日常のページ

 

9/1(木) 21世紀は、エネルギー戦争が起こると誰かが予想していたが、今、原油が高騰している。ニューヨーク原油が1バーレル、いくらになったとか、連日新聞紙上で報道されているが、これに呼応するかのように、ガソリンの小売価格もどんどん上げられ、今日から全国平均で1リットル130円を超えるだろうとの予測が出ている。何と13年ぶりの高値の水準。社会的な影響は大きい。石油は現在のあらゆる産業を支える基本的な資源である。

 

ただ、いつも新聞で上がった下がったとやっているのは、あくまでニューヨークの石油先物市場での話。ここで取引されるのは、高性能で、精製のためのコストがかなり低い原油である。これらは主にアメリカ国内やアラスカ産の物が多いそうである。これにアメリカ国内のハリケーン被害の拡大のニュースなんかで、相場が上がり下がりするから、少し距離を置いた見方をするのが正しいというのが専門家の見方である。

 

日本が石油を主に輸入しているのは、質的には落ちるアラブ産が多い。これを高い日本の精製技術でガソリン、ナフサなどの製品に加工している。だから、日本のガソリンは、かなり割高であるという構造的な状況はある。これに絡んでくるのが、爆食大国、中国である。急速な経済発展を続ける中国では、南部でガソリン不足が生じている。中国政府は、あわてて、ガソリンの国外への輸出を禁止したほどである。

 

日本の経済水域ぎりぎりに作った春暁という海底の液化天然ガスの掘削施設も、いよいよ稼働するようで、日本側の海底にある資源までストローで吸うように、採られてしまうのではないかと、懸念されている。そやけど、それなら何故日本は、資源探査をやらなかったのか。資源のない日本で、自前のエネルギー開発が出来る可能性があれば、何を差し置いてもやるべきやろう。何にもしないで、中国がやったから、慌てて文句付けるような無様なことになったのは、日本が無策やった証拠や。

 

石油に頼らなくても良いエネルギー政策。夢のような話だけど、水から水素ガスが出来る。太陽電池や燃料電池。省エネの技術は、そのまま、省資源な技術に直結する。世界をリードする技術開発で、日本はしばらくは、生きてゆけるかも知れないね・・・。

 

9/2(金) アメリカ南東部を襲ったハリケーン「カトリーナ」は、米国に史上最大級の被害をもたらした。第一報の被害者数が4人とかそういうレベルだったので、大したことは無いと、タカをくくっていたブッシュ大統領も、休暇を一日早めに切り上げて、被災対策に奔走した。そういえば、お父さんのブッシュ元大統領の時にも、似たような被害があって、その対応の遅れが国民の反感を買い、支持率が急降下した経緯があるからね。。。。

 

日本でも村山首相の時に阪神淡路大震災が起きて、大したこと無いと思っていたら、物凄い被害に慌てて対応したが、対応が後手後手に回って、マスコミにたたかれまくっていた。どこの国も似たようなものや・・・。それにしても、今度のカトリーナは、台風被害にしては、超ど級や。私も学生時代に一度、訪れたことのあるニューオリンズでは、市内の80%が冠水。酷いところでは1メートル80センチもの水深になっているそうである。

 

人口100万人ほどの都市住民の9割がすでに避難していて、残った車やお金のない貧困層の人たちが、カトリーナの被害に遭った。死亡した人は数千人、ひょっとしたら1万人以上という情報もある。。。フットボール場に避難した人たちも、水や電気、食料の無い生活をしていて、全米から10万人もの州兵や警察官が駆けつけてはいるものの、物資の輸送など、障害は大きい。

 

報道陣は郊外のモーテル、ホテルに泊まって取材を続けているようだが、ほとんど人気のない市街地では、スーパーなどで強奪も見られるという。ただ、それだけを見て、無政府状態と報道する日本のマスコミもどうかと・・・。人間、究極の状態になれば、何をしても生き延びようとするもの。勝手に人の物を持って行くのは犯罪だが、異常事態で、どこまで規制することに意味があるのか・・・。難しいとこや。。。

 

ニューオリンズといえば、ミシシッピー川を両輪船が航行し、バーボンストリートという通りには、デキシーランドジャズが流れ、多くの観光客が訪れる歴史のある街である。今回のカトリーナが、そのすべてをあっという間に、壊してしまった。自然の驚異の前では、やはり人間はなすすべもない。。。もう、あの、腹の奥底に響き渡るような懐かしいアルトサックスの調べは、聴くことが出来ないのだろうか。。。被災され、命を失われた方々のご冥福をお祈りいたします。。。。

 

9/3(土) どうも、最近の日中韓の政治家さんたちは、どこの国も似たような感じで、国民支持率ばっかり気にしすぎているのではないか。日本の小泉さんしかり、中国の胡錦涛さんしかり、韓国の慮さんしかり。。。内政問題がうまく行かない時の、伝家の宝刀みたいなものが、外交問題になっているのである。伝家の宝刀にしては、刀を頻繁に抜きすぎだけれどね・・・。

 

国民は、どこの国でも、首脳が勇ましい事を言ったら受けが良いし、愛国心や、国益国益といってたら、国民の不満の矛先が外に向く、一番手っ取り早い「政策」なのである。逆に、対外的に弱気な事を言ったりしたら、国内で袋だたきに会うから、なかなか本音で話が出来ないという悲劇もある。韓国で親日派というだけで、政治的にも、マスコミ的にも抹殺されるのは、少し異常だが、それに近い事は、他の国でもある。

 

日本でも、今までさんざん靖国参拝を避難していた人も、小泉さんが行かないとなれば、何故行かないのかと、言い出す。反日官製デモを画策した中国当局も、予想以上の民衆のエネルギーにたじたじだったし、いま、なかなか正論の外交政策をどこの国も出せない状況に陥っているのではないか。外向的にも、どこの国も手詰まり。大きな進展は望めないでいる。

 

私は、外交は、それでええと思っているのである。もともと、各々の国には、それぞれに事情はある。でも、いつか交流が進むと、国民同士の価値観がだんだん近づいてくる。今は所得格差や、思想宗教、政治体制などいろいろな差があまりにも大きい。これがいろいろな歴史を重ねて行く事によって、長い時間をかけて、国民の考え方がだんだん似てくる。

 

そうなれば、同じアジア人としての仲間意識が生まれてくる。時間はかかるだろうが、いつも仲が良いだけでもあかん。言いたいことを言い合って、議論する時期も必要である。それが今ということやろう。中国も経済的に成長すれば、きっと日本の感覚に近くなる。それまで、日本にとったら、しばらく我慢の時かも知れないね・・・。

 

9/4(日) 今日は、地域のソフトバレーボール大会。普通のバレーボールと違って、ふわふわの柔らかくて少し大きいボールでやるバレーボールだから、誰でも参加できるのが特徴である。ただ、このボールは、力を入れて打つと、どこへ飛んでいくか判らない代物。バレーボールの経験者が思いっきりアタックしても、真芯に当てないと、明後日の方向に飛んでいってしまうから面白い。

 

つまり、あまり力のない人でも、正確にプレー出来る人が有利になるスポーツだから、そこそこの年齢の方でもプレー出来るし、若い方は、下手に力んでしまってうまくゆかない事が多いから、不思議である。賞品はタマゴがド〜んと1ケース。優勝なんてしようものなら、最低一週間は、目玉焼きに卵焼き、かに玉にオムレツ、お好み焼きと、卵料理ばっかりが続く事になる。スポーツの秋の始まりのイベントである。

 

9/5(月) 今年は台風の上陸が少なくて良かったなぁと思っていたら、今度の14号は直撃みたいや・・・。秋雨前線を刺激して東京では100ミリ以上の大雨。一部の地域では、床上まで浸水したところもあったそうな。ニューオリンズだけやない。。。中国でも台風13号が直撃して、たくさん人が亡くなっている・・・。明日の深夜頃には京都にも来そうな感じやから、少し心配や。。。

 

家が新しくなってから、初めての台風襲来。昔の家は、ガタガタやったから、それよりは、もちろん安心だが、住んでいる条件が変わったから、どんなことになるか判らない。少し不安な、いやな感じである。やっぱり、大自然は怖いものやからね。。。

テレビで東京の浸水した所の映像を見ていたら、京都にこれが来たら大変や。。。と、我が身にオーバーラップしてしまう。大昔に京都でも大雨があって、1度だけうちの近所でも少し低くなっている西洞院通が冠水したり、堀川の水が溢れたりしたことが30年以上前に有ったそうな。人ごとではないわなぁ。そうなったら。。。

 

しかし、京都はさすが王城の地。台風や地震などの自然災害は、他との比較では少ない方ではある。海抜はそこそこあるし、周りを山に囲まれている盆地の地形は意外と、災害に遭いにくいようである。その山は、比較的開発されずに残っているため、沢山の木が植わっているので、保水力があり、はげ山でありがちな大水にはならない。環境を大事にすることが、天災にも強い環境を守ることにもなっているようである。

 

自然と共生する。そんな昔からの京都人の生き方が、京都を災害から守ってくれているとも言える。人は山を切り開き、住める土地を広げて開発してきた。でも、そんな事が、本当は、山の神様を怒らせて、罰を与えているようにも見える。日本人の自然信仰は、こんなところから来ているのやろうね。。。今月は台風のシーズン。しっかり防災したいものである。

 

9/6(火) 少し体調を崩して、会社をお休み。引越からお中元、いろいろと休み無しが続いたからね・・・。身体も悲鳴をあげたんやろうね・・・。日常のページの更新もちょっとサボっちゃいました。

 

私の身体だけやない。台風も九州を直撃。宮崎やら鹿児島やらが、大きな被害が出ている。街が浸水している姿を見ていたら、ニューオリンズみたいや。。。日本は小さな島国やから、しばらくすれば水は引くけどね。。。

 

それにしても、凄い雨量やった。宮崎県のあるところに降ったこの3日間の雨は1300ミリ。この雨量は、東京の1年間に降る雨の量に匹敵する。これが、ザバーっと、集中的に降ったらたまらんわなぁ・・・。実際、これだけ雨が降ったら、1階は水没。土砂崩れ、河川の氾濫など、手の着けようがない。人間は避難して、何とか台風が早く通り過ぎてくれないかを待つしか無い。

 

今回の台風14号は、朝鮮語で「蝶」の意味の「ムー」とかいう名前になったそうな。太平洋で発生する台風はアジア各国の動植物の名前を順番に付けているそうだが、大西洋で発生するハリケーンは「キャサリン」とか「カトリーナ」とか、女性の名が付けられるそうな。誰が名付け親かは知らないけれどね・・・。

 

9/7(水) 私が、心筋梗塞をやってもう5年ほど。健康診断の結果にもぼちぼちと、要注意項目が増えてきたので、病院で検査でもしてもらった方が良さそうである。手始めに、駅前の武田病院で、心臓を疑って、心電図とレントゲンだけ撮ってもらったが、心臓関係は大丈夫とのこと。それならばと、かかりつけのお医者さんで、血液検査をしてもらうことにした。毎年健康診断をしているので、いつもやっている検査だが、あんまり体調が良くない原因ぐらいは、掴んでおきたいからね。。。

 

肝機能、尿酸あたりの数値が少し芳しくなかったから、多分、その辺りが原因やろう。食事制限と、お薬ぐらいしか、治療法は無いからね。。。それにしても、やっぱり来たかという感じ。家を建て替えたりすると、何か良くないことが起こるという迷信がある。住環境ががらっと変わるから、それに対応出来ない部分が、ひょっとしたらどこか、気づかないところにあるのかも知れない・・・。なまじっか、迷信だけとは言えない部分があるから不思議やね・・・。

 

家の改築の時に行う、地鎮祭とか、お清めのお払いとかをするのは、古い家にありがちな、様々なしがらみや、良くない部分を一度、リセットしたいという、願いがあるからやるのだと思う。宗教を信じる、信じないという部分と、このことは少し別の意味があるような気がする。我が家も古井戸がおくどさんの横にあって、今回の新築でこれを埋めてしまうのに、バラスの他に青竹の節を抜いて、生き抜き用に井戸に刺しておいた。地上に出ている竹はうまくカバーして、目立たなくしていただいた。

 

井戸のように、地中へのトンネル状の穴は、地中に変な空洞が出来て、そこに危険性のあるガスが貯まる可能性がある。息抜きは、そうならないための工夫なのだが、古井戸には、神さんが居て、その神さんが息を出来るように竹を刺しておく。触らぬ神に祟りなし。と、昔からの言い伝えでそうしておく家は多いのではないだろうか。日本人は、何か災いを起こすかもしれないものを恐れてきた。そんな名残が、意外と、最新の家の建築にまで、残っているから何か不思議やね。。。

 

9/8(木) 台風で被害にあった人たちに国民金融公庫が低利の融資をするというニュースが今朝のみのもんたの朝ズバッ!でやっていた。みのもんたは、被害に遭った人たちにお金を貸すのだったら、1.9%の金利が高いと噛み付いていたが、どうやらこの人は、貸出金利と預金金利をごっちゃにしているようで、1.9%もの金利なら、私が預けるよなんて、言っていた。

 

まぁ、芸能人なんだからそんなものだろうけど、周りも何とか言ってやれよ。下手に視聴率が取れる、みのもんただから、周りが何にも言えなくなる。まぁ、だんだん「はだかの王様」状態に近くなっているのやろうね・・・。みのもんた、さまさまやからなぁ。。。テレビ界は・・・。

 

さて、金利といえば、預金金利は、景気が回復した回復したと言っている割には、全然上がってこない。これは、この国の活力が落ちてきている事を指しているのやないやろうか・・・。それと、日本には、郵貯という特殊要因がある。海外の銀行は、資金を集めるために、大変苦労して、金利を高くしている。日本は、そんなことをしなくても、もともと貯蓄性向の強い国民性がある。持っている金融資産は、安全性の一番有る郵貯を使う。何せ、国の保証があるからね。親方日の丸体質は、何も公務員だけやない。国民全部が親方日の丸体質なんや。。。。

 

郵貯に集まった国民の虎の子は、一人当たり200万円。ところが、これには数字のマジックがあって、実際には、何と2000万円という統計もある。あれっ?郵貯って一人当たり1000万円じゃなかったっけ。。。という人も多いやろう。ところが、持っている人は持っているもので、もう死んだおじいちゃんの貯金、嫁に行った娘名義の旧姓での貯金、孫の名前でおばあちゃんがやっておいた貯金、なんていうのが、結構有るそうな。

 

郵便局に貯金を持ってない人は、全然持ってないのだが、持っている人は、たんまり持っているのだそうな・・・。このお金がどう使われるか。国の公共投資、財政投融資にバンバン使われて、世間にお金が回って、バブルが膨らんでいた。そしてはじけた。。。

 

小泉のオッサンの郵政民営化が成功すると、この世界一の大きな資金は、どこへ行くか。またまたアメリカの国債に行くのか、それとも民間企業の設備投資に行くのか。本当は、ここが一番肝の話なのである。株式市場が空前の活況を呈すか、債券市場が暴騰するか、いずれにせよ、国の後ろ盾が無くなって、あぶれた資金が大量に市場になだれ込む可能性が高い。民間金融機関にとっての関ヶ原の大決戦が近づいている。。。

 

9/9(金) 大阪市の関市長が、前の大阪市長に2期目の退職金の一部やら、今は退職した大阪市の局長4名や、職員労組に、不正に支給された給与相当分を大阪市に返還するように求めた。今までの大阪市には無かった対応で、評価出来る出来事である。日本一高給取りの地方公務員と揶揄された大阪市職員だが、不祥事が次々と暴露されて、厚遇ぶりや、ヤミ給与、ヤミ手当、が批判の的にされてきた。大阪市のような大都市で、こんな大きな不祥事は珍しい。逆に大都市だから、みんなで渡れば怖くない的になっていたのだろうか・・・。

 

大阪は商売人の街。ところが、役人までしっかり、稼ぎよる。市民の納めた税金は、役人のもの。自分らの好き勝手に食いつぶしてきた。よう、これで黙っていたなぁ。。。というほど。ええかげん、歯止めがかからんと、と、みんなが思っていたのやろうね。。。ところが、大阪市という所、統計なんかを見ていると、ものすごく歪になっている都市であることが判る。

 

大阪市民の中で、生活保護を受けている人の比率が他都市と比較しても、異常に高いのである。まともに税金払わない上に、貰う物は貰っている人の比率が無茶苦茶高い・・・。おかしな都市なのである。そのお金を誰が負担しているか。それは、大阪の企業である。つまり会社の納めた税金が、一部の人だけに異常に使われている。そんな体質が出来上がってしまっている。在日韓国朝鮮人の住む比率も高い。被差別地域と呼ばれる地域も多い。京都も似たようなもんやけどね・・・。

 

新しい若い都市には無い問題が、昔からの大都市にはある。どんどん新しい人が入ってきて、新陳代謝が進むような都市と違って、いつまでも昔ながらの人が住む都市には、どうしても「澱み」が出来る。成長し続ける都市は、勢いがあるので、そんなものは払拭されてゆくのだが、成長力が低く、成長が止まったりしている都市では、どうしても多くのものを抱え込んだままになってしまう。今の京都・大阪がそうやろうね・・・。オリンピックでも、万博、サミット、何でも良い。関西の活性化には、何か大きなきっかけが必要である・・・。

 

9/10(土) 今回の衆議院選挙で、必ず投票に行くとアンケートで答えた人が75%。多分行くと答えた人が17%。これを合計すると何と92%。今までこんな衆議院選があったやろうか。この異常なまでの関心の高さは、私の知っている限り、かつて無い事である。いくら小泉政権が気にくわない人でも、この点だけは、小泉さんの功績は、評価しなくちゃ、あかんかもね・・・。

 

そういえば、昔の投票所では、投票するために並ぶこともあった。最近の投票所は、いつも閑古鳥が鳴いているように寂しい・・・。それだけ、投票率が低く、政治に対する国民の関心が低かったとも言えるやろう。どうせいつもの、自民対民社、それに共産。選挙なんて誰に投票しても一緒・・・。こんなシラケムードがいつも漂っていた。では、何故、今回の選挙にこれだけ関心が高まったのか。小泉劇場と呼ばれるぐらい、ドラマチックな演出があって、政治がワイドショー化したと嘆く御仁も多いだろうが、私は、争点が判りやすかったからというのが、一番の原因だと思う。

 

普通、衆議院選挙といえば、向こう4年間の行く末を、議員さんに託すという意味と、過去4年間の仕事の評価という意味合いが強かったのではなかったか。しかし、民意、民意とは言うけれど、各候補者が出すマニュフェストなり選挙公約なりに、投票する人一人一人が、100%賛成であるというのは有り得ない。国民にとったら、共感する部分が比較的多いというだけで、投票させられて、その結果、選ばれた人たちが、自分の意に反した行動をとって、消費税の値上げを決めたり、どこかへ戦争をふっかけたりしても、どうしようもなかった。そんなハズじゃなかったと、思ってみても後の祭り。公約は平気で反故にされるものという、何かあきらめのようなものがあった。。。。

 

今回の選挙は、今まで、学級議員さんの選挙の延長で、この人だったら、大丈夫だろうという、「白紙委任」だった選挙を「民意」という伝家の宝刀を直接政策に置き換えた点では、画期的な意味があったのでないやろうか。郵政民営化に賛成か反対か、野党がどうほざいても、これを問うために解散したと、解散した本人が言えば、そういう意味の選挙になる。小泉のオッサンは、この点でも筋を通した。郵政民営化に反対した候補を自民党が公認しないという、普通考えられないような手法を採ったのである。

 

それだけではない。それでは、郵政民営化に賛成だという人たちの票の行方が明確でなくなるということで、その票を民主党に流す事なく、刺客候補、落下傘候補を立てて、この受け皿を作った。ここまでやるか・・・。と、みんな驚いた。だから、国民支持率が跳ね上がった。この人なら、ホンマに改革をやってくれるかも知れない・・・。ほのかな期待を託したい。これが国民の本音やろうね。。。

 

9/11(日) アメリカのテロと同じ日。この日が衆議院選挙の投票日。ウチでは、おじいちゃんの33回忌の法事がある。選挙では、誰が笑うか、誰が泣くのか。大勢は予想出来ているとはいえ、微妙な部分も多く。数々のドラマが今回も生まれることやろうね。

 

それにしても、マスコミは大変や。全国に注目候補が目白押し。どこを取材したらええのか、どこを向いても、話題の人ばっかり。この日は大忙しやね。それにしても、議員さんという職業は、しぶとい商売や。スキャンダルで落選しても、「みそぎ」を済ませたら、また出てくるし、失脚したのかと思ったら、知らない間に復活している。エロガッパの山拓、ムネオハウスの鈴木宗男、ソーリ、ソーリのあの人も、社民党のオタカさんが自分の代わりに何とか引き戻そうとしている。そんだけ、先生稼業は美味しい商売なんやろうかね・・・。

 

今の選挙の方法もベストウェイではない。地方区と比例区の重複立候補を認めたら、京都1区なんて、落ちたはずの議員が全員比例で当選しとる。こんなのアリかいなぁ。どうせ全部当選するのなら、投票なんてやらんでええことになる・・・。重複立候補は、何か釈然としない選挙方法やね・・・。

 

どだい、自分たちの選挙での選ばれ形や、議員の数、なんかを、議員さんたちが自分で決めるなんていう法律はおかしい。自分たちの都合の良いように決められるから、身内には甘い体質になる。選挙法だけは、最高裁裁判官が合議制で決めることにしたらどうや。そうせんと、好き勝手しよる。。。司法・行政・立法のうち、司法の力が三権分立の割には弱すぎる。行政の権力が強すぎる。これが、パワーバランスを崩している大きな原因や。裁判官(司法)は一応、国民審査を受ける。国会議員(立法)は、選挙がある。ところが行政(官僚たち)は、直接的に国民に信任されていない。建前だけ、国会議員が大臣や副大臣になって、長を務めるが、実質的には、官僚の好き放題にやっておる。

 

この現状を何とか変えささないと、この国は役人達に食いつぶされてしまう。それを阻止できるか出来ないか。国民の一番大きい関心事は、ここにある。この肝の部分が本当に問われる選挙やったら、良いね。。。

 

9/12(月) 小泉劇場の最終幕は、自民党の圧倒的勝利で幕を閉じた。自公政権は、2/3を占めて、絶対的な安定多数を得て、何でもやり放題の白紙委任状を国民から貰ったと言って良い。この事がどう今後に影響するのかは、まだ判らないが、少し心配な部分があるといえばある。。。

 

憲法9条を改正するのではないかという危惧。自衛隊が他国で戦争出来るようにすると、今まで、戦後60年間日本が守ってきた専守防衛の大原則を変えることになる。先進各国にとって見れば、何故日本だけ危険なことをしないのか。それは、ずるいのではないかという意見も大きくなってくるやろう。しかし、戦争に巻き込まれないで済むのならば、それにこしたことは無い。

 

勇ましい事ばかり言っていても、本当は平和が一番。出来ることならば、誰だって喧嘩をしたくない。ただ、世界にはいろいろな考え方や、宗教、利害、イデオロギーが存在する。その差異が大きければ大きいほど、摩擦になる。その国が豊かになればなるほど、良い方に向かうものなのだが、現実はなかなか難しい。世界中が十分豊かで、諍いのない世界になるには、まだまだ時間がかかるやろう。それまで争いごとは続く。このことをいかに英知をもって治めることが出来るか、これが政治の責任でもある。

 

増税問題も出てくる。構造改革や、小さい政府の実現で、いかにコストの低い行政システムを構築出来るかが、本当の行政改革である。公務員の数を減らし、無駄な仕事をさせずに、効率的な仕事をさせる。とことん、節約して、無駄を削って、その上でどうしても、これだけ必要ですから、税金を上げさせて下さいというなら、国民は納得するしかない。しかし、今まで、そこまで改革を出来た試しがない。だから、税金を上げるのは大反対になるやろう。当たり前や。そんなことしたら、次の選挙で自民は大敗北が見えている。

 

いずれにしても、問題は山積している。今回の選挙で大勝ちした自民には、傲ることなく、本当の意味での民意の持つ意味の重さを十分に認識してほしいものである。。。

 

9/13(火) 昨日、シャディから突然のファックスが来て、シャディがUCCの傘下に入るという。何やら突然の話で、どういうこっちゃわからん。文面によると、今まで通りだから、ご安心下さいとなっているが、こんな大事なことを突然言われてもなぁ・・・。

 

シャディは、もともと林信一郎という人が、「ハヤシシン」の名前で大阪で開業した会社。カレンダーやらタオルなどの販促品、からどんどん扱い商品を増やして、全国一のギフト卸売業までなった。業績は右肩上がりを続け、株式上場まで果たした。その後、林氏の長男を社長にしたが、主力販売店が若社長の経営方針に反発。社長の退任劇などのゴタゴタもあった。去年には銀座に本社を移転。売り上げは1000億を目前にしながら、横ばいから、じり貧傾向になった。創業者の林氏は、同族色を消す意味もあったのだろう。高齢のこともあり、退任。今回の譲渡となった。

 

シャディの親会社は、ツインツリー。「林」という字は木が2本。ツインのツリーという意味は、林の英語読みでもある。林信一郎OGは、このツインツリーの大株主だが、この会社は実質上の持ち株会社で、ほとんど実態がない。シャディの株式の54.1%を保有している持ち株会社を、今回UCCに100億円で売却したことで、UCCは実質上のシャディの親会社になる。

 

シャディは上場を継続するし、非上場の上島珈琲との関係は、まだ先が見えない。また、コーヒー部門でいえば、日本一シャディが売っているAGFや、ネスレジャパンとの関係はどうなるんやろうね。。。UCCしか売れないようになったりして。。。この状況で、売り上げが好転するのか悪化するのか。しばらく目を離せない状況が続く。

 

もともとシャディは、田舎に強い。量販店や百貨店が無いような、山間地や地方都市で大きな販売シェアがある。シャディの売り上げは、実質上、これらの大手の小売店の売り上げで成り立っている。今回のことで、有力チェーン店がシャディ離れをもし起こせば、シャディにとって大きな痛手となりかねない。これらの有力チェーン店らを引き留めておくことが出来るかどうか。これが大きなキーポイントになるやろうね・・・。

 

9/14(水) 私の務めている会社のすぐ前に、ものすごく交通事故が多発する交差点がある。この魔の交差点は、新堀川通と出橋通という名神高速のすぐ南側の道の交差点のことなのだが、ここでの交通事故の発生件数が半端ではない。以前は、ほとんどが、新堀川通の北行き右折と直進車の衝突事故だったのだが、ここが右折禁止になった事で、少し事情が変わった。

 

毎日、ここを通る人は、この交差点が北行き右折禁止になったことを知っている。だから、安心して南進直進する。ところが、初めてこの交差点に来た人が、右折禁止を知らずに違反して曲がってしまう。これで悲劇が起こる。

 

もうひとつは、新堀川通を南に下がって来た車が、出橋通を左折する時である。ここを左折する車は、余程注意しないと、歩道を猛スピードで走ってくる自転車や歩行者を簡単に轢いてしまう。と、言うのも、工事中の仮設バリケードが目隠しになって、車から見たら、突然壁の向こうから、自転車や人が急に飛びだしてくるという感じになるのである。歩行者や自転車が少しは注意してくれたら良いのだが、自分が車から、ほとんど見られてないという事実を知らずに、新堀川通の歩道を南行すると、大変危ないし、自殺行為に近い・・・。

 

元はといえば、京都高速の油小路線の工事用のバリケードが悪いのだが、意外とここの交差点の危険に気づかない人が多すぎである。先日も、バイクと車の派手な衝突事故があり、死者としては2人目の犠牲者が出た・・・。この他にも、細かい接触事故は数限りない。。。

 

許せないのは、自動車をレッカー移動する業者が毎朝、うちの会社の前で、ずっと待機しているのである。明らかに「事故待ち」をしているこのレッカー車の業者。仕事が欲しいのは判るが、何もそこまでして。。。世の中のモラルも地に墜ちたもんや。。。早くバリケードを取って、見晴らしの良い交差点にしないと、第三、第四の犠牲者がきっと出てしまう。無策は、犯罪だと思うのだが、皆さんはどう思われるだろうか。。。

 

9/15(木) アメリカ大手航空会社7社のうち、第三位のデルタ航空と第四位のノースウエスト航空が日本で言う会社更生法、アメリカの破産法の適用を揃って申請した。カトリーナ被害の拡大で、飛行機の燃料であるジェット燃料が高騰し、立ちゆかなくなったのが主な理由なのだそうである。

 

これで大手7社のうち4社が破産法の適用を受けて再生を目指すことになり、世界を席巻した米航空産業の衰退を象徴するような事態になった。米国の航空会社は、常に世界での路線拡大交渉で政治的に優位に立ち、業績を伸ばしてきた。日本との航空路線の交渉でも、以遠権という概念を拡大し、常に有利な解釈で、この権利を行使し続けてきた。

 

たとえば、ロサンゼルスから成田の路線をある米系航空会社が持っていたとしよう。この会社は、成田経由で、香港まで路線を延ばす。同じ機材で、ロス−成田で稼いでおいて、成田−香港を余分な収入として確保出来るため、これをダンピングして売る。日本の航空会社が成田−香港で稼ごうと思っても、米系の航空界社が安い航空運賃で航空券を出すものだから、採算の取れる運賃がなかなか設定出来ずに苦戦する。そんな構図が出来ていたのである。

 

ところが、英系のバージン・アトランティック航空などの安売り航空界社の台頭で、世界中の航空運賃は、「叩き合い」の戦国時代を迎えた。各航空会社は、出来うる限りの経費節減やリストラで対抗しようとしたが、もともとコスト高の米系の航空各社は、高い人件費という壁に当たり、また、今回の燃料の異常高騰という事態で、ついにお手上げとなった。

 

たまに飛行機に乗ると、アメリカの航空会社なのに、中国人のキャビンアテンダントばっかりやなぁと、お感じの方も多いやろう。これは、中国人の人件費が安いからなんや。こんなところにも、航空戦争の影響は出ており、物だけではなく、サービスまで、後進国や途上国の海外進出が続くのやろうね・・・。

 

9/16(金) 昨日の今日と新聞に、以前から民間の市民団体が提唱していた、路面電車復活プランの記事が出ていた。LTRという電車は、電気で動く公共交通機関として、地球に優しく、省エネであることから、世界各地で見直しがされていて、30年以上前に京都でも走っていた市電の良さを見直そうと、いろいろな団体が復活を提案していた。

 

これを受けて、今回行政が前向きに復活を検討しはじめた事で、復活の可能性がぐんと高まった。今回、検討される路線は、京福電鉄嵐山線の白梅町駅と、叡山線の出町柳駅を結ぶ路線と、市内の中心部の四条大宮・四条河原町・市役所前・烏丸御池などを結ぶ小環状線の2路線である。

 

今出川通を走る路線は、以前からいろいろな団体が提案していたもので、特に実現性が高いと思う。計画では、京福電鉄の相互乗り入れを前提としているため、嵐山発の鞍馬行きなんていう路線が実現するかも知れない事から、観光客にとっても大変判りやすい路線となるだろう。京都駅に降り立った観光客は、金閣寺や鞍馬寺に行くのに、わかりにくい市バスを使っていたが、この路線が実現できれば、地下鉄の烏丸線に乗って、今出川駅に行けば1回の乗り換えで目的地に着ける。

 

感覚的には、今走っている京福電鉄がドン詰まりの白梅町駅や出町柳駅を突き破って、今出川通を走るという感覚だろうか。もちろん、少しかっこの良い電車が新規に投入はされるだろうけどね。今出川通は交通量もそこそこやし、この計画はすぐに実現出来そうやね。

 

もう一つの小環状線は、少し問題がある。もともと、市電廃止は、モータリゼーションが進み、車やバス、市電が混雑した道路を共有していたから、この解決策として市電を止めようということになったはず。それをこともあろうか、市内で一番渋滞する繁華街に復活させようというのだから、普通、おかしいのとちがうやろうか・・・。とは、思う。市電が走っていたのを知っている私たちの世代からしたら、またあの大渋滞か・・・。と、眉をひそめるプランなのである。

 

これは、私が前から思っている事なのだが、四条通や河原町通なんかの繁華街は、人が多く集まる割には、インフラが大変遅れていると思う。あれだけの集客力と、交通量があるのだから、少なくとも、交通を分離して、3層、4層の設備を投資すべきところなのに、それをしないのが考えられない。

 

地下は地下道があるのに、店が地下にない。これも、クレージー。歩道の上には屋根だけ。これも、もったいない。当然2階の遊歩道で1階の歩道の幅不足を解消すべきなのに、これをやらない。信じられないほど、昔ながらのスタイルなので、他都市と比べても、2〜30年は遅れている感じがする。

 

私案で言わせて貰えば、車やバス、タクシー、トラックなどは、この区間は地下に潜らせてしまうのが正解である。1階の路面は今の車道も全部を歩道にしてしまう。その真ん中に路面電車だけを走らす。これなら出来るやろう。2階に動く歩道を設置して、各店舗は2階にも入り口を設ける。このぐらいせんと、あかん。この道は祇園祭の山鉾も通るから、その通路だけは開けておかなあかんからね・・・。

 

今、京都では四条烏丸近辺が、元気や。いろいろな店がオープンするし、町屋を使ったレストランや、高級ブランドショップなども増えている。ここらで河原町も四条も思い切った投資をしておかないと、ひょっとしたら京都の繁華街の地図が塗り替えられて行くことになるかも知れない・・・。かつて栄えた大宮や千本、北野、出町などの凋落ぶりを、みんな判っているはずやからね・・・。

 

9/17(土) 民主党の岡田代表が総選挙の惨敗を受けて辞任したことによって、次の代表選びがいろいろ話題になっている。菅・前原・野田などの名前が挙がっているが、なかなかすんなりと決まりそうもない。何か前の自民党の党首の決め方みたいに、水面下でゴタゴタやっている感じやから、イメージが悪いなぁ・・・。もっとすっぱりと党内選挙で決めたらええのにね。。。。

 

3人寄れば、派閥が出来るというぐらい、日本人は、グループ化というか、仲間集めが好きな国民性である。数は力という論理がその根底にはある。ところが、小泉のオッサンは、昔の自民党で党内一の弱小派閥であった森派から首相になった。昔の数の論理で行くなれば、党内の有力派閥の領袖の顔色をうかがって、派閥の推薦した人物を大臣にして組閣していたのを、スパッと切り捨てて、派閥政治とサヨナラした。自分の信ずる方法で人事をして、派閥力学は無視した。これが、国民に受けた。派閥の先送り人事で、どんなポンカスでも当選5回で大臣になれるなんていうアホなことは無くなった。

 

ところが、今の民主党のやっているのは、昔の自民党の派閥政治と一緒や。鳩山派、小沢派、菅派に岡田派、前原派、横路派、野田派など、旧自民党系の右派から旧民社党系、社会党系の左派まで、バラバラの寄り合い所帯や。これが利害だけでひっついたふりをしているのやから、これをまとめるのは大変や。労働組合を支持基盤とするグループやら、松下政経塾出身者やら、憲法9条改正推進波ら、反対派やら。。。。よっぽど強いリーダーシップがある人やないと、この党をまとめて行くのは難しいやろうね。。。ままごと遊びの延長としか見られていない次の内閣というのも、ここまで惨敗すると意味がない。真の意味で国民が期待する党になれるかどうか。これが決め手やろうね。。。

 

若くて元気。腐敗不正をただす。今までのしがらみ政治や、官僚主導政治をぶっこわす。改革イメージを自民党以上に持ってもらえなかったら、この党は第二の社会党になるだけや。。。そのことを肝に銘じて、政権担当能力のある政党にする。これが民主党の大きな課題やろうね。。。

 

9/18(日) 体振バレーの試合が予定として入っていたのだが、会場の都合がつかず延期になった。連休なのにぽっかり予定が開いたから、何をしようかと思案中である。バタバタといろんな事が続いてたから、少しはゆっくりしないとね。。。

 

選挙が終わった直後、マスコミが落選者にインタビューするのだが、報道ステーションの古館とホリエモンとのインタビューと言うか、言い合いが酷かった。古館は、かなり無理のある誘導質問をするので、ホリエモンが切れて、口げんかになっていた。見ていて不愉快になること然り。いくらテレ朝がやや左寄りのテレビ局でも、やって良い質問と、悪い質問がある。報道機関として、わきまえるべき最低限のマナーも守れないようなキャスターは、かなり問題があるのやないやろうか・・・。古館も裏番組のTBS系で久米宏が出ていたのでも何とか鋭い質問をしなければと、テンパってたんやろうけどね。。。あれは、行き過ぎや。。。

 

マスコミは、どうしても反権力というポーズをとっていたほうが、庶民の味方やというイメージになると勘違いしている節がある。世論を我々の手で作り出さねばという気概は良いのかも知れないが、ミスリードすれば、怖い事になる。マスコミのプロデューサーが作る世論通りに物事が動くようになったら、これほど怖い事はない。はき違えた報道の自由が、偽りの民意を捏造するようになると、この国の国民は、マスコミによって操作されてしまうことになる。これだけは許したらあかん。。。

 

大きな新聞社やテレビ局は、大きな影響力を持っている。このことを十二分に自覚して、報道や倫理にあたってほしいものである。多くの報道機関は、今回の選挙を残念がっているようである。国民の想いと、報道機関の思惑が、これほど外れた選挙も珍しい。それだけ記録ずくめの2005年の衆議院選挙であったのではないやろうか。。。。

 

9/19(祝) 政治ネタが続くが、どうも政界では、京都が元気である。亀井静香が自民党から公認されなかった事を受けて、亀井派は、京都一区の伊吹文明元労相を派閥の首領に決定した。京都府北部に強い谷垣さだかずは、財務大臣という要職で、首相に推挙する声もある。民主党の前原誠二は、民主党党首選挙に立候補。若手のリーダー的存在である。京都出身で引退こそしたが、郵政族のドン、野中も京都出身。京都の代議士さんは全国的に見ても、大物になるケースが近年多い。ひょっとしたら総理が京都から出る可能性もあるね。。。

 

もともと京都という土地柄は、明治維新で首都を東京に持っていかれてから、反権力の象徴的なお土地柄やった。京都の共産党は、なかなかの組織力があるし、知事や市長も少し前までは、革新系と呼ばれた人が多かった。蜷川京都府知事は、日本一の長きにわたって知事を続けていたし、東大に対抗して京大は、ノーベル賞では未だに東大に抜かれていないという自負がある。

 

そんな京都も、時代の流れやろうか。昔は東京・大阪・京都は3都として、いろいろな意味での中心地だったが、今は地盤沈下が激しい。人口も140万人前後と、神戸に抜かれ、札幌に抜かれ、横浜に抜かれ、順位がどんどん落ちる。それだけ都市間競争では、負け組の要素が強い。これは、実は、インフラに投資すべき時に、共産党の行政だったため、どんどん後回しになったという苦い経験がある。。。

 

遅ればせながら、地下鉄や高速の整備が進んだが、今となっては、コストが高いので決定的な差が他都市と付いてしまっている。。。京都は、古い遺産が多いが、観光産業だけで食っている人は1/10。有る程度南部などでの開発が進まないと、都市としての活力が不足している。都市間競争で、京都が生き残れるか。負け組になり続けるのか。ここ数十年が勝負やろうね・・・。

 

9/20(火) 急転直下というか、もう待てないほど切羽詰まっていたのか、北朝鮮の核開発を巡る6カ国協議が、まとまった。珍しく弱気になって、核開発を完全放棄、妥協をした背景には、北朝鮮の背に腹は代えられない状況があるのだろう。ただ、この国は、約束しては破り、確約しては反故にする過去があるだけに、どこまで信用出来るか・・・。疑問点が残る。

 

ただ、今までの2国間交渉ではなく、日ロ中米韓という周辺各国が全部関わっている国際的な約束の場であることなどから、今までより少しは拘束力が高いという事はある。北朝鮮を異常な国から、国際的に見て、普通の国にしてゆく無毒化計画の第一歩である前提条件がやっとのことで整ったという事だろう。いつか米国から攻め込まれるという、今まで50年以上ずっと北朝鮮が抱えていた不安感を払拭して、不可侵の原質を米国から取ったことは、北朝鮮にとっては何よりの成果なのだろう。

 

日本にとっては、何をしでかすか判らない国が、少しは国際社会に目を向けて、世界の中での自国という観点を見いだす事には、安全保障上、大きな意義がある。安全を金で買うという批判もあるが、経済援助をしてでも安保交渉が進むのなら、日本が有る程度のお金を出すのも国民の理解は得やすいだろう。ただ、北朝鮮という国は、まだまだ普通の国家ではない。キムさんという馬賊の頭領が大きい権力を持っただけの独裁国であるという認識は、常に必要である。

 

お金という部分で、日本はこと朝鮮半島に関しては甘くなりすぎてはならない。北だけに限らず、韓国がそうであったように、「謝罪と賠償」を未来永劫、日本に求め続けるという性質がこの2つの国にはある。朝鮮半島の2国は、中国という大国の属国であったことから、日本を生理的に自分たちよりも、下であると考える思想がある。その自分たちより下である日本に植民地にされたり、経済発展で逆立ちしても追いつけないから、悔しくてしょうがないという国民感情のお国柄なのである。だから、日本が永遠に兄である我が国にお金を支援するのは当たり前であるという感覚が国民全体にある。金づるである日本をとことん利用するという感覚は中国までも真似をしている。ほんと、困ったものである・・・。

 

9/21(水) 民主党の新しい顔に前原誠司氏が選ばれた。菅直人氏とはたった2票差だったけど、これで従来型の民主党のイメージがぐっと良くなる事を期待したいね。。。ともすれば今までの民主党は、リトル自民党やった。小泉自民党が今までの永田町の常識をどんどん覆してきたものやから、比較論として、民主党の方が陳腐に見えてきていた。党首を思いきった若返りで大イメージ転換を図ろうとするのも当然。選挙の大惨敗を精算する意味もある。

 

前原氏は、京都市の出身。裁判官を父に持つお家柄だという。出身の学校も教育大附属だというから、私の5つほど後輩になる。京都からの新しいスター誕生に、素直に頑張ってほしいなぁという期待がある。まだまだお若いから、なかなか自分の得意分野以外の部分では、本領を発揮出来ないかも知れないが、「民主党を戦う政党に変える」というキャッチフレーズは勇ましいが、対自民党やなくて、対改革抵抗勢力という視点が欲しいね。

 

民主党は、何でも反対の野党ではなく、政策的にもっと自民党に似通って良いと思う。国民の目指している方向性が近いのなら、もっと近づいても良い。その点、「タックスペイヤーの視点で」とおっしゃっていた抱負は、的を得ているし、共感出来る。ただ、小泉さんに対抗するだけのキャッチフレーズ政治なら、向こうが一枚も二枚も上手である。もっと現実的に、ウチの党ならこうするという具体的な提案がほしい。自民案よりも本当に良かったら民主案が通る事もあるやろう。この積み重ねで、本当に民主党が政権を担える政党になるかどうかが決まってくると思う。頑張れ、前原民主党。

 

9/22(木) 「カミソリ」の異名を持った後藤田氏がお亡くなりになった。後藤田氏は官僚出身で浅間山荘事件の時の警察庁長官を務めたり、田中・中曽根・竹下政権の時の官房長官などの要職を歴任するなど、日本の政治家としては、珍しい己を利することより、日本の行く末を一番案じるタイプの1本筋が通った方だった。

 

この方の言った言葉で有名なのは、「省益を捨てて、国益を考えよ」である。縦割りの官僚構造の中で、各省庁は、いかに自分のところに大きな予算を持ってくるかを競っていた。その中で、官僚出身である後藤田氏のこの発言。今のグータラ役人どもに効かせてやりたいわい。

 

この言葉は、今の役人たちに欠けているものが1つあるとすれば、「国のために」という視点であるということを見事に言い表している。公務員、特に国家公務員は、日本の国のために仕事をする人たちである。この一番大事な点を忘れてしまっている人があまりにも多いのではないやろうか。自分のため、自分の所属する組織のために仕事をする人たちがあまりにも多すぎる。。。カミソリ後藤田は、これが言いたかったのやろう。また、一人、惜しい方が亡くなった。。。

 

9/23(祝) 民主党の党首に43才の前原氏が選出されたことで、いろいろな影響が出てきた。43才といえば、イギリスのブレア首相やプーチン大統領などが就任した年齢。今までの日本の顔がお年寄りばっかりだった事を考えると、もう、ここいらで、若い人をということになる。

 

来年9月には任期が満了するからそれまでと明言している小泉さんに代わって、誰が日本の顔になるのか。興味はポスト小泉に移りつつある。今のところ、候補になりそうなのは、若さの点でしぼれば、谷垣さだかず氏と安倍晋太郎氏の2名。この2名の対決になる可能性が高い。派手さはないが、もし、谷垣氏になったら、自民・民主の両党首が京都人という異例の組み合わせになるから、京都人にとったら、目が離せない。

 

安倍氏は、山口県というから昔の長州。政治的にも有名な人がたくさん出ているお土地柄だから、これも話題になるかもね。少し谷垣びいきになるが、安倍氏は少し右派過ぎて怖いところがある。またまた中国や韓国との仲が悪くなるのではないか。北朝鮮に経済制裁をして、ミサイルが飛んでこないか。憲法を改正して、戦争をする国にしてしまうのではないか。そんな危険性があるような気がする。

 

日本は国連で常任理事国入りを目指しているが、これが本当に国民の総意か。国際紛争の解決のために、軍隊を派遣しなければならなくなるのなら、常任理事国なんてならなくてもええ。という意見の人も多くはないか。常任理事国はなりたいなりたいと言ってなるものではない。国連予算の19%もの拠出金を支出している日本が、もう少し発言力を大きくしたいというのは判るが、金と引換では、バカにされるのではないか。安倍氏が日本の舵取りをすれば、せっかく築いてきた日本の全方位外交(八方美人外交という批判も大きかったが・・・)を崩す事にならないかが心配である。

 

世界に日本が誇れるものは何か。日本は世界唯一の被爆国である。また、戦後60年間、どこの国とも戦争をしていない。そのおかげで世界一の経済成長という成果を得た。この平和を一番享受した国であるということが日本の特徴にならないか。腰抜け呼ばわりされても良いではないか。スイスが永世中立を国是としているように、日本は、平和の重要さを広めるような国になれないやろうか。こんな日本の外交指針が出来たら素晴らしいと思うのだが、どうだろうか・・・。

 

9/24(土) 先日、ネットのサイトを見ていたら、面白いことが書いてあった。北朝鮮の独裁体制をどうしてクロージングさせるかのプランが、米朝の政府間で誠しやかに練られているというのだ。フィクションとしては面白いが、フィリピンのマルコス大統領とイメルダ婦人がアメリカに亡命したように、全く有り得ない話ではないと思う部分があった。

 

よくよく考えてみれば、金日成の死後、息子の金正日が委員長にはなったが、なぜこれだけ長い間、主席にならないのだという疑問が残る。偉大なるお父さまと肩を並べるのははばかられるという、北朝鮮の儒教的な意味もあるだろうが、あそこまで独裁国家なのに、不自然といえば不自然である。

 

実は北朝鮮の内部では、もうすでに崩壊が始まっていて、政府や軍部の上層部には、金正日を亡き者にしようと言うクーデター話が出てきては消え、バレては、粛正され、を繰り返しているのではないかと言う人もいる。これがけ飢餓と貧困が続けば、国民の間の不満は高まるのは当然で、日本や中国韓国などからの物資が滞れば、こられを利権にしている腐敗役人の食いぶちが無くなるので、この国は簡単に崩壊するとする人もある。だから、この国には何より経済制裁が効果的なのである。

 

このサイトは、いろいろなことを推測しており、北朝鮮軍の戦闘機に金正日が乗って空路北朝鮮を脱出し、沖縄で米軍機に乗り換えて米国に亡命するという大胆な仮説を載せている。本当ならば、なかなかドラマチックでええ映画のネタになる話やろうね。金正日が亡命した後には、アメリカの言うことをききそうな指導者が準備されていて、中国はこれに反発する。こんなストーリーがもう出来ている。これが全くの空想に終わるのか、似たような事が近々起こるのか。誰も断言は出来ない。事実は小説よりも奇なり。どんなドラマがあるのかは判らない。。。

 

9/25(日) 阪急電鉄の株を持っていると、年に一度、株主優待券を送ってきてくれる。阪急電鉄の路線内ならどこからどこまででも良いから4回乗車出来る切符を2枚くれるのである。せっかくだから、京都から一番遠い神戸まで乗ってやろうと前から神戸行きを計画していたのだが、仕事が入ったり、体調が悪かったりで、やっとこさ、23日に行ってきた。

 

しばらく行かないと、神戸も結構変わっていて、ハーバーランドに出来ていたモザイクというショッピングモールにまず行った。阪急電車がそのまま乗り入れているので、追加の120円を払って、高速神戸駅まで、三宮から2駅行くと、地下道が続いていて、海の方へ向かう。比較的新しい神戸阪急やら、ダイエーやらユニクロなんかの集客力のあるテナントがここには集まっている。

 

ハーバーランドにいったのは初めてだったけど、着いてみれば、何と神戸のポートタワーが見える。そうか、ここは前の中突堤の向かい側なんや・・・。ここから関西汽船の別府行きが出ていた・・・。小さいとき、おじいちゃんによく連れて行ってもらった懐かしい場所や。。。。

 

モザイクという名のモールは、なかなか集客力のあるスポットなのか、けっこう沢山の人が開店の11時前から来ている。いろいろなエスニックなアジアンテイストの雑貨や、なかなか個性的なファッションの神戸らしいショップが並ぶ。せっかく神戸に来たのやから、カレーでも食べようかと、モザイクの中にあるインド料理のお店へ開店と同時に入ってみた。ここのランチがカレーとタンドリーチキン、どでかいナンとライス、サラダなんかが付いて800円。ビールの600円は高いけど、これはうまかった。ちょい辛5倍というのがまた辛くてうまい・・・。中辛というのは、少し物足りなかった。

 

雑貨屋さんや、ハワイブランドのお店なんかで少し買い物をして、そこからは、テクテクと三宮目指して、どんどん歩く歩く。神戸の面白いところは、JRのガード下にず〜っといろんなお店が並んでいるところである。神戸駅から元町まではモトコータウンなる怪しげな名前で、半分以上の店がシャッターを閉めている変な感じのディープな神戸。少し怖い怪しげな雰囲気さえ漂う。。。浮浪者のオッチャンも、ちょこちょこ目に付く。。。それが、繁華街に近づくにつれて、だんだんと売っている物も変わってくる。

 

ガード下といえば、革製品が定番やった。靴やベルトなんかは、昔から売っていたが、今では古いビデオレコーダーや、楽器やオーディオ。ブリキのオモチャや、フィギュアーなんかが少し新しくて、オタク受けする。エロビデオやら、古美術、古着やら、爬虫類ペット、少し危ないモデルガンや、カルトな軍隊用品。ほんま、ここいらは変わったモンが売ってある。お目当ては、丸玉食堂という台湾料理の汚いお店だったが、あいにく定休日やった。ここの甘い腸詰めソーセージうまいんやけどなぁ・・・。代わりに南京町で本場のチャーシューを買ってきた。しかし、神戸から元町三宮と2駅間、よう歩いたわ。。。たまの神戸ブラブラも、けっこう楽しいもんやね・・・。

 

9/26(月) 昨日あたりから、急に涼しくなってきた。「暑さ寒さも彼岸まで」とは良く言ったもので、秋の始まりを少しだけ感じることが出来る。知人のお誘いで、「第九」の合唱を始めてから、毎週金曜の夜と、たまに日曜日に練習がある。昨日は初めての日曜練習だったのだが、初心者の私には、ドイツ語も音程もチンプンカンプン。パート別に歌うのだけれど、近くに音程の悪い人でもいようものなら、間違ったメロディで覚えてしまいそうで、困ったモンである。

 

合唱は、判らなければ口だけパクパクさせていたらええとはいうものの、せっかくやるのなら、覚えたいもの。覚えたら歌いたいもの。どうせ歌うのなら、まともに歌いたいもの。歌うのなら、うまく歌いたいもの。と、だんだん欲が出てくるものである。長い楽譜の中でも、覚えやすい部分と、苦手だなぁと思う部分。あまり自信がない部分、好きなフレーズや曲の部分、いろいろある。

 

どこで息を継いだらええのかがサッパリ判らなかったり、大声でとちると、かっこわるいし、あまり弱気になって小声で歌っていると楽しくない。いろいろな事を1つの歌の中でも感じることが出来る。このベートーベンの第九・歓喜の歌というのは、良くできた合唱向けの曲で、各パートがうまく音を引き継いだり、ハーモニーを味わえたり、感情が前に出せたりする工夫が随所に盛り込まれていて、奥の深さを感じることが出来る楽曲である。

 

私みたいなど素人は、歌詞を覚えて、音を拾うだけで今年1年は終わってしまいそうだが、来られている方が60代70代の方も多いから、先の長い楽しみ方を出来る曲なんだなぁというのを実感できる。12月の発表会に向けて、毎週の練習や合宿が続く。子どもに笑われながらも、柄にもなく、合唱の練習に通う50の手習いの秋である。。。

 

9/27(火) 一昨日の日曜日、愛知県で開催されていた「愛・地球博」が閉幕した。日本では1970年の大阪万博、花博に次いで3番目に多い2200万人の人が訪れたそうである。かくいう私も1日だけバスツアーで参加したが、はっきり言って、並び疲れた・・・。企業パピディオンは、どれも2〜3時間待ち以上。整理券を貰うためにまた並ぶ。もう少し何とかうまい手は無かったのかねぇ・・・。

 

まぁ1500万人の想定が2200万人だから、予想外に沢山の人が来てくれたというのは判るけどね・・・。率直な感想は、予想外に外国パビディオンが貧相だったことかなぁ。大阪万博のつもりで行ったら、何やこれって感じやった。その代わり、人が前面に出たソフト面が良かったところかなぁ。その国の若者が一生懸命に頑張っている姿を来場者に印象づけたことは、良いことやったやろうね。

 

企業パビリオンが一杯な分、他に回った人は、外国パビリオンをゆっくり回ったり、イベント広場で外国の珍しい踊りなんかを見ながらビールを飲んだり、ベトナムの春巻きやら、ドイツの腸詰めウインナーをほおばったり、それなりの楽しみ方があったはずである。だから、意外と、そんなに文句が出なかった。地元の人は、期間中何度も入れるパスを買って、万博を満喫された人も多い。

 

中京・東海地区は、日本でも唯一好景気が続いている地域である。日本一の企業トヨタ自動車を中心に裾野の広い産業構造が影響してか、この地域の景気指標は飛び抜けて良い。元気な名古屋にあやかって、日本の景気回復はうまくいったのか・・・。本当の万博効果が判るのはこれからかも知れないね・・・。

 

9/28(水) この前の衆議院選挙で、比例ブロック最下位で当選した杉村大蔵議員が、一躍有名人になっている。自民党の圧勝ということもあって、自民の名簿が不足して他党に1名回ったぐらいという異例の選挙だったのだが、もっとおもしろかったのは、当選するハズがないと思っていた人たちが当選したことである。武部幹事長の友人のノリで名簿最下位に加わった東京の商店街の理事長さんは、驚きの初当選。この方はそこそこのお年だったし、実績もあり、かなりの人格者だったのだが、この杉村議員は、自民党の公募に応じて数週間前に立候補が決まったばかりのいわば若造である。福岡県の刺客候補だったが、あまりにも若くて、地方区ではしんどいというので、関東の比例最終に名簿が入っていたそうである。

 

驚くほどの自民圧勝で、期せずもがな当選した杉村氏には、マスコミの取材が集中し、ただの26歳の若者の部分を露呈してしまった。「棚からぼた餅当選」を自らを言い放ってしまったり、ほんまにこの人を議員にして良かったのやろえかという批判の嵐の中で、こうなったら食いついたら離さないマスコミ陣。国会議員として相応しくない部分をしっかり強調された取材攻勢が続く。慌てた自民党は、教育係を付けて、マスコミの取材をブロック。議員としての対面が保てるまで、懇々とお説教でもされたんやろうね・・・。

 

そんなこんなで、昨日のお詫び会見になった。お騒がせしてスミマセン。もっとしっかり勉強して頑張ります。マスコミは意地悪な質問でいじめるが、大蔵くんは慎重に答弁していた。それにしても、ここまでやらんでええやんかと私は思うね。確かに彼は若いが、若いなりの良い部分も多い。これぐらいの柔軟性を認めずに、カタにはめようとするマスコミや社会の方がおかしいわいな。国会議員たるものは・・・・なんてくだらないレクチャーをやっている暇があったら、早く議員年金廃止せえや。国の借金減らせえや。そっちの方が大事や・・・。

 

彼を見ていると、他の議員連中には無い、さわやかさを感じるのは私だけではないと思う。古い自民党や永田町のくだらない常識、礼儀を知らない政治記者なんかに絶対負けないで、自分らしく精一杯頑張ってほしいものである。ガンバレタイゾウ!

 

9/29(木) どうもネット上の世論というのは、とかく過激になりがちである。昨日、ブログという日記風のサイトの人気ベストテンみたいなところを見つけて見ていたら、ほとんどが反中国、反韓国のサイトばっかりやった。今までの日本が自虐的歴史観の元に教育が進められてきた事もあるのだろう。また、戦後60年もたって、戦争の恐ろしさ、愚かさ、虚しさ、を知らない世代の人ばかりになったことも有るのだろう。どうやら最近の日本は少し右傾化しているようである。

 

日本が戦後、奇跡的な戦後復興が成し得た唯一の要因は、平和である。平和であったからこそ、日本は先進国の仲間入りが出来た。日本は、このことを絶対に忘れてはいけない。ところが、最近、威勢の良い事を言うと、世の中にうける、という風潮が強い。もともと島国である日本は、小泉氏や安倍氏のように、強いカリスマ性を持った人に弱い。もともとの日本では、リーダーが少なく、個人の主張をする人が少なく、どちらかといえば、「和を持って尊し」とする国民気質だから、こういうタイプの人は珍しかった。

 

だから、ひとたび、こういう人が出現すると、国民の期待や想いを一身に集めてしまって、すべてこの人の言うがままに・・・という風に先導されやすい気質を持っている。ナチスドイツのヒットラー。イタリアのムッソリーニのかつての独裁者たちが生まれやすい風土が有るといってよい。これは、有る意味、大変怖いことになる要素がまたまた日本に出てきた可能性を指している。日本が意図する意図しないにかかわらず、世界大戦に入っていった状況と全く同じ事が繰り返される事になるかも知れないからである。

 

今の日本は、例えば日中中間線付近に建設された春暁という海底の天然ガス掘削施設の警備に中国の軍艦が出てきたら、日本も海上自衛隊を出せという論理に、すぐなってしまう。ここで中国艦船や潜水艦が日本の主張するラインを超えたとしよう。海上自衛隊は、海上保安庁ではない。軍隊だから、警察活動を飛び越えて、小規模な交戦状態になる可能性がある。これを止められるのは、政治である。

 

今の中国は若くて勢いのある国である。今春起きた反日デモでも判る通り、何かが有ればすぐ、日本製品の不買運動とか、日本企業のストライキ、日本人襲撃事件なんてことにすぐなってしまう雰囲気がある。北京五輪でも、日本選手にはブーイングの嵐、露骨な態度しか、今の中国の人は、まだとれないやろうね・・・。

 

ただでさえ、中国には核ミサイルがあり、24時間日本に向かって発射出来る体制が出来ている。日本も核兵器を持つべきだという世論も簡単に出来るやろう。目には目をでは、何も前に進まない。世界中から日本は腰抜けだといくら罵倒されても、絶対に戦争をしない国、そんなアイデンティティを日本は確立出来ないものやろうか。。。平和のありがたさを世界一知っている国として・・・、唯一の被爆国として・・・。

 

9/30(金) しかし、世の中には悪いヤツがおるもので、屋根を直さないと、雨漏りしますよとか、床下に換気扇を付けないと、カビが発生しますよとか、水道を直さないと、毒が入りますよとか、あの手この手の脅し文句を並べて、お年寄りからリフォーム工事契約を無理矢理取っていた悪質業者が後を絶たないそうな。

 

無駄な換気扇や不必要な金具を取り付けたり、直しもしない屋根裏に上がっただけでハイ20000円とか、無茶苦茶やっている。知人の高齢のおばさんがこれにひっかかって、警察に訴えたが、右京署はまともに取り合わない。ところがテレビ局や新聞社が、取材して記事にした途端、警察に取材が殺到し、ろくに調べてない事が判ったので、あわてて調べたなんてことも・・・。マスコミの威力は凄いものやけど、こんなカタチでしか対応出来ない警察もどうしたものか・・・。消費者センターとか、当番弁護士も相談したそうやけど、なかなかまともに対応してくれることは無かったそうである。地域の民生委員もボランティアやと、そんなにあてにはならん。誰も信用できん世の中は情けないもんや。。。

 

誰が悪いといえば、その悪質リフォーム業者が悪いのだが、こんなヤツラと、まともな業者の差がなかなか素人では判断出来ないから困ったものである。家の事は、任せている大工さんがあるので、オタクには頼む気がないと言えば、それでよいのだが、ご高齢の人の良いお年寄りは、人を疑うことを知らないというか、お人好し過ぎる人が多いのか、巧妙なセールストークに負けてつい契約してしまうそうな。まして、少しボケの入ってきたぐらいのご高齢の方は、業者にとったら、カモそのもの。一人の人が数多くの不要な工事を続けて契約されていたというのも、こんなカモリストが、業者間で融通されているというのが原因のようである。

 

そのオバサンは何と総計800万円もの被害に遭ったそうだが、この悪質業者も契約を取っては逃げ、名前を変えては、また営業するという手で、のらりくらりとこんな悪行を繰り返しているという。何とかコイツらを取り締まる法律は無いものかねぇ。

 

例えば、1個10000円の換気扇をA業者は取付費込みで15000円で売った。この同じ換気扇をB業者は商品代金8000円、取付費8000円で売った。どちらも、違法とは言えないやろう。工事代金というのは、なかなか他と比較が出来にくい種類のお金で、実際、どちらが良心的とも言えないやろう。同じ換気扇を20000円でも30000円で売ったって、日本の法律はその違法性を指摘できない。

 

例えば、離島に工事に行くのに船賃が往復10000円かかるのなら、10000円の換気扇を取り付けるのに、30000円請求されたって妥当になってしまうのである。だから、どこの線を越えると悪質で、どこまでは適法なんていう線が引けない難しさがここにはある。だから、契約とは、両者の合意というのが求められている。たとえ素人であっても、納得して契約したら合法であるというルールの壁がどうしてもあるのである。。。。

 

話は変わるが、中国の大連で、日系企業に勤めるで労働者が月給500元を600元に上げろと大規模なストをしたそうな。仕方なく日系のキャノンなどは賃上げに同意した。ところが、大連の市長は、このストを先導した労働者を大連での労働許可を剥奪し、クビにした上、社員全員の賃上げを無効にするように企業側と交渉して、月給500元のままにした。国の政策として中国の労働コストが上るのをコントロールするために、こんなことをやったそうなのだが、ホント、変な話である。

 

国がどこまで国民の面倒を見るべきかを、このことは少し考えさせられる。労働者の給料が上がることは、国民にとっては良い事なのだが、国にとってはまずいことなのである。海外からの投資が落ち込むことになるからね。。。国が国策として、国民の賃金までコントロールしようとする。これは、いつか爆発するやろうね・・・。こんな、国民一人一人への、国の関わりの深さは共産主義国ならでは・・・で、異常とも日本からは見える。。。。

 

では日本で、痴呆のお年寄りに国は何を出来るのやろう。どこまで関わったら良いのだろうか。自由主義はええけれど、悪知恵の回る人が好き勝手やっているのを止めることが出来ない。国の限界を感じる部分がここにはある。法治国家のレベルは違うけど、個人個人が国に頼らずに自立しているという点では日本は、中国よりはマシなのかも知れないが、このような酷いリフォーム業者みたいなのを、ちゃんと排除出来るような手だてを国は考える必要がある。良質な業者がサービスや価格を競い合っている業界は、透明性が高いのだが、戸別訪問セールスがまだまだ幅をきかせているような業界は、まだまだ注文を取ったもの勝ちの世界。

 

いくらインターネットが普及しても、情報格差は広まる一方や。団塊の世代が大量リタイヤする国民総高齢化時代。おちおちボケてもいられない世の中やね。。。

 

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