライバシーを守れと言う人が増えてきたのか、いろいろな面で世の中が変わってきている。子どもの学校のクラスでは名簿を全く作らないというのだ。クラスの友達の住所や電話番号も判らないから、いろいろ不便なこと、極まりない。このクラス名簿が業者の手に渡って、要らない塾や家庭教師、教材などのセールスが嫌だからという。でも、このおかげで、親同士のネットワークは、かなり悪くなってきてしまっている。

 

だれだれちゃんの家に子どもが遊びに行って、その子に用事が出来たから、早く帰ってきなさいと言うのも、そこのお家の電話番号が判らないから、伝えられないのだ。だから幼い子にも携帯を持たせる。おかしな話や。。。また、ヨメさん同志の連絡網も作らせて貰えないから、自然と他人の子には無関心になる。これが何か事件が有ったとき、取り返しのつかない事になりかねない。

 

今回の誘拐現場は、子どもの自宅のわずか数百メートル手前だという。子どもが男の車に乗るのを、他の児童が目撃しているのだが、普通に車に乗り込んだので、その子は異常なことと感じなかったそうな。もし、他の親がこの現場を見ていて、そこの親とも仲が良くて、いつも知っている子どもだったら、何か不自然なことが起こったと感じて、未然に防止出来ていたかも知れない。。。

 

誘拐は、やろうと思えば誰にでも簡単にできる、最も悪質で卑劣な犯罪の一つである。それだけに、学校、地域、警察などが一体となったネットワークが強力なディフェンスとなる。昨今のプライバシー保護の行き過ぎが、少しだけ、この妨げになっていないか。携帯電話が匿名で使えることなど、事件に使われるケースがこれだけ多いのに、発信者と所有者が特定されるような防犯技術がなぜ確立できないのか。すぐ隣りに、危ないヤツがいるというような情報が、なぜ警察の手によって構築されていないのか。いろいろ問題は多いと思う。。。

 

世の中、人に成り済ましたり、人の名をかたったり、身分証明書を偽造したり、そんなことが素人でも簡単にできるようになってきてしまった。携帯電話のプリペイド方式は、今でこそ身分証明書が必要になったがその前までは誰でも不特定の人が匿名で買えてたから、いろいろな事件に悪用されて大問題になった。今もIDは提示させているが、事実上、無審査で売られているのが現状である。

 

匿名で商品の受け取りなんかが出来る私書箱サービスも、悪いことが出来る温床やから問題がある。インターネットのフリーメールとか、匿名での掲示板への書き込みなどは、顔が全く見えないから、好きなことのやり放題になっている。これも売春斡旋の格好のツールになるわいなぁ。。。ストーカーのターゲツトになったりするために、個人情報を公開することが出来ないことは、本来、異常な事やと私は思う。もともと、まともな普通の社会では、自分の行動と言動には責任が付きまとうもの。それが、その責任を取らなくて良い世界を作ってしまった人たちに、この責任があるのやないやろか・・・・。

 

掲示板に書き込む人やメールを出す人、携帯を掛ける人、インターネットに接続する人、この人らは、他の人がその人個人を限定できるような認証制度が無いと、アクセス出来ないようにすべきやないやろか。指紋でも、静脈パターンでも、瞳の光彩パターンでも何でもええ。セキュリティ技術は日進月歩である。これを政府が後押しして、人の管理が出来るようにしなくては、第三国からの工作員なのか、はたまた不法入国者なのか、はたまた過去に異常性癖のある人なのか・・・などの区別が付かないような事態に陥るのではないやろうか・・・。それこそプライバシー云々と要っている場合やない。悪いことしとるヤツがいるから国民総番号制なに反対してたんやろう。私は逆に国にしっかり管理してもろて、危険人物の洗い出しに活用してほしいわいな。これからの時代、そうでもせんと、危険が多すぎる・・・。

 

それに、バーチャルな非現実世界を妄想するような人が、これ以上増えてくると、現実と妄想の区別が付かないような事件がこれからも多発する恐れがある。そのためには、何らかの防波堤になるような措置が必要になってくるのと、ちゃうやろか。手遅れにならんうちに。。。

 

11/21() 北朝鮮で少し動きがあるようだ。ここの国では、どこへ行っても、我らの太陽、故金日成主席と、金正日氏の肖像画がその部屋の一番良いところに高く掲げられているのだが、このうち金正日氏の肖像画が外されているというのだ。

 

北朝鮮は、もともと金親子の個人崇拝的な宗教のような締め付けで、これまでずっと体制維持をしてきたフシがある。これが、ぼちぼち無理やと悟りだしたのやろか・・・。金正日は父親の金日成の死後、義母まで粛正して、政治権力を一手に束ねて来た。それがだんだん自分も健康面で不安になるわ、ヨメサンは亡くなるわ、子供たちは問題を起こすわ、宿敵ブッシュは再選されるわ、次は米軍が攻めてくるかも知れないわ。。。悪いことが次々と起こって少し弱気になっているのと違うやろうか・・・。

 

日本の元閣僚や拉致家族会が、今こそ経済制裁をすべきと、息巻いている人がいるが、タイミングとしては、あんまり良くない。小泉首相は、この前の実務者会議の終わった後に、北朝鮮の対応を「向こうも良くやっている」と、評価してしまっているしね・・・。ただ、北から持ち帰った山のような証拠品の中に、偽造、捏造したものが見つかったりしたら、話は別や。横田めぐみさんの遺骨のDNA鑑定次第というところやろうか・・・。

 

北朝鮮から持ち帰っためぐみさんの写真にも、あまりにも稚拙な合成写真が含まれていた可能性も指摘されていて、何ヤンにゃね、この国は・・・にまたなるかも知れない。。。同じ写真に写っているものの陰が反対方向やったり、切り抜かれた跡がクッキリ直線やったり・・・。まぁ、めぐみさんの夫と言われる男は北朝鮮の工作員やから、顔を表に出せないので、一緒に写した写真を細工したと言われればそこまでやけれどねぇ。。。まぁ、日本も舐められたものや、こんなので判らないと思われたんやからなぁ。。。

 

北朝鮮も、少しは現実が判ってきたようで、対応に今までのようなトゲがある行為が、少しずつではあるが、減ってきている。そりゃ国内では、たくさんの人が餓死するわ、中国に逃げる人や亡命する人は跡を絶たないわ、国としたら、ホンマ、格好の悪いことや。少しは柔軟な所を見せておかんと、食糧支援やら、在日朝鮮人からの何十億円もの送金なんか止められてしもたら、それこそ息の根が止まってしまう。と、考えたのやろう。。。

 

逆に考えたら、もし今日本が北朝鮮に強硬姿勢で臨んで、経済制裁を発動したら北朝鮮の2割にあたる対日貿易が止まることになり、大打撃を与えることが出来るということや。でも、これで金政権を崩壊出来るかと言えばそれは判らん。その反面、北が逆ギレして、爆発する恐れもある。何も怖いモノが無くなるまで北を追いつめたら、日本に核ミサイルを使って先制攻撃をやってくる可能性もゼロではない。

 

外から見ていて、理想的なのは、食料配給も与えられない、仕事もない、そんな民衆の不満が積もって、政権が内部崩壊するクーデター型が考えられる。ただ、この国の体質からして、もし別の新政権が出来ても、昔の封建社会みたいな延長で、身内だけに利益が来るように誘導するような親方的政権がまたまた出来るであろうから、本質的には変わらない。まぁ金さんが朴さんになるだけやわなぁ。。。韓国もそうやったからね。。。それに、それだけの力のある勢力が国内になかなか出来ないような厳しい統制がされている。この特務機関が民主化の方向に寝返りせんと、これは現実味を帯びてこない・・・。

 

本当に現実的で良いのは、今の北と南が話し合いで手を結び、1つの国になる方向性を決めること。もともと同じ民族なのだから統一はみんなの願いだろう。金正日氏に何かあったときが大チャンス。次の世代交代を北にさせないような政策が理想的ではある。それために、韓国は北に徐々に自由主義のええ部分を見せる機会を増やして行ったらええ。白頭山への観光でもええ。韓国製品の輸出でもええ。ゆっくり、しっかり北にええところを見せられたら、北朝鮮の山奥にある万年雪も溶けてくるのやないやろうか・・・。

 

朝鮮半島では、何故か北へ行けば行くほど、品があって、良い土地という感覚があるという。逆に南へ行けば行くほど下品で低俗やということや。これは、台風などの災害は南からいつもやってきて、川の流れは必ず北から南へと流れるという感覚から来ていると考えられる。川の上流はきれいな水やけど、下流は汚物やゴミが混じって汚い水になるからなぁ。。。

 

今は一大リゾート地となっている韓国の新婚旅行のメッカ、済州島も、朝鮮半島から見たら真南にあたり、昔は罪人の流刑の島。その先にある日本なんて、野蛮で文化の低い人間の住む土地であるという、わけのわからん感覚をお持ちなのだそうな。その感覚をそのまま、あの国は、反日教育でみんなに刷り込むものやから、全国民がそんな感覚に、洗脳されている。そう言えば、金正日や北朝鮮の人たちが日本人と交渉したり、接したりする態度の端々に、そのような雰囲気が無いではない。我々の感覚とは、全く異なった文化を持ち、長く鎖国に近い存在やから無理もないけどね・・・。まぁいろいろな意味で近くて遠い国や・・・。

 

11/22(月) 家づくりの方は、大体のプランが固まってきて、あとはクロス選びやらタイルの色選びやら照明器具なんかの細部の詰めが残っている感じ。お歳暮セール中は、休み無しなので、しばらくそっちの方はお休みといった感じである。

 

さて、今朝のテレビの番組で奈良の小学校1年生女児殺害事件について、解説がされていて、その視点がなかなか鋭かった。まず、今回の事件の特異性として、娘の携帯電話を使って、写真付メールで母親に「娘はもらった」と書いている点。普通やったら、「娘は預かった」とするやろう。もらったと書いている時点で、子どもを人ではなく、モノとして扱っている。

 

次に、わざわざホテルなどに連れて行って、お風呂で溺死させている点。こんな事件では、犯人の手口は、首を絞める絞殺がほとんどだが、それをしなかった。何故か。絞殺すると首に跡が残る。それを嫌ったのではないか。水死なら身体に傷が付かない。

 

では何故遺体には無数のキズが有ったのか。それは、きれいなまま殺した後で、傷つけたかったのではないか。つまり、この手の人たちは、女児を自分だけの「お人形さん」として扱っている点に極めて特徴があるという。

 

最後に、遺体を隠さずに、わざと人目に付きやすい道ばたの側溝の中に三角座りで座らせたまま放置している点。言い換えれば、女児を人形に見立ててポーズを付けさせていると言うのだ。

 

昔、幼児を異常に好む人たちを総称してロリータコンプレックス、略してロリコンと呼んでいたが、これとも違う、言うならば「フィギュア」として女児を扱いたかった人物なのではないかと、言っていた。

 

書いていても、反吐が出るようなヤツなのだが、こんな人が増えてきているのも事実。日本全体がかなり重傷の精神的な病に罹っているのではないかさえ、思うような事件である。

 

どうしたらこんな事件の再発が防げるのか。直接的には、親が学校への送り迎えをするか、スクールバスを運行して、子どもの安全確保に対応するか、ぐらいしか方法はない。間接的には、バーチャル規制である。現実逃避のための世界を簡単に作れるのが最新のCG技術。ただし、これにはまりすぎると、画面の中の空想世界と、現実の世界の区別が付かなくなる。

 

昔から、やくざ映画を見終わった人が映画館から出てきたら、みんなが高倉健状態にセリフまでなっていた・・・。と、言うのと一緒である。人間は、映画館という非日常の空間の中で、しばしそのストーリーの中のヒーローやヒロインに自分がなったかのように思いこんで、映画の世界に没頭する。

 

映画なら1時間半か2時間したらその覚醒から解けるのだが、近頃のオーディオビジュアル機器やゲーム機、ゲームソフトなどの発達は凄まじく、いつでも、どこでも、誰でも、この感覚に簡単に浸ることが出来る。これがくせ者である。このソフトが素晴らしくなればなるほど、現実との差が少なくなり、脳細胞への刺激は最大限まで引き出される。これが恒常化すると、人はゲームソフトに洗脳された生き物になって、何か大きな社会現象まで引き起こしてしまう可能性すら秘めてくる。

 

人間というものは、一人では生きて行けないもの。ところが、人との関わりをディスプレーの中だけで済ませてしまう事によって、人と関わらなくてはならないストレスから逃げることが出来るようになってしまった。画面の中のキャラクターは、自分が困ってしまうようなことは決して言わないし、自分の思い描いた理想のパートナーとして、自分の脳内に強く住み着いてしまって、この心地よさに浸ってしまったら、ストレスの多い実際の現代社会に出て行くのがだんだんおっくうになってくる。こうして「引きこもり」とタイプの人たちが作られて行く。

 

何とかそんな現象に歯止めをかける手は無いモノか・・・。この手のソフトや機器を規制、制限するのは、大変難しいことである。ゲーム機を1日に1時間以内しか使えなくしても、好きな人は同じモノを何台も買ってしまって無意味になるだろうし、ソフトの内容規制は、昔のポルノ映画の規制より技術的に難しい。ようは、ソフトの作り手側の良心に頼るしか方法は無いのだが、あまりに行き過ぎると、違法なもの、裏ソフトが横行することになり、無意味になる。ようは、明るくて為になる良いソフトが流行れば良いことなのだが、流行とはまた別の世界でバイオレンス、ピンクもののソフトは、想像以上に大きな市場を獲得してしまっている。。。妙案は無いモノだろうか・・・。

 

11/23() お歳暮期間中は、ローテーションで休むので、休みが特に決まってない私は、他の人のお休みの都合でお休みがころころ変わる。この日はたまたま他の人が出られるのでということで、私が休めることになった。とはいえ急に決まった休みはやることがない。これも困ったものである。

一日中ごろごろしてよか。どこかへ思い切って遠出をしてみよか。そうそう、家具屋へどでかいダイニングテーブルを探しに行こうか・・・。それがええ、そうしよう・・・。

ところがところが、息子が休みやったら、アウトレット行こうと言う。あんまり気が進まないのだが、朝一から二人で買い物に出る。ウチの2人の娘は、不思議と出不精で着いてこないが、息子は意外と付いてくる。要領がよい息子は、ちゃっかり高いものでも買ってもらうのがうまいが、娘は下手であんまり買ってもらうことがない。というより、ケチで何でそんな高い物を買ってきたかと怒る時もあるから、薬が効き過ぎているというか、しっかりものに教育出来たというか・・・。

大阪の鶴見区にあるららぽーとは、もう何度も出かけている場所。私が買うブランドもいつもアシックスかカンタベリーオブニュージーランド。サンプル商品があったり、5割引だったりお気に入りである。息子はいつものジーパンとトレーナー、娘にスニーカー、下の娘にCD。そんなものがいつもの買い物パターンである。

少し早く終わったので、少し寄り道。ダイニングテーブルを見に家具屋を2軒。なかなかええのが無いなぁ・・・。

 

11/24(水) 中国と日本の首脳による相互訪問によるトップ会談が2年間も無い異常事態はまだ続きそうだ。チリで開催されているAPECの首脳会議で、小泉首相は、各国首脳と精力的な会合を持ち、良いタイミングの会議となったが、プーチン大統領との会談では、北方領土問題の進展は望めそうもなく、2月のプ大統領の訪日待ち。アメリカのブッシュ大統領との会談は、選挙祝い的な要素だけ。注目の胡錦濤国家主席との会談では、日本は海上油田と不審潜水艦をなんとかせえと要求。中国は靖国問題が両国の首脳会談を阻害していると批判した。これに安倍ちゃんが、中国こそ、他国の首相の行動が自分の思う通りにならないからと言って、その行為まで制限しようとするのは、覇権主義であると噛み付いた。

 

安倍氏の指摘は、全くその通りで当を得ている。もし、日本と中国が、全く逆の立場で、中国首脳が、中国の戦没者慰霊施設へ、お参りに行ったことに対して、日本国民の感情を逆撫でした。中国首脳の態度はけしからんと批判したら、どうだろう。胡錦涛さんはもとより、全中国人は烈火の如く怒るだろう。内政干渉だと。日本人は平和ボケで、少し言われたい放題に言われて、何も反論しないことに慣れすぎているところがあるのが困ったことである・・・。

 

テレビで政治評論家たちの意見をいろいろ聞いていたら、何故、首相の靖国参拝がだめなのかという問いに、的確に答えている人は少ない。北野武のお兄さん、北野大氏は、小泉さんは首相の間だけでもええから、自分の信条を曲げてでも、靖国参拝を我慢しろと、言っている。なぜ、そこまで中国に遠慮するのかなぁ・・・。おかしいやんか・・・。

 

中国と本当に仲良くしたいなら、どちらか一方が、自国の国民感情を無視するようなことまでして、他国に遠慮するような形で、関係を維持するだけ、というまやかしではダメである。お互いの国民が納得して、言いたいことも言い合える関係でないと、永くは保たないのとちゃうやろか・・・。

 

第一、政治家が自分の信条を曲げたら、政治家では無くなる。それなら、国民総意で、靖国に参拝しない人を首相に選んだら良いのではないか。ただし、他国はこの選挙に一切口を出してはならない。純粋な国内問題やからね・・・。

 

言い換えれば、中国首脳の靖国批判は、小泉首相を選んだ日本国民を批判することにも等しくなってくる。小泉氏は靖国に参拝するということを事実上、選挙の公約に挙げているのやからね・・・。だから、これは、断固許したらあかん。筋が通らんようになる・・・。

 

靖国に日本のトップが参拝しないとすると、それには、日清戦争、日露戦争、太平洋戦争、第二次世界大戦で戦死した多くの人たちの遺族、子孫の人たちが納得する説明が必要なのではないやろか・・・。そうやないと、戦争での、多くの人たちの犠牲の上に、現在の日本人のアイデンティティがあるという事実を、全部否定してしまうことになる。これだけは、絶対出来ひんことやろうからね・・・。

 

国というものは、政策の整合性と、つながりというものが大事である。しかし、中国では、歴史教科書の中で、例えばであるが、驚くほど文化大革命の記述が少ない。毛沢東を、ちょうど北朝鮮の金正日のように、個人崇拝の対象としてきた中国にとって、1966年から69年までに起こった文革とその後の10年間は、隠したい恥部で、つじつまが合わないことなのである。だから、学校では都合が悪いので教えない・・・。反対に政府の体制に都合の良いものは、どんどん膨らませても、徹底的に刷り込む。これが社会主義国の教育である。中国は現在、事実上、社会主義国であることを返上したかのような政策を採っているが、まだまだ共産党一党独裁という、自由主義社会とは相容れないスタイルの爆弾を内包していると、言って良い。

 

このプロレタリア文化大革命は、毛沢東と、劉少奇という当時の国家主席の政党内の対立が激化した大内乱であった。劉少奇は毛体制を修正し、自由主義的な発想を広げようとした穏健実務派である。この動きを牽制して、徹底的に押さえ込む極左勢力による大きな流れが、中国を一変させた。まさしく大革命だったわけや。。。

 

毛沢東語録という赤い本を手に持った紅衛兵が、「おまえは、ブルジョア思想や!」「毛主席さまの教えと全く違う」と、自由主義的な人たちを次々に摘発。多くの人を処刑し、全中国民を恐怖のどん底にたたき起こしたのが文化大革命という政治運動である。その首謀者は、毛沢東氏本人である。

 

1969年の4月に開催された第九回中国共産党大会は、事実上、この極左権力が勝利宣言した大会になった。毛沢東派が、穏健実権派を全部排除することにほぼ完全に成功したのである。林彪は実権派の打倒に功績があったとされて副主席に選ばれ、毛沢東夫人である江青女史や、張春橋、姚文元などが新たに共産党の中央政治局員に加わった。今まで実権を握っていた周恩来はかろうじて残ったが、この大会を契機に紅衛兵組織は解散された。ただ、極左の江青、林彪の路線により、著しく経済は停滞し、政治的な混乱は長引いた。

 

このころ、王洪文を加え、江青は毛沢東夫人という地位をフルに使って、張春橋、姚文元らと共に四人組を形成して、周恩来などの穏健実務派の追い落としばかり画策していた。また、自分らに都合の悪い知識人たちを「第9の鼻つまみ者」と称して、その8割もの人を学校や、大学から追放し、農村に送ったりした。

 

学生は中学や高校の卒業から2年から3年も労働体験させられ、大学の入試問題は、毛沢東語録をよく知っているかどうかで、決められていた。つまり毛沢東路線にいかに深く関わっているかによって、人間の価値を決める政策で、簡単な方程式も解けないし、魯迅や杜甫なども知らない大学生がどんどん作り出されていった。この世代が文革世代。。。。今、45〜55歳ぐらいの人やね・・・。お気の毒に。。。

 

ところが、1976年、周恩来、長老の朱徳、毛沢東が次々に死去した。巨星・毛沢東の死により、四人組(スーレンポー)の追放、処刑で文革は幕引きとなった。党第一副主席の華国鋒が四人組の野望を阻止し、劉少奇、胡耀邦などが復活、穏健実務派の流れがこれから引き継がれることになる。

 

結果的に文革は、今の中国の首脳にとって、失敗政策の典型であり、これを肯定してしまえば、毛沢東氏自身を否定してしまうことになるから出来ないのである。ただ、歴史的な流れとして、このことは、今の中国の中でくすぶり続けている。天安門事件は、民主的な政策を求めた学生たちの草の根運動であり、これを中国政府は軍隊により制圧した。そうするしか、現政権を維持する方法が無かったのである。中国国民による民主化要求の高まりは、中国政府のアキレス腱である。だからこそ、政府はその押さえ込みに躍起になっている。

 

こんな風に過去4〜50年間も、国内政策でうろうろしている中国に、「歴史を鑑に・・・」と、言われたって、そらあんたとこの事やろ。反省せなあかんのは・・・と、突っ込みたくもなるわなぁ・・・。

 

中国の若者が日本人のことを、憎んでも憎んでも憎みきれないと言う。なぜか。日本人は、中国人の耳を削ぎ、腹を割るなどの残虐非道をする人種である。日本の軍服を着た人たち(ひょっとしたら、日本に徴用された朝鮮人兵かも知れないが・・・)が中国に攻めて来た時、そんなことがあったと、何十ページに渡って、歴史教科書に書いてあるからなのだそうだ。これを幼い頃から大人になるまで繰り返し繰り返し、教育をされたら、どん人だって、日本人嫌いになるぐらい、えげつない内容をかなり誇張捏造も含めて教え込んでいる。だから、中国人が日本人にちょっとぐらい酷いことを、言っても良いのは当然だという論理になるとおっしゃる。中国人に日本に親近感を感じるかとアンケート調査したら58.3%が感じない・全く感じないだった。逆に感じる人は5.3%。見事な反日教育の結果やと言うしかないねこれは。。。

 

日本は、中国に反日教育を止めなさいと言うほかに、民主化政策を採りなさいと、言わないといけない。いつまでも日本をスケープゴードにする政策だけですむほど、中国の国民はアホやない。実質、自由主義にどっぷり染まっている中国は、もう後戻りは出来ない道やろう。大きな政治的な問題は、後送りをすればするほど、大きな影響が出る。中国大バブル崩壊を起こさせないためにも、早いウチに中国が少しでも民主化することが、唯一の道だと思うのだが如何だろう。。。

 

11/25(木) ぼちぼちと忘年会の案内が届く時期になった。オッチャンは何かにかこつけて、飲み会をする。1月は正月で2月は節分で3月はひなまつりで4月は花見で5月はこどもの日で・・・・酒が飲めるぞなんて歌が大分前に流行ったが、この時期は、特に飲む機会が増える時期でもある。

 

私ももう少しで48だから、少しはお酒の飲み方もわかっているつもりであるので、今日は、ちょっと酒のみのコツめいたものを書いてみたい。たまには痛飲してみたいなぁ・・・という時もあるけどね・・・。

 

まず、空きっ腹で飲むのは、やっぱり危険なことである。胃に何も入っていない状態でお酒ばかり飲むと、極端に酔いが回りすぎるし、胃の炎症にもなりやすい。適度に食べながら飲むのがよろしい。一気ばっかりしていたら、血液中のアルコール濃度が極端に上がってしまって、急性アルコール中毒というのにも、なりかねない。救急車のお世話になったり、外でゲーゲーしたになかったら、適度に食べて、お酒はゆっくり飲む。これを守るだけで良い。

 

次に、アルコール濃度の高いお酒は、余り遅い時間帯には飲まないことである。酒飲みは、いろいろな種類のお酒を飲みたいもの。最初の一口はビールがええし、その後は日本酒の熱燗、焼酎のロックときたら、その後は、チューハイかお湯割り、ここらで店を変えてウィスキーの水割りになったら、その後はウーロン茶のみ。こんなフルコースで飲んでも、極端に遅い時間にならなければ、次の日にも残らない。寝る前にテキーラとか、カクテルとかをガバガバ飲む人はアホ。ちょっとは身体を大事にせんとね・・。

 

よく、チャンポン(いろいろなお酒を一度機に飲むこと)したら良く無いと言われているが、これは、いろいろなお酒を飲むと、目先が変わって、ついついたくさんの量を飲んでしまうからだと、私は思う。自分の適量をわきまえていたら、問題は無いと、私は勝手に思いこんでいる。体質的にお酒に強い人と、弱い人の差はあるけどね・・・。

 

2次会、3次会まで行って、盛り上がって、大声でカラオケ歌ったり、大騒ぎしていると、随分お腹が空いてくるもの。最後に、ちょっとうどん一杯とか、ラーメンと餃子とビールで締め、なんて時、多くないですか・・・。酔っていると、普段より、食欲が刺激されて、お腹が空いているように感じてしまうし、夕食からの時間がそこそこ経つと、胃の中のものも消化されて空腹感が増したように感じてしまうものやね。でも、ここで、食べるとえらいこと。私みたいな肥満体型に確実になります。私が90s近い巨漢になってしまった主な原因はこれやね・・・。やっぱりいかんわなぁ。その日の4食目やもんなぁ。。。カロリーも高すぎや。。。

 

家に帰ったら、バタンキューで寝ることになるから、寝る直前に食べた食材は一晩かけて、しっかりたっぷり身体に吸収されてしまう。そして、何より就寝中に休ませるべき胃腸を徹夜で働かすことになる。まして、寝ている状態での消化やから普通より長い時間掛けて消化吸収される確立が高くなる→つまり肥満になるという悪循環を生んでしまうことになる。

 

私は本格的なダイエットをしたことがないが、96sあった体重を88sまで、8sも減らせたのは、運動をすることより、間食や夜9時以降に食事を絶対に取らないこと、というのを守ったからやと思う。逆に言えば、当たり前の生活に戻しただけのこと。生活習慣病とは、良くいったものやなぁ。。。

 

あと、お医者さんは1週間に一回は休肝日というアルコールを摂らない日を設けなさいと言う。週一ぐらいは肝臓も休ませてあげんと、機能がだんだん衰えてくるのやそうや・・・。でもこれがなかなか難しい。あかんのやけどね・・・。

 

これから寒い季節になるし、お鍋やおでんで一杯と、酒飲みには堪らない季節。お酒が飲めるのは健康な証拠。病気になったら、飲めるものやない。酒は百薬の長とも言うけど、飲み過ぎたら身体に障る諸刃の剣。美味しいお酒を今夜もまた飲みたいもんやね。。。乾杯!

 

11/26(金) 昨日の成田空港は開港以来最大の3500人ものおばちゃんたちで埋め尽くされたそうな。韓国の人気俳優ぺ・ヨンジュンの来日に合わせての事だったそうだが、その警備のために254人もの機動隊を含む警備陣が動員されるほどの大騒ぎになった。この警護も税金で賄っているのやから、あんまり何回も来られたら、大変や。。。

 

冬のソナタという韓国の人気テレビドラマが日本で放映されるようになってから、韓流(カンリュウではなくハンリュウと読む)ブームは、今年の日本を席巻したような感がある。このブームを画策した広告代理店・電通さんは、大儲けしたことやろうね・・・。株でも買っておいたら良かったか。。。春先のヨンサマブームは、どちらかというと、作られたイメージがあって、成田空港に行っているような人は、在日朝鮮韓国の人やろうと思っていた。ところが、NHKまでもが冬ソナを放映したものやから、その人気は全国レベルで、本モノになった。

 

私も少しはテレビで見たが、少し、しんきくさい恋愛ドラマという感じ。日本で言えば、1980年代ぐらいの青春ドラマを思わせる「青臭さ」を感じた。これが、この年代も知っているオバチャン世代の共感を呼び、今の世の中に失われつつある「純愛」に、新鮮さを見出したのやろうね。。。

 

それにしても、このブームの中心にいる人たちは、30〜50代の女性ばっかり。今まで、シュリなどの韓国映画が日本で公開されて少しは話題になってはいたが、韓国の俳優さんがいくら日本で、いろいろと必死に宣伝しても、他はそんなに売れなかった。何故かちょっと暗かったんやね・・・南北ものとか多いし。。。でも、この1年で、その定説は見事に覆った。まさしく大ブームになった。

 

韓国の人は、日本人を自分たちより下の文化であると認識している人が多い。日本への文化を伝達したのは、大陸から朝鮮半島を通じて。韓国の人に言わせば、日本は兄弟関係で言えば、弟の存在である。その日本が終戦後、高度成長で、世界第二位の経済大国に成り上がり、韓国とは絶対抜けないほどの差を付けられている。これがどうしようもなく悔しいし、心情的に許せないのだという・・・。

 

おまけに第二次世界大戦では、情けないことに、ほとんど戦うことなく日本に占領され、無理矢理、日本語を覚えさせられたり、日本人のために徴兵までされて戦わされた。そんな日本はやっぱり許せない。プライドはズタズタや。。。だから、韓国国内では、中年世代以上にまだまだ反日の空気が強い。日本が傀儡政権を建てて、日本並みのインフラを構築しようとした占領時代を、韓国にとって良かったと評価した本が発売禁止になるし、日本の肩を持つような発言をした親日派の政治家は糾弾を受けているような空気はある。。。。

 

しかし、サッカーの日韓ワールドカップで韓国チームの大活躍や、今年の韓流ブームで、韓国人もやっと今までの劣等感を払拭し、溜飲を下げたのではないやろうかね。これで、少しは韓国の人とも普通の関係になれるのなら、ええことやろう。。。東アジアで日本に一番近くて大事な国はやっぱりお隣の韓国。日本と韓国の人が考えることが近くなることは、やっぱりええことやし、力になるのやないやろうか。。。

 

11/27(土) 親殺しの事件が2日続けてあった。それも2件とも茨城県。。。自分の親を殺すなんていう行為は、普通の生活環境なら信じられないこと。よっぽど、腹に据えかねた事があったんやろうね・・・。凶器も鉄アレイと、金槌と似通っている。親にとったら、もし出来の悪い子でも、自分の子は自分の子。我が子を憎い親なんて、この世に存在しないと、私は信じている。

 

でも、「親の心、子知らず」とは、良く言ったもの。子どもは、自分一人で生まれて、生きてきたものやと、思いこむモノである。私も含めて。。。親の有り難さが判るのは、自分が親になったとき。それまでは、なかなか判らんもんや。。。この2つの親殺しに共通するのは、厳格な親であるということ。一人は確か学校の先生、もうお一人も大きな家やったから、どこかの社長さんやないやろか・・・。

 

人の親というものは、往々にして、子どもだけには絶対に、こうなって欲しいと、高望みする傾向がある。このことは、けっして悪いことではないのだが・・・。でも、そのことが子どもにとっては、親が思う以上の重い重いプレッシャーになる。これが何十年にわたって続けば、子どもは家から逃げられないのやから、行き場が無くなる。

 

社交的な性格の子なら、家以外に自分の生き甲斐や、自分の活躍の場を見出すことが出来るのだが、引っ込み思案な性格の子なら、だんだんと、ウチへウチへと気持ちが向いて、誰にも相談できず、友達も出来ないまま、引きこもって、究極の選択として、今回のような爆発が起こってしまう。

 

こんな悲劇は、残念ながら防止することがなかなか難しい。家族というのは、人が生きて行く上で、「個」の次にある最低の社会単位。これがその個人にとって、そこそこ心地よい、安心できるものでないと、精神的に安らげない場所であるということになる。人は何のために生きるのか。まずは自分のため、そして次が、やっぱり家族のためやろう。ここまでが満足できて例えば地域のため、会社のため、日本のため、世界のためと、ステップアップしてゆくものや。この土台が出来てへんと、全くおかしいことになる。果たして皆さんは、この土台出来てますか?娘にオヤジ、キモイ!と言われる私は、あんまり胸を張れるわけがないのですけどね・・・。

 

11/28() お歳暮早期予約セールの最終日。今日までは早期予約チラシに掲載の商品ならチラシ特価よりまだ5%引き。でも、シャディのお歳暮の売り方は毎年思うのだが、下手やなぁ。値段は絶対他には負けへんぐらい安いのに、百貨店の方が魅力的に思えるのは何故だろう・・・。

 

例えば北海道の人にライオントップギフトセット上代5000円の商品を贈るとしよう。品番はST8−50Lというトップというライオンの洗剤ばかり8個も入っている定番商品だ。百貨店では本体5000円で、消費税込みで5250円。11/30までは全国一律送料100円で送れますとしている。100円ときたら安いと思うわなぁ。ジュース1本も買えへん値段やからなぁ・・・。でも、宅配無料よりは高いのに、宅配100円の方がインパクトがある。上手い宣伝方法や・・・。

 

きょうび、百貨店でもお歳暮を割引するのは当たり前、11月中に予約したら5%引きとか10%引きなんていうところもある。法人外商なら10〜20%引きといったところか・・・。まだ、上代でお歳暮を買っている人。このご時勢でも、高島屋や大丸の包装紙だけに高いお金を払いますか???

 

シャディなら11/28までの早期割引価格は、このライオントップギフトセット5000円の商品が、宅配無料で、税金も込みで、3740円。11/29以降でも3937円で送れる。さらにお持ち帰りなら11/28まで3241円。11/29以降でも3412円と激安である。ところが、この価格設定が、中途半端で、よくよく考えないと、安いのが解らない。3241円より何故か3490円の方が安く思えてしまうものだから不思議なモノである。

 

なぜ、こんな下手な値付けをするのか。それは、シャディがまだまだ卸し屋である証拠である。買いやすい値段より。仕入れ値や売値の掛け率を重視するから、こういうことになる。全てにそういう体質やから、やっぱり、消費者に直接売ってない証拠やね・・。もっとも、シャディが一番安いというのは、知る人は知っているので、よくよく比べてご注文頂く人も多い。みなさん、よくお勉強されています・・・。

 

11/29(月) 日曜日朝の、私のお気に入りの番組は、竹村健一の出ている報道2001という番組である。2004年なのに、まだなぜまだ番組タイトルが2001なのかは不明だが。。。昨日のこの番組を見ていたら、櫻井よしこ氏が、スカッとしたご意見を言っておられて、久々にすっきりした気分になれた。

 

私が少し前にも書いた「総理の靖国参拝」がテーマで、ここまで私の意見や、考えている事に近い考えの人は珍しいと思った。この櫻井さん、もともとはニュースキャスターだったけど、大変かしこい上に、大変良く勉強をされていて、女性としては珍しいぐらいの歯切れの良さを信条にされている。どちらかと言えば、やや右寄りの論客で、講演会やシンポジウムなどにはひっぱりだこの方である。言い回しは冷静で穏やかだが、言っていることは、エグイ、まるで京都の御領はんみたいなもんや。。。

 

彼女の発言には、一々論拠の裏付けがあり、ご指摘は本当に鋭い。極東軍事裁判、つまり東京裁判の妥当性についても、メキシコの判事がおかしいと指摘した事実や、同じ番組に出ておられた中国人の先生に、南京大虐殺の記念館で嘘の展示をするなとか、東条英機の後ろ手に縛られた銅像を、中国人が唾を吐きつける対象にしている事が日本人の感情をいたく害しているという点、またこれが産経新聞は報じたが、朝日新聞がなぜか報じてないことなど、知らなかった新事実を述べられていて、面白かった。

 

この前の日中首脳会談での、中国の領海侵犯の原潜の問題と、靖国の問題を相打ちにするな!というご指摘も面白いし、中国首脳の国内向けの言い訳であるA級戦犯、B級戦犯だけが、第二次世界大戦において罪に問われるべき人で、その他の日本人には罪が無かったという論理にも、ご都合主義での解決を図ろうとするのは間違い。日本人は戦犯の人たちも、日本の国を守ろうと一生懸命戦った人たちだと考えている。戦犯であった人たちでも、本当にA級戦犯、B級戦犯にされ、絞首刑にされた1000人余りもの人に、むごい殺され方をされなくてはいけないほどの重い罪が有ったとは、当時の多くの日本人は思っていなかったと、手厳しい。

 

その上で、100万人もの日本軍が中国で戦争したのも事実、その際何万人もの方々が亡くなったのも事実、でも、中国が近年、文化大革命という内乱で1000万人もの自国民を殺した。そんな中国に、「歴史を鑑に」なんていう資格はないとバッサリ!

 

日本と中国は、最早、完全なる運命共同体である。お互いの国の成長が自国の利益につながる補完関係である。日本と中国は小手先の友好ではなく、真の信頼関係で、結ばれないとあかん。お互いが、尊敬できるような関係になるためにも、今、靖国とは別の慰霊施設を作るだとか、私人での参拝だとか、終戦記念日以外の靖国参拝だとか、変化球でお茶を濁すような対応はしてはいけないとおっしゃっている。中国は怒るだろうけど、日本人の本当の心を理解してもらわないまま、まわかしの握手をすることに何の意味があるか。という氏のご指摘は、凄すぎる。。。。

 

11/30(火) 読売新聞のアンケートによると、日本人が自分を中流家庭人であると思う人の比率が下がってきているようだ。アンケートの設問は、「あなたは自分の暮らしぶりを評価すると、次のどれに当たりますかというもの。上・中の上・中の中・中の下・下の5段階で聞いた。

 

それによると51%の人が「中の中」と答えたという。まだまだ日本は、世界でも稀な、貧富の差の少ない国であるということが言えるだろう。しかしながら、38%もの人が「中の下」や「下」を選んでおり、小泉改革で痛みを感じたり、リストラされたり、収入が減ったり、いわいる「負け組」と呼ばれている人たちの不満も増えているということが言えるだろう。

 

新入社員と社長の給料が10倍以内という、世界では考えられないほど、収入格差が少ない国と呼ばれている日本でも、例えば京都市の市バスの運ちゃんが年収1000万円以上もあったり、地方公務員や国家公務員が「大企業並み」と称して、大企業の社員のようにあまり一生懸命働いていないにも関わらず、高給を取っている事への不満やいらだちが現れていると思われる。

 

公務員の給料の問題点は、その「公平でないまやかしの公平さ」にある。出る杭は打たれるという公務員独特の本能のなか、一生懸命やる人は、お役人仲間からしたら、自分があまり大したことをしていない事になるから、困った人、和を乱す人になる体質がある。だから、誰も頑張らないし、誰も目立とうとしない。我慢して、永くおれば、それだけで自然と給与は上がるし、ポストもより上に就ける。

 

公務員は、地方に行けば、ご当地唯一の大企業並みの人を雇っている一大産業であると言っても過言ではない。全国で何百万人もの役人さんが働いておられるのだが、この方々の全部が全部、楽して高給を取っていると言っているわけではない。逆に、一部の人は、大変な思いで行政サービスに勤しんでおられるだろう。また、警察官、消防士、救急隊員、自衛隊員などの方は、あんまり忙しくない方が世の中にとってはええ事が多い職種だから、文句を言うつもりはさらさら無い。裏金づくりやら、おかしな公金横領さえ、せえへんかったらね。

 

問題は、ゴミ収集員の方とか公立病院の職員さんとかホームヘルパーさんとか現業以外のデスクワークの公務員の人たちである。この方たちは、競争論理が働かない。この方たちを、何とか民営化出来ないモノか。

 

先日、厚生労働省が、全国にあるハローワークという公共職業安定所を業務委託する案を出されたものだから、猛反発して、問題になっていたが、少し智恵を働かせば、民が出来る仕事に代行させられる仕事は多いはずである。例えばリクルートとかが、全国に職業斡旋の会社を作って、就職斡旋をしたらどうか。企業は優秀な人材を獲得するためのコストとして、お金を払うだろうし、就職を望もうとする人も、あんまりやる気のないような職員ではなく、1件就職が成約したらいくらか貰えるような熱心な契約社員さんの方が、ええのと違うやろか。

 

行政改革の本丸は、「小さな政府をつくること」やなくてはあかんと思う。つまり、「税金でメシを食っている人」の人数を、如何に減らすことが出来るか。この一点にかかっている。税金という公金の使い方を「これだけのことをやるから、これだけのお金が要る」という発想から「これだけのお金の範囲で、何が出来るか」という「ポケットの中のお金理論」に変えんとあかん。無い袖は振れん。増税を論議する、ずっとずっと前に、やることあるやろ!役所の仕事をもっと減らせ。それで、お金に余裕が出来たら、やる仕事を無理して探さずに、減税せえ。それが税金を使うモノの道理や!当たり前や!。他人様のお金を大事に使えないような「心の通ってない役人ども」なんかは、もういらん!ぜったいいらん・・・!。

 

 

 

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