日常のページ

 

5/1(日) 大型連休の間の普通の日曜日。今、私が仮住まいで住んでいるのは、梅小路公園の真北だから、犬の散歩は、当然梅小路公園になる。この梅小路公園では、何かにつけてイベントが開かれるが、今日は、メーデー。労働者のお祭りである。朝から、大きな音量の拡声器でがなり立てるモノだから、ゆっくりは寝てられない。朝からデモに参加した人たちが続々と到着する。

 

梅小路公園で一番広い大きな緑の広場では、特設会場が設けられていて、誰かが来るのだろう、リハーサルや、シュプレヒコールが響く。ウチの真ん前は、ちょうど来賓用の駐車場になっていて、時間が近づくと、次々と、黒塗りの高級車が入ってくる。メーデーというから、労働者の代表というイメージなので、清貧な感覚を持っていたら大間違い。私から言わせたら、労働貴族やね・・・。

 

ぴかぴかの運転手付きの高級車から降りてこられるご来賓の方々は、社民党や民主党の国会議員の先生方もおられるが、ゼンセンなになにとか、何々電気労組とか、公務員さんの組合の偉いさん方。みなさん、立派な背広に身を包まれた方ばっかり、20〜30台ほどの高級車のオンパレードを見ていると、日本も豊かになったものやなぁと思う。。。労働者の代表が運転手付きの高級車やもんなぁ。。。

 

大阪市職員のうち300人もの人が、専従と呼ばれる組合活動だけをやっていて、給料をもらっている人たち。民間と官の差はあるが、この人たちは、労働運動だけでメシを食っている人たちなんやろうなぁ。。。と思うと、何か変な感覚になる。もちろん、民間の電力、電電、JR、など、昔の半官半民の企業形態の流れはあるが、今は完全民間企業が、多くの職員をかかえて、その労働組合活動を専門にする人たちが居るのは、その組合が、あるいは、企業が認めれば、何の問題もない。

 

ただ、これが税金でとなったら、ちょっとおかしいことになる。公僕である公務員さんが、労働活動をすることに問題は無いとは思うが、そのための費用を、税金で出すのは筋が通らん。大阪の専従職員が、「ひいては大阪市のためになっている」と、主張するが、大阪市職員の労働組合活動を支援する事が、一般市民に何の利益をもたらしているかの問いには、明確に答えられないやろう。。。襟を正す。この姿勢が今、必要やろうね。。。

 

5/2(月)いよいよ今日は、積水ハウスの工場からの第一便が到着する日。ここまでが、長かった・・・・。積水のようなプレハブ住宅のハウスメーカーでは、家全体の70%ほどは、事前に工場で作ってから、現地にガバッと持ってくる場合がほとんど。よく間違われるセキスイハイムなどは、ユニット工法と言って、内装まで仕上げた箱に、サッシまでもう取り付けたままで運ばれてくるから、ものすごく工期が早い。

 

以前、近くのお家がこの工法で建てられていたのを見たのだが、細い油小路通いっぱいにトレーラーに載せられた家の箱が向こうから動いてくる姿は、ほんま圧巻やった。。。それをどでかいクレーンでつり上げて、基礎に取り付けたら、あっという間に家が出来上がり。。。ビックリした。。。

 

積水ハウスは、ここまでではないが、部品を予め全部寸法通りに造っておいて、現地で組み立てるスタイル。家の外装の材料が今日から5/12までの期間、どんどん運ばれてくる。あと3週間もすると、家の外装は全部出来上がるという感じやね。

 

ただ、その後が大工さんによる内装工事。これが1ヶ月はかかる。外装工事が、あっという間に出来上がったという感じになるのと比べると、のろのろとなかなか出来上がらないなぁという印象は否めないか。まぁ、細かい仕上げなどは、どうしても人の手でやった方が良いという会社の方針やろう。。。まぁ、今日からの建方工事は、言わば前半のクライマックス。いちばん楽しい時期やね。。。

 

5/3(祝) 子どもの手が離れて、ヨメサン連中も寄りつかなくなったオッサンばっかり4名で、久多キャンプへ行った。キャンプとは言っても、バンガロー泊まりなので、荷物は少ない目。薄暮プレーという大原パブリックゴルフでハーフだけゴルフで遊んで、しっかりお風呂に入ってから、キャンプ場で焚き火酒。アテはラム肉やら和牛やらチキンやら。。。各人が好きなモノを好きなように焼いて、好きな味で食べる。いつものパターンである。

 

しかし、アウトドアブームというのは、いったいどこへ行ったのだろう。あれだけ賑わいを見せていたキャンプ場も、まあまあの人は来ているとは言え、ものすごくゆったーりしている。ええこっちゃね。。。

 

5/4(祝) 12時のチェックアウトまでゆっくりと時間があるので、みんなが寝ている間に、キャンプ場付近の散歩に出た。まずは川向こうにある久多の里オートキャンプ場へ丸木橋で渡って、最近のキャンプ事情をチェック。みんなコールマンやスノーピークのオンパレードや。お金かかっているね。。。

 

どうせ暇やからと、久多のキャンプ場から西へどんどん歩いてみた。確か、大黒谷キャンプ場というのが、少し先にあるはずや。。。途中、道が山道になりかけたので、引き返したが、その途中に、ものすごいモノを見てしまった。府道から数十メートル離れた山の斜面一面に、大理石のブロックのようなものが何千個、いや何万個ほど捨ててあるのである。最初見た時は、何か崖崩れの跡かと思ったぐらいである。

 

ところが、もっと驚いた事に、この石をよくよく見ると、何と墓石なのである。何々家先祖代々之墓なんて、いっぱい書いてある。何ちゅう罰当たりな事をするのや。。。何と、ここは、墓石の墓場だったのである。。。墓をお寺に建てる時に、永代供養料という結構なお金をお寺に納める。その他に、墓の分譲費用や、墓石の斡旋、入魂供養料、など、きょうびのお寺さんは、宗教家というより、事業として、お寺を経営している人が多い。

 

未来永劫お墓の面倒を見て貰うはずの費用である永代供養料を取って置いて、連絡が取れなくなった人や、年会費を払わなくなった家の墓は、平気で撤去して、土地を開けて、またまたその墓地を他の人に平気で売る。ほんま腐っておるわ。。。ここに山積みされた墓石は、石材業者が保管場所に困って、こんな山の中にほかしにきた、そんな可哀想なお墓の墓場である。。。こんなことする人は、ええ、死に方せえへんで。。。

 

5/5(祝) 連休最後の日は、あまりの暑さに耐えかねて、電気屋巡りをして、1万円ちょいの小さな冷蔵庫と、1750円の扇風機を買ってしまった。エアコンのない私の仮住まい。。。あんまり暑かったら、閉めきって冷蔵庫の扉でも開けたろうか。。。という、お馬鹿なアイデアも出て来る。。。

 

さて、娘が、高校に入学して、何とバレーボールを続けるという。鳥羽高校はそこそこ強いので、厳しいで〜と、脅しておいたが、反面続けてくれて嬉しいのが親心である。ところが、いろいろと、無理難題をぶつけられて、親が右往左往させられている。

 

まず、公式戦が間近だというので、明日までに、デサントというスポーツメーカー製の白い長袖のシャツを買ってこいとの指令。そんなもの、クラブでまとめて買うものと違うのかいな。。。。あわてて、御池にあるミツハシという京都では大きいスポーツ店へ行った。お目当てのパンツやソックスは有るのだが、白い長袖のシャツは同じデサントでも違う刺繍のものや、違うデザインのものしかない。これじゃあかんのかと言えば、絶対にあかんという。

 

土台、1日前に言っておいて、明日まで買ってこいとか、言う方が非常識やないか。取り寄せても1週間はかかります。。。とか。これから、アルペンやら、よろずややら、スーパースポーツやら、思いつくままスポーツ屋巡り。どこへ行ってもそんなの無い。ほんま、殺生な話や。クラブに入ったばかりの一年坊なんて、どうせ球拾いだけやろう。そんなのの服なんて、どうでもええやんか・・・。

 

伏見の横大路にあるヒマラヤスポーツで、やっとのことでそのシャツをちょっと大きいLサイズだが、何とか1枚、見つけて、事なきを得たが、何でここまでせなあかんもんなのか。全く、理不尽な話しや・・・。

 

ところが、今度はクラブで使うコップがみんなと違うから、みんなと同じのを持ってこいと2年の先輩が言うのだという。ところが、このコップ。プラスチック製の150ccほどの何の変哲もないコップなのだが、10軒以上もホームセンターや100円ショップ、スーパーや荒物屋、を探しても、全然売ってない。握り手のあるプラスチック製のコップはどこにでもあるのだが、スタッキング、つまり、積み重ねが出来るプラスチック製のコップなどは、なかなか無いのである。

 

もう、ここまで来たら「いじめ」なのと違うか。。。別に取っ手が付いててもええやんか。そんなに揃えたいのなら、クラブでまとめて買って、保護者にお金を集金したらええやんか。ほんま理不尽な話しや。親の大事な休みを半日以上ツブさせて、娘の1個100円もしないようなコップを探し回らなくてはならないほどの事なのか。事の異常さを感じるわいな。。。

 

5/6(金) 連休も昨日までの所が多いのか、日曜までの所が多いのか。連休谷間の仕事は、暇である・・・。

 

さて、尼崎で起こった死者107人もの電車脱線事故。亡くなった方の遺族の話を、テレビがどんどん流すから、ついつい見てしまうが、どれも、あまりにも可哀想で涙してしまう事が多い。こんな時に、至って冷静で話される方、取り乱されてしまわれる方、人はいろいろである。でも、大事な人を事故で亡くしてしまった事は事実。この現実をまだ受け入れない人も多いのは、至極当たり前の話である。。。これでもか、これでもかと、マスコミは特集をどんどん流し続ける。。。。これが亡くなった方の家族にとって良い事なのか、迷惑な事なのか、バンバン放送することが、社会にどんな影響を与える事になるのか。私には解らないけど。。。

 

マスコミは、連日のようにJR西日本叩きに、明け暮れているが、何か虚しい思いをしているのは、私だけだろうか。。。脱線転覆した列車にJR西日本の社員さんが2人乗っていたそうな。その2人は、大事故に遭遇して、何故、救命作業をしなかったかと、叩かれている。敵前逃亡やと・・・、時代かがった話しやで。。。

 

JRのような大企業だったら、多分、ものすごく多くの社員さんが居るやろう。その人たちの全部が全部、尼崎に応援に行っている訳ではない。。。自分の勤務地で、一生懸命、日々の仕事をしている。たまたまこの電車に乗っていた運転手さんは、通勤途中で、自分の職場に何とか時間までに着かないと、自分の乗務する電車を運転出来ない。2人ぐらいの代わりは居るやろうけど、職務に忠実で、事故の時に職場に報告して、乗務に支障がないように出勤した。これがマスコミに叩かれている。なんで、現場で救助活動をせえへんかったのかと。。。これがJR西日本の体質やと、叩きたいのやろう。。。

 

マスコミは公正なようで、ものすごく横柄なもんや。新聞記者さんは、記者会見なんかで、ほんま、自分が何様やと思っているのかと思うほど、ヒドイ発言、質問をされている事がテレビで垂れ流しされていて、気分が悪い場合も多い。いくら事故の当事者とはいえ、何で社長が出て来ないのかとか、会長はどうしたのかとか、言葉遣いにあまりにも品がないのではないか。新聞記者は、自分一人が、いかにも国民を代表しているかのように思っておられるのなら、大きな間違いである。礼儀のある事と、真相究明は別の問題や。。。

 

JR西日本といえば、西は滋賀県から東は山口県までの大きな地区を担当する旅客鉄道会社や。こんな大きな組織では、どうしても地域的に縦割りの社風になるのは、致し方無い事やと思う。この事故のことを知っていて、別の区である天王寺車掌区の社員がボウリング大会をやっていた。とか、飲みに行っていたとか・・・。良い事ではない。良い事ではないが、別の会社のような感覚がこの人たちには、多分、あったんやろうね。。。。もちろん、事故で亡くなられた人の家族にとっては、許し難い、とんでも無い事やけれど・・・。こんな事は、絶対に聞きたくない事でもある・・・。

 

阪急がもし、この事故起こしてたら、阪神の車掌さんが酒飲んでいても批判されへんやろう。。。多分、対岸の火事・・・。これを鬼の首を取ったように騒ぎ立てるマスコミも、私はあんまり好かん。。。そんなスキャンダル探しに何の意味も感じられないからである。。。見えるのは、マスコミというのは、庶民の味方のふりをして、判官贔屓をしていたら、世間の受けがええ、という物凄く安直な視点だけや・・・。

 

今は、事故原因である、計算上は130q以上出さないと脱線しないはずのR300のカーブで、何故電車が108qのスピードで脱線してしまったか。ひょっとしたら、運転手個人のスピードの出し過ぎという、至ってパーソナルな事故の主原因の他に、車両の整備不良や、不良部品の使用、車両強度計算のミス、などの他の要因が本当に無いのか。そんな究明が待たれているのではないやろうか。。。それまでね予断を与えるような素人判断の記事は、世論をミスリードする可能性もあるので、控えるべきやろうね・・・。

 

今の世の中は、誰かを犯人に仕立て上げなくては、世の中の人が気が済まないような社会になってしもた。国民全部がワイドショー好きになってしもた。高見運転者一人が悪い。会社の儲け主義が悪い。一分一秒を争うような社会が悪い。いろんなマスコミが、事故の犯人捜しに奔走する。ひょっとしたら、こんなことを、異常だと思わなくなってしまった今の世相が、いろんな問題を噴出されてしまっている素地になっているのかも知れんね。。。こんな社会の雰囲気が、しっぽを捕まれるような不利な発言はしない。上司には形だけ、絶対服従するが、腹の底では反発している二重人格。仕事さえちゃんとやっておれば、文句は言われないやろうという事なかれ主義。こんな日本にしてしもたんは、いったい誰やねん。。。ほんま・・・。

 

5/7(土) 今度は、JR西日本の社員が事故を知っていて、ゴルフをやめへんかったとか、温泉に行っていたとか、韓国旅行を続けたとか、仲間の送別会をやっていたとか・・・・。あんまり、マスコミに突っ込まれるものやから、どうでもええことまで、全部洗いざらい公表したんやろうね・・・。そら、何万人もの人が勤めている組織やから、普通に飲み食いぐらいするわいな。あんまり目くじら立てても、しゃあないことと、ちゃうやろうか。

 

遺族の人からしたら、聞きたくない事まで、無理矢理知らされてしまう・・・・。心の傷に塩を塗りつけるようなことをしているのは、マスコミも同罪とちゃうのやろうか。。。感情論で、世論を創るとえらいことになる。マスコミは、JR西日本の社員は、社員全員が、精進モノ食って、仏門でも入って、酒も飲むな、オーバーランするな、謝罪に明け暮れて、最後は、自殺するまでつきまとうつもりか。。。ちゃんと、睡眠取ってもらって、ちゃんと仕事してもらわんと、まだ変な事故を誘発することにもなる。そんなことになったら、マスコミにも責任あるのとちゃうやろうか。。。運行本部長が、今度のことで辞職するのだという・・・。

 

あれだけのことを起こしたのだから、辞職は当然だと言う意見もあるが、その家族は、本当にその辞職する人が悪かったのか。。。という疑問を抱いたままクビになるのに、まだ釈然としない部分があるのやないか。。。誰か下手人を挙げなければ気が済まんような世の中。。。この異常性にみんなが気づかないとあかんのと違うやろうか・・・。

 

さて、今日はいよいよ家の外壁が搬入される予定。雨もあがりそうやし、ご対面が楽しみや。。。

 

5/8(日) さて、京都の街で金曜辺りから交差点ごとに警官が立っている。御所の中に、京都迎賓館が出来て、その最初の出番に、アセアン外相会議が開催された。町村外相は、新閣僚の中では、なかなか評判の良い人のようで、ホスト役を無難にこなしている印象を受ける。

 

今回の外相会議の焦点は、反日運動以降初めての対中、対韓の直接高官会談であるという点である。下手な事を発言したりすると、またまた反日デモに言い訳を与えてしまうことになるから、外務省職員なんかは、町村外相の発言内容を一字一句、ビシビシにレクチャー済みやろうね・・・。何でここまで、しなあかんねん。。。というほどやろうね・・・。

 

中国各地で頻発した反日デモは、中国政府にとったら、結果として、えらい黒星になった。こんな危ない国に投資するのは止めようとか。五輪をちゃんと開催出来る能力があるのか。中国の国内の勢いを抑えるだけの能力が、当局にあるのか。。。そんな論調がチャイナリスクとして、世界を駆けめぐった。世界中の企業が中国に工場を作っているから、何か有ったら、世界経済への影響は大きい。出来たら、中国離れを検討しだした日本企業も多い。。。

 

そんな中国の外相も今回の会議には出席しているので、いわば、日本と中国のリーダーとしての素質争いの意味合いも今回の外相会議にはある。これからも、こんな場面が日中間でしばらく続くのやろうね。。。

 

さて、今回の会場になった京都迎賓館は、東京赤坂にある洋風迎賓館の他に、日本的な迎賓施設が必要だと、京都の財界がこぞって誘致した施設。京都御所の中に作るのに、共産党は大反対、少し左っぽい京都新聞も一大反対キャンペーンを続けてきた。しかし、今年やっと完成。小泉首相もやってきて、現在の京都の粋を集めた和風迎賓館を、日本の政策として、使う時代になった。ハコモノで、一般庶民には一生、全く縁のない施設だが、京都にある世界に誇れる施設というのは、京都人にとっても、普通に嬉しい事。京都の地盤沈下に歯止めを掛ける1つになったらええと私は思う。。。

 

5/9(月) 運送会社の経営者が集まった協同組合の旅行で、日帰りではあるけど「愛・地球博」へ行ってきた。1970年の大阪万博の時に私は中学生。それから35年、世の中もこの間、無茶苦茶、変わったなぁ・・・。連休明け直後というのは、皆さんが狙われる日なのだろうか・・・。ものすごい人、人、人、、、遠足や修学旅行の小中学生、高校生、農協の団体さん、暇な中高年。。。ホント、ものすごい人出である。

 

10時の開場とともに、お目当てのトヨタ館へ行ったのだが、午前中の分の予約券はすぐに無くなり、次は2時から配布する。2時からの配布に11時頃から3時間も待たれるとか・・・。あまりのあほらしさにパスした・・・。どこもかしこも、一杯で人混みの嫌いな私には辛いね、万博は。。。

 

それでもせっかく来たのだから、貧乏性なもので、、、100分や90分50分待っていろいろなパビィディオンを並ぶのだが、2時間並んで、やっとのことで中に入っても、座席が無く座れない施設が多い。せっかく延々と並んでも中は10分か15分で終わり。ほんま疲れる・・・。ああしんど。。。つまり、広い会場内を歩くか、列に並ぶかの繰り返しや。久しぶりに足が棒になった。。。

 

地球博のパビディオンの中で異常人気なのは、やはり企業パビディオンたち。トヨタや日立や東芝、いろいろな企業が趣向を凝らして出展しているから、見応えもある。だからどこも1時間や2時間待ち・・・。東京ディズニーランドでも採用されていたファストパスの制度があるのだが、これがまた新たな不公平感を感じさせてしまう。このパスを貰うためにものすごい行列になって、結局なかなかお目当ての所のパスがほとんど取れないのである。ほんま、疲れる・・・。

 

外国館は、大阪の時のような派手さは無い所が多いが、ビッグネームな国展示館でもそんなに長い列が出来ない。そんなに目玉になるものが少ないからね。。。だから、どこも比較的空いている。軒並み見て回るのも簡単に世界旅行が出来るので少し楽しいね。お薦めは、ベトナムのパビディオンの中にあるテイクアウトのお店。生春巻き¥300と、鶏肉のうどん¥1000円で、本格的なベトナムの味。食べる所がないので外にあるテーブルと椅子で食べる。珍しい食べ物があるのも万博のええとこやね・・・。

 

それにしても、行列に並んでいて、疲れが倍になるのが、大阪のおばちゃんである。女の人はお歳を召されると、どうして、あそこまで、遠慮が無くなるのか、奥ゆかしさが失われるのか、ほんま、ずうずうしくなる。なぜだか判らないが、生命力があるというか、バイタリティがあるというか・・・。とにかく、女4〜5人のグループは、一緒に並んでいて、ほんと疲れる。。。四六時中、しゃべり続けておられるのである。そんな話しを聞きたくないのに大声でしゃべっているので、絶対に聞こえてしまうのである。それも大抵、お話が間違っているのである。ちょっとは、黙っておれ!と叫びたくなるほどに五月蠅い。。。

 

おまけにマナーが悪い。列に並ぶのに疲れたら、平気で列を離れて、トイレに行く。1人が行ったら私も私もと、連れションで、結局全員がちゃんと並んでいる人をかき分けかき分け、交替で行く。かと思ったら、喉が渇いたと飲み物を買いに行く、冷たいのが欲しいとソフトクリームを買いに行く。やっとパビィディオンに入れる頃になって、携帯電話で仲間を呼んで、こっちやこっちやと、ドカドカと何人も横入りする。。。ほんま、マナーのかけらもないわ。。。憮然とする、おじいちゃんに「何やさ」と睨み付ける。ほんま、世の中に敵無しや・・・。でも、ちょっと日本のパワーも感じたね。まだまだ日本は捨てたもんやないね・・・。世の中は大阪のオバチャンを中心に回っている。。。

 

5/10(火) 昨日の疲れも意外と無く、今日も快晴。少し寒いぐらいの良い季候である。今日も工事は良い天気に恵まれてええかんじやね。暑くもなく寒くもなくベストシーズンや。。。。

 

さて、先日の新聞で少し気になる記事が出ていた。大阪教育大学附属池田小学校に通っていた児童のうち、あの忌まわしい恐ろしい事件を目撃してしまった子供たちの親十数人に総額1億円の慰謝料が支払われたという記事である。一人何百万円や。。。。私は、この事件があまりにも悲惨で、とんでも無い事件だというのは、十分に理解はしているつもりである。その事件を目の当たりにはした子供たちに重いPSTDとかの後遺症があるというのも理解出来る。

 

しかし、何で、この子の親たちに税金から慰謝料が支払われるのかという感覚が、ちと筋が違うのではないかと思うのである。この事件の犯人はあくまで乱入した男である。この男から賠償金を取るとか、その犯人の家族から慰謝料が支払われるのなら話が判るのだが、なんで税金からやねん。。。

 

似たような事件で京都伏見の日野小学校に男が押し入って子どもを殺した事件があった。この京都市立の小学校で、事件を目撃した児童生徒に市が賠償金を支払ったなんて話は聞いた事はない。また、忌々しい事件があったからといって、池田小みたいに、校舎まで建て替えたなんて話は聞いた事がない。。。

 

私は附属小の出身だから、何となく附属の雰囲気は判るが、今の附属は、親が子育てに異常と思えるほどに必死になっているという雰囲気があるではないか・・・。少子化の中、なかなか入れない国立の小学校。そこで起きた悲劇。。。。その事件を目撃してしまった子に、学校の管理者である国が、管理責任に問題が有ったとして、税金から慰謝料を払う。。。争うこともせずに。。。ここに大きな不公平は無いか。。。文句を言ったもの勝ちの部分は無いか。。附属やからといって、特別扱いを強要してはいないか。。。何か、悲劇の主人公に集まる同情を逆手に取っている部分はないか・・・。考えさせられる事の多い、今回の決定である。。。

 

5/11(水) ロシアのモスクワで、ナチスドイツ戦勝60周年式典というのがあって、ロシアのプーチン大統領、アメリカのブッシュ大統領、フランスのシラク大統領、ドイツのシュレーダー首相、イギリスのブレア首相など世界中から60ヶ国もの首脳が集まっての大イベントとなった。

 

ここになぜ、日本の小泉首相がいるのかが、何か変な感じに思えるのは、私だけだろうか。。。日本人なら日独伊の三国同盟を知らない人はいないやろう。日本は第二次世界大戦当時、連合国に対抗して、枢軸国として、ドイツとイタリアとの軍事同盟を組んでいた。ドイツのヒットラー政権、イタリアのムッソリーニ政権と帯同して、米英露仏などの連合国と戦っていた国だから、当然日本がナチスドイツに勝った事はない。これは、言わば戦勝国のお祭りのはずである。60年の月日が、この式典に日本やドイツの首相が参加するようにさせたのか、少し変な気になる。。。

 

ドイツや日本に取れば敗戦記念日。敗戦となかなか言いたくないから、終戦記念日なんていう言葉にしている。こんなことを言うと、また中国や韓国は歴史を歪曲しているなんていう屁理屈を言うのだろうけどね・・・。まぁ、日本人の感覚からすれば、戦争に負けた日ということや。これのドイツ版がドイツ戦勝記念日。。。

 

戦争は勝てば官軍、負ければ賊軍。戦争に負けた方が何でも悪く歴史に描かれるものである。日本の場合は東京軍事裁判。ここで、日本の一部の軍指導者だけが悪かった。日本国民には何の罪もないという、歴史感が無理矢理米国によって作られた。これを正しいこととして、戦後の日本教育は進められてきた。この日本の義務教育における歴史観や視点は、これ以来全然変わっていない。でも、本当はどうだったか・・・。戦争は国家の犯罪。仕掛けた方にも仕掛けられた方にも、理が無い場合が多い。国と国のメンツと暴力。それが戦争の実体やないか。。。

 

イラクのフセインかて、ほんまは、大量破壊兵器を持ってもいないのに、危ないヤツや。アメリカの言うことをきかないヤツやということで、アメリカ流の正義で、戦争を起こしてしまう。。。。困ったもんや・・・。でも本当はそんな兵器は持っていなかった。言い訳に窮したアメリカ。それに追随した英日豪など・・・。引っ込みがつかんようになっているのが、今のイラクの実体なのかも知れん。。。

 

そんなイラクで齋藤昭彦なる日本人の人が大けがをして捕まっているという。相手はまたもや過激派。この人がどんな経緯でイラクに行っているのかは不明だが、キプロスに本社のある、イギリスの、(何やら報道機関によって言っている事が違う)ハート社とかいう、軍事関係の民間会社に勤めている人だという。

 

元自衛官の方というから、もともとその手の事に興味をお持ちの方で、それが興じて傭兵と呼ばれる戦争屋になったプロ中のプロだというマスコミも多い。この仕事は、リスクが高いので、日給1000ドルという高給もあるが、それにしても世界にはいろんな会社があるもんや。実際の戦争にまで下請けさんがいてたんやなぁ。。。まぁ、実際の仕事は警備や運搬、給食などの軍隊のサポートが仕事だったらしいが・・・。

 

この弟さんが記者会見して、このことで、もし兄に万一のことがあっても、日本政府が影響されないようにと、けなげに言われている事と、身内を気遣う気持が交錯して、気の毒な会見だった。でも、少し昔の日本が戦時中だった時の日本人の潔さが垣間見えたような会見だった・・・。今の日本には少なくなったね。こんな事・・・。

 

そう言えば、日本人は、変わってきた。昔が良かったとはけっして言わないが、JRや関電、JALや三菱、雪印なんかの不祥事に頭を下げ続ける時、時代が時代なら、「この場で腹かき切って・・・」と侍映画のような潔さと想いの純粋さが無くなってしまったのやないか・・・。別にハラキリをせえと言う訳や無いが、後で不祥事の責任を取って・・・首つり自殺なんていうのが多い。。。昔の男は死に場所を探して生きていた。今の男は何を求めて生きているのか・・・。それが無いのが不幸な時代なのか、幸福な時代なのか・・・。かっこよく生きる事に美学がないのは、心の中の精神社会において、まだまだ日本が未熟な証拠かも知れないね・・・。

 

5/12(木) この4月1日から個人情報保護条例というのが施行されて、個人のプライバシーに関わる情報は、その取り扱いを法律で規制することになった。企業は、個人から様々な情報を得ているが、この情報を第三者へ譲渡したり、その情報の使用目的を明確にして、その目的外に使用してはならないことになった。欧米からしたら、日本の法整備があまりにも遅すぎたと笑われている事やろうね。。。

 

そう言えば、昔、海外通販をよくやっていた時、L.L.Beanやキャベラス、REIなどの通販カタログでいろいろなものを買うと、全然聞いたこともないような所からもカタログやDMが送られてくることがよくあった。また、家を建てたことのある人なら判るが、建築確認申請というのをすると、その情報が開示され、外構業者や造園業者、カーテンの業者、などからいろいろなDMがやってくる。

 

子供たちが大学受験の時には、大学案内がどんどん送りつけられてくるし、就職の時にはリクルート関連の資料が大量に送られてくる。七五三の貸衣装や写真、入進学のセール。まさしく世の中は情報化時代。。。情報を制する者が、勝利を収めるとまで言われた。ある意味、これは便利な事である。。。

 

ところが、この4月からの規制で、これらの便利だったものまで規制の網がかかる部分がある。例えば、電話帳。昔は、電話のある人が電話帳に自分の名前と電話番号、住所などの掲載をしてもらうのは、当たり前の事やった。電話帳に載せてない人は、何か特段の理由のある、普通では無い人やった。借金取りに追われている人。離婚した人。事情があって人サマに自分の電話番号や住所を知られたくない人。いろいろな意味で、普通の人は全部、電話帳に名前を載せていた。

 

ところが、この個人情報を悪用する輩が増えてきた。ストーカーにとったら、ターゲットの情報があまりにも簡単に手に入ってしまう。。。情報公開の流れの中で、赤の他人の戸籍や土地、家屋などの秘匿しておいたほうが良い情報まで、閲覧出来るのも、どうかと思う・・・。

 

今は、学校の生徒名簿までやり玉に挙がってしまった。子供たちはクラスメイトの電話番号や住所まで知る術を奪われてしまったのである。ここまでは行き過ぎやと私は思う・・・。こんなことをしても、塾の業者はどこからか情報を仕入れて、ガンガン電話攻勢をかけてくるし、成人式の晴れ着のDMはちゃんと届く。。。名簿を売るなんてクラシックな方法を抑えたって、他にいくらでも個人情報を手に入れる方法はあるのが実状である。

 

ただ、本当は、こんないろいろな規制をしなくても良い世界が正常な世界である。規制を強化しなければいけないのは、本当は不幸なことである。人は生まれつき善人であるとする性善説。生まれつき悪人であるとする性悪説。人を信じられないような世の中になってしまったのは、ほんと寂しいことである・・・。人間は出来れば、性善説で生きたいものやね・・・。

 

5/13(金) 13日の金曜日か・・・。キリスト教では忌み嫌う日やけど、やっと晴れるみたいやね・・・。そう言えば、この頃天気予報がよく外れる。昨日も曇りの予報やったのに、ずっと雨降り。今朝も曇りのち晴れの予報やのに朝の7時まではしとしとと雨。局地的な予報は難しいのだろうけど、このごろよく外れるなぁ・・・。

 

さて、青森の資産家の一人息子(24歳)が女の子を不法監禁と暴行。それがかなり異常者で、女の子の首に犬の首輪をはめさせて、自分を「ご主人さま」と呼ばせていたそうな。この男は子どもの時から、友達に王子さまと自分を呼ばせていたというから、相当変わっておる。5年前に、性犯罪で一度逮捕されて、被害者に1200万円もの示談金を支払って、そのおかげで懲役3年、執行猶予5年、保護観察付きの判決を勝ち取ったそうな。

 

日本の保護観察制度は僅か1000人ほどの人が70000人もの保護観察対象者を見ている。ボランティアの保護司がそれをフォローしているが、この保護司の平均年齢が64歳と高齢。20代が中心の保護観察者に全く対応出来ていない現実がある。保護観察者には、住所の届出が義務化されたり、1ヶ月以上の旅行は制限されたり、いろいろな制約はあるが、現実はなかなか把握出来ていない。

 

今回のケースも、青森から札幌に出て、事件を起こした少年が、東京の渋谷に住んでいて、実質上、何の観察もされていなかった。資産家の親は子どもに毎月40万円もの仕送りをし続け、24歳の男は仕事をしないでも生活に困らなかったという。言わば、何でも金でカタを付けてきた人生・・・。こんなヤツなんかは、軍隊でも入れて厳しくしつけ直さないと、性根が腐っておるわ。。。ほんと・・・。

 

日本の刑罰は、今や本当に懲らしめる意味を本当に持っているのかを見直す時期に来ているのかも知れない。性犯罪で投獄された人が4年やそこらで、どんどん刑務所から出て来られた日には、被害者の方はたまらない。悪い事をやった人を懲らしめる意味合いの刑罰から、社会復帰させるための再教育をする。という、大きな方針転換が、再犯率3割〜5割と、意味が無く機能していない現実を直視すべきやろう・・・。

 

犯罪を犯してしまった人の人権を守ることより、本当に尊重されるべきなのは、被害者の心のケアと、安心して暮らすことが出来る生活を守ることである。ともすれば、これが逆になっているケースが多くないか。犯罪者は悪いことをしたのだから、人権が有る程度制限されてしかるべきであると思うのだが、どうだろう。。。

 

5/14(土) 昨日はよいお天気になったおかげで大分工事現場の作業も進んだようで、3階の外壁も全部付いて、足場で建物が囲まれてしまった。1ヶ月ほどは、再度のご対面までこのままやろうね・・・。少し寂しいような。。。

 

さて、JRの尼崎の事故は、未曾有の大惨事になったが、運転再開までの道筋はなかなか険しそうである。可哀想なのは、通勤通学の足を奪われたままになっている沿線住民である。阪急で代替輸送はしているものの、かなりの不便を長期間に渡って被ることになるので、そっちもほんま大変や。

 

事故当初、JRは3日もあったら復旧出来ると言っていたが、事故の原因が未設置だったATS(列車自動制御装置)の可能性と、運転手に過大なプレッシャーをかけ続ける無理難題のダイヤ編制だったこともあり、また同じような事故が再発する可能性が少しでもあったら、国交省は許可出来ひんやろう・・・。当たり前や。。。

 

列車が突っ込んだ新築2年目のマンションの住民も、ほんま迷惑千万な話や。107人もの人が死んだ現場の上で暮らすのもいややし、ローンは払わなあかんし、JRはなかなか素早い対応は出来ひんやろうし。。。ほんま踏んだり蹴ったりや・・・。

 

原因の究明がマスコミ各社の記事でだんだんと明らかにされているが、こんな大惨事になったのは、1つだけの原因ではない。たまたまいくつもの偶然が重なって起こってしまったのが、こんなヒドイ事故である。よく、マスコミが叩く材料とされるのが、儲け第一主義という言葉。これが一番の原因やとよく言われるのだが、ちょっとピントがぼけている。

 

人間というのは勝手なもので、電車が1分遅れて、その電車にいつも接続している他の電車に乗り遅れたら、物凄いクレームを乗客はする。そりゃ、遅刻するかも知れないから、必死や。。。乗客は定時走行というサービスを当たり前の権利として享受している。ところが、勝手なもので、事故が起こったから、今度は安全第一がおろそかにされた。たった1分30秒遅れたからって事故になったらボロクソや。。。

 

運転手の人やらJRの担当者は、ほならどうしたら良かったんや・・・。確かに私鉄との競争があるから、1分でも早く走れたら有利になる。JRは高いけど早いからと選んでいた人も多いやろう。でもまさかこんな大事故になるなんて、全然考えられへんかったやろう。。。恐らく、JRも運転手も、電車は脱線転覆なんて、絶対しないものという過信があったと思う。だから、無理なスピードを限界まで出させる努力を強要してきたし、客もそれに付いてきた。。。

 

今度の事故の被害者になった女性の父親が言っていた。JRだけの責任やない。こんな、せわしい世の中にしてしもた日本人みんなの責任や。。。この言葉が、胸に突き刺さって今も、離れない。。。

 

5/15(日) 今日は地域のクロッケー大会。この時季の京都は晴天が続いて、気持がいい。葵祭りも確か今日やったね。。。

 

さて、知らん間に今、1ドルが107円代までになっているのを、皆さんはご存じだろうか。。。為替というものは生き物で、日々動いているが、日本は資源のない国だから、円ドル相場は、直接、国民の生活に直結している。外国から石油を100ドル分買おうとしたら、今まで10500円で良かったのが10700円要るから、輸入するモノは値上がりしてしまう。

 

反対に日本から100万円の車を輸出して、9523ドルだったのに9345ドルになるから、ドル建ての収入は減ってしまう。ただ、商品価格を下げられるから、競争力は高まり、円高は日本企業にとっては追い風になるケースが多い。ところがトヨタなど輸出が絶好調の企業にとって、アメリカでのトヨタ車のシェアが30%を越えてきているので、一人勝ちは、バッシングにもつながりかねないと、警戒している。

 

一人勝ちといえば、中国の対米輸出は日本を抜いて世界一になったが、この裏には、元の固定相場制という中国当局の施策がある。元を切り上げると、好調な中国の輸出に急ブレーキがかかる。だから中国当局は、米ドルと元のレートを固定して、意図的に為替操作をしている。これだけの貿易規模で、一人勝ちが続くと、黙ってられないのが他の国々。元を切り上げろという外圧も高まってくるはずである。

 

もともと、市場原理に基づいた為替レートは、変動制にするのが国際ルールである。ところが社会主義国である中国は、国策として相場管理をしている。一人だけ違うルールで競争するのは、不公平なので、いずれ中国も変動相場制にならざるを得ないだろう。ただ、それまで出来るだけ遅くするために、現状を長く引っ張り続けているのが今の中国の金融政策やろうね。。。

 

中国人は、世界一の商売人と言われている。世界中の富を牛耳ってきたユダヤ人も、中国人には数で負けるのやないかという人も多い。どちらが世界一の富を集められるか21世紀は、そんな世紀になるのだろうね。。。

 

5/16(月) 女子ゴルフの宮里藍が今期初優勝。ぶっちぎりの優勝で、見事賞金ランキング1位に躍り出た。藍ちゃんと並んで人気なのが、同じ19歳コンビのさくらちゃん。こちらは、お父さんがキャディを勤めているので有名である。小さい時から、娘にゴルフの英才教育を続けてきて、さくらちゃんの為にゴルフの練習場まで自宅近くに作ってしまったという熱の入れよう。ところが、さくらちゃんの方は、もう19歳なので、親には干渉されたくないお年頃。インタビューの時に、いつも喧嘩ばっかりしているので、これまた有名になってしまった。

 

同じような年頃の娘を持つ私からしたら、この娘の反応はまさに我が事のよう。。。どうも、この年頃の娘におやじは、どうしても毛嫌いされるようである。。。。まぁ、娘が大人に成長してきたことの証明でもあるから、嬉しい事でもあり、寂しい事でもあり・・父親というモノは、どうも損な役回りのものである。

 

このような娘の反応は、専門家の人に言わせると、大人への精神的な成長のための過渡期のようなもの。「はしかやと思ったら良い。」とは、おっしゃっているが、なかなか当事者からしたら、心底、心配なものである。父親にとったら、娘は恋人、息子はライバルというものなんだそうな。その恋人にひじ鉄を食わされるようなものやから、父親の胸の内は穏やかではない。もう、キャディは最後にしてくれと、最後通告されていた、さくらちゃんのお父さん。心中、お察し申し上げます。。。ハィ。

 

少子化少子化と言われ続けてきて、ホント、日本はおかしい事になってきた。結婚しない人も増え、子どもを一人しか産まない人も増えた。平均出生率が2.0という、人口の最低限の維持のために必要な値をあっさりと割り、日本の人口が減って行く時代を迎えた。

 

となると、少ない子どもを、大事に大事に育てるという風潮が高くなってくる。昔は、子どもを「甘やかす」という言葉が有ったのだが、今は、それどころではない。親が子どもの「奴隷」になる時代になったと言っても良いかも知れない。子どもは、親が自分のために良くしてくれることを「当たり前のこと」と捉え、他の子たちと比較する。○○ちゃんところは、ピアノを買ってもらったんやて。私も□□さんみたいに、英会話スクールに通うわ。やれ、3ヶ月ほど留学するし、お金出してや。。。

 

親に頼むなんてものやない。自分のために親が金を出すのは、当たり前やと思っておる。どこか、おかしくないか。。。こんな風潮は。。。。ただ、今の子は、別の面では、良い子の処世術も心得ておる。世渡りが上手いというか、要領がええというか・・・。何かおねだりするときは、言うことを聞いたり、ちょっとしたお土産や誕生日のプレゼントなどは、欠かさない。。。喜んでええのか、悲しむべきなまか。。きっと、この子らが親になった頃、やっと気付く事も多いやろう。それまで、親の苦悩はまだまだ続くのやろうね。。。「親の心、子知らず」この名言、よう言うたもんや。。。

 

5/17(火) アメリカにウェンディーズとかいう、外食レストランチェーン店がある。そう言えば、グアムに行ったとき、プレミアムアウトレットのすぐ近くにも有ったなぁ。。。日本のファミレスのお手本のような広い駐車場、ゆったりとした座席、ゆっくりと食事が出来る雰囲気、そんな感じのどこにでもあるレストランチェーンなのだが、今、ここが窮地に陥っている。

 

ある女性客がチリという食べ物を食べていたら、事も有ろうか、中から人間の手の指が出てきたというのだ。4pほどのその指にはちゃんと爪まで付いていて、その女性客は、その会社に猛抗議。かなりの額の賠償請求を求める訴訟にまで発展した。

 

チリというのは、アメリカ西海岸の南部を中心にした所に多いメキシカンの代表的な料理で、大豆を煮た具だくさんのスープにトマト味とレッドペッパーで煮込んだもの。言わば定番のおふくろ料理である。ところが、この事件が報道されるや否や、この店にやってくる客はガクンと落ちて、大損害。考えて見たら、当然や。自分の食べていた料理から、人の指が出てきたら、誰も気持ち悪がって、そんなところでは食事したくないと思うやろう。。。。

 

警察は、何故、人の指なんかがチリに混入していたかを当然、徹底的に捜査した。問題の店の全従業員はもちろん、その材料の仕入れ流通ルートを全部洗っても、人の指がその料理に混入したような形跡や、指を無くした人は見つからなかった。不審に思った警察は、実は、その指が、チリビーンズと一緒に煮込まれた形跡のない事を突き止めた。そして、被害者の女性が、今までにも再三、大企業や外食産業を相手に文句を言って、金にするクレーマーだということを調べ上げた。

 

その女性の身辺を洗っていると、その女性の夫の友人に、昨年指を切断して、無くしてしまった人がいるのが判った。どうやら、その女性はその指を何らかの方法で入手し、冷凍でもして保管。今回の事件をデッチ上げた疑いが濃厚になった。。。ヤーさんが食堂で、ラーメンにゴキブリ放り込むのと一緒。古い手口や・・・。

 

これでやっと、疑いが晴れたレストランチェーンなのだが、この事件のインパクトが強すぎて、売上が低迷。何と6割も売上が下がったというから、たまらない。チェーン店の会長は、たびたびニュース番組に出演して、ピザでもスパゲティでも何でもいい。ウェンディーズに来てくださいと、涙でお客さんたちに訴えているが、恐ろしいイメージはなかなか払拭出来ないという。。。。このクレーマー女、一人のおかげで、全米有数のレストランチェーンが経営危機になっているという、お話。今、アメリカで大きな話題になっているそうな。。。訴訟社会アメリカのどこか歪んだ部分やね・・・。

 

5/18(水) パレスチナの偉いさんナンタラ議長さんが日本に来ていて、中東の安定のために、ポンと1億ドルの経済援助をすると小泉首相が約束なさったそうだ。1億ドルというば107億円。おいおい、そんなに簡単に約束してええのかいなぁそんな大金。あんたのポケットマネーやないのやぞ・・・。日本は、どこかの国の大統領や首相が来たら、いちいち「お土産」に巨額の経済援助という「実弾」をスグ出す。だから、経済的に厳しい国の日本詣では続く・・・。

 

この構図、地方選出の国会議員先生が、役人にプレッシャーかけて、国の予算をちょっとでも多く獲得しようと旧大蔵省に日参していたのと、いっしょやんか・・・。日本も、金出さないで、ほんとにその国の為になるようなことを考えないと、あかんのとちゃうのか。。。金出すだけやったら、ただのお金持ちの道楽息子やんか・・・。まぁ、出す金のないような国よりは、よっぽどマシやろうけど・・・。

 

パレスチナといえば、イスラエルと、永遠に仲の悪い地域。アラブ人は、ナチスドイツに嫌われて国を追い出されたユダヤ人を、毛嫌いしているから、困ったもんや・・・。ユダヤ人は、言葉は悪いが、世界一金に汚いと言われている。裏返せば、儲け話は絶対に逃さないし、手に入れた利権は、徹底的に譲らない。だから、世界中のダイヤモンドや希少金属、石油、軍需産業など、ありとあらゆる利権を手に入れるまで上り詰めた。アメリカの金融経済は、ユダヤ人が握っていると言っても良い。だから、ブッシュは、ユダヤ人だけの、無理矢理人の土地に建国されたイスラエルを全面的に支援するしかない。

 

ユダヤ人たちはアメリカのサイフをほとんど握っているようなみのだから・・・。アラブの人にとったら、流浪の民、自分たちの土地を失ったユダヤ人たちに、自分たちの聖地メッカを半分取られて、ガザなどの土地まで、取られて、そら、腹立つわいな・・・。そりゃ・・・。でも、ごり押しで国を作ってしもたイスラエルは、パレスチナ人にとったら、永遠の目の上のたんこぶ。仲が良くなる訳がない。だから自爆テロは頻繁に起こるし、パレスチナ側もイスラエル側も常に殺戮のやりあい。。。

 

こんな所に、日本は、国連安保理の常任理事国になりたいがための露骨な点数稼ぎか、107億円ものバラマキ。。。このお金が武器になったら、イスラエルの反発を買わないのやろうか・・・。何でも金で納めるやり方は、国際的には通じひんのやないか。。。韓国や中国に戦後いったい何兆円払って来た。。。。それでも、一向に反日は抑えられへんやんか。。。すぐに金を出すから、アホやとバカにされているのと違うか・・・。

 

全然、日本の外交に使えるカードになってないような経済援助は、私はただの、ええカッコしたいだけのパフォーマンスに過ぎないと思う。もっと、生きた金の使い方してくれ。そうやないと、税金払わへんぞ。。。と、言いたくなる・・・。金で常任理事国になったと、世界中から言われたら、これから100年以上、日本はバカにされる・・・。それだけはやめて欲しいわ。。。

 

5/19(木) 携帯メールやインターネットのメールで、毎日毎日、物凄い数の出会い系サイトの勧誘メールが送られてくる。着メロや着うたなど、中高生に人気のあるサイトにも、しっかりリンクが張られていて、この出逢い系サイトで知り合った人同士が、トラブルになったり、事件になったり。。。

 

もともと、これらのサイトを運営している人たちは、自分たちのサーバーにつないできた人同士を、くっつけるのが仕事。ところが、これが援助交際や、売春などの風俗産業にとって、格好の隠れ蓑になるから、困った問題が多発している。ヤクザの資金源になっているのと違うかと指摘する人も多い。

 

私は、ホームページを開設している関係上、メルアドを公開しているが、そのお陰で、毎日物凄い数のメールが送られてくる。そのほとんどが、ジャンクメールで、ほんとうに必要な情報を選別するのにも苦労する始末である。ほんと、何とかしてほしいというのが本音である。

 

何とか、こんな不法行為に利用されるような仕組みを法律で規制する方法は無いものなのだろうか。立法も行政も警察も、世の中の流れにぜんぜんついて行けてないのが大問題である。だから、こんな出逢い系サイトなんていう、公然売春組織もどきなものが、大手を振って世の中にはびこっている。。。公序良俗に反するホームページや、サイト運営をしたモノは、もっと簡単に逮捕、処罰出来るような法律の制定が絶対に必要である。

 

今の日本は、「正しいか間違っているか」という世界ではなく、「文句言うたもん勝ちの社会」になりつつある。文句を言う人が何でもかんでも強くなりすぎや。昔から、警察官なんてものは、威厳があって、ちょっとみんなからは恐れられているぐらいが丁度や。小学生に体罰はあかんとか、警察官が極悪人をせっかく捕まえたって、頭ひとつしばいたらあかんなんて、おかしいやろう・・・。誰がこんな日本にしてしもたんや。タバコ吸うておる中学生は、しばいてでも補導しなあかん。親を引っ張り出して、こっぴどく親共々怒ってもらわなあかん。親が呼び出しに応じないなら、豚箱に入れるぐらいしてもええやろう。ようは、犯罪やというのを判らせなあかん・・・。こんな当たり前のことが、出来ない世の中になってしまったのは、文句を言う人の力を大きくさせすぎてきたからや。。。

 

悪いことをしたら怒られる。泥棒をしたら、監獄にぶち込まれる。ところが現実は、悪いことをしたのに開き直る。泥棒をしたのに、全く反省しない。。。。こんなのは、みんな戦後の歪んだ教育が生み出してきた弊害や。。。権利ばかりを主張して、義務を果たさない無責任さ。競争することは悪であるという間違った水平教育思想。平和教育という名の昔からの日本の良い部分までカットしてしまった、戦前日本の完全否定。これによる戦勝国だけに都合の良い歴史観の押しつけや、欧米一辺倒の世界的価値観教育・・・。子どもの人権を守るなんていう大義名分のもとに、あまりにも、精神的なタガを緩め過ぎやないやろうか。。。世の中を、そして自分にも、もっと厳しくしなあかん。今の日本はそんな時代やないやろうか。。。

 

5/20(金) 仕事を終わってから、毎日家の新築現場をのぞきに行っているのだが、昨日は作業が無し。来週からは、大工さんが入るようになるから、それまで手待ちなのだろうか・・・。屋根葺きやらダクト配管、電線配線、ぐらいは出来るのやろうけどね・・・。多分、予備日なのやろう。。。ここまで、結構順調やしね。。。

 

さて、先日、恐ろしいことに、債権回収会社からハガキが来た。今、家の改築の事も有って、取引銀行の整理をやっていて、ちょっと前に、メインバンクを中信から新生銀行に変更した。これに伴って、電気や水道、電話、携帯、NHK、など、ありとあらゆる支払い関係を全部変更した。3月ぐらいから手続きを始めたのだが、新生銀行という銀行が少し変わっていて、ハンコの代わりにサインで取引するスタイルを私が選んでいたものだったものだから、間違って変更書類にハンコを押してしまったのが何社かあるのが、今頃になって判り、その中の一つ、クレジットカード会社の分が予定日に引き落としにならなかったようである。

 

ほとんどの引き落とし口座変更届の書類には、印鑑を押すところはあっても、サインをする所は無い。これは、あかんで。。。小さく印と書かれたわずか1.5p四方のスペースに、Daiichiro Kuritsuka というローマ字のサインをするのは、全く至難の業である・・・。どこも昔ながらのフォーマットで、時代の流れについてこれてないなぁ。。。。

 

通常、クレジット会社からの請求は、引き落としになる2週間ほど前に郵送されてくる。今回の5月6日引き落としになる分も、5月2日までに、口座にお金をご準備してくださいという案内が4月15日前後にちゃんと来ている。その引き落とし銀行がちゃんと変更後の銀行である新生銀行になっていたから、こっちは、ちゃんと変更手続きが出来ているモノと、タカをくくっていた。

 

ところが、その日になっても口座残高は十分あるのに、引き落としにならなかった。そして、いきなり債権回収会社からのハガキである。。。こんなことは今まで1度も無かったのだが、これで私も不良債権者落ちか・・・。とほほっ・・・。クレジットカードは、大変便利なものであるが、所詮、借金である。決められた日までに返済しなければ、事故扱いになる。カード事故扱いになれば、どうなるか・・・。この人は、1度支払いが滞った経歴がある。ということが記録されてしまうのである。

 

情報化社会というのは、恐ろしいもので、支払いの延滞歴が1度でもあると、優良顧客からすぐ下のランクに落とされてしまう。つまり、社会的信用度が下がってしまうぐらい怖いものなのである。もちろん、私はすぐに、指定通り、5月6日に引き落とされるべき代金を振り込んだが、こんなつまらないことで、バッドマークが付くのは、たまらないね。。。。

 

念のために、カード会社に問い合わせて見た。そう言えば、大分前に、変更届が印鑑の不備で返ってきていた。すぐに書き直して送っておいたのだが、今回の引き落としには間に合わなかったようである。。。来月からちゃんと引き落としになるという確認をして、ホッとしたが、延滞履歴1回というのは、先方は大丈夫だと言うが、しっかり記録はされてしまっている。。。

 

近年、カードによる犯罪は多発している。クレジットカードや銀行のキャッシュカードの暗証番号が判れば、知らない間に預金が引き出されていたり、行ったこともない外国で、多額の買い物をしたなんて、身に覚えのない請求がある日突然来たりする。クレジットカード会社なら、こんなのは保険でカバーされていて、支払わなくて良いのだが、銀行のキャッシュカードはそうはいかない。

 

デビットカードという、お店の店頭で、自分の持っているキャッシュカードで、即座に決済が可能なカードが普及しつつあるが、この便利さの反面、暗証番号を後ろの人に簡単に見られたり、店の人に大事な個人情報を取られたりする危険性が付きまとう。。。銀行は、今まで悪意の第三者に預金を勝手に下ろされたとしても、知らぬ存ぜぬの態度だったが、さすがに銀行にも、本人確認が出来てない落ち度があるのやないかという事で、いろいろ補償する対策を出している。そりゃ、そうやわなぁ。。。ある日突然、100万円預けてあったはずの預金が無くなっていたら、一体何のために銀行に預けていたのか、意味が無いわなぁ。。。

 

人が銀行にお金を預ける理由は、「金利が欲しい」というのは過去の話。超低金利時代では、「便利に取引が出来る」という方向に変わってきている。ただし、その大前提になっているのが、「安全」である。預金が安全に保護されないようなら、銀行にお金を預ける人は無くなってしまうだろう。銀行に預金することまでが、リスクになってしまったら、えらいことになる。そういう意味で銀行も、個性を出して変わって行くべき時代やろうね。。。

 

5/21(土) ちょっと、この頃「アキバ系」とか「萌え」とかいうのが流行っているらしい。ちょっとナヨっとした男が増えてきて、世の中をおかしくしているようである。もともと、秋葉原というのは、東京の日本一の電気屋街だった。多くの電気製品を販売するお店が集中し、中にはミサイルの制御をするような電子部品やら、盗聴をするようなものとか、ヤバイのやないかいなぁ・・・なんて思うものを売る店が多かった。アキバは、パソコンを自作したりする人なんかのメッカでもあった。

 

ところが、家電製品を販売するのが、郊外型の量販店に中心が移動してしまって、秋葉原は、一時パソコンおたくの街になった。このおたくっぽい人たちは、どうしても内向的な性格の人が多く、ゲームとかフィギュアとかアニメとかの大ファン。次第と、そんなものを売るような店が増え続け、コスプレやアニメなどに癒しを求めるような、言わば、昔なら「ちょっと変わった、変人たち」が市民権を得てしまった・・・。この人たちは、別に悪いことをする訳でもないし、人に迷惑をかけるわけでもないのだが、何故か、無茶苦茶内向的で暗い。。。人と関わるのが苦手で、自分の世界が大好き。そんな性格の人が多いのではないだろうか・・・。

 

アンガールズなんていうお笑い漫才師も、こんな雰囲気を持った人やね。。。こんな人たちの共通点は、不思議とお金を持っていて、時間に余裕のある人が多い。あんまり忙しくて、バリバリ仕事をしているようなイメージか無い。つまり、働かなくても食える人が多いのやないやろうか・・・。しかし、世の中、こんな人ばっかりになってくると、えらいことになる。オタクは、何も生み出さないし、何も社会に貢献しない。ただ、消費するだけである。。。

 

あんまり増えてくると、オタクが日本を滅ぼしてしまうのやないかという危惧まで考えてしまう。日本は豊かになった。競争社会である現実から逃れて、自由な自分だけの時間に浸りたい。何かに、とことん癒されたい。。。最近の、そんな人たちの急増傾向は、社会の黄信号なのかも知れないね。。。

 

5/22(日) 自宅の建築現場は、家の外壁がほぼ出来上がり、少々の雨が降っても大丈夫なほどの雨仕舞いが済んで、いよいよ明日から大工工事が始まる。ここから1ヶ月がけっこう長いんやなぁ。。。。

 

さて、うちの会社の真ん前で進んでいる京都高速道路の工事の方は、どうやらこの1週間ぐらいで凄いことになりそうである。名神高速道路の京都南インターと京都東インターの間を夜間通行止めにして、とてつもない工事をするようである。既に日本で数台しかないという超特大のクレーン車がスタンバイしている。このクレーン車だけで、そんじょそこいらのビルよりは遥かにデカイ。。。このカラーが、まるでベネトンカラー。赤やらグリーンやら黄色やら青やらとにかくカラフルである。

 

そして、この工法が、私ら素人には、全く想像も出来ない。今現在は、地上数十メートルの所に、高速道路の橋桁が2段重ねになっているのである。これを少しずつ吊り上げては横に滑らせて、名神高速をひとまたぎした所から、一気に鴨川にかかる橋桁まで伸ばして架けてしまおうという計画のようである。私は、なぜここまでスパンを開けてこんな長い橋を一気に架けるのかが解らないのだが、とりあえず一気に大スパンの空間に橋を架けるようである・・・。事故のないように慎重にお願いしますよ・・・。万一のことがあって、こんなバカデカイ橋桁が上から落ちてきたら、名神は滅茶苦茶。被害甚大やからね。。。

 

さて、どんどん工事が進む京都高速道路の油小路線やけど、不思議なことに名神高速との直接接続するのジャンクションが無い。名神から京都高速に乗り換える人は、一端一号線に降りて、500メートルぐらい下の道をくねくね2信号ぐらい行かないと、乗り換えられない。これは、不便や。。。と思っていたら、京滋バイパスの久御山ジャンクションがあった。そうか・・・京都高速に乗る人は、名古屋方面からは草津JCT−京滋バイパス−久御山というルート。大阪方面からは、大山崎JCT−久御山JCTという流れで、京都高速から市内に車を誘導するつもりなんやな。初めて意図に気付いたわ。。。

 

確かにそうしたら、名神南インターの慢性的な渋滞はかなり緩和されるし、京都の人は久御山経由で市内へ入れば、スイスイとアクセス出来るちゅうもんや。混んでいる南インター付近はパスするというプランやんにゃね。。。おまけに新十条通が開通したら、市内に入り込む車まで山科へ流せる。市内の五条坂の車もこれでうんと減らせるか。。。なかなか考えてあるわ。さすが。。。

 

それにしても、京都の交通インフラは遅れ過ぎや。あと30年はこんなのは早くやっておいたら、京都の産業も、もっと他都市並みに発展していたのになぁ。。。完全に置いてけぼり。そんな感は否めない・・・。共産党が何でも反対するお土地柄やし、しゃあないけどなぁ。。。こんなのに任せておいたら、京都は奈良みたいになってしまう。京都のええとこは、どんどん新しいものが生まれて行くところや。平安神宮かて明治時代のパビディオンやったし、今度出来た和風迎賓館も、日本のどこにもない平成の自慢出来る施設や。京都駅かて、いろいろ談論風発はあったけど、さすが京都やということになった。良いものは残して、でも、新しいモノがどんどん出来るような街やないと、都市としては死に体になってしまう。進取の気質は、京都の専売特許でもあったはずや。。。

 

5/23(月) 日本の大手鋼製橋梁のほぼ全社が、公共工事の入札に際して、数十年に渡って、談合を繰り返していたことが判明した。日本の社会風土自身が、ずっと長い間、なあなあの体質で、公開入札という公明正大であるべきシステムが全く機能してなくて、高値で安定的に落札され続けてきたことが、改めて明らかになったことになる。つまり、高値入札がまかり通ってきたということは、言い換えれば、無駄に公金が支出されてきた事にもなり、事は重大や。。。

 

日本に鋼製橋梁を作っている会社は、47社ほどあるらしい。その市場規模も年間3500億円と大きい。石川島播磨重工業や、JFEエンジニアリング、宮地鉄工所、東京鉄骨橋梁、高田機工、栗本鉄工所などは、大手中心で組織する「K会」(17社)と後発組などで作る「A会」(30社)という2つの組織を作って、談合を繰り返し、もし、裏切ったら除名というルールまで作っていたという。

 

橋の鋼材なんていうのは、そこそこの規模が無いと作れない特殊な建設材料である。だから、もっと本来なら、もっと数少ない企業が、スケールメリットを求めて、統合してゆくのが本来の方向性である。ところが、この業界は、「共存共栄」を計って、談合して、受注する企業を会で決めていた。それも高値安定で。。。これは、形を変えた、公金横領にも値する。例えば、競争入札で本来2500万円ぐらいで出来るだろう橋の橋梁を3000万円で、入札していたとすれば、差額500万円は、そのまま企業の利益になる。この500万円は、言わば、行政が余分に支払わされた税金からのお金や・・・。

 

アジア的と言えばアジア的。袖の下が無いと動かない役人。入札価格を漏らしてもらっては、お小遣いを渡す企業。自分の金やないから、何の躊躇もなく高値入札に気付かなかったバカ役人たち。。。日本は腐っておる。。。ビジネスに賄賂はつきもの。日本だけではなく、欧米でも現生攻勢は、大きな仕事を取るためには当たり前や。でも、こと相手が公共施設ならちょっと違う。そこには、社会的モラルが問われる。

 

談合した企業の偉いさんたちは、自分たちが不当に受け取った利益が、公金から支出されているということに、気付く必要がある。自分の企業が、普通より高値で安定的に受注出来るシステムに頼らずに、談合の会という汚い枠から、外れるという度胸が、会社の社会的モラルであるはずや・・・。

 

マスコミも、自分たちのスポンサーである可能性もある大手企業をたたけないようではあかんやろう。談合が、不当に公金を搾取する極悪な犯罪であるというキャンペーンをもっともっとやらなあかん。。。JR西日本を吊し上げてきた、あの勢いは、どこ行った。どうせ「どの業界でもやっていること」で終わらせてしまったらアカン。こんなことしてたら、会社が無くなってしまうぐらいの危機感を会社に持たすぐらいにならなあかんやろう・・・。

 

前の水道配管の談合の時もそうやったけど、このような特殊な製品を作っている企業は、他にライバル会社がたいへん少ない場合が多い。だから、いくら強制捜査が入ったって、いくら罰則が与えられたって、行政は、そこにしか発注するところがないという、おかしな現実がある。もし、その会社が、指名入札停止処分を受けたとしても、実際困るのは発注者である行政側という変な関係にあるのである。

 

製品を供給する側がそこしか無い場合、高かろうが、いくら悪い事をしていようが、その会社に頼むしかないのである。。。これはある意味不幸なことや・・・。だから、指名入札停止になっても、他の業者が入札したとしても、結局、その業者がその製品を作ることになる。だから、どんなことになっても、その会社は頭を下げるだけ。ぜんぜん罰が効いてないわい。。。

 

今日、強制捜査。談合した会社は、株主やら、国民からもっと叩かれても良い。全部、首を取るつもりでやってほしいわ・・・。

 

5/24(火) 中国の女性副首相が日本に来ていて、小泉首相との会談をドタキャンして、中国に帰ってしまった。NHKなどは先日まで中国に行っていた自民党の武部幹事長が「靖国参拝は国内問題だから、それに他国が口を出すのは内政干渉だ」と激しいやりとりをしたのが原因やと報じた。他の民放では、町村外相が中国に言った発言が気にくわなかったのではないかとか、いろいろ物議をかもしたようである。

 

中国側は、事細かに日本側の情報を入手していて、最初副首相を帰国させた理由を、当初「他の急用」としていたのを慌てて、それも深夜になってから訂正。小泉首相自身の靖国発言が原因だとした。どうやら、小泉首相は近々また靖国参拝をするのではないかという空気を察したのだろう。そう言えば、最近の小泉首相は、靖国に参拝することに、随分固執しているフシがある。靖国に参拝し続けるといって首相になった人だから、無理もないが、国民はこれを公約だなんて、ぜんぜん思っていないやろう。。。

 

経団連会長が言っていたように、個人の信条は理解できるが、国益とのバランスも考えてほしいという発言もなかなか重い。。。経済界は、けっこう頑固な小泉首相に少し困っているのだろう。反日デモの再発など、何か事が起きれば、日本の中国での経済活動に多大な迷惑になるからね。。。

 

それにしても、中国外務省は、幾度も日本の外務省に小泉さんと逢わせてくれと言い続けて来て、電話1本でそれも直前にドタキャン。「最低限の国際的なマナーは守ってほしい」という、外相の愚痴も無理はないわなぁ・・・。ただ、中国側にも、お国の事情がある。会談前に、どんどんキツイ発言されて、靖国に行かないで欲しいと頼みに来たのに、先に答えを出されると、会談の意味が無くなってしまう。

 

副首相は、結論が判っているのに、何のために会談した。そんな会談は蹴ってこい!という国内の批判が怖かったのやろうね。。実際、中国当局は国内情勢にびくびくしている。良い意味でも悪い意味でも、中国政府は、国民の機嫌を損ねないようにしなければあかん。これが、変な意味の中国流の民主主義になっているから不思議である。ただ、政治は国民の言う通りにすればよいというものではない。リーダーの明確な意志のない国家は、国家の体をなさないからである。行き過ぎたポピュラリズムは、全体主義、軍国主義などにつながって行く。政治家の良心だけがそれを食い止める事が出来るのではないか。。。

 

5/25(水) 久しぶりにお葬式の仕事。随分良い気候が続いていたからね・・・。それにしても、若くてお亡くなりになった方のお葬式は、やっぱりつらい。。。人間、有る程度は長生きはせんとね・・・。

 

悪夢のようなJR尼崎駅での大事故から1ヶ月が経った。。。JR西日本の社長が、事故現場に新しい献花台を設置して、改めて追悼式典を設けた。マスコミは、こぞってJR西日本の儲け主義を批判。この論調、朝日新聞、朝日放送系が一番キツイ・・・。昨日の朝日の特番なんて、京都選出の共産党の穀田さんばっかりやもんなぁ。。。共産党は、大企業の儲け主義が一番の事故原因やと徹底的にJR西日本の非を主張している。共産党にとったら、JRは自由主義国家日本で、国民財産を不当に分け与えられた、ずるい大企業という、格好の攻撃対象なんやろうね。。。鉄道の組合関係は社会党系か民社党系やから、政治的にも関係ないからね。。。

 

しかし、よくよく考えてみたら、JRという組織は、完全民営化以降、「儲けること」を使命として、設立されたのではないのか。国鉄という半官半民のどうしようもない赤字体質の親方日の丸の共産主義的体質から、JRという、一民間企業に転身させられたのやかね。。。共産党は、事故を起こしたからって、ほら見たことかって言いたいのやろうね・・・。

 

でも、JR西日本は、見事に公務員的な競争のない体質から、競争のある社内の体質改善に成功し、電車を一生懸命スピードアップして、阪急に負けまいと、正確なダイヤと、スピードで確実にお客をつかんできたはずや。JRマンにとったら、他の私鉄より、より努力して、厳しい顧客獲得合戦に勝利してきた。この事自体は、そんなに攻められる事ではないのではないか。みんながその恩恵に預かって来たことやしね。。。

 

大きな問題は、「安全第一」という、至極当たり前の意識が抜けていて、何かのきっかけで、ちょっとしたミスがとてつもない大きな事故につながってしまったことや。。。時間に追われて、余裕のない電車の運転をしていた。たまたま、列車のブレーキの効きが極端に悪い車両だった。構造上、半径300メートルの急カーブに無理があって、設計に無理があった。高見運転手自身に、精神的な問題があった。思いも寄らないような、偶然や、たまたまがたくさん積み重なって、事故というものは、起きてしまうものである。

 

私は、何か事故が起こってしまってからの、犯人捜しがものすごく不毛な論理に充ち満ちている気がしてならない。なんでも批判するのは簡単だが、事故が起きないように予防するのは、ものすごく大変なことである場合が多いからである。国交省の役人たちは、もっと大嫌いや。以前から、この件について、指導をしていたとか、勧告をしていたとか、後になって言うんやもんな・・・。こいつらは、指導という紙切れ一枚渡していたということで、自分たちの責任を逃れたいだけや。ほんなら、例えばATSを設置せえへんかったら、運行させへんぐらいのことを、お前らはしたんか。せずに、事故が起こってしまったのは、役人にも少しは責任があると言えるやろう・・・。それが、役人連中は、指導していたの一点張り。実際に設置されてなかったら、ほんま意味が無いやんか。。。

 

私がATSをもっと早く設置させていたら、娘さんは亡くならずに済んだかもしれません。本当に済みませんでしたと、役人たちが、線香の1本でも上げに行ってもバチはあたらへんのとちゃうか。。。

 

あと少し早い目に列車のブレーキが効いていれば。。。オーバーラーンしたときに、車両の異常に気付いておれば・・・。あと、もう少し緩いカーブの設計をしておれば。。。もしも、あの時、非常ブレーが作動しなければ。。。もう少し、高見運転手が精神的な余裕があったなら・・・。JR西日本が新型ATSを早く設置しておれば。。。事故は、このどれか一つでも消せたら、このような事故は、起こっていなかったかも知れない。。。

 

マスコミが言うように、JR西日本は、自らの利益追求のために、安全を疎かにした部分はある。でも、まさか、事故が起こると思って、あんな過密ダイヤを組んだ訳ではないやろう。では、本当はなぜか。それは、鉄道マンの性やと思う。より早く、より正確に、究極のダイヤを組みたがったのではないか。鉄道に携わる人は、列車の運行という自らの仕事に、かなののプライドを持っている人が多いだろうと思う。自分の仕事の出来うる範囲の中で、ベストの結果を求める・・・。それは、ある意味、当たり前のことなのである。世界一正確な日本の鉄道ダイヤ。この言葉を聞く度に、鉄道マンたちは、本当に嬉しくてたまらないようになっていたのだと思う。

 

小さい子どもの夢が、新幹線の運転手さん。と、いうのが定番だった時期もあったではないか。電車の運転手さんは、格好良い制服と、多くの人の命を預かるという社会的に大きな責任と、正確な仕事などを要求される。亡くなった高見運転手も、いずれ新幹線の運転手になることを夢見ていたという。。。

 

この事故以来、恐らく、優秀なJR職員や研究員たちは、運転のロボット化を目指すようになるだろう。人間の技量や低い状況判断力が影響しないように、車両や施設を、どんどん改修してゆくと思う。より正確で早い運行を目指して・・・。多分、利益優先ではない。そんなのは、結果として、後から付いてくることや。何度でも言うが、これは、鉄道マンとしての性であるのだと思う。。。。これを悪いことというのは、当たらない。鉄道技術が進歩するのは、こういう大事故がきっかけになると思う。。。

 

5/26(金) 昨日、一昨日の夜中、会社の付近では、道路を午後11時から午前5時の間、前面通行止めをして、日本でも珍しい規模の大工事が行われた。名神高速までこの間、京都南〜京都東の間を全面通行止めまでして行われたこの工事。ほんと、珍しい工法だった。

 

京都高速道路の油小路線は、着々と工事が進んでいて、去年の内に、名神高速の高架のそのまた上をひとまたぎしていた。ところが、その高架橋梁のまた上に、もう2本、同じような橋梁が仮設でどんどん作られていた。毎日見ている我々からしたら、なんでここに2階建ての橋が出来るのか、判らなかった。

 

この2日間の工事で、やっとそれが判った。日本有数のバカでかいクレーンで、上に乗せていた方の橋梁をとなりに降ろしたのである。思えば、この名神と京都高速が交叉する辺りは、ちょうど伏見北ランプの登り口と降り口にも当たっていて、そのランプウェイを橋の上で作っていたのである。それを、せえので、一気に降ろす。誰がこんな工法を考えたんやろう。。。

 

この場所は日本の大動脈名神高速の真上。万一、ボルト1本、ナット1つ下をどんどん走っている車に落としても大事故につながる。だから、こんなことまでして、そのリスクを下げたかったのやろうね。。。それにしても、大工事や・・・。ビックリするは。。。工事関係者の人たちにとっても、このシーンは特別やつたようで、前の日の夕方から、ビデオカメラと三脚を抱えた人までうろうろしていた。滅多にない、大工事をしっかりと記録しておかないとあかんかったのやろうね・・・。取りあえず、無事成功して良かった良かった。。。

 

5/27(金) NPT核拡散防止条約の会議が終了した。たった5年に1度しか開催されない会議なのに、結果はまたもや決裂。こんな会議意味がないと言い出す国も出てきている。

 

もともと、この枠組みでの会議は、「核クラブ」と呼ばれる国々によって構成されてきた。アメリカ、ロシア、中国、フランスなどの、戦勝国たちが、自分たちだけ核を持っておいて、他の国に核兵器を何とか持たせないようにしようと、画策して出来た条約だけに、ほんとわがままな論理が目立つ。実際問題として、インドやパキスタンが核保有宣言をして、核実験をもう、やったり、イラクや北朝鮮に核兵器開発、保有疑惑があるなど、この条約の枠組み自身も、だんだん無力化してきている。

 

日本は、この枠組みでは、特別な存在であるといえる。たとえ、日米同盟があっても、こと核兵器や、核実験などに関しては、日本は反対の立場を崩していない。それは、当たり前と言えば当たり前である。日本は広島、長崎と、2都市に原爆を落とされたことのある世界唯一の被爆国であるからである。。。

 

戦後、日本の経済復興は、世界的に見てもものすごく急速なものであったが、これは、米ソ冷戦などの間、アメリカの核の傘の中にいて、守られてきたという経緯がある。しかし、広島・長崎のことで、日本が核兵器を保有するなんてことは、まず無いと考えるのが普通であろう。たとえ北朝鮮が核ミサイルを打ち込んで来たとしても。。。国民の支持は絶対に得られないであろうからね・・・。

 

だから、日本は世界に被爆国として、物が言える立場にあると言う人がいる。平和という錦の御旗は大事だが、無抵抗の抵抗なんていうのは、誠に残念乍ら、一笑に付されてしまうのが、今の世界の現実である。永世中立を打ち立てたスイスでさえ、国軍を保持して、専守防衛に勤めている。何にもしないのは、国民の生命、財産を守るという、国としての最低限で、最高の仕事を放棄したのと同じになってしまう。

 

ただ、日本は核クラブには入らずに、世界の指導的役割を担いたいという、ある意味相反する問題に対峙することになる。国連の常任理事国に1つぐらい非武装中立を宣言した国があっても良いと思うのだが、日本がそれになるべきかどうかは、全く、別の問題である。それを、本当に国民の多くが望んでいるのかどうか。それを検証しておく必要があるのではないだろうか。。。

 

5/28(土) フィリピンのミンダナオ島などで、旧日本軍兵士の方が何と4名も生き残っていたのがニュースになっている。もし本当なら、終戦以来60年間も、現地で生き延びていたことになり、世界もビックリ、驚きの大ニュースやろう。。。仲介者の人の話によると、元日本兵の人は、日本への帰国を望んでいるとのこと。ただ、終戦当時20代だった人が60年経つと、80代。これが死ぬまで最後のチャンスと思われたのやろうね・・・。

 

小野田さんの時も、「恥ずかしながら・・・」とご帰国されたように、この年代の人は、まだまだ、自分だけ、逃げ延びて、申し訳ない。。。どんな面下げて国へ帰れるものか。。。という感情をお持ちである。生きて国に返る事が「恥」であった時代の人が、今の日本を見たら、どう思われるやろうね・・・。恐らくタイムマシンにでも乗る勇気が要ったはずや。。。この辺のところも、十分考えてあげなあかんやろう。。。

 

今の時代は「生存していた」ということが、良いニュースになるのだから、やっぱり今は、良い時代なのだろう。ただ、全部が全部良いとはね言い切れないところに、今の日本の問題がある。昔の日本人の持っていた、潔さ、男らしさ、女らしさ、倫理観、まじめさ、正直さ、人を信じる素直さ、などなど。。。随分、日本人は、戦後、いろいろなものを捨ててきた。今は、少しだけでもそんなものを取り戻せれば、取り戻したい。そんな時代なのかも知れないね。。。とっくに終わったと思っていた戦後が、どっこいまだまだ生きていた。。。

 

5/29(日) 鋼製橋梁に絡んだ史上最大級の談合事件で、いろいろな事が見えてきた。まず、これらの談合の背景には、「天下り」があるということである。公共工事などは、一見さんで、受注出来る物ではない。様々な人的パイプが物を言う世界である。

 

企業は、公共工事を受注しようと思ったら、何より手っ取り早い方法として、この発注元の人間を、定年間際に天下ってもらうことが多い。例えば、JHなどの工事を発注する側だった人を迎えた企業は、今度は、その人の元部下がその工事の発注者だから、「おぃ、何とかこっちに仕事を回せ」で済んでしまう。こんな楽な営業は無い。

 

どこの企業も、競ってこれをやるものやから、そこそこの企業の営業担当者は、どこも元国土交通省とか、元日本道路公団とかから天下った人ばかりになってしまうことになる。天下りが行き渡ってしまうと、今度は、なかなか安定した受注が難しくなる。天下りの元役人たちは、自分たちがお世話になっている企業に、そこそこの受注という結果が出ないと、自分たちの存在意義が無くなってしまう担当者たちは、元同僚のよしみで、企業縦断的な、天下りメンバーたちだけの会を作って、安定した注文が取れるように、調整を始めたのだろう。

 

幹事社の担当者は、出身官庁の力関係で決まる。だから、出来るだけ力のある人間を企業は採りたい。こうして、天下りがより横行する素地が出来てしまう。役人の世界の上下関係は、意外と強大で、幹事に逆らったら、赤字入札で、仕事を潰されたり、次の順番で入れて貰えないなどの「大打撃」を受けてしまうから、誰も刃向かえなくなってしまう。。。こんなのが、談合が40年も続いた背景やろうね。。。

 

それにしても、こうなると、役人の方もグルになっていると、言えなくもない。いづれお世話になりたい企業とのパイプを付けておきたいのが役人の本音。これで、公正な予算の執行が出来る訳がない。談合は、企業の責任ももちろんある。ただ、それを見抜けず、なあなあにしていた発注者の方にも、かなり問題があるのやないやろうか。

 

談合で受ける処分は、せいぜい入札禁止。そんなの迂回発注でへでもない。罰金3億円と言ったって、3500億円市場のこの業界では、大した額でない。やり徳になっとる。。。もっと、実効性のある厳罰が必要やろうね。。。退職金取り上げとかね。。。役人にも罰が要る。懲役の実刑などの、キツイ罪にならんと、こいつらは懲りない。談合は、立派な形を変えた「公金横領」でもある。立件して、個人にも会社にも厳罰が下るようなそんなシステム構築が必要やろうね。。。

 

5/30(月) どうやら、フィリピンのミンダナオ島で生存していた元日本軍兵の情報は、ガセネタだった可能性が高くなってきた。仲介者の人が現地のイスラム共産党ゲリラに500万円で話を付けたとされていたのが、日本からマスコミが押しかけて、大騒ぎになったものやから、5倍に金額を上げてきたようである。

 

もともと60年も前の日本兵というのが、中々信じがたいニュースだっただけに、この情報に振り回された格好になったのだが、どうも、金目的のつくり話だった可能性が高いようで、日本の外務省職員も、引き上げる方向のようである。それにしても、この騒ぎ、一体、何やったんやろうね。。。

 

以前から、この辺りには何十人もの元日本軍兵の生き残りがいるという情報は、後を絶たず、それで、情報提供料を得ようとする輩が多いそうである。はるばる日本から、少ない情報を頼りに遺骨収集や、生きているという、僅かばかりの期待を持って、現地を訪れる遺族は多いそうな。その遺族の目的を食い物にしようとする現地人たち。少しの案内で、高額の報酬を支払う、カモネギの日本人。。。そんな現地の雰囲気が今回の騒動の背景にあったのではないのだろうか。。。

 

60年間といえば、半端な年月ではない。仮に、もし生きておられるのなら、現地に溶け込み、生活の基盤を現地でしっかり作っていると考えるのが妥当だし、現地の人と結婚して、そこで生活している人も、恐らくおられるだろう。。。それはそれで良いのではないか。ルパング島の小野田さんや、グアム島の横井さんみたいに、一人で隠遁生活をずっと過ごしておられた訳では多分無いだろう。。。

 

マスコミは、ニュースというものは、作るものと思っている。でもそれは、やってはいけないことであるという認識が無いのが情けない。作為的に驚きを演出し、ヤラセを平気でする。何か今回の騒動も、そのような日本のマスコミの体質が作り出してしまった虚報のような気がしてならないのやけれどね。。。

 

5/31(火) フランスでEU憲法の国民投票があって、反対派が多数を占めて、事実上、否決された格好になった。フランスといえば、EUの中核中の中核国。シラク大統領の3選にも、黄色信号が点ったという見方が大きい。

 

EUは、アメリカやアジアなど元気の良い地域に対抗すべく生まれた共同国家という発想である。ヨーロッパ諸国が言葉や通貨などの壁を越えて、ゆるやかな連邦国家となって、互いの国々の間で関税を撤廃し、自由に行き来できるようにして、世界経済の中での第三番目の極を作り上げようと言う、壮大な試みである。域内では戦争の危惧も減り、平和が当たり前になって、軍事費の軽減と経済発展を目指してきた。

 

このEUは、13ヶ国、4億8千万人もの人口を擁する1つの国になろうというのが、最終目的でもある。ただ、アジアの一部であり、イスラム教国であるトルコをEUに入れたり、フランス、ドイツ、イギリスなど先進国の企業がEU域内の人件費の安い国に工場を建設したり、逆に人件費の安い国々の人たちが大量に出稼ぎにやってきて、失業率が極端に上がってしまつたり、なかなか問題も多い。

 

多くの人たちが1つの国になろうとするには、当然のことだが、ものすごく細かい取り決めが必要になってくる。法律のための法律とも呼ばれる憲法は、そんな国と国との微妙な利害関係もあり、たいへん、もめにもめたはずや。。。せっかく、やっとのことで作り上げたEU憲法を、お膝元であるフランス国民に反対されたシラク大統領は、面目まる潰れもええとこや。。。

 

ユーロの浸透、域内経済の活性化などEUになってのメリットは随分出てきている。ただ、少し拙速過ぎた感は否めない。域内の国民が、その流れについて行けてない。。。そんな印象を受けるのだがどうだろう。。。もともと、ヨーロッパに住む民族は、祖先は同じという。物の考え方も、他の地域と比べたら、かなり近いはず。少し時間をかけて、この大事業を成功させることが、世界に範たる事にもなる。あせらず、じっくり取り組まはることやね。。。

 

 

 

戻る

 

2000年9 10 11 12

2001年1         10 11 12

2002年1         10 11 12

2003年1         10 11 12

2004年1         10 11 12

2005年1         10 11 12

 

<最新の日常のページへ>

 

 

inserted by FC2 system