日常のページ

 

7/1(土) 今日から7月。7月は京都では祇園祭の月である。今日は「吉符入り」と言って、祇園祭の神事がいよいよ始まる日である。祇園祭というと、7/17の山鉾巡行がメインイベントだが、大小合わせて、たくさんの関連行事が7/1から7/30まで続く。今年は海の日が7/17になって、祝日だから、ちょうど山鉾巡行の日と重なる。10日頃から山鉾建てだから、7/14〜16には、宵山、宵宵山の夜店も出る。日程が良いから、人手も多くなりそう。テキ屋さんが一番儲かるパターンやね。。。

 

 今年の梅雨は、今のところ、京都では、あんまり雨は降ってない。気温の方が高い割には、不快指数が低いようで、少しカラ梅雨気味かなぁ。。。ウチは倉庫業だから、いろいろな商品を預かっているけど、この時期、先週あたりから、エアコンの出荷が忙しい。今、カーッと暑くならないと、エアコンは売れないからね。。。

 

 さて、福井日銀総裁が辞めるべきやとか、京都選出の松井参議院議員が、秘書給与を村上ファンド系のところに肩代わりしてもらっていたとか、政界では、いろいろにぎやかなニュースが出ている。小泉のオッサンは優雅に、カナダとアメリカ旅行。最後の外遊っちゅうやっちゃ・・・。訪問先がプレスリーかいなぁ・・・それも、ブッシュ同伴や・・・。9月で任期切れのこの人にとったら、もう半分以上、終わっている感じかね。。。安倍がどうやとか福田だどうやとか、麻生はどうする、谷垣もやる気やとか・・・。国会が無いから、今、議員さんは、自由時間が多い。参院選があるから、地元巡りは欠かせないけど、総裁選でソワソワ、ウロウロ。。。ポスト小泉ということは、自分にもいろんなチャンスが来る可能性があるっちゅうこっちゃ・・・。だから、必死になる。これも議員さんの性やね・・・。

 

 議員の先生というのは、「権力闘争をする人たち」と同義語でもある。誰について行ったら、一番効率よく出世出来るか。自分の信じる政策と一番近いグループやら、仲間はどこか。これを見極めるのも大事や。政治は一人でやるもんやないしね。。。先生の世界もヤクザと一緒で、親分子分の世界がまだまだ残っている。この道を間違ったら不遇な立場に甘んじなければならない時もあるし、ある意味運もある。この運と力と金を掴んだヤツが頭を取る。そんな世界や・・・・。

 

 ただ、小泉のオッサンのように、今までの自民党のパターンと全く違った総裁の決まり方もある。役員人事も、派閥割り振りやなく、ホンマに必要な人材を適所に置く。これは大変なことや。こんなことを次の総理が出来るかどうか・・・それは分からないけどね・・・。ポスト小泉は安倍で決まりという感があるが、私は、本当は、揺り戻しの意味で福田の方が良いと思っている。安倍ちゃんは、少し鷹派過ぎて、恐ろしい部分があるからである。いきなり北朝鮮に強烈な経済制裁したり、竹島問題で自衛隊出したり、またまた靖国で、周辺諸国とトラブルを大きくしそうで怖いのである。

 

 国益というのは、大事やし、それを守ったり保護したりするというのは、大事な国の役割である。でも、それがあまりにも短絡的に、物事をバッパッとやってしまつたら、ケンがある事になる場合が多い。その意味で、安倍ちゃんには、少し人間的に厚みというか、もう少し慎重になる部分とか、そういうのに、やや欠けるところがあるのではないかと思うのである。

 

 私がこんな懸念を持ったのは、NHKと朝日新聞の一件の時である。当時、自民党幹事長やった安倍氏はNHKの番組に検閲をして、内容を変えさせたと、朝日新聞に報じられた。この時、安倍氏の対応がいまいち良くなかったのである。ものすごく感情的になっていたのである。この調子で総理総裁をやられたら、かなんなぁ。。。と、思うほど、その言いぐさが、必死で、醜かったのである。。。ネット右翼には人気の安倍ちゃんだが、南京事件は中国の捏造やとか、従軍慰安婦はいなかったとか、靖国のA級戦犯の件とか、少し右がかり過ぎるところがあり、バランス感覚からしたら、怖いのである。。。

 

 日本は戦後60年も平和やった。平和やったからこそ、繁栄があった。これには、時には、屈辱的な全方位外交で、カネばらまきの、時には情けないほどの思いを日本人全部がしてきたという歴史がある。この反動が今の平和惚けの日本に来たとすれば、大変恐ろしいことになる。。。兵役が無いということが、どれだけ有り難いことか。無駄な戦争につぎ込むお金がどんだけのものか・・・。少し情けないけど、現実的に日本に有利になる政策を日本はとってきた。これに間違いは無かったのだと思う。今更、この路線を、愛国的、メンツ重視の路線に変えるのが果たして本当に良いことなのか・・・。

 

人しか資源のない日本が、これからどうして、世界で生きて行くことができるのか。どうしたら、日本が世界のリーダーシップをとって行けるのか。もう一度、よ〜く考える時期が来ているのかもね・・・。

 

7/2(日) 橋龍こと、橋本龍太郎元総理が亡くなった。68歳やて。少し早いね。橋本元総理と言えば、おばちゃま受けがして、ルックスが良くて、日本の総理もやっとビジュアル系になったか・・・。と、思った時がこの時やった・・・。まぁ、日本の総理が米国のように、大統領的な権力を持つようにした。そして、戦後55年間ずっと変わることの無かった官僚制度に橋本行革で風穴を開けた。こんなところが功績やったやろうね・・・。

 

 反対に晩年は、日本歯科医師会から1億円もの政治献金を貰っていたのに、それを公表せずに、使途も不明のまま。昔の派閥の餅代、氷代なんかの調子で、カネで子分を集めておった時代の名残のおかげで、失権した。晩年は少し可哀想やったね・・・。まぁ、日本の政治家からしたら、政治家らしい人やったといえば、そうやったかもね・・・。

 

 最近では親中派の権化みたいに、叩かれて、土下座外交やと罵られて、ハニートラップにひっかかって、中国にキンタマ握られとるのやないか。。。とまで言われとった・・・。すこし、これらの批判も行きすぎやろうと思うけどね・・・。

 

私は、日本という国は、少々八方美人でええと思っておる。もともと、そんな大国では無いのやから、身の程を知れば良い。。。アメリカも中国もロシアも韓国も、どの国ともある一定の距離を置くおつきあい。誰かに、日和見的と言われても、ええやんか・・・。具合が悪くなった時には、他の国と共謀する。ある意味、これはいわいる、リスクヘッジや。

 

 ええかっこして、欧米人みたいに、前に前に、しゃしゃり出るより、少し、控えめにしておいたもええやんか。日本人って、そんな奥ゆかしいとこもあって、ええやんか。それやのに、最近の風潮はどうや。白か黒かを常にはっきりしていないといけない。イラクのときは、手伝ったのやけど、日本の石油採掘権のたくさんあるイランでまで、進軍せえ。ショー・ザ・フラッグの次は、ブーツ・オン・ザ・グランドやて・・・。アホかいなぁ・・・。

 

 1つの国とだけ、あんまり親密に付き合うてたら、ろくな事がない。事実、アメリカの日本に対する要求は、どんどんエスカレートしてきよる。在日米軍の駐留経費を払え、やれ湾岸戦争の時の費用を負担せえ・・・・、戦え無いのやったら、船の燃料を補給せえ・・・。機雷の掃除でもやっとけ・・・。基地を引っ越してやるから、新しいグアムの基地の建設代を持て・・・その額3兆円やて・・・。これが、アメリカに馬鹿にされているということやのが、判らないのやろうか。。。日本は、何にでも言うことを聞く奴隷みたいなもんや。そう、アメリカ人の目には映っているで・・・。

 

 橋龍のお父さんがええこと、言うとった。「政治は、弱者のためだけにある。」これは、有る意味、金言や・・・。政治なんてもの、何もしなくてええんや。いらんことをいろいろやるからカネがかかるし、余計な税金をたくさん取らないといけなくなる。政治の本当にやらなあかんことは、弱い人を助けることだけ・・・。普通の人やら強い人は、何もせずに、ほおっておいたらええ。

 

 私は、この言葉を究極の小さい政府を目指すべきやという風にとった。国民は、国や政府をアテにしていない。それなら、税金は最小限に少ない方がええし、集めた税金は最低限必要なもの以外は、貧しい人弱い人に回すだけでええ。それ以上、たくさんお金を集めるから、人や利権まで集まってきよる。。。。

 

 日本人に強いリーダーシップを持った人を待望させたら、怖いと思う。ヒットラーやムッサリーニのように、独裁者と呼ばれる人は、なかなか出て来ないやろうけど、出て来たら、国じゅうが、一気に右傾化、左傾化してしまうからである。太平洋戦争もそうして起こった。だから小泉的な人が今のご時世から待望されるのは、島国日本の危機なのである。

 

日本のリーダーになる人は、日和見的な人でええと私は思っている。小泉→安倍の権力引き渡しは、あんまり良くない。悪く言えば、本当のところで、盲目的で、実は、まわりがよく見えてない。亡くなった橋龍のように、調整型のリーダーが今、日本には向いているような気がするのだがどうだろうか・・・。

 

7/3(月) 韓国の海洋調査船が竹島付近の調査・・・。日本は海保の船を出す予定。韓国は軍艦を出して来よるかも。。。何やねこの国は。。。おまけに、中国の調査船が尖閣付近をうろうろしとったのが発覚・・・。日本の近海は、いろいろ問題が山積みやね・・・。なかなか、物理的に海に国境線を引くことは出来ないからね・・・。国と国との境界というのは、昔からもめ事の最たるモノやったはずや。大陸の国なら国境に長大な城壁をこさえた万里の長城のように、あるいはベルリンの壁のように、国と国との境を目で見える形で実現出来るのだが、四方を海に囲まれた日本ではなかなか国境線という感覚には乏しい。。。

 

 この感覚は日本人だけではなく、どこの国の人も海が隔てているという感覚しか無いと思う。これは、海の中には目印になるものがあんまり無いから仕方がない。でも漁業資源や天然資源の問題が出てくると、各々の国の利害がからまって、こっちへ入るな、境界はここやと、お互いに主張して譲らない。。。こと、境界線のこととなると必死になるのは、どうも国土が狭い国の性でもある。

 

 農耕型の生活基盤のあるアジアでは、特に、例えお隣の家との境界線で、たった数pのことでも必死になる傾向がある。土地の広い大国だと、自分の生活基盤が移動型だったこともあり、狩猟型民族は、意外と土地に執着しない。また争いの多かった国では、どうせ家を建てても、戦(いくさ)ですぐ焼かれてしまうからと、その土地に縛られるという感覚も低かったのやろう。

 

 農耕型で、古くから都会的なまちづくりが進んでいて、戦争や災害に遭わなかったところでは、次第に土地の所有という概念が生まれてきた。国土の領有という感覚は、この延長線上にあるものである。つまり、自分の土地であることを主張することは、自分の生活を守ることということとイーコールなのである。だから、国土を守るという感覚も、よそものに侵略されないということなのである。

 

 人類は土地の領有を巡って、多くの争いや諍いを繰り返してきた。そして、その闘いに勝った者が、その土地の支配者になり、その土地から得られる作物やら、その土地で取れる食料を独占してきたのである。今ある国境線は、有る意味、戦争によって決まった区画である。しかし、そこには負けた者の怨念が残っている。日本に占領されていた朝鮮半島やら中国は、その怨みがまだまだ強い。。。

 

 イスラエルの土地は、未だに世界一の紛争地域だし、日本も北方領土、竹島、尖閣でもめているように、世界中のあちこちで、怨念の土地争いが続いてている。これは残念なことやね。人類の目標は、この国境という概念を今の日本の感覚で言えば、県境ぐらいの感覚にすることや。それには、利害関係にある当事国同士が価値観を共有することが必要になってくる。それには、その地域全体に住む人たちの生活レベルや、物事の考え方や、ルールを守るという概念が共有化されなくてはならない。

 

 日中、日韓、日露の関係は、まだまだここまでの関係にはならない。でも日本と米国は、日本が米国の51番目の州やと言われるぐらいに近い。このぐらい近いと、国境線に関するいがみ合いみたいなものが、あんまり意味のない感覚になってくる。これが、最終的な目標や。ヨーロッパで国と国との国境を無くして同じユーロという通貨を使おうという壮大な実験が行われている。これらの国々を移動する感覚は、有る意味、物凄く先進的で、物凄く理想的な地域合同が出来つつある。

 

それやのに東アジアでは、まだまだいがみ合いが続いていて、お互いの国同士で足の引っ張り合いをしている。日中韓これらの国々が本当の意味で共存共栄出来る日はいつ来るのかね。。。。

 

7/4(火) サッカーの中田ヒデが突然の引退発表。ドイツワールドカップでブラジル戦が終わったとき、いつまでもピッチの上に寝ころんでいる姿が印象的やったから、そうやないかな〜とは、思っていたけど。。。29歳で引退は、この世界では、体力的にもやっぱり、ええところなんやろうね。何か清々しささえ感じる。日本人らしい潔さ。格好良さ。を、感じるね。。。

 

 さて、本当は、これよりビッグニュースなのは、日銀がいよいよゼロ金利政策を解除しそうや・・・という報道である。もともと、お金を借りて、ほとんど金利を払わなくて良いなんていう状況がずっと続いてきた事自体が異常事態である。この異常事態を背景に、一番儲けよったのは、金貸し連中や。。。マチ金やらも含めて、大手都市銀行は、日本銀行から、ほとんど無利子でお金をどんどん借りることが出来たっちゅうこっちゃ。ところが、カネの借り手には、銀行で5%とか7%とか。。。。マチ金に至っては、制限利息ギリギリの年利23%もの高利でカネをじゃぶじゃぶ貸し続けよった。。。

 

 これって、仕入れがゼロで、利幅取った分だけ「丸儲け」ってこっちゃ・・・・。こんな楽な商売無いわなぁ。。。仕入れゼロなら、どんどん甘い審査で貸しまくって、ちょっとぐらい借金返せないヤツがいても、数でカバー出来る。本来ならカネを借りれないような人まで、カネをどんどん貸す・・・。こんな無謀な商売がまかり通ってた訳や・・・。

 

 実は、今や、マチ金は、銀行の傘下に入っていて、組織化されとる。つまり銀行がマチ金にカネを、たれ流しとるから間接的に銀行が貸しておるのと一緒なんや・・・。ヤバそうなところは、下請けのマチ金に貸させて、ええとこだけ自分でカネを貸しよる。銀行なんて、そんなあこぎな商売や・・・。カネ貸しに代わりはないわ。。。

 

 さて、まだまだ続いている福井総裁問題やけど、本来、批判されるべきはルールを守らなかった村上ファンドやのに、いちばん割を食ったのは、日銀の福井総裁やと思う。ファンドで儲けた1400万円も、元金の1000万円も寄付しますやて・・・。ここまで何でせなあかんねん・・・。通貨の番人は聖人君主やないと本当にあかんのか。もし、そこまで高い倫理観が本当に求められるのなら、ちゃんと法律作っておけや。これをやらなかった立法府である国会の責任でもあるで、これは。。。

 

何度も言うが、日銀の総裁に庶民感覚なんていらん。もっと高いレベルの事を考えて仕事してもらわないとあかん。貧乏人のヒガミやっかみの世界で物事を論議していたら、中国の文化大革命の時と同じ事になる。。。。文化大革命のときのこと・・・皆さんご存知か?カネを少しでも多く持っている人は、誰でも、ブルジョアやから民衆の敵や!!!と批判して、みんなで取り囲んで、反省しろ!反省しろ!とつるし上げや・・・・。貧しい庶民が一番偉いんやという、いかにも共産主義の権化のような、アホな価値観を中国の偉いさんが国民に植え付けようとした、類い希なるバカ政策や・・・。これも、中国首脳自らの保身のためにやった政策や。。。こんなアホなことをしていたら、自由主義国である日本の価値観まで変わってしまうことになる。。。私にはとても奇異に感じるのである。。。

 

金融政策は、日銀が市中銀行に貸し出す資金の金利を調整することで成りたっとる。この利率を高くすれば、景気にブレーキを掛けることになるし、下げれば資金供給を増やして、景気を上げる事になる。つまり、車で言えば、アクセルとブレーキなんや。ゼロ金利が続く、ということは、常にアクセルを目一杯踏み続けていることと同じや。つまり、ここには、何も政策の入り込む余地がない。このアクセルをちょっと緩める。これがゼロ金利解除という、ことやね。。。

 

 今、日本の金利があまりにも安い、というより金利が無いに等しいから、余った資金がどんどん海外や株式市場、債権市場、ファンドなど、リスキーだけど、リターンの大きいものにシフトしとる。これは、世界一の貯蓄率を誇る日本の体質を、直撃する可能性がある。日本人の個人貯蓄というのは、異常に高く、これを海外の投資家やらファンドやらが虎視眈々と狙っておるのである。

 

 ど素人の日本人なんか簡単にこれに、ひっかかる。郵便貯金に何千万も貯め込んでおった人が1人1000万円の枠で無理矢理解約さされて、シティバンクやら、外資系の投資ファンドなんかにどんどんカネを動かしておる。金融界というのは、最もグローバル化されている分野のひとつやから、世界のどこにある会社やろうが、たった1秒で、何兆円もの資金を、いとも簡単に動かしよる。こんなところは、儲ける時も派手だが、落ち込んだら、情け容赦無しで、ケツの毛まで抜いていきよる。。。日本人的な浪花節は通じない。日本人に、これらのえげつないヤツらと対等に渡り合えるだけの度量が果たしてあるのかどうか・・・。私には大変疑問である。

 

裁判で必ず勝てるように、電話取引は全て録音されているし、利用者に不利になる情報もしっかり伝えてあると主張されて、たとえ、1000万円が100万円になってしもても、平然としとるわ。。。こういう、えげつない奴らから、うぶな国民を守るというのも、政治の仕事なんやないやろうか。何でも自由化、何でも競争。。。この世界が果たして日本人に合っているのか?私には疑問で仕方がない。。。

 

ゼロ金利からの離脱は、日本が本当に市場をコントロール出来るかの試金石でもある。日銀がやっと仕事する時が来た・・・。そんなところやね。

 

7/5(水) 朝から北朝鮮がミサイルを撃ったというニュースでテレビは大騒ぎや。アメリカの独立記念日に、それもスペースシャトルの打ち上げとほぼ同時間に6発・・・まだまだ撃つのやろうか。。。下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる。日本国内に落ちなきゃええけどね・・・。それにしても、困った隣人や。。。

 

さて、今日の話題は、京都のお隣・滋賀県で、超ダークホース的存在だった嘉田さんが滋賀県初の女性知事に当選した件。自公民推薦の現職やら、共産推薦の候補をかなり引き離しての大勝。一番組織力のないはずの社民党の推薦だっただけに少し意外な感じがした。民主は相乗りする先を間違えよったね。。。アホなヤっちゃ。。。。

 

 この嘉田さんが投げかけたのは、栗東にこの5月末着工した新幹線の新駅不要論である。ものすごいお金を掛けて、ほとんど誰も使わない駅を、税金で作るのはもったいない・・・。この主張が県民の賛同を得た。そういう事なんやろうね。

 

 まちづくりというのは、まずインフラを整備して、それから街を作って行くという発想がまず第一にある。新しい駅が出来ると駅前開発され、人が集まり、新しい施設が生まれて、いろいろな会社が誘致され、その土地に税金を払ってくれる。だから、その街が豊かになる。その豊かさを求める人たちは、新駅推進派である。

 

 ところが、そんな街づくりは嫌やという人たちもいる。いつまでも緑豊かで、自然を大事にしたこの土地を守りたいという考えの人も多いんや。。。。今回の選挙は、何でも開発、何でも発展・・・という今までのまちづくりの定番メニューに疑問を持って、滋賀県には滋賀県らしいまちづくりがあってええんやないの?という意見の人が多かったんやないやろうか・・・。

 

 滋賀県といえば近江商人発祥の地や。人一倍商売熱心な人が多いし、事実、お金持ちの人も多い。家も大きく、所得も高い。ただ、超保守的な一面もある一方、京阪神に、ほどちかいという地理的に要素から、県南部は、ベッドタウンとして、新しい住民の比率が急速に高まっている。昔ながらの自民党の地盤も、新住民には関係ないし、かえって進歩的な考え方をする人たちも多い。

 

 今回、嘉田さんが訴えた「もったいない」というのは、今までせんど、因習やしがらみで、無駄な税金の使い方をしてきた旧守派たちを、快く思わなかった若い世代の人たちの想いが爆発した・・・そんな感じさえもする。。。。土建屋にせっせと貢ぐような政治をまだまだやっとったしね。。。

 

 もう工事が始まっている事業を、急に、中止するというのは、実は大変な事である。契約関係でも、キャンセル料もかかることや。。。でも、新幹線新駅建設中止を公約にした人が当選したのだから、これは民意であるといえる。利権がらみの多い県会議員、市会議員、町会議員なんかは、ものすごく抵抗しよるやろうけど、これは、もう決着が付いたこととして、粛々と工事中止をするしかないやろう。

 

 多年度に渡る事業を、するかしないかを選挙で問うというのは、システムとして仕方のない事である。長野県の知事が脱ダム宣言でダム工事を止めたし、諫早湾の干拓事業然り、青島東京都元知事がナンチャラ博覧会を中止した件も、いくらでも例はある。県民の総意で、新駅がいらんと決まったのやから、滋賀県は、この新駅への支出をもししたら、県民の意見を無視したことになるから、それはアカンやろう・・・。

 

 滋賀ショックは、今まで政党中心の選挙システムが、実はものすごくもろいモノであり、地域の組織化というのが、実はものすごく難しいことであるということを、露呈した。民主主義というのは、とかく人気投票になりがちだが、実は利権投票になっていた。ところが今回、それを、無党派の人たちの浮動票が遙かに上回った。平成の世の日本を象徴するような知事選になったのやないやろうかね。。。

 

知事なんて、実はそれでええんや。民意を計るための顔。それだけの意味がある。この人を推薦した人が社民党やからと言って、滋賀県が社会主義国になることやない。もっと政治は現実的で、身近なものにならなあかんのやろうからね。。。

 

7/6(木) さて、昨日のミサイル事件に隠れてしまったが、日本と韓国が互いに領有を主張している竹島問題は、韓国の調査船が竹島近辺の塩分濃度やらを調査するとのことで、またまた波乱含みや・・。数日後には、2500トンのちっこい調査船が、護衛艦に護られて、日本のEEZラインに達する見込みであるという。またまた日本の海保とにらみ合いかいなぁ・・・。警告っちゅうても、素直に聞く国やないからなぁ。。。日本のEEZにもし入ったら、大音量の警笛でも、ブォーンブォーンと、永遠に鳴らしまくるか。。。。右翼の街宣車作戦や。。。こんなのも、意外と効くかもね・・・。現場はうるさくて仕方がないからね。。。ちょっとガキっぽい作戦やけど。。。妨害電波作戦でもええで。。。あっ、もう、ええか・・・。

 

竹島は韓国では独島と言って、韓国軍が事実上、実効支配している。しかも、この状態がもう数十年続いたままや・・・。歴史的に見て日本の主張は多分、日本人なら正当で、至極、当然と思うやろうし、韓国人からしても、自分のモノやと主張しよるから、どちらも譲れない状況が、多分、これからもずっとずっと続くのやろう・・・。竹島問題は、日本にとったら、実は、領土というより、漁業問題であると私は思うのである。。。。日本側が主張するEEZラインと韓国側が主張するEEZラインが違うから、この両方のラインの内側は、日韓漁業交渉では、「暫定区域」にして、日韓双方が漁業をして良い海域にしましょうということになっていた。

 

 ところが韓国は、この海域で根こそぎ底引き網でカニを獲っていまうので、日本の育てる漁業なんて悠長な事を言ってたら、韓国漁船に、いかれまくっとる。日本の漁船の仕掛けた網が全部破られて、好き放題韓国にやられとるのが、実状や。。。領土問題というのは、国民感情からしたら、とてもビビットな問題で、どちらも、とても譲歩出来るわけがない問題や。この島の帰属がどちらの国になっても、必ず反対側の国が反発する。

 

 だから、歴代の外務省の担当者は、ずっとずっと領土問題を棚上げする形で、やり過ごしてきたし、これからも、今のままなら、それしかない。戦争でもせん限りね。。。ここが、韓国領土になっても、日本領土になっても、どちらになっても、反対側の国民が反発するしね・・・。これは、もし日本が、この問題を国際紛争地域として、国際司法裁判所に上げるのに成功しても、裁判にもし勝っても、結果は一緒や・・・。

 

 どこかの政治家が、そんなにもめるのなら、いっそこの島を爆破してしまおうかと、言ったが、これも、いつまでも出口が見えない領土交渉に、ほとほと嫌気をさしてのことやろう。。。ここで、超現実的な落としどころとして、私はちょっと、無い知恵を絞って考えてみた・・・。それは、この竹島を、日本と韓国の、両国共有のものとするのはどうやろうと、いう案である。。。。足して2で割るような方法やけど、具体的にはこの竹島を半分にして、南半分は日本。北半分は韓国のものにするんや。判りやすいのが好きなら、山の真ん中に白線を引いてもええ。。。。こんな事を書いたら、右巻きの人らから、文句メールがいっぱい来そうやけど、もしこの問題が、この案の着地点で収まって、両者痛み分け、喧嘩両成敗、スコアレスドロー、一挙両得に持ち込む事が出来たら、日本にとってメリットはあると思うんや。。。。

 

 まず、現在のところ、事実上、韓国漁船の好き放題状況の暫定区域での漁業を、日韓両国の決着済みEEZとして確定出来るから、無法操業がちゃんと取り締まれる。韓国からしたら、独島は韓国のものという事を守ったということで、メンツも立つ。向こうさんも、誰もいない無人島に馬鹿げた軍隊を駐留させておくだけの無意味な経費は節約出来る。日本からしたら、法的な裏付けが出来て、竹島近海の漁場を確保するとともに、停泊出来れば、シケの時に非難できるポイントになる。

 

 もともと、この竹島は、島というより、どう見ても岩っぽい。人がまともに住めるような島では無い。この島の価値は、EEZのライン設定根拠にあるのだから、ここは割り切って、この島の半分を韓国にあげるという譲歩の手がある。今まで日本が認めていた韓国との境界は鬱陵島と竹島の間やったから、日本側に譲歩させたという、言い訳が韓国の国内的にも出来ることやろう。。。

 

 ただ、韓国というのは、したたかな国やから、平気で次は、「対馬はわが領土」と、言って来よる変な国や・・・。ここと、済州島付近の岩を日本領やと、ちゃんと認めさせて、国境線をきっちり正式に確定させる。これで、釘を刺しておくのや。。。これをゼッタイの条約締結のための条件にさせるのを忘れたらあかん・・・。これに絡めて、日本は、韓国への一切の戦後賠償を終了とする。経済協力も終わりや。もう韓国は世界10位の経済大国やしね・・・。ええかげん、独り立ちしてもらわなあかん。これも、同じ譲歩するなら、入れとかなあかん。

 

日本にとっての、最大限の譲歩を使って、最大限の国益を獲る。肉を切らせて骨を断つ。そして、ええかげに、仲良くしてほしい。隣国同士がいがみ合っているような国と国の関係は、誰が見ても、不幸やし、地域の安定のためには良くない。韓国を北朝鮮と中国、ロシアの旧共産圏グループの仲間入りをさせないためにも、日本は、パワーバランスを北東アジアで維持する必要があると私は思う。。。

 

7/7(金) さて、またまた北朝鮮が撃ったミサイルの数は、これを書いている時点で何と、7発・・・。もう1つテポドンを準備中やという噂もある。それにしても、何で、北朝鮮はこんなことをしたんやろうかね・・・。学者さん曰く、北朝鮮には、これしか手がなかった・・・。そうなんやそうや。。。では、何故、この時期なんやろうか・・・。これには、いろいろある。7/8の金日成元主席の命日やとか、日米首脳会談やとか、アメリカの独立記念日やとか、スペースシャトルの打ち上げやとか。サッカーのワールドカップの試合のない日やとか・・・。芸能ニュース並やね。発想が。。。全世界に配した北朝鮮の諜報員が、各国の反応を必死に集めとる。。。まさしく、事件を起こして、反応を見る。放火をして、逃げまどう人の様子を、うれしがるような異常な心理の国・・・・。そう言うしかない。。。

 

 北朝鮮の目的は、アメリカに相手にして欲しい。かまって欲しいというものやから、かまってくれへんかったら、撃つぞという、ロジックが、ホント子供じみている。。。私は、ひょっとしたらやけど、テポドン1号とか、ノドン、スカッドのミサイルが、ぼちぼち古くなっていて、(噂では2006年とか2007年が期限かも・・・)廃棄しなければならない。ほかすぐらいなら、撃ってまえ。。。こういう単純な話やないかと思うのである。

 

 どうせ、撃つのなら、これを有効に使えというのが、今回の打ち上げ花火7発・・・。目的は不法投棄。。。これ、ちゃうやろうか。。。意外と、こんなもんかも知れないね・・・。

 

 いずれにしても、どうも北朝鮮はかなり苦しいようなのは間違いなさそうや。ミサイル発射は、北朝鮮の出している悲鳴のようにも見える。。。。アメリカにマカオの外貨口座を封鎖されとるし、麻薬や偽ドルの包囲網は狭まってくる。外国で普通に取引してくれるのは、中国だけ。これも最近、どうも、つれない。もともと、金政権のためだけの国やから、極端な話、金さんのためなら、他の国民は全員死んでもかまわないという考え方や。これって、まるで、昔の日本の「天皇陛下万歳!」と同じ思想やんか・・・。

 

 天皇陛下の悪口とか、軍部や政治に口を挟むのが御法度やった時代が、つい60年少し前の日本にもあった。。。。外から見たら、いかに日本が他の国に怖がられていたか・・・。この鏡写しが今の北朝鮮やと思ったら、意外と、判りやすいのやないやろうか・・・。当時の日本は、ABCD包囲網で経済封鎖され、どんどん孤立していった。資源の無かった日本は、鉄やら石油やらを独自で調達するしかなくなった。だから、大陸や南方に進出していったんや。

 

 これを北朝鮮に置き換えてみよう。天皇陛下を金正日に、当時の日本軍部を今の北朝鮮軍隊に置き換えるだけで、見えてくることがある。つまり、極論すれば、今の北朝鮮は、金正日という大将を担いだ、ただの軍事国家やということや。全てが軍事優先。国民の生活なんてどうでもええ。全ての物資は、軍のために使う。一般国民はいくら飢えようが、餓死しようがお構いなしや。つまり、金政権のために、全てのことが回っておる。それがこの国や。。。

 

 一般の国民は、生き延びるためには、軍や国家に、何とか、媚びなければ、食料すらも、まともに回して貰えない。だから、必死に、偉大なる金主席のおかげで。。。と、なるのである。ほら、昔の日本の国民はみな、陛下の僕である。。。というのと、一緒でしょ。。。

 

 日本が、戦争をするのを諦めたのは、昭和天皇が負けを認めて降伏したからである。これが無かったら、本当に最後の一兵たりとも、死ぬまで抵抗していたかも知れん。。。。あのときも、国民は一種のマインドコントロールされてたからね。。。だから、本当の意味で、金政権が、負けを認める。あるいは、真摯に頭を下げて、他の国と、共に生きて行く決意をしないと、この国は、ゼッタイに変えることは出来ない。そういう、こっちゃ・・・。でも、それはなかなか有り得ないから、現実的には、将来、金正日が死んで、息子と軍部が後継争いをしたときがチャンスやろうね。。。。これからは、経済改革開放路線を中国に倣ってやれ。こう、周りが説得しなあかん・・・・。こんな形しか、無いのや、なかろうかね。。。

 

 でも、それまでに、北朝鮮の政策があんまり酷いと、堪忍袋の緒が切れて、中国が北朝鮮に侵攻してくる可能性がある・・・。できの悪い同盟国を放っておけなくて・・・の口実のもと、北朝鮮の領土を、いっそ、中国にしてしまおうという野心は、あるはずや。ロシアも、おこぼれ狙っておるかも知れん・・・。韓国は、もし、中国が侵攻してくると脅威やし、これには対抗するために、結局米国の手助けがいることになる。

 

 韓国の狙いは、何とか融和策で、北朝鮮を取り込んで、1つの国になりたいという願望がある。もともと、同じ民族やから、無理は無い・・・。でも、そうなると、韓国経済は北併合の負担がきつ過ぎて、ものすごい大不況になる。仕事が無く、街に浮浪者が溢れ、北から経済難民が大量に南に流れ込む。せっかく、世界10位の経済大国になった韓国は、こうなると、あっという間に、経済危機になる。これを助けて貰うのは日本か中国かアメリカかしかない。特に、日本は、何かと文句言えばカネをすぐ出す金づるである。これを放って置くはずがない。。。こんなところやろうね。。。

 

 こうなると、日本は、金を出して、朝鮮半島の統一と、この地域の平和安定という名目のために、またまた経済支援させられるのやろうね・・・。でも、日本の本音はどうやろう。今の体制が出来たらそのままで、平和でありさえすれば、それに越したことは無い・・・。そう思っている人が多いのやないかね。南北合併とかをやるのは勝手やけれど、日本は、出来れば、かまいなくない・・・。でも下手すれば、南北統合した朝鮮国が核武装して、日本海を我が物顔にして、大軍事大国にならへんかが心配や・・・。もともと、韓国と日本もそんなに仲がよろしくないからね。。。

 

 南北合併は、日本にとって、脅威の増大になりこそすれ、新しい友好国の誕生には、多分ならない。いくら、カネ出しても、いつまでもたかり続けられる困った隣国がよりパワーアップして、大きくなるだけ。これは、日本にとってはあんまり都合良く無い・・・。日本にとっては、朝鮮半島の緊張が維持される方が、ここしばらくは、都合がええ。そう考える人は多いかもね。。。目がそっちの方に向いていれば、日本の安全保障上も良いからね。。。

 

7/8(土) どうも、北朝鮮という国は、何もかも一緒くた、ドサクサ紛れ・・・というのが好きらしい。拉致問題で、日本のマスコミを北朝鮮に招き入れている時に、ミサイルを撃つというのは、ひょっとしたら、核ミサイルの報復攻撃が北朝鮮に来るのやないやろうか。つまり、日本のマスコミを「人の楯」代わりに使おうという意図も考えられる・・・。日本人がいてたら、攻撃してこないやろう・・・。そんなセコイ考えもあったんやなかろうかね・・・。そういえば、金正日という人は、とても臆病で、いつアメリカの特殊部隊が、こっそりとやって来て、寝首を苅られないやろうかと、異常にびびっている・・・というのを聞いたことがある。ものすごく臆病な国。。。というより金主席。。。これが実態なのかも知れない。。。

 

 その平壌で今度は、日本のマスコミ向けに、言い訳会見・・・。キム・ヨンナム氏に、またまた矛盾点を、苦しい言い訳させているのだが、その嘘がまたまた、下手なもんやから、もろに嘘と判ってしまう。特に、めぐみさんの亡くなったとされる時期、入院した時期、火葬した時期この3点では、この夫は、恐らく全く関わらされていないのやろう。しょっちゅう、言っている事が二転三転するし、記者の質問にまともに答えられていない。。。

 

 この会見で判った事は、北朝鮮で、横田めぐみさんと、恐らく間違いなく、結婚していただろうという事実。そして、キム・ヘギョンちゃん(後のウンギョンさん)を生んで、しばらくは、幸せな生活をしていたらしいという事実。これぐらいである。招待所で蓮池さんらと、よく逢っていたらしいから、多分ここまではホンマやろう。蓮池・地村さんらの証言とも符合する。

 

 問題はここからや。北朝鮮では、火葬の風習がない。首都である平壌でさえ、火葬場が出来たのが1995年とされとる。1994年に亡くなったとされるめぐみさんを、2度火葬するのは有り得ないし、土葬した遺体を掘り起こして、再度火葬したとするのも、非現実的や。またキム・ヨンナムさんが、自殺したするめぐみさんを確認したというのも、嘘くさい。

 

 ここで、壮大な仮説が登場する。横田めぐみさんは、べっぴんさんやったので、北朝鮮の幹部に妾として取られたのではないか。そんなこと、日本にはゼッタイ言えないから、必死に下手な言い訳をしておる。ひょっとしたら、この幹部が金正日本人やったのではないか・・・。もし、そうだとすれば、めぐみさんは、金正日の子供を産んでいて、この子が北朝鮮の有力後継者の一人だったとすればどうだろう・・・。まるでドラマみたいな話だが、ここまで、北朝鮮が嘘をつき続けるには、よっぽどのことがある。。。と、勘ぐりたくもなる。。。。

 

 この後継者が憎き日本人の母を持つというのが国民に知れ渡れば、この子は、北朝鮮の後継者になれない。だから、ゼッタイに明かせない事実。。。これなら、ひたすら隠す理由も納得がいく・・・。

 

 横田めぐみさんは、北朝鮮の工作員に日本語を教えていた。なぜ、日本語を教えたのか、北朝鮮の工作員が日本に潜入して、人を誘拐したり、麻薬の密売やら、武器の不法輸出なんかをやっとる。。。自分は、この先棒を担がされている。。。日本人として、無理矢理北へ連れてこられて、ずっと返してもらえない。反抗したら、殺されるし、食事も与えられない。従うしかなかったんやろう。なんせ、たった14歳。結婚したとされる22歳までの8年間。何とか必死で生き延びて来たんやろうね。。。

 

 人間、ここまで追い込められたら、いつか、日本へ帰れるなんて夢は、諦めとる。。。何とか、監視役の人間に怒られないように。何とか、監視役の機嫌を損ねないように・・・。そう気を遣いまくる年月やったやろう・・・。キムヨンナムさんかて、事情は一緒や。。。何とか生き延びるために、北の体制には従うしかない。朝鮮労働党と、偉大なる金委員長のご慈悲のおかげで・・なんていう、歯の浮くようなセリフも、そう言わないと、生きてこれへんかったんや・・・。

 

 キム・ウンギョンさんの場合は、もっと複雑や・・・。父が再婚して、継母と一緒にうまいこと暮らさないとあかん。下手に本当のことなんか言ったら、おしまいや。。。オマケに家には、腹違いの弟もおる。父は、北朝鮮の諜報部にいる人。日本から、矛盾を突きつけられるたびに、北朝鮮の当局から、どうなんやと、叱責される。嘘はつかなあかんし、見てもいないことを、ホントのように話さないとあかんし、ひょっとして死んでもいない人を死んだことにしなあかん。見舞いにも行かせてもらえなかったのに、2回ほど見舞いに行ったと言わないといかん。マスコミにめぐみさんの様子を聞かれても、覚えてないとしか答えられへんやろう。。。多分、本当は、行かせても、貰えなかったのやろうからね。。。

 

 人間、意外と嘘をつくのは、難しい。本当に自分の経験した事を思い出すのは簡単やけど、経験もしてないことを、さも、経験したことのように話すのは、本職の役者さんでも、難しい。矛盾点を人につかれたら、おろおろするし、変に怒りっぽくなる。それは、自分の嘘がばれそうになるのを最大限の注意を払っていたにも拘わらず、指摘された時や・・。日本のマスコミは信じなかっただろうし、キム・ヨンナムさんは、監視役の人間に「下手くそ!」と怒鳴られていたやろう・・・。嘘はあかんで、嘘は。。。

 

 それにしても、この国は、そこまでして、いったい何を隠したいのやろうか。その部分の闇が明らかにされないと、この変はスッキリしないね。。。

 

7/9(日) 日本の政局は、9月の自民党総裁選に向けて走りつつあるのだが、どうも、今回の北朝鮮のミサイル発射問題は、これに大きく影響を与えそうである。より、強行派のイメージのある安倍氏有利に働くのではないか・・・。そう見る向きは多い。

 

 危機をあおって、国民の関心を集めるという手法は、本当は、政治の世界では、やるべきでない手であると私は思う。いたずらに、不必要な緊張関係を生んでしまう結果になるからである。ただ、今回は、向こうが勝手に、やってきたこと。日本の北朝鮮船籍の船の入港禁止というような経済制裁は、宣戦布告と受け取ると、言っている、かの国のことだから、次はいったい何をやってくるか。。。正直、不安は増している。

 

 テポドン2を組立準備中やとか、北朝鮮のEEZ内で操業している日本の漁船を追い出すとか。核実験を持ち出すのではないかとか、朝鮮総連などの在日組織を使って、テロを仕掛けてくるのではないかとか・・・。それにしても、6カ国協議の席上でアメリカが北朝鮮に確約した、北を攻撃しないという約束は、少しまずかったかなぁ・・・今となっては・・・。もし、北朝鮮が今度はハワイや米本土を本気で狙ってきたりしたら、アメリカの世論は、日本のように持ちこたえられないだろう。。。。

 

 即座に米軍が反撃すれば、北朝鮮は、約束違反だという口実を与えてしまうことになる・・・。実際、ミサイル発射以来、北の将軍様は一度もテレビに出て来ない。きっと、地下の秘密基地を点々と逃げ回っていて、いろいろな所から指令を出しているのやろうね・・・。ほんと、キン○のちっちゃいヤツや。。。堂々と日本の記者団の前にでも出て来りゃ、ええのにね。。。今まだ、行ってるのやから。。。まぁ、そんな軽々と記者会見に応じたら、軽く見られるから、ゼッタイに出て来ないやろうけどね・・・。

 

 1998年にミサイル事件が合ったときは、これは人工衛星の打ち上げや。日本もアメリカも、我が国に通告無しにロケットを打ち上げとるやんか。なんで、ウチだけ打ち上げたらあかんねん。。。そんな、論理やった・・・。北朝鮮からしたら、日米韓の軍事演習をやっとるやんか。危機を演出しているのは、そっちやから、うちもミサイルでも撃って、軍事演習するニダ〜。こういう論理や。。。ほんま、この国のやることは、粘着性というか、うっとおしいというか・・・。困ったもんである・・・。

 

 北朝鮮や、中国という国は、全くと言って良いほど、民主主義というものがが進んでいない。というより、国家がそれを押さえつけている。。。言い換えればまるで、中世そのままの政治体質や。。。。これらの国は、国民が一番上であるという感覚が無い。首領さまが一番上、これをお支えするのが地方役人たち。これって、徳川幕府と諸大名の関係と同じやないか・・・。中国は形こそ、主席とかが民主的に選ばれているように見えるが、実は、中国共産党一党独裁。北朝鮮も朝鮮労働党の一党独裁や・・・。地方の役人は利権でうごいとる。その部分は何にも変わっておらん・・・。

 

 この時代遅れの2つの国をどうして、普通の国にしてゆくか・・・。これは、北東アジアにとって、とても大きなテーマやろうね・・・。民衆の力が爆発して成し得たフランス革命。先進的な考えを持った人たちによってもたらされた明治維新。永い内戦によって、苦しんだ末やっと終わった南北戦争。どこの国にも、エポックメーキングな出来事がきっかけになって、民主主義国になっとる。この儀式無しに、形だけ国になっとる国は、いつか、どこかでこの洗礼を受けなければあかん。

 

ただ、このためには、国民がまじめで勤勉で勉強好きで民度が高くないとあかん。今の体制を批判したり、より高い理想を求めるような欲が出てこないと、これは実現しない。その意味では、まだまだこれらの国は、その領域に入っていないような気がする。。。早くまともな普通の国になってほしいもんや。。。

 

7/10(月) 日本が米国、英国、フランスなどと共同で、国連安保理事会に、北朝鮮への制裁を含む決議案を決議するように求めた。これに対し、中国が反対、ロシアが棄権の反応・・・。世界中を敵に回すことは出来ないからね。。。核開発をバンバンやるぞと宣言して、その核弾頭を運ぶ手段であるミサイルをバンバン撃って、まして、この北朝鮮がイランに大量破壊兵器を売って稼いでいることを、みんな判っていて、これに賛同する国はおらんやろう・・・。

 

 中国も、ここまでならず者な国を養護ばかりしていると、世界中に敵を作ることになる。そうなると絶好調の国の経済発展にも影響する。いくら、常任理事国でも、全世界を敵に回して、拒否権を発動するのは、今度ばかりは、難しいやろう・・・。北朝鮮のことは、私の国が責任を持ってなんとかしますから、こらえて下さい。。。こんな感じかね。。。今日あたり決議案が審議されるやろうから、中国は、反対やけど、拒否権は行使しない・・・。そんな手に出るのやないやろうかね・・・。

 

 さて、その北朝鮮制裁決議案が可決されたとしよう。北朝鮮はどう出るか。。。恐らく、この国は国連脱退・・・。ここまで行くやろう。。。あら?このシュチュエーション。どこかで見たことある。そう日本が、昭和10年代、国際連盟を脱退したケースと同じやんか・・・。北朝鮮は、こうして、どんどん孤立化してゆくしかないのやろう・・・。

 

 北朝鮮は、朝鮮戦争の時、南朝鮮と戦ったのだけれど、実は、このとき、事実上、国連軍と戦っている。だから、もともと国連なんていうのは、敵の組織やと思っているフシがある。国連を舞台にして、自国の主張が通ることはないし、国連を利用して、自国に有利な方向に持って行けるような要素もない。だから、脱退は実は、痛くもかゆくもない選択肢なんだろう・・・。

 

 ただ、昔の日本と違って、北朝鮮には中国とロシアという後ろ盾がある。旧共産国つながりで、関係も深い。だから、もし、北朝鮮が国連脱退なんてことになると、中国がしゃしゃり出て来ることになると思う。もともと、北朝鮮の生命線は、今や中国に握られており、中国からの援助が無いと、生きて行けないのやないやろうか。。。

 

 その中国はどう出るか。今回のことで、もし中国が拒否権を発動してまで北朝鮮を擁護したら、日本などと同盟国は、中国は困ったメンバーやという雰囲気になる。悪いことをする奴らをかばう国は、同罪や。。。という意見も出て来るやろう。ひょっとしたら、中国の安保理事会での常任理事国の権利を剥奪すべきなんていう意見も出てくる可能性がある。麻生外相も言っていたけれど、思わぬところで、国連安保理事会の、拒否権を持つ国の資質を問う場面が出てくる可能性がある。これは、安保理改革を目指す日本には追い風になる。。。

 

 なぜかというと、世界的な正義の理念に合わないからである。北朝鮮は、国連の再三の説得にも拘わらず、核不拡散条約機構から脱退した。ミサイルも撃った。国連の機関による核査察も拒否した。それでも、前は中国の顔を立てて、理事会決議まではいかなかった。北朝鮮を孤立化させない。刺激しないという中国の意見からやった。

 

その結果が、どうやったか。核開発は公言する。7発もミサイルを乱射する。。。まるでまともな国のする事やないで・・・。この前は、中国の言う通りしたけど、状況が良くなるどころか、その何倍も悪化した。これでも、中国や韓国のように、融和政策をせよと言うのか。北朝鮮や、そのミサイルを買っているイランが日本や米国、欧州各国に照準を合わせた大量破壊兵器を準備して、狙っている状況で、これは、もう無理やろう。。。

 

 ただ、日本は、昔日本が進んだような、孤立主義というトンネルに北朝鮮を追い込むのは、得策ではない。何をしでかすか判らない国だからである。では、どうするか。この国に終戦、敗戦という道を選ばさずに、無毒な国にする。これは難しいけど、中国に北朝鮮への引導を渡させるしかないと、思うのである。中国と北朝鮮の間の関係を利用して、中国に金政権の交代役をさせるのである。このシナリオが一番平和で現実的やと私は思う・・・。

 

 もちろん、北朝鮮のような国が簡単に、こんな話を呑むわけはない。でも、この国の生命線を握っている国しか、この役は出来ないのである。日本が経済制裁しても屁のつっぱりにもならないが、中国がやると、息の根が止まる。だからこの役目は、中国しか出来ないのである。問題は、どうして、中国に、この役目を受けさせるかである。

 

それは中朝間の分断しかないやろう。。。中国は、幸い経済成長が好調や。だから、中国が北朝鮮に援助しずらい状況に持っていけばよい。中国は、人権問題も含めて、世界から、テロ支援国家というレッテルを貼られるのを極端に嫌っている。北朝鮮が核開発やら、多分核実験もやってくるやろう。その時がチャンスや。一気に、中国に、ネコ(金正日)のクビに鈴をつけさせる役をさせるんや・・・。これしか無いと思うけどなぁ・・・・。

 

7/10(月) 今日は、もうひとつ。喉もと過ぎれば・・・何とやら。。。。日本人の悪い癖である。昨年の10月、あれだけ大騒ぎになった耐震強度偽装事件。こいつの設計した建物、鉄筋を間引いているから、ヤバイですよと、国交省に告発したイーホームズという会社。普通なら、大金星をあげてもええぐらいな功績やったはずや・・・。これがきっかけで、地震に弱い建物を安く作っていた悪徳業者たちが暴かれたんやからね。。。

 

 ところがところが、反対に、何やら知らない間に、このイーホームズの藤田社長は、確認検査資格を取るために、有る程度の資金が必要やったというのをクリアするために、一時的にお金を借りて、「見せ金」をしたということで逮捕されてしもた。こんなことは、ひょっとしたら、中小企業なら普通のことなのにね・・・。もう一つ名前が挙がっていた確認検査機構の日本ERI。こちらは、国交省から天下りした人を受け入れていたから、会社が潰れなくて済んだ。

 

 これって、役人が自分の身内だけかばって、弱小民間企業のイーホームズだけをトカゲの尻尾切りのように潰した・・・。誰が見てもそんな感じやね。。。それにしても、藤田社長さんは、気の毒や。告発した人が、逆に有ること無いこと叩かれて、叩かれたら誰でも少しぐらい埃は出るやろう。この出た埃を最大限利用しよった・・・。これって、明らかに藤田ツブシやんか・・・。出る杭は打たれる。。。役人にたてついたら、どうなるか判っているやろうなぁ・・・。という闇の声が聞こえて来そうやね。。。

 

この告発の影の首謀者は、国交省の役人たちである。自分らは何もケツふかないくせに、自分らの不始末まで、民間の一業者に押しつけよる。そもそも、姉歯の設計やら総研やら木村建設やらから、グルになっておったのは、役人やら議員連中なのと違うのか。伊藤公助みたいな腰巾着議員らは、何のおとがめも無しというのは、国民感情からしたら、許せないやろう。。

 

検査という仕事は、地方のお役所がする仕事や。ここで、全然耐震強度が偽装されているのを、誰も見抜けなかったということやから、本当なら、コイツラ、これでメシを喰う資格が無いのやないか。。。仕事してなかったのが、バレバレやんか・・・。コイツらに罰は無いのか・・・。これは、あまりにも酷い、方手落ち。。。。いくら何でも、納得出来ひんで・・・。

 

7/11(火) ワールドカップサッカーはPK戦でイタリアの勝利。それにしてもジダンは、いったい何を言われて、相手選手に、頭突きをしたのやろう。。。謎やね。。。腹を立てた方が負け。これは、どんなスポーツでも共通や。。。でも、せっかくの男の花道やったのにね。。。

 

 さて、日本では、バクチが禁止されておる。ところが、パチンコやパチスロは、もろ賭博・・・。競馬や競艇、オートレースなどの賭け事も公営でやっておる。射幸心を煽るから・・・というのが、その理由なのやそうやが、その反面で、あくどく稼いでいるヤツも多い。もともと、倫理観の上からも、安易に大金が手に入るというのは、あまり良い事ではない。そういう、意味では、宝くじもバクチの一種かもね・・・。

 

 カジノは、世界中にあるが、日本では御法度。サッカーを賭けの対象にする文化の国も多い。。。でも日本はダメ。ところが、パチンコ屋という商売は、何故か、日本しか無い・・・・。ここが大もうけしておる。バクチは法律違反なはずなのに、パチンコの景品は、すぐ裏に景品交換所があって、即現金化出来る仕組みに、戦後ず〜っと、そうなっとる・・・。何でやねん・・・。パチンコ経営者のほとんどが在日朝鮮韓国の人で、戦後のどさくさに、駅前の一等地をうまいこと言って、獲ってしまいよった。だからパチンコ屋は駅前の一番ええ場所に必ずある。。。。当時の警察も、その無法ぶりに、手を焼いていた。

 

 敗戦後、なぜか戦勝国民気取りの朝鮮人たちは、多くの人が暴力団員になり、何でも好き放題やっとった。そして、何かもめ事があると、集団で怒鳴り込む。役所や警察も、しょっちゅう怒鳴り込まれたら、仕事にならんから、ほんま困っておった。この流れが、朝鮮総連やら民団に引き継がれていて、今でも何かあるとこの組織は在日の人たちに都合良く利用されてきた。

 

 テレビ局やら新聞社なども、戦後相当これに悩まされていた。暴力団やら総連、民団やらがとっかえひっかえ、怒鳴り込みに来られていたらたまらんからなぁ・・・。おかげで、朝鮮の記事やニュースは、ものすごく慎重に報道されとったし、奴らのお気に召さないニュースなんか出したら、担当者が呼びつけられて、勉強会と称して、会館で缶詰にされて、大勢に取り囲まれて、朝鮮に都合の良いニュースに書き換えさせられていた。。。ほんま酷い話や。。。こんなので、朝日、毎日は、どうしても朝鮮・中国りの記事しか書かないようになっていったんや。。。

 

ただ、その流れは、近年、だんだん弱まっていて、在日の人たちも1年に1万人も帰化して、在日組織はだんだん弱体化しているというのが、ほんまのところやろう。。。

 

 これらの暴力的な組織を背景に、違法なはずのパチンコやらパチスロなどの賭博が、無理矢理に合法化されてきた・・・。それが現状である。。。これらの業種の人たちは、大変にお金持ちになった。バクチは何でもそうだが、胴元が一番儲かるようになっている。このお金が、北朝鮮に渡ってノドンやらスカッド、テポドンになっておると思えば、パチ屋に行く人は、間接的に北朝鮮に寄付しているようなもんや。。。。

 

 私は、この一部の人たちだけが独占的に賭博を出来るという利権を手放させる事が必要やと思う。バクチをOKにするなら、例えばカジノバーもOKにすべきやろうし、賭け麻雀やらカードゲーム、ドックレースに豚レース、高校野球のトトカルチョやら、プロ野球やらプロレス、サッカーやバレー、何でもかんでも、賭けたい人は賭けたらええと思うのである。

 

 人は賭け事が好きな人もおれば、地道に働いて、賭け事は一切しないという人も多い。問題は、パチ屋やJRAはやって良くて、何で庶民の小さな遊びまで、国家権力で採り上げてしまう必要があるのか、どうかなのである。。。。倫理観やら風俗が乱れるというのなら、パチンコの景品を換金禁止にすべきやし、競馬の景品もあめ玉だけにせえや。競輪の商品は花束だけや。

 

反対に、何でもバクチをOKにしたら、困るのは既得権益を持っていた競馬競輪パチンコに関わる人たちや。そんなものより、もっと楽しいものがあれば、客は激減するやろう・・・。つまり北朝鮮に制裁するには、日本を賭博が自由に出来る国にすればよいという論理が成り立つ。こんな制裁方法もあるんやで。。。と、ちょつと考えてみた。風が吹けば桶屋が儲かるみたいな話やけどね。。。

 

7/12(水) 韓国の大統領が、日本は騒ぎすぎだと・・・。これは、韓国の国内で、北のミサイル発射に対しての対応が遅れまくったことの言い訳に出て来た言葉だが、何でも日本のせいにするな。ほんま、うっとうしい国や。。。どこの世界に、鉄砲持って撃ちまくっているヤツを目の前して、冷静でいろと、言えるヤツがいるやろうか。。。

 

 この鉄砲を撃ちまくっているヤツがたまたま、仲間だからって、いつ何時、こっちに銃口を向けないとも限らないのやから、こんな危ないヤツをのそばらしておく方が、おかしい。何とかしたれや・・・というのが、ご近所、皆んなの本音、ちゃうのかね・・・。

 

 もちろん、中国、韓国の言うのに、一理はある。いたずらに北朝鮮を追い込んだら、もっと、ひどい悪態を付くヤツやというのは、よう判っておる。お隣さんやからね・・・。中国は、何とか北朝鮮の鎖国体制を崩させようとしている。この孤立主義が、唯一、北朝鮮の体制を維持する方法やから、北はなかなか折れないやろう。中国やら韓国は、北の体制が崩壊してしもたら、大量の難民が流れ込んで来るのを、最も恐れている。だから、何とか、持ちこたえてほしいと、援助をする。

 

 北朝鮮も、この辺のところは、よく判っていて、これを脅しのカードに使っているフシがある。もうあかん。もうあかん。と、泣きつけば、カネが来るし、米も来る。つまり、いくら、ええかっこ言っていても、乞食国家、おもらい国家というのが、北の実態なんや。。。中国は、自分の国が成功したように、北朝鮮にも、解放改革路線を採れと、言っている。ただ、そのためには、国民にも広く正しい情報を知らさなければならなくなる。自らの保身のために、国民に嘘を付き続けてきたこの国が、果たして、このような改革が出来るかどうか・・・。多分、無理やろうね・・・。

 

 武大使が、北朝鮮の説得のために、急遽平壌に飛んだ。金正日は地下の秘密司令部で隠れとるのやろうけどね。。。国連の安全保障理事会も、この中国の説得工作に委ねる方向で、決議案の議決を少し延期した。でも、恐らくもこんな説得で言う事を聞くような国ではないわなぁ・・・。すると今度は、ロシアの出番や。ここは、もうすぐサミットをやる議長国や。下手なことは出来ない。だから、譲歩することはないやろう・・・。

 

 結局、北朝鮮を救えるのは、同じ民族である韓国だけということになる。韓国は、金正日が死ぬまでそのチャンスは巡ってこないと、諦めているのやろう。この人が死んだとき、国内で後継者争いが起こって、この時にどちらか一方に肩入れして2国を1つにする。ここがねらい目や。ところが、中国はまたまたここに絡んでくる。もう一方に荷担して、中国の権益を守ろうとするやろう。できれば北が南を飲み込む形で、朝鮮半島を統一したい。これでは、またまた50年前の朝鮮戦争の構図に逆戻りしてしまう。。。

 

結局、戦争とかいう判りやすい形でしか、明確な結果が出ない。無血で、この地域が平和になる。そんな妙案は無いのか。金正日暗殺または、金正日の亡命。こんな歴史的な事件でも起こらない限りね・・・。カネもあり、世界の常識も知っている在日の朝鮮人・韓国人の人らが、立ち上がって、この国を救う事は出来ひんのやろうか。。。これなら、日本もカネを出しやすいのやないやろうか・・・。

 

7/13(木) それにしても、いつからこんなに日本は、北東アジアで浮いてしまったような感じになってしもたんやろう・・・。もちろん、日本が悪いのではないのだろうが、少なくとも、小泉以前は、ここまで酷くなかった。逆に言えば、小泉首相が、国民の熱狂的な支持を得て、首相の座に就いてから、どうも、この国の安全保障上の位置は、残念ながら危うくなってきたと、小泉政権を総括せざるを得ない・・・。

 

 小泉改革は、国内的には一定の改革を果たし、官から民への流れを作った。不況から脱して、経済運営も、その道のプロに託したから、そこそこ成功した。ただ、外交だけは、あんまり良くなかったね・・・。米国一辺倒。。。。これしか日本の生きる道は無いと、アメリカべったりになった。今まで日本の外交方針は、どこの国とも仲良く・・・だったのに、あえて、敵を作った。これは、小泉外交の失政のひとつやと思う。

 

 韓国やら中国との関係を、ずるずるべったりから、たまには距離を置くようになったのはええことや。。。。でも、反目まで、し合うまでになってしまうようになったら、元も子もない。そこまで対立するようになってしまったら、果たして日本にメリットが有ったか?マイナスの方が多かったんやないか・・・。日本の中に嫌中、嫌韓の人を作り、中国・韓国に反日の人を増やしただけ。。。何の意味があったんや。。。

 

 隣の国とは、つかず離れず。お互いの核心にまでは、突っ込まないという、遠慮も時には必要や。ところが、最近は、遠慮無しの、言い合いや・・・。困った隣人を何とか普通の人にすることなんて、一朝一夕に、出来る事やない。それなら、どうしたらええのか。それは、じっくりと、相手が普通の国になるのを、待つしかないのである。この辺の辛抱が足りない。相手国が、日本と同じような国の進み具合と思ったらあかん。民度の上では、お相手の国は、まだまだ日本より20〜30年は遅れとるかも知れないのやからね・・・。そのへんも、考えてあげないとあかん。。。

 

 国と国との関係というのは、言い換えたら、国と国とのお付き合いである。喧嘩ばっかりしていたら、国民の住み心地が悪くなるのは当たり前や。少なくとも、礼儀をわきまえて、相手のことも、時には尊重してあげないと、うまくいかない。このお付き合いが小泉さんは、極端に下手なのではないか。好き放題言って、相手を言い負かしてしまうことが、必ずしも勝ちではない。損して得取れというのもある。小泉政権5年あまりの日本は、どうも、この人づきあいが極端に下手くそな「変人・小泉」に振り回されてしまった・・・。そんな感がある。。。

 

リーダーとしての魅力も必要かも知れないけど、世界的な視野で物事を見られて、困った隣国とのお付き合いも、も少し上手な人に、次の総理はなってほしいものやね。。。

 

7/14(金) いよいよ、今日から京都は祇園祭一色。屋台のお店もたくさん出るし、山鉾見物の人出も今日あたりからグーンと増えてくるから、いつもは静かなウチの近くももこの時期だけは、賑やかになる。。。。我が家の庭から、裏の家の隙間を通して、太子山という山がちらっと見えるぐらい近いのと、2軒南隣が、学校の体育館なので、いつも四条傘鉾がお囃子の練習をしている。我が家は、4月頃から、お囃子の練習が聞こえてくるから、ずっと祇園祭気分やね・・・。

 

 さて、小泉首相は卒業旅行に、またまた出かけていて、行き先は何と、イスラエルなんやと・・・。選りにも選って、ロシアのサミット直前に何故ここを選ぶのか。外務省のセンスが私には判らない。。。日本とイスラエルの共通点は、北朝鮮とか、イランとか、民主的ではない国に近いということなのだろうが、お相手は、言っちゃ失礼だが、世界一の嫌われ者のユダヤ人。この人たちの国であるイスラエルを支持するという事は、イスラム社会で、日本がいったいどういう目で見られることになるのか、コイツら、判っているのか?

 

 誰が描いた、シナリオなのかは知らんが、きっちり、「北朝鮮とイランは、平和に対する脅威だ」なんて、いらん事を小泉クンは言ってしまった。イランには、日本が出資した油田があり、ここを護るのは日本の利権である。これを判っていて、イラクを敵国呼ばわりするのは、大損やという、認識がこの人には無いのやろうか・・・。全くあきれてモノが言えない。結局、アメリカのメジャーがこれを取ってしまうのやないか???

 

 まして、イスラム圏内は反米の牙城である。日本は今まで、比較的中立的な立場を取っていたから、日本に対するテロはまだ少なかったんや。イスラムを敵に回したら、世界中に行く日本観光客が、全部テロのターゲットになる危険性があることなんやけどね・・・。大概のテロ事件は、イスラム過激派や。こいつらに、わざわざ、アッカンベーをしに行くなんて何て愚かな。。。。そこまでして、アメリカに尻尾を振りたいのか。。。呆れるわ。。。これは、断じて国益に背く行為やで・・・。

 

 いま、国連で、日米と中ソは、危ないチキンレースを繰り広げている。中国は北朝鮮にある資源を狙っていて、これに随分、投資しとる。これは、中国にとったら、立派な利権や。だから、これを守るのも中国にとって国益や。北朝鮮が韓国と仲良くなって民主主義国に変わられても、旧共産主義国つながりの中国やロシアは面白くない。ただ、だからといって、危ないオモチャを振り回しよったような異常な国に、国連の安保常任理事会が、何もしないでは、示しが付かん。。。これを制裁しようとする案に拒否権を使うことは、これを容認することになる。中ソは、それで困っておる。

 

でも北朝鮮から、他の国が大量破壊兵器を買うなという決議案なら、どうかね・・・。北朝鮮を追い込みすぎるのも何だし、かと言ってあんまり甘い事も言ってられないし、ほんま、困った困った。。。日本の次の一手、ものすごく難しいで。。。。

 

7/15(土) さて、いよいよ日銀がゼロ金利政策を方向転換する。今の日本の経済状況というのは、実は、物凄く正常ではない状況がずっと続いているのである。日銀が市中銀行に貸し出す利率をコールレートというが、これをゼロにするというのは、銀行が資金の調達をするための費用がゼロという事なのである。つまり、銀行が一般庶民から預金を集めるという本来の仕事の一部が、そんなにしなくても、国がゼロコストで資金供給しないから、全然熱心にならなくていいのである。

 

 このことは、実は大変不幸なことが起こっていて、銀行に預金をする客は、銀行は客だなんて思っていないのである。これは困ったモンである。そりゃ、お金を預けてもらっているだけでは、銀行はぜんぜん儲からないから、そんなお客を大事にしなさいと言っても無理なのである。一生懸命お客を集めて預金を集めなくても、いくらでもほとんどタダで日銀が貸してくれていたからね。。。

 

銀行は、本来、お金を貸し出して、その利ざやで儲けるモノである。ところが、このごろは、手数料に大変熱心である。ATMを時間外に利用したら105円。何で自分の預金を引き出すのにカネを払わないとあかんねん・・・。なんて、言ってたのは遠い昔のことや・・・。小切手帳やら手形の紙もしっかりええ値段をとるし、外貨へ両替する時、T/Cを発行する時、振込をする時、全部けっこう高額の手数料を取る。

 

 こういう状況が続いて、もうかなりの期間になる。不良債権の処理が進んで、銀行は空前の好決算。つまりボロ儲けしとる。銀行の体質も改善が進んだ。金利を正常に戻すタイミングとしてはもなかなか良いやろうね。。。だだ、庶民の側から見たら、どうだろう。預金の利率は上がるだろうけど、今まで100万円預けていて1年でたった10円だった普通預金の金利が1000円ぐらいになるのではないかとされている。これでも、年利8%とか10%とかの預金利率の国もあるのだから、そんなのと比べると、まだまだ雲泥の差や。仮に10%なら100万が1年で110万になるっちゅう事やからね・・・。

 

 カネというのは、有るところにはどんどん集まるもので、日本人の多くはお金持ちである。7〜8割以上もの人は、他の国から見たら信じられないぐらいお金持ちである。このお金持ちの比率も米国に次いで高い。このお金が、どこに向くか。アメリカの国債やら、株式、債権、これらを組み合わせたファンド、などハイリターンが見込めるものに投資されて、今はどんどん運用されている。この流れがぐっと国内に向く可能性があるのである。

 

 何やかんや言ったって、海外の投資商品は、リスクが高い。少しぐらい利率が良くても、為替レートが大きく動くと、大損をすることもある。それにブラジルとかロシアとかインドとか中国の株式とか投資ファンドとかいうのは、いつ何どきひっくりかえるか判らないし、手数料も高い。何度か失敗されている人も多いやろう。そんな人やカネは、より安心できる日本に戻ってくる。結局日本人やしね。。。ゼロ金利見直しは、この、きっかけにもなるのである。

 

 いま、たくさんお金を持っている人は、おじいちゃん、おばあちゃんの世代である。老後の不安もあって、平均寿命は延びるし、手元のお金が減るのは不安である。だから、一生懸命貯め込んで、なかなか使おうとしない。おまけに日本は年金が手厚い。収入なんて無くても高額の年金で充分喰っていけるし、まだ余る。この世代の人らは、生活に余裕もあるのに、生活は質素倹約である。だから、たんまりカネを持っている。金満ニッポンは、このような高齢者が支えているのである。長者番付に無職の人が何でこれだけ並んでいたか。みんな資産持ちだからや・・・。

 

 お金をたくさん持っている人たちとは逆に、お金を借りていた人たちにとっては恐怖である。今まで超低金利で借りられていたお金だが、これからは金利を固定・変動の差、期間・金額の差にもよるが、確実に貸し出し金利は、銀行は間違いなく上げられてくる。今まで10万円毎月返していた人が11万5000円ぐらい返さなくてはならなくなるのではないか・・・。これは、実質の負担増になるから影響は大きい。

 

じゃ、どうしたらええか。固定金利で借りている人は良いのだが、固定期間が過ぎたり、変動金利で借りている人は、繰り上げ返済やら、借り換えが有効な手段である。もちろん、また一から審査をしなくてはならないし、保証料やら、手数料やらもかかる。それらを総合して、どうすれば一番有利か。これを検討すべきやろうね。金利が上がったといってもまだ僅かである。いまのうちに、固定金利で出来るだけ長い期間をゲットしておくというのも、手かもね。。。これから、まだ上るのは多分確実だろうし。。。

 

 このニュースには、けっこうな人が反応しているようで、新築マンションやら、マイホームなどの現場には、何とか長期ローンの利率が引き上げられるまでにローンを組んでおこうという人が増えているそうである。カネを銀行に預けたらほとんど利息がない。3000万のカネを借りても、30年かかって4500万円しか返さなくて良い(昔なら8000万円以上は返さないとあかんかった)。

 

こんなのに、慣れっこになってしまっている日本人は、果たして、新しい変化についてこれるのだろうかね。。。

 

7/16(日) 改正道路交通法が施行されて1ヶ月半。警視庁は、国民から疑問の声が大きかったゆうパックの配達車両の駐車禁止地点での優遇を見直すことにした。民間の宅配便などが2マン運行したり、コインパークなどに車を駐車して台車で苦労して配達しているのに、郵政公社の下請けさんだけ取り締まらないというのは、いかにも片手落ちだから、これはこれで良いとは思う。

 

 しかし、どうも、この道交法改正、根本的なところで、少しおかしいところがあると、私は思うのである。それは、そもそも、道路は誰のモノか・・・。という視点である。道という概念は、大昔からの、「土地の私有」という概念が、まず、基本になると思う。家と家とをあんまり詰めて建てると、快適度が減る。それに、家に出入する人が通るためのスペースが必要になる。この人が通るためのスペースこれが道の起源である。これには、誰も異論がないやろう・・・。ところが時は流れて、これが車というモノが世の中に登場する。どんどん車社会が進んでくると、車が出入りするためのより広いスペースが要るようになる。

 

 ところが都市部では、自分の敷地内に車をとどめておくためのスペースがとれない。だから、必然的に前の道路がその家なり会社なりに来た車の置き場になってしまう。これは、都市部の現状では、致し方のない事なのである。ただ、本来、その家やら会社は、自社に来訪するための車を自分の敷地内に駐車させるだけのスペースを確保すべきである。しかしながら、一般家庭や個人商店などの小規模な施設において、そのような過大な負担を求めることは現実的な選択とは言えない。

 

 では、どうするのか。道路というのは、国や地方自治体が管理する公道である場合が多い。私道でなければ、行政側が道路に余裕を持たせて整備出来れば、短時間の駐車スペースの確保は出来なくもない。実際、パーキングメーターなどを設置して、駐車の需要に応えているところも多い。つまり、道路に通行するためという役割の他に、一時的に車を停めておくためのスペースの意味を、実際は持たしているのである。

 

 車は便利なモノである。ところが、道路の方に、まだまだ社会的に十分な設備が出来上がっているとは言えない。つまり、今は、車というモノが、それが無かった時代のままの街で、無理矢理、街にやってきたままの状態が続いていると思うのである。

 

 私は、道路というものが、人が通行したり、その道路に面している家や会社やお店にとって、少なくとも敷地がその道に接している部分は、その道を半分以上は占有しているという考え方が、現実的だと思うのである。だからその道に接している会社や家に来た客が前に車を停めて少しの間、荷物を降ろしたり、載せたり、買い物をしたり、食事をしたり、その程度の短時間の駐車は、実質上、認めるべきだと思うのである。

 

もちろん、この店が例えば100席もある大規模ラーメン屋であったり、多くの人が集まるようなデパートやショッピングセンターなどの商業施設なら、こんなのは許されないやろう。別途十分な駐車場や、納品場なバックヤードを確保するのは、至極当然である。ただ、この大資本の店舗などと、町の一商店やら、個人の居宅やらを、同じ土俵の上で論議するのは無理があると思うのである。

 

 少しカネはかかるが、例えば車が道路に駐車して、もし3分後そのままだったら、自動的にパトカーの上のライトのようなものがくるくる回って、自動的に取り締まられる。こんなルールにしたらどうやろう。場所によってこの時間を5分とか10分にしてもええ。その代わり短時間の駐車は認める。これ現実的ないやろうかね・・・。

 

法律というのは、誰もに公平であるべきである。しかし、今回のように、例えば大きなジャスコのような大資本のスーパーと、街のタバコ屋さんとを、全く同じ物差しで測るような、こんな法律で律するとういうのも、難しい事だと思うのである。ジャスコの利益も、タバコ屋さんの利益も公平に守れと言うこと自身が無理だと思うのである。大通りに面しているタバコ屋さんとか、ラーメン屋さんに駐車場がない。法律で、これらの店に来る客を絞めだして、廃業に追い込む。そして、客はどんどん大資本の所に集めるような作為をするのが、本当の正義なんだろうか・・・。

 

もちろん、駐車場というお金のかかる施設を確保している店と、出来ない店の間に、売上の差が出来るのは、いた仕方がないし、当然やと思う。でも、道から短時間でも違法になる駐車を閉め出すことによって得られる利益は、誰のものか。結局、大資本、金持ちの人たちだけのための法改正になってないか。全国一律の法律よりも、もっと地元の警察がきめ細かに駐車問題を現実的に解消するような対応が必要なのではないのやろうかね。。。

 

道路を車の保管場所という感覚のヤツはあかん。一人に独占させるのはダメや。10分以上の放置駐車はビシバシ取り締まってくれ。みんなの道路、みんなでうまく使いたいものやと思う。。。

 

7/17(月) 北朝鮮への制裁決議案が国連の安保理事会の常任理事会で決議するかどうか・・・・で、もめている。イラン問題も次に控えているので、これも微妙に影響しそうである。そもそも、制裁というものは、何かをやったら、制裁されるという類のカードであるべきであると、私は思う。今回のように、いきなり制裁してしまったら、この制裁がカードにならないという考え方もある。

 

 もし、次のミサイルを撃ったら、制裁しますよ。と、いうことで初めてミサイルの発射を思いとどめさせる効果があるのではないだろうか。だから、私は、今回、制裁のカードを切らずに、手に持っておく方が得策のような気がするのだがどうだろうか・・・。万一、次を撃ちよったとき、また別の制裁決議では、対応が後手後手に回っているという印象しか与えないし、事態を先鋭化させても、日本が得られるものが少ないのやないやろうかね。。。

 

 もし、ここで制裁決議案が可決され、中国が拒否権を行使。こうなったら、安保理自身に亀裂も入る。世界がより緊張する方向に向かう。これは、あんまり好ましい事ではない。今の時代の世界の主導者たちは、どうも、やることがキツイ。相手の国とか、相手国の国民を思いやるというような余裕が無いのだろうか。自国民の自分に対する評価のためだけに動こうとする人ばかりになっているのやないか。。。。特にブッシュ・小泉。。。

 

 もうすぐロシアでサミットが開かれる。先進国首脳会議。この名称も、ロシアを入れたり、中国を呼んだりして、G8+1とかいろいろ形を変えてゆく。これはこれで、国連とは別の枠組みで、世界のさまざまな問題点を語る場として有益だと思う。この場で世界各国の首脳たちが、結束を示せたら、世界の価値観は集約され、安定に向かう。反対に、意見の相違が拡がると、世界は不安定な方向に向かう。サミット参加者は、少なくとも世界では、責任有る位置にいる国の首脳たちであるはずや。

 

 だから、よりグローバルな立場で、地球規模の問題を討議すべきなのに、どうもこの分では、今年のサミットは、北朝鮮とイランが主要課題になってしまいそうである・・・。

 

 日本も少し怖い道に進む可能性が出て来ている。ミサイルを撃たれたら、日本は座して死を待つのか・・・という議論が出てきている。核を持てなんていう人も・・・。日本中を火の海にしてやるというような危険な国が近くにあって、バンバン、ミサイルを乱射して来ているのに、日本は、北朝鮮まで往復で飛べる航続距離のある飛行機がない。(片道なら飛べるが。。。)これが専守防衛の足かせが問題になる。

 

 北朝鮮のミサイル基地を叩こうと思っても、日本にはまだ対抗出来るだけの武器がない。(来年度に空中給油機4機と、迎撃ミサイルを整備予定)これだけ最新の兵器が揃っているのだが、肝心の事は1つも出来ない歯がゆさがある。これは、憲法第九条2項にある、日本は交戦権を持たない。という思い戒めがあるからである。

 

 日本の艦船から北朝鮮の国内にあるミサイル基地を、たとえピンポイントであっても攻撃したら、これは、誰がどう見ても、戦争。つまり交戦したことになり、憲法違反になるやろう・・・。これは、言い逃れ出来ない。そうなら、憲法9条を改正して、最低限の抑止力として、交戦権を認めるということにしなければ、話が通らなくなる。。。

 

 もし、北朝鮮のミサイルが日本に飛んできて、どの時点で反撃出来るのか。日本の領海内に落ちた時か。日本の国土に落ちた時か。日本人に死者が出た時か・・・・。本当に米軍が北朝鮮のミサイル基地を日本の代わりに無条件に爆撃してくれるのか。結局、アメリカの世論が許さないと、しないのではないか・・・。何のために在日米軍は、ここにいるのか・・・。こういうことにも、なりかねない危惧がある。。。

 

 と、なると今の日本に出来ることは、かなり限られてくる。最低限、北朝鮮のはるか上空にスパイ衛星を打ち上げて、監視し続ける体制。これを取るしかないのやろうね。このミサイルがもし日本に飛んできて、たった10分ほどの間に、これを撃ち落とす。こんな神業みたいなことしか、日本は出来ないのである。。。

 

 北朝鮮のように危ない国を、何とか丸く収めたい。これでみんな苦労している。韓国は融和政策。中国も懐柔策。日米は真正面。ロシアは隙あらば・・・。これが6カ国協議の実状や。結論なんて出るハズがない。日本は核実験とか核弾頭を北に撃たれる危険が高い。かと、言って、食料支援やら、経済支援などの飴をほいほい出すわけにはいかん。日本が切れるカードは、あまりにも少ないし、そのカードは、どう見ても弱い。

 

喧嘩はしたくない日本。でも、臆病者にもなれない。このジレンマがずっとずっと永遠に続くのだろうか。。。本当に待てば北朝鮮は自壊してくれるのだろうか・・・。そんな疑心暗鬼な年月がしばらくずっと続くのやろうね・・・。

 

7/18(火) 秋田の米山豪憲くん殺害事件で、犯人の畠山鈴香は、自分の娘である彩香ちゃんまでも、川に突き落として、殺していたと自供した。普通の人なら、えっ?と思うような事件。。。この女の精神構造は判らん。。。。と、思った人も多いやろう・・・。

 

 当初、鈴香容疑者は、警察が自分の娘の死について、真剣に取り扱ってくれないと、ビラまで作って目撃者捜しをしていた。これは、いったい何やったんや。。。恐らく、鈴香は、自分の子供を殺したという事を、警察の中の一部の人たちに、疑われていたのだろう。お母さんも、事件より事故にしておいたほうがよろしいのではないか・・・と言われたことから、警察に疑われているというのを覚悟していたフシがある。。。。だから、いかにも被害者ずらした態度で、マスコミにも何度も出ていた。。。。

 

一部の地元の人らからも、本当は、自分の娘も、鈴香容疑者が殺したのではないか・・・と、疑われていたのやろう・・・。噂は田舎町ではすぐ広まる。。。。これから目をそらせようと、警察批判、被害者の母、自分の娘を失った気の毒な母、を必死で、演じていたのだろう。。。ところが、自分が彩香ちゃんを車に載せて死亡現場の方に行ったという目撃証言が出た。こりゃまずいと思った鈴香は、米山豪憲くんを殺して、他の犯人の仕業に仕立てる必要があった。多分自分の娘を殺害したというのをカモフラージュするために豪憲くんも殺した・・・。きっと、そういうことなんやろう。。。

 

 問題は、この鬼母がなぜ、自分のお腹を痛めてまで生んだ実の娘を殺そうかとまで思ったかや・・・。当の本人しか、計り知れない部分だが、私の拙い憶測では、この女は、有る意味、自分の娘に嫉妬したのではないか。。。と、思うのである。。。この女の強欲さは、自分の娘まで手を掛けるほど異常なものだったし、その精神構造は、人にかまってほしい、甘えん坊気質で、目立ちたがり屋。いつも自分が主人公でないと我慢出来ないような幼児性。そんなのが感じさせられる。。。

 

 自分の娘が、だんだん成長してきて、親に口答えするようになった。その娘は、ちゃんと勉強しているから、親の自分でも判らないような勉強までやるようになる。娘からしたら、自分の親が、実は自分より勉強が出来ないようなバカ親だというのがだんだん判ってきて、親を小馬鹿にするようになる。普通の大人だったら、こんなことは、子供の言う事だからと、さらっと聞き流すのだが、鈴香にはそれが出来なかった。そして、見境もなく衝動的に、自分の娘を川に突き落としてしまった。。。。。

 

 はっと我に返って、えらいことをしてしまった・・・。どうしよう、どうしようと動揺した。事故に見せかけよう。と、とっさに思った・・・。これも、自己保身のためや。。。なんとかうまく警察も事故に見てくれた。でも、まだ少し疑われている。。。どうしよう、何とかしなくっちゃ。。。これが第二の殺人をこの女にさせてしまった。。。このような精神構造だったんやないやろうかね・・・。

 

 その国の倫理観や道徳というのは、古代の昔から、宗教が担ってきている。だから、宗教を弾圧していたような国、例えば今の中国のような国では、社会的な規範が全く無い場合が多い。だから、人の命なんて何とも思わないし、人生をまっすぐに見つめようなんていう人たちは皆無や。。。生きるためには、他人を踏み台にしても、自分だけが勝つために生きる。。。。こんな考えしか無い国の人に、人徳なんていうのが生まれるはずがない。。。

 

イスラム教にせよ、キリスト教にせよ、仏教にせよ、宗教が健全に国民に浸透している国の人々は、人にやさしいし、人は何のために生きるかとか、子供たちをどう育てるかとか、社会のために自分が役立つにはどうしたら良いのかとかいう、社会的な規範がちゃんと出来ている。かつての日本は、日本人の中に、その宗教観のようなものが根強く生きていた。

 

 ところが、近年の日本人は、宗教を随分ないがしろにしてきた。日本でメジャーな宗教である仏教も、あんまり格好の良いものでは無く、若い人には受け入れ難いものだし、人の道を説かれるという機会もない。占い師には相談に行くくせに、お坊さんに悩みを打ち明けるような人もいない。このようなことが、今回のような無慈悲で、人でなしの殺人事件の遠因になっていないやろうか。。。

 

宗教の廃れるような国は、国民の心も荒廃してゆく。カルトではない健全な宗教家のみなさん。もっともっと、日本国民の荒れた心をを救うためにも、頑張ってほしいものやね。。。

 

7/19(水) サンクトペテルブルグサミットは、無事終わった。小泉のオッサンにとっては最後の晴れ舞台。さぞかし、得意満面・・・。この会議にインドや中国も呼ばれていたのは、ロシア一流の根回しか。。。中国は、西側先進国の集まりであるサミットにはあんまり関心は高くなく、こちらで何でも決められると、自国が常任理事国である国連の位置づけが低くなるという立場から、サミットの枠組み加入にあんまり熱心ではない。アメリカや英仏などから、自国内の人権問題やら、共産主義的独裁体制を批判されるのを極端に嫌っておるしね・・・。

 

 日本としたら、アメリカが負担金を滞納ばっかりしているから、実質国連に19%ものカネを出して、世界一の拠出をしているのに、常任理事国でないのやから、意見を聞き入れないのなら、うちも滞納するぐらいの脅しを掛けてやれよホンマに・・・。金も出すけど口も出す。口が出せないのなら、国民の税金からのカネも出さん。そのぐらいの感覚が必要やで・・・。

 

 今回の安保理事会での駆け引きで、結局日本は、損な役回りを演じさせられた。アメリカが台本を書いて、中国と裏でつなげといて、日本だけはしゃいでいるかのような印象を与えてしもた。米国にとって中東やらイランのことがあるから、中ロとは、今喧嘩出来ない。だから、机の下で握手しとったんや・・・。日本ははしごをハズされた・・・・。そんな印象しか残らなかった。。。

 

 まあ、私は、結果として、これで良かったと思うけどね・・・。北朝鮮への制裁決議案が第7章付で通ってしまうと、一気に北朝鮮を追い込んでしまうことになる。そうしたら、またいつ爆発するかも判らない。自国内にあるミサイルを撃ちまくって、周りの国にいつ被害が出るか判らないからね・・・。微妙なのは韓国や。融和政策で、ミサイル発射にも韓国を狙ったものではないと、苦しい言い訳をしているが、国連決議が出た途端に、北朝鮮批判にすぐ日和見や。。。そりゃそうや。世界の中で、自分の国、一国で生きているわけやないのは、韓国だって判っておる。勝ち馬に乗らないとあかんのは、どこの国も一緒や。。。

 

 まぁ、小泉さんになってから、日本の外交は確かに変わった。日本の意志、日本の国益をちゃんと考えるようになった。これは、戦後日本がずっと続けてきた全方位外交からの明かなる変更である。これが本当に正解かどうかは、後世の歴史家が決めることなのだが、私は少し危険が増したと感じている。味方を増やすのは良いが、より強い結束を相互に求めると、相手の相対するところの敵も自分の敵にしないとあかん。つまり、味方を増やすと敵も増える。

 

国と国とのお付き合いも、人と人のお付き合いと同じで、つかず離れずが良い場合が多い。この辺が、小泉首相はどうもストレート過ぎるし、安倍ちゃんも、もっとキツイ。私ゃ心配だね・・・・。威勢の良いのもええかも知れないけど、とんでもないしっぺ返しが待っている可能性もあるからね。。。。

 

さて、今日の新聞一面は、パロマのガス器具事故。20人以上も人を殺しているのに、安全装置を不正改造したのが原因やと、ずっと主張してきたこの会社。ついに、自らの非を認めて、悪うございましたと会見。そりゃそうや。どこのガス工事会社が、わざわざ危険になる安全装置の不正改造なんかするかいなぁ・・・。本当に不正改造が原因なら、その証拠を出してみいや。。。

 

ガス器具の会社というのは、意外と閉鎖的な業界で、各地にある地元ガス会社が器具も同時に販売している場合が多い。東京ガスとか大阪ガスとか大手は別にして、地方へ行くとほとんどがプロパンガス。地元の地主さんとか、昔のお金持ちが燃料会社をやっている場合が多い。ここで売る器具は、パロマとかリンナイとかターダとかハーマンとかの製品。ガス器具というのは、かなり単純な作りで、ようはガスを安定的に穴から出して、これにちゃんと火を付ければコンロになったり湯沸かしになったり、風呂釜になったりする。

 

でも、その部品なんかは、意外と同じメーカーが専門的に作っていたりするらしい。以前東邦ガスという広島が地元の友達に聞いたことがあるのだが、コンロの鋳物部分とかは、どこのメーカー製のでも限られたところが作っているらしい・・・。まぁ、ガスを燃やすだけの器具だから、ちょっとしたことで、火が消えたり、ガス漏れしたりする。やっぱりガスは裸の火を使うものなので、使い方をひとつ間違えれば、一酸化炭素中毒や、火事などの大惨事になる・・・。最近、オール電化の家やマンションを選ぶ人が増えて来たのも、このあたりが影響しているのだろう。。。

 

それにしても、パロマと言えば、名古屋本社の超優良企業やんか。多分、何かの死亡事故が有っても、いちいち、必死にもみ消してきたんやろうね・・。以前FFヒーターの回収を必死にやって消費者の信頼を逆に勝ち得たナショナルとは、違って、この会社は今回の事で、信用という大きな会社の資産を失った。

その大きさを思い知るべきやろうね・・・。

 

7/20(木)お笑い芸人の極楽とんぼ・巨顔の山本が、17歳の女の子とチョメチョメしたとかで、所属の吉本興業から解雇された。ほんま、アホなヤツやなぁ。。。サッカーで言えば、レッドカード。一発退場!!!っちゅうやっちゃ。。。反社会的行為ということで、企業倫理が問われている事件が多い中、即刻クビの対応は、厳しすぎる部分もひょっとしたらあるかも知れないが、吉本も業界1位の会社や。身内に生ぬるい処分をやっていたのでは、示しがつかへん。当然と言えば、当然の処分やろうね・・・。

 

 人気商売の芸能人は、とかく、いろいろなところで、人目につく。テレビで活躍している人なら、尚更やろう。。。こんな人が、こんなことをやったら、いったいどうなるのか。ええ歳した大人なら、判るこっちゃ・・・。芸人は、芸の肥やしで、少々派手に遊ばないとあかんという時代はあった。でも、今は、法令遵守(コンプライアンス)が企業として生き残れる必須条件や。所属タレントなら、当然、その行動が制約されて当然である。まして、いろいろな人が見ているテレビ。自分の行動やら考え方が、他の人にどう映るか、どういう影響を及ぼす事になるのか、より慎重な行動が求められて然るべきである。

 

 昔、横山やすしという破天荒な漫才師がいた。酒を飲んでは喧嘩して、仕事には遅れる。ボートレースやら無二の博打好き。もう亡くなったけど、そんな人やった・・・。2回も3回も警察のお世話になって、そのたび謹慎と復活を繰り返しておった・・・・。芸人なんて、掃いて捨てるほどいる。一人や二人いなくなったって、他の人がどんどん出てくる。ある意味、浮き沈みの激しい厳しい業界でもある。

 

 私は、この山本なる人がどんな人なのかは、あんまり知らないが、きっとまた謹慎が解けたら、テレビに出て来るのやろう。。。テレビなんて、ええかげんな世界や。麻薬やっておったショーケンやら槇原なんとかかて、また出てるし、刑務所に入っていた安倍なんとか、盗作したモー娘の安倍なつみ、話題にはなるが、またまた、ほとぼりが冷めた頃、テレビに出ておる。。。

 

 さて、どうせ、遊ぶのやったら、もっと、口の堅いところで、ちゃんとカネかけて遊べや・・・。政治家やら重鎮と呼ばれるような芸能人は、いつも贔屓にしているお店や、親しいところでしか遊ばない。花街、色街で遊ぶ人は、これらの店の人やら、主人らが、けっしてここでの事を口外しないから、安心してこういう店に通ってきた。こんなことは、客商売をやっていたら、当たり前の事やった。万一、ここでの事が外に漏れるようなことがあったら、そのお店は、信用を失い。客も失い、商売が出来なくなるから、口の堅さは、それらの店の売りやったはずや・・・。

 

 ところが、その昔、「蜂の一差し」で暴露が流行ってしもてから、古き良き?風習はだんだん薄れて行ったのやなかろうかね・・・。だから、外で呑んだり、芸子舞妓遊びが廃れたとも言われている。世界一、古いお商売と言われている売春も、カネ出しゃ別に風俗店は山ほどあるやんか。。。。有名スポーツ選手であろうと、芸人であろうと、その手の店は、どこの誰でも受け入れとる。それなのに17歳・・・。これはアカンで。。。

 

まぁ、調子に乗りすぎた奴が叩かれただけ。こんなアホなヤツもまた雇いよるヤツもおるのやろう。。。こんなヤツは、どうせ、また何かやりよるで、、、マーシー(田代まさし)の例もあるからね・・・。まぁ、どうでもええか。。。

 

7/21(金) もう夏休みやというのに、まだ梅雨は明けない。梅雨明けどころか、各地で続く長雨で土砂崩れが起きて、何人もの人が死んだり行方不明になっている。いくら人間が護岸工事やら、道路ののり面をせっせと覆い隠して、崖崩れ防止の工事をしても、そんなもん屁でもないように、簡単に、あっという間に、押しつぶしてしまう・・・。自然の力とは恐ろしいものである・・・。

 

 長野県の岡谷などでは、大変な事になっているようで、田中知事も自衛隊に災害救助法による出動要請をしたそうな。こうした事故が起こるたびに、マスコミは、避難勧告がなぜ出てなかったかと、行政を非難するが、こんなもん、ほんま予期するのは難しいで・・・。あんたらも出来ひんで多分。。。雨量が何ミリに達したら、非難とかいうことを前もって決めておくのだろうけど、夜中の2時とかにこれを発令しても、実際問題として、これを田舎で広報するのは難しいやろう・・・。

 

 京丹後市で、亡くなった2名についても、市が独自の判断で避難勧告を広報しなかったと、新聞は叩くけど、これも無理はないのではないか・・・。実際問題として。。。災害は忘れたときにやってくる・・・。いつもいつも、オオカミが来るぞと叫び続けていると、誰もが慣れっこになってしもて、肝心の時に信じて貰えない。こんな童話のような話が、現実にも存在するからね。。。

 

 ジャワ島の地震による津波もそうやけど、災害へ対応は、まず早い避難しかない。早く安全なところに逃げられたら命が助かって、遅れたら失われる。先日も、車で避難している間にも災害に遭う人もいた。もうここまで来ると運もあるなぁ。。なんて思ってしまう・・・。大切なことは、もし、万が一の事態になったら、自分や家族はどういう行動を取ったら良いかということを、常に頭の中でイメージ出来るかどうかであるやろう。。。

 

 地域でやっている避難訓練やらも、真剣にやるのと、ええかげんにやるのでは全く意味が違ってくる。阪神大震災の直後にやった訓練は、意識が高かったから、ホントに多くの人が真剣に参加していた。明日は我が身やったからね・・・。この気持ちをずっと持ち続けること。これが難しい事やけど、大切なことやね。。。

 

 これから台風シーズンも真っ盛り。備えあれば憂いなし。我が家の危機管理は、充分ですか?皆さん。

 

7/22(土) 7/20の日経の一面は昭和天皇がA級戦犯合祀に不快感を表明されていた・・・というスクープ記事やった。この新聞、自分の得意分野やないのに、たまに凄い飛ばしをやりよる。昭和天皇が靖国神社を参拝されなくなった理由は今まで、ずっと伏せられていたのだが、当時の側近の方のメモで、その理由がA級戦犯の合祀にあったというのが明らかにされたのである。

 

 さぁ、出し抜かれた新聞各社は、この記事のフォローに大わらわである。その日の夕刊では、必死に後追い記事を載せている。特にやや左気味と言われている朝日や毎日などの新聞は元気で、ほれみたことか、昭和天皇でさえも、他国に気を遣って参拝しないと行っている。これが私の心だとまで言っておられるのに、小泉ふぜいがなにをかいわんや・・・の論調や。。。

 

 逆に右派系と言われている、産経、読売などは、事実だけを控えめに報道。小泉首相の心の問題だから、どなたがおっしゃろうと、私は参拝するという記事を掲載。。。やけに元気が無い。。。靖国参拝肯定派の安倍ちゃんをけん制するかのような、今回の記事のタイミング。絶妙やね。誰が抜いたのか知らないけど。。。でも、当の対抗馬福田は相変わらず出ない出ない・・・・。おもろないなぁ。。。

 

 私は、当初小泉のオッサンが靖国に参拝するのは、別に構わないと思っていた。また、これにイチャモンをつけてくる中国韓国に内政干渉やと言うのも、心情的には、腹が立った。日本人が戦争で亡くなった人たちを手厚く葬る事に、何で他国がいちいち文句をつけるねん・・・。と、そのときは思っていたのである。

 

 でも、それから、靖国問題というのは、少し意味合いが変わって来ていた。それは、「政治利用」ということ・・・である。信教の自由というのは、憲法で認められた大切なことである。ただ、政教分離という、宗教を政治利用はしないという原則も、今の公明党が創価学会の全面的に支持で出来ている政党だったり、安倍氏が一部の宗教の信者であったり、またまた今問題が顕著化している。

 

 本来政治は、自由な立場で行うべきものなのだが、倫理観や、人生観、国家観というのは、実は大きく宗教的なものから影響を受けているものなのである。アメリカの大統領が任命式に立つ時に聖書に手を置くのも、キリスト教が政治に大きく影響しているし、ロシアもロシア正教、イギリスフランスドイツ・・・みんな独自あるいは共通の宗教観を持っている。この上に政治があるという考え方である。

 

 ところがアジアはどうやろう。。。日本・中国・韓国などは、儒教やら仏教の影響力があるのだが、同じアジアでも東南アジア諸国で、仏教やイスラム教が生活の中に完全に根付いているほど、北東アジアでは、宗教にイノセンスなのではないやろうか。。。韓国は、キリスト教やら悪名高き統一教会、日本は、生真面目にも政教分離、政教分離・・・。中国は、あらゆる宗教を反社会分子だとして、弾圧し続けて来た。。。

 

 日本の宗教は、第二次世界大戦時に、国家神道を国民全員に押しつけて、その結果、悲惨な戦争を回避出来なかったという反省から、宗教と政治を結びつけるということをタブーにしてきた経緯がある。実は、小泉のオッサンの靖国参拝というのは、このタブーに対する挑戦でもあるのである。ここで、問題になってくるのは、「昭和天皇」と「小泉首相」の靖国神社に対する感覚である。

 

 昭和天皇は、サンフランシスコ条約で、日本は、東京裁判を全面的に受け入れた。いや受け入れるしかなかった。日本は戦争に負けたのやからね。。。つまり、東京裁判で裁かれ有罪になった戦争責任者たちを、今度、靖国神社が、戦争によって亡くなった人たちと、分け隔て無く祀った。この事は、日本人には、死んでしまった人まで、いたぶるという感覚はないから、受け入れられたが、これを受け入れられなかった人たちがいた。それは、日本の植民地になった国の人たちであった。

 

 日本は確かに、米英仏蘭らの列強各国らの略取するだけの植民地政策と違って、満州や志那で、日本独特の植民地政策を進めた。でも、それは、日本人にとっては、良い事をやっていたつもりだっただろうが、征服された人たちにとったら、他と同じ侵略者だったという事や・・・。実際に、日本軍は酷いこともやっている。戦争やからね。。。怨みを買わないはずはない。。。(中国・韓国が、これをかなり大げさにして反日材料に使っている事は話を別にして。。。)

 

 昭和天皇はまさに、八紘一宇政策、つまり、日本がアジアの各国を白人たちの植民地から解放してやるという方針の名のもとに、実は、資源のない日本が自前の体制を確立すべく、領土を拡大し続けたこの時代のリーダーであり、その戦争責任者たちを、自分が参拝したら、虐げられていた他の国の人がどう思うかを一番に考えられたのやろうね・・・。

 

 戦後生まれの小泉のオッサンや安倍ちゃんにこの感覚を持てというのは難しいやろう。自分らの国を攻めてきて、めちゃくちゃにした奴らがやっと負けを認めて死刑になりよった。ところが、そんな憎きヤツらを、いつまでも手厚く敬うような奴らが、まだまだ日本にはおる・・・。日本は、戦争に負けて、もう二度と戦争をしませんと言って反省したのに、また、いつか軍事大国になって、自分の国を攻めてくるのではないか。近隣の国は、これが怖いのである。だから、いつまでも反省が足りない反省が足りないと、言い続けるのである。

 

 だから、天皇陛下や、一国の首相である小泉のオッサンが、戦争責任者を祀る靖国を参るというのは、どう見ても、どう言い訳されても、日本の軍事大国復活、戦争責任者を祀り建てる・・・と見えてしまう。昭和天皇さんは、こう見られるとまずいと感じて、靖国参拝をしなくなった。小泉のオッサンは、そんなの関係ない、同じお国のために亡くなった人を祀って何が悪い・・・と突っ張って見せた。それだけのことや・・・。

 

昭和天皇と小泉首相の差は、近隣諸国と仲良くする気があるかどうかの差やと思う。小泉のオッサンは、中韓との反目を外交政策とか内政に利用しているフシがあるからね・・・。どうせ9月までの命。好きにやつたらええけど、今度のことは安倍ちゃんには少しプレッシャーになったかもね。。。

 

7/23(日) 福田氏が9月の自民党総裁選に出馬しないことを、正式に表明した。このことは、ひょっとしたら、自民党には不利やろうね・・・。総裁選が盛り上がらないと、国民の関心が政治に向かいないし、そうなると、自然と政治離れが起こる。あんまり無関心層が増えると、安定的な政権の維持には、マイナス要因として働く。。。

 

北朝鮮がミサイルを撃ったり、核実験をやったり、相変わらずの瀬戸際外交を繰り広げていると、どうしても、日本でも、危機を煽るような政権がうけてしまう。。。だから、安倍ちゃんにとって、これは有利に働くやろう。。。ところが、もし、これが何もないような、平和な日本が続くと、安倍政権が9月に実現しても、意外と長期政権にならない気がする・・・。これはカンやけどね・・・。つまり、この政権には燃えるための燃料が要るっちゅうこっちゃ。。。

 

北朝鮮や中国とむけむけの感覚で、ケンケンがくがくの言い合いしていても、実際問題として何も話が進まない。日本が北に経済制裁を強化しても、中国が食料支援をするやろうし、拉致被害者を帰せ返せと叫んでみたところで、本当は共和国の秘密を知りすぎている人を、返せないし、ひょっとしたら、酷いことをして、もう殺してしまっているかも知れない。返さないのではなく、これがばれたら困るので返せないのが北の本音なのかも知れない。。。

 

日本は、まだ中世のような政治機構の北朝鮮や中国を何とか、安全に誘導して、自国にとって安全で、ウィンウィンの関係にせなあかん。問題は、これが安倍ちゃんに出来るかどうかや。これは、厳しいやろうと私は思う・・・。恐らく若すぎるし、発言にトゲがあるから、また反目するだけやろうね。。だから、何かの時に、日本はまた小競り合いに巻き込まれるやろう。。。

 

韓国がまた海洋調査をやってきよる。中国が日本のEEZ間際で海底資源を堀りよる。尖閣やら竹島の領土関係は、必要以上に両国のナショナリズムを駆り立てる。日本は海上保安庁だけでは危ないからと、自衛隊を護衛に出す。それにまた中韓が反発する。こんなストーリーは、見えているやんか。。。

 

次の首相は、他国に屈服せずに、特アの国々と、関係改善を図るという、相反するようなことを同時にやらなあかん。これは厳しいで・・・。それに、もうひとつ心配なことに、安倍氏は、「策におぼれる」ような可能性がある。これは、以前に、竹島付近の海底調査を日本側から仕掛けたとき。喜々としてして、日本が有利なように事が進んだ。相手国の無知を利用して、海底の地形に名前を付ける会議に、韓国が自国の名前を付ける動きがあるというのを、そんな予定も無かったのに、口実を作って、それなら日本も調査するぞと、船を出したあの事件である。

 

案の定、韓国世論は燃え上がって、韓国海軍まで動員して、日本の海底調査を阻止するぞ・・・となった。ここで日本の外交官が向こうに飛んで、日本も調査しないから、韓国も海底名称を付ける会議に韓国案を提出しないという確約を取り付けた。この事件は、日本側の画策した通りに事が進んだ。日本は何も失わずに、韓国の動きを封じる事に成功した。。。これを成功させたのは安倍官房長官である。多分、この人は、こんな外交パワーゲームが大好きなんだろうね。安倍氏の評価も上がった。。。得意分野やからね。。。

 

でも、こんなことは、本質的には何も変わっていなかった。相手に反日や、敵国は日本というのを印象づけただけという見方も出来る。日米VS中朝のパワーバラスの拮抗した朝鮮半島で、韓国は、いわばキャスティングボードを握っている国である。この国をこっち側の味方にしておかないと、向こう方に行くと、日本にとっては、より安全保障上の問題が増える。ただでさえ、韓国漁船は日本海で対峙しているのに、心情的敵国となったら、何をしでかすか・・・。

 

日本は、世界第2位の経済大国である。最近は、マスコミや議員先生たちは、何かと言えば国益国益と言うが、本当は、国は外交で丁々発止するより、まず内政が優先されるべきである。小さな政府で、出来るだけ少ない役人に人を減らす。役所の仕事を減らして、税負担を減らす。不公平極まりない年金を改革する。国の財政を真剣に立て直す。そっちの方が、よっぽどプライオリティ(優先順位)の高い問題やと思うのだけれど、どうだろうか・・・。

 

横田さんには申し訳ないが、めぐみさん一人取り返すよりも、もっと切実で、身近な問題で、今日も毎日のように自殺者が出ている現実とか、異常なまでに結婚しない人が増えている問題、そこから引き起こっている子供が極端に生まれていない問題。荒廃する教育問題。人の命があまりにも軽い倫理観の問題。。。。こんな酷い事件事故がどんどん起こっているのに、これに蓋を出来るものか。。。よ〜く考えるべき部分もあるのではないか。。。

 

他に、もっともっと真剣に取り組まないと、間に合わない緊急な問題が山積みやで。。。ホンマ・・・。

 

7/24(月) 世界の国々は、自国の経済などを把握するために、様々な統計を取っている。人口や、戸籍をはじめ、工場の出荷量などたくさんの指標がある。我々日本人は、この統計というものが、「正しいもの」であるという大前提で、いろいろな事を考えている。ところが、ちょっと前まで、自国の正確な人口さえも、まともに掴んでいなかった国がある。お隣の国、中国である。

 

 私は、自分の国の人口さえ掌握出来ていなかった国が、たった数年で、いきなり国民総生産(GNP、GDP)や国民純正産(NDP、NNP)経済成長率、景気動向などの詳細な資料を、急に出せるようになったという事が、実は全く信じられないのである。恐らく、中国は、国がだいたいの計画を決めて、これをそのまま適当に、発表しているのだと思う。

 

 このことは、どういう事を意味するか。つまり、中国という国は、自国に都合の良いようなデータを作って、それを公表することによって、いわいるプロパガンダが出来てしまうということなのである。。。統計というものは、事実をありのままに集計することに意味があって、ある意志に基づいて作られた数字などは、捏造ということになる。だいだい、詳細なデータを取ろうとしても、国民の一部に読み書きが出来ない人もいる。地域によっては、言葉も違う。どうして意思の疎通をしているのかと思われるところまである。そんなところで、今月観光客が何人あったとか、その人らが、どのぐらいのカネを使って帰ったとか、工場でも、どれだけの製品が出荷されて、どれだけの商品が盗まれて(笑)とか・・・。そんなデータが取れているはずがないやんか・・・。

 

 まして、あの国民性である。自分のモノは自分のモノ。会社のモノもうまくいけば自分のものなんて、ホント、ええかげんなお国や・・・。こんなお国の発表する今月の統計資料なんて、信用出来る訳がないやんか・・・。つまり、かの国のお役人たちは、上から怒られないように、適当に出荷量を上乗せして報告する。これが普通である。公司とよばれる会社でも、平気で嘘の報告をして、自分の給料が下がらないように画策する。残念ながら、これがこの国の常識。。。。この嘘の積み重ねが、「絶好調の中国経済」という嘘を、創り上げているとしたら、どうだろうか・・・。恐ろしい恐ろしい。。。

 

 このお国は、中国共産党の一党独裁の政権である。ところが、社会主義とは全く正反対の改革開放路線で、確かに大金持ちがどんどん増えている。中国の人口は13億とも15億とも言われている。この前の台風でも500人もの人が死んだそうや。人口は日本の10倍以上やから、何でも10倍以上。いくら貧しい国と言っても、しっかり稼いで金持ちになっている人はいる。その比率は、ごくごく低くても、その数は日本の10倍以上やから、もう立派なお金持ちの多い国になっていることは間違い無い。

 

 ただ、日本と徹底的に違うのは、極貧の人が大多数やということや。中国の9割9分以上の人は貧しい。でも金持ちの人が僅か1%だとしても、15億人の1%なら1500万人である。日本の人口1億2千万の1%なら、たった120万人だということになる。この金持ちという定義を10億円以上の資産を持っている人と仮定しても、中国は10億円×1500万人・・・、日本の10億円×120万人と比べたら、桁違いに中国の方が総資産が多い事になる。

 

 何が言いたいのかと言うと、つまり、中国というのは、マンパワーが全てだということなんや。人の数が多いというのは、掛け算。日本のように1つづつ積み上げるような足し算の国ではない・・・。こんな国が日本の近くで、どんどん所得が上がってきて、日本人並の生活をしだしたら、いったいどうなるか。。。想像がつくだろうか・・・。世界中のエネルギーの3割はこの国は使う。生活が豊かになると食料も足らなくなる。つまり、食い扶持が多い分、消費量が少し増えるだけで、ものすごい量の供給が必要になってくるのである。まさに爆食大国、中国である・・・・。

 

 石油でも食料でも資源が足りないようになると、恐らく、資源獲得戦争が起こる。資源が何もない日本は、当然中国とぶつかる。となると、近い将来、日本は必ず食料と資源危機になる。そうなる前に、食料安保、資源安保をしっかり日本はやっておくべきやろうね。。。具体的には食料の自給率を積み上げる。石油の備蓄やロシアルートやシベリアルートのパイプラインの建設と権益の確保。太陽光や風力、水素、潮位などの代替エネルギー開発などである。

 

 おっと、その前に、日本はゼッタイに、やっておかないといけないこと。それは、中国の丼勘定の統計を、まともな使える正しい数字にしなさいと、言わなアカン。なぜなら、嘘をつかれると、困るのは周りだからである。人口が抑制されたら、市場は安定するけど、逆に人口が増えたら、世界市場の価格がはねあがるからである。日本に取ったらこんな迷惑な事はない。

 

中国もWTOに参加して、自由貿易の恩恵を得たいのなら、まず、己の事を正しく把握するだけの事だけは、最低限、やってもらわんとあかん。つい数ヶ月前に出した経済指標が、たった2月ですぐ訂正訂正・・・。こんなええかげんな事をやられていたら、国家の威信にも関わるやろう・・・。中国は、自由主義の「ええとこ取りだけ」して、非民主主義はそのままの独裁政権。こんないびつなことが、いつまで続くと思っているのか・・・。腐敗役人や、賄賂浸けの共産党幹部たちに、国民の不満がぶつかることになったら、この国はひょっとしたら内部分裂を起こす。ソ連が分かれているのに、中国だけそのままなんて有り得ないし、それが本来の民主化の流れや・・・。本当は、こんなバカデカイ国は、たくさんに分割して、危険度を下げるべきである。そうしたら、もう少し、全体としてまともになる。。。。そんな気がする。。。

 

民主主義勢力の台頭による、中国分国。これ日本の政策目標にしても良いかもね。。。日本の安全保障のためにもね・・・。

 

7/25(火) 製紙最大手の王子製紙が、5位の北越製紙に経営統合を提案したと発表した。王子製紙は、北越製紙にラブコールを送り続けているのだが、7月23日に決めていた期限までに、色よい返事が貰えなかったことから、8月中旬から株式公開買い付け(TOB)で北越製紙株の過半数を取得し、子会社化した上で統合する方針であるという。もし、この経営統合が実現すれば、売上高世界第5位の巨大紙パルプメーカーが誕生すると共に、これが成功すれば、上場企業同士では初の敵対的買収ということになる。

ただ、北越製紙は、三菱商事に支援を求めていて、三菱商事対王子製紙のひっぱいあいの様相も呈してきた。会社は誰のモノかという以前の私のコメントでも述べたが、このような欧米型の買収劇というのは、日本の風土になじむのであろうか。。。という問題が残る。企業同士の統合は、相思相愛で初めて、うまくゆく。今回のように片思いの状況で、一方が勝手により小さい会社を乗っ取れるようになれば、より強者が弱者を喰っていくことになり、企業の寡占がより強まることになる。このことが、日本にとって、本当に良い事なのだろうか。。。日本の今後を占う意味でも、この動きは注目される。。。

 

私は、もし、こんなことを許せば、勝ち組はより大きくなり、負け組は強い者の下に入らなければならないという、自然界のような掟が人間社会でも起きてしまうと、思う・・・。いかにも狩猟型民族の乱暴な考え方である・・・。これが、社会とか経済の発展に果たしてつながることなのだろうか・・・。私には疑問に思えてならない。社会というものは、効率よりも多様性が求められるべきであろうし、これがより素晴らしい製品を競い合って創りだして行くという活力になる。

 

企業の寡占が続けば、こういった努力無しに、一定の安定したマーケットを守りさえすれば喰っていけるという、ぬるま湯体質が出来る。資源のない国・日本でこんなことをやっていたら、いずれ外国のより効率化を求める企業群に日本中の企業が食いつぶされてしまうのではないかという危機感がある。。。

 

アングロサクソンが決めた今の世界的なビジネスルールには、その地域には合わない部分がある。だから、このアジア人から見たら、明らかに偏向したルールの中に、日本流の企業観や日本的なアジア的な価値観も、盛り込んで行く必要があるのではないか。。。会社への忠誠心、あくなき品質へのこだわり、働く人にとっての企業のあり方、このあたりが、日本が世界に発信出来る良い部分なのやないだろうかね。。。

 

念のために言う、会社は株主のものではなくて、社員や経営者のものであると私は思う。株主はただの利害関係者であって、カネを出しているだけの人である。株価が安ければ買うし、高くなれば、平気で売る。企業に何の執着心もない、儲けのために動く、ハゲタカのような人たち。それが株主の実態や・・・。会社がこんな人たちに経営が委ねられて良いものか・・・。やっぱり企業は経営者と社員のもの。。。その方が、日本人にはしっくり来る感覚や。。。

 

かつて、ジャパン アズ ナンバーワンと称された日本型の企業経営術が、世界的に注目された時期があった。終身雇用で安心して仕事出来る環境。より高い技術力を生み出すための経済効率を度外視した研究。会社人間を育てることが企業の成績に直結していた時代。。。今の日本がもう忘れてしまった世界がここにあるような気がしてならない。。。

 

7/26(水) お店をやっていると、いろいろな場面に出くわす。。。一昨日も、通りがかりの男の人が血相を変えて、お店に入ってきた。ついそこで、初老の女性が倒れているというのである・・・。えらいこっちゃと、慌てて、店を飛び出して現場へ走って行ったら、60代ぐらいの小柄なおばあちゃんが道に倒れたはった。タクシーの運ちゃんに、救急車の連絡を頼んだらしいのだが、待てど暮らせど、一向に救急車が来ないのだと言う。

 

 そんなことを言っている場合かいなぁ・・。急いで携帯から119番に連絡した。どうやら、現場の場所の説明がうまく行って無くて、救急車は、現場付近をうろうろしていたようである。電話している間に、救急車がやってきた。こっちや〜と大きく手を振って、やっと到着・・・・。それにしても、周りに私とヨメさん以外に2人、合計4人も人間がいても、何にもしてあげられない。情けない事やね。。。おばあさんは救急車に乗せられて、10分ほど行き先を捜してられた後、病院へ搬送されていった。最初見た時には、少し動いていたので、大丈夫かと思っていたが、担架で運ばれている時には、あんまり意識が無かった。。。大丈夫やったらええのになぁ。。。

 

 それにしても、日本という国は、ええ国やね。道を歩いているだけの人でも、誰かが見つけて、具合が悪くなっても病院へ連れて行ってくれる。こんな国は少ないで。。多分。。。病院へ行きたくてもお金がないから行けない国の人も多いし、その病院すら、近くにほとんど無い国も多い。そう思うと、日本は有り難い国やね・・・。国民皆保険やし・・・。

 

 医療というのは、実は、一番有り難い行政サービスの一つである。治療費の負担の出来ない人でも、みんなの負担、つまり税金で安く医者に掛かる事が出来る。北欧の国にゆりかごから墓場まで・・・をスローガーンにした社会福祉がとても進んでいる国がある。いかにも社会主義的な考え方だけど、この面では、極めて先進的な社会システムでもある。

 

 このような国では、病院に掛かる費用や、学校の授業料などは、全額を税金で賄っている。だから、収入の半分は税金に持って行かれる。でも、この国々の国民は、それはそれで納得している。高福祉高負担・・・それがこの国のコンセンサスであり、国民にとって国とは行政サービスそのものであると言うことを体現している。そんなところやろう。。。

 

 ただ、こんな国は、世界では、極々稀で、ほとんどの国の人が高度な医療を受けることなく事故や病気で亡くなっている。これは不幸なことやね・・・。日本は、これらの北欧の国々には遠く及ばないけれど、負担はそこそこで、まあまあ高福祉を目指している方なのやろうか・・・。それでも、最近は、病院で払うお金は、昔は、1割負担やったのに、いつの間にか2割、3割と、じわじわと増えてきている。。。。

 

 日本人が、かなり高齢化が進んでしまってきた、というのもあり、日本人が何でもないのに医者に通いすぎる。これも原因や。。。貰わないと損みたいに、飲みもしない薬を大量に貰っておる、おじいちゃん・・・。それも税金から補助されとるんやで。。。ホンマ。。。病院にはいろいろな人がいる。ほんとうにこれだけの人らが、みんな治療を必要として来ているのか。かなり疑問に思うときがある。交通事故で、休業補償を稼ぐために、ずっと長い間入院しているようなヤツ。こんな人らにも、何がしかの歯止めが必要やで。。。

 

 ほんと、一部の人たちが、みんなの大切なお金を食いつぶしておる・・・。私は、本来、病院というところは、あんまり快適にしたらあかんと思う。ホテルのロビーと見間違うような待合室。エアコン、テレビ完備の病室。3食昼寝付のパラダイスのような病院にしたら、みんなが息抜きのために入院しに来ているのやないか・・・とさえ疑いたくなる。

 

1回病院に行ったら、1週間は痛みの残る注射を1本は打つとか。とてつもなくまずい病院食で、外からはゼツタイに食料を持ち込み禁止とか。午後8時には消灯。朝5時には、起床して、動ける人はリハビリ開始。けっしてさぼらせない。。。こんな厳しい環境に、病院をわざとしておくのである。1週間を超える入院患者は、さっさと山の中の土地の安い療養所に移転させて、病院は、重病の人だけを治療する場所に徹する。テレビもまともに映らないような辺鄙な療養所なら、早く出たいと思うやろう。そのぐらいせんと、あかんのと、違うやろうかね・・・。

 

モラルの崩れかけている現在、病院だけ聖域なんて出来ない話や。このまま放っておいたら、病院は浮浪者や極貧のプータローらの駆け込み寺に、なりかねないのやないやろうか・・・。日本の善意が大前提の良い医療体制も、いつまで続けられることやら・・・と、救急車のサイレンを見送りながら、ふと、心配になった。。。

 

7/27(木) 火曜日の朝刊に、国勢調査の回答を全部郵送にするなんて、馬鹿なことが書いてあった。聞けば、2000年の調査の時は、国勢調査の未回収率は0.5%だったのが、2005年の調査票の未回収率は、5パーセント近く・・・。つまり、20人に一人もの人が国勢調査に協力してないという事や・・・。日本人のええとこは、几帳面で真面目なところである。この手の調査というのは、限りなく100%に近くないと、意味がない。

 

 ところが、昨今の個人情報過保護ブームや。。。私は、最近の一連の世の中の流れは、少しピントがずれていると思っている。私に言わせれば、個人情報超過保護条例である。まだ戦時中の特高警察や憲兵隊のように、国に個人のことが洗いざらい判ってしまうことに、極端なアレルギーを持っている人なんて残っているのやろうか・・・。私は、国民の義務として自分の情報をちゃんと国に管理してほしいとさえ、思っている。国民総番号制に大賛成や。何か脱税などの悪いことをしとる奴だけやんか、こんなので困るのは。。。。

 

昔は、電電公社の電話帳に電話番号を載せないような人は、ろくに所得もない人とか、過去に犯罪を犯してしまってようやく出所してきた人とか、借金取りに追われている人とか、つまり、まともな人は電話帳に自分の名前と住所と電話番号を堂々と載せて貰うのが当たり前やった。電話を持っていることがステータスでさえあった時代もあったからね。。。

 

 逆に、電話帳にも載ってないような人は、まともではない、社会的に恥ずかしい事であっとも言えたやろう。。。では、なぜ、電話帳に自分のデータを載せるのを拒む人が増えてしまったのやろう。。。それは、モラルの変化である。電話というものは便利なものだが、これをお商売に利用する人が増えてきたのである。電話機のベルが鳴れば、その電話に出なければならない。つまり、好むと好まざるとに関わらず、自分の時間を相手の目的のために取られるのである。

 

 その電話は、大概の時は、何かの売り込みであったり、勧誘であったりするものだから、電話を取ると、あんまり良いことがない場合が多い。それと、携帯電話がここまで普及してくると、固定電話は、すっかりネットにつなげるだけの意味しか持たなくなり、もっと悪いことに、ストーカーに使われる事もある。。。こんなことから、電話帳にデータ掲載を拒否する人が増えてしまったのである。

 

 おまけに、ワンルームマンションで一人暮らしする人が飛躍的に伸びた。女の人の一人暮らしはやっぱり危険なので、ポストや表札まで出さない人も増えた。このことが、隣の人の名前も知らないという、過度に部屋の中という居場所に閉じこもる性格を助長してしまったのではないやろうかね。。。でも、本当は人は一人では生きられないものやし、友達はやっぱり欲しいものやし、お隣りさんとも仲良く生きて生きたいなんて思っているもんや・・・。ここに葛藤がある。

 

 国勢調査は、その年の町内会長さんが、必死になって回収率100%で頑張っているところがほとんどや。その調査員のいないところは、区役所の職員が回っている。ところが、この人らが公務員だから、9時から5時までしか、「お働き」にならない。そんなので調査票を集められるはずがない。夜掛け朝駆けせんとね。。。私は、今回の郵送方式の調査票回収は、公務員の怠慢が目的やと思う。なかなか回収出来ないから、やらない。やる気がないのである。調査票を出さない人のせいにするだけ・・・。そんな気がする。5年に1度の調査ぐらいちゃんとせえや・・・。この調査に協力せえへんかったら、年金とか健康保険とか、水道、電気を止めるぞ・・・ぐらいのことをしてもええのちがうか。。。縦割りの日本じゃなかなか難しいけど・・・。

 

 これは私の案だが、調査票の回収を地域の警官がやったらどうやろう。。。このついでに、住民票と付き合わせる。水道電気電話NHK年金納税全部総合的に合っているかを徹底的に調査する。これで不法滞在の人とか、指名手配犯とかをしらみつぶしに出来る。この調査をする権力を警察に与えるのである。この調査に協力できひん人は、やっぱり、何某かの都合が悪い人である。こういう奴らの一掃にもなるし、地域の警察が、その地域一軒一軒をちゃんと回って、ここには、どんな人が住んでいるかという基礎データの収集にも役立つやんか。おまけに、5年に一度のために雇っている公務員をクビにして警察に人員を回せるやんか・・・。治安も格段に向上するで・・・。

 

現在、国勢調査の調査内容は、統計とか利用出来ない事になっている。なぜ、ここまで多くの税金をかけて、大がかりな調査をしているのに、これを犯罪予防や、不法滞在などの反社会的行為の撲滅のために使わないんや。。使わないそっちの方がおかしいのとちがうか。。。警視庁と総務省の違いがあるのは判るが、一緒にやったら、もっと効率的で無駄のない税金の使い方になるのやないかね。。。

 

こんな風に、国の仕事も地方の仕事も、別々の役所が別々の予算で、やっている場合がほんとに多い。これらをまとめることによって、膨大な予算が節約できる。地域の警察官と区役所員ぐらい同じ人がやったらええと思うのやけれど、どうやろうか。。。

 

7/28(金) ベストセラー小説・ハリーポッターシリーズの日本語翻訳者が日本の国税当局から35億円もの脱税を指摘されて、7億円もの納税を督促されている事が判った。ところが、この人、もう5年も前からスイスに移住していて、スイスに所得税も住民税もちゃんと払っているという。税務当局はスイスとも連絡調整しているようだが、このことは、いろいろな意味で「国とは何か」を問いかけている。

 

 納税は国民の義務なのだが、それは、国という地理的な枠組みの上に存在する。日本人の中で、リタイアして、外国で余生を過ごそうと思っている人も多いだろうが、今回のことは、もう国という枠で、人間の行き来や、居住場所を自由に変えることの出来る権利を束縛することが、かなり難しくなってきていることを示している。

 

 実際問題として、日本の高額所得者に対する最高税率は50%であり、例えば10億儲けた人は、半分税金で持って行かれることになるのである。ところが、この人が住んでいるスイスでは、最高税額は17%なんやそうや。もちろん、これは所得税の他に住民税も含まれているらしいけどね。。。つまりスイスでは10億儲けた人でも、1億7000万円しか取られないことになる。つまり、こんなことしていたら、日本中から金持ちはどんどん海外移住してしまうことになり、日本のように世界最高水準の高額税率の国からリッチなたくさん税金を払ってくれるような人は居なくなってしまうという可能性もあるわけである。。。

 

 この行為自身は、課税回避行為とされ、非難されるのだが、実質問題としてどうだろう。税金で、5億取られるのが1億7千万円ですむ。。。誰でも税金なんて少ない方がよいと思うのが当たり前なんやないやろうかね・・・。

 

 そもそも、日本に住む外国の人はどうなんやろう。日本で働いて稼いだお金に対しては、日本に所得税を払っているのやないんやろうか。日本に住んでいる在日の朝鮮、韓国、中国をはじめ多くの人は、日本に住民税を全く払っていないのやろうか。韓国や中国に、日本で稼いだお金でも、納税しているのやろうか。。。そんな話はあんまり聞いたことがない。。。

 

 世界の海を行き来する船の世界では、リベリアやパナマなどのあまり耳にしない国の船籍の船が多いのは、ご存知の方も多いだろう。多くの国では、船にも税金を課している。だから、タックスヘブンと呼ばれるこのような船に対する税金が全くかからないか、極めて安い国に船の戸籍を置くのである。船は、いろいろな国に行くのだから、どこの国の船籍であっても全く関係がないからね。。。このような小国が何十万隻もの船を持っていて、少しだけのメリットをその小国にもたらして、特徴有る国づくりをしている。。。船の世界では当然の課税回避行為・・・。これが世界の常識や。。。

 

 それにしても、今回の日本の国税当局の感覚なら、日本に住む外国人は、本国に納税しなさい。日本には、全然税金を納めなくてもよろしいですよ・・・と、なってしまう。。。本来、税金は、その土地に住んで、様々な行政サービスを受けるために必要な費用を、住民税の納税という形や、消費税での課税とかいう形で、納めている。その金で、道路を整備したり、ゴミの収集やら、警察、消防などの基本的サービスを受けるのだから、これは、地元納税主義で、異論を唱える人は少ないやろう。

 

 問題は、所得にかかる税金である。これは、人が移住したりすると、お金も一緒に動く。これを「何国人であるか」・・・という枠で税金を集めようという感覚を日本の国税当局が持っているとしたら、それは、あまりにも古くさく、大きな間違いだと思うのである。税率や税の種類なんていうのは、国民から、どのぐらいの税金を集めて、どうしようという、いわば国策である。その税率を高くすれば、金持ちが逃げるし、安くすれば、リッチな人が多く集まって、高い買い物もしてくれるし、経済も良くなる。

 

 より良い国とは、税金が安くて、行政サービスが整っていて、治安維持にしっかりお金を掛けている。物価が安くて、人が親切で、季候の良いところ。こんなところであろう。世界中の国々が、こんな理想的な良い国を目指して、「国づくり」をしているのだから、今回のような日本の税務当局の勇み足は、私にはとても奇異に映る。というか、実は、日本という国が、最も基本的な部分で、国家の中で、何の意志統一もされていないことを露呈したのではないか・・・と、さえ、思っている。

 

 税金を集めるのが仕事なのは、判るが、自国に住んでいる人の税金も取り、他国に住んでいる人まで、税金を取るというのは、自分のものは、じぶんのもの。他人のものも自分のもの・・・という感覚だから、とても他の国の税務当局に受け入れられるものでしないやろう・・・。むしろ、日本という国がまだまだ未開で不可解な税金徴収ルールの下に徴税作業が行われている事に驚く。

 

企業会計でも他国に進出した多国籍企業との間に、いつも「見解の相違」という記事がよく新聞に載る。日本の徴税に関する国内法がまだまだちゃんとした国際ルールに適応出来ておらず、こんな法律を放置し続けている議員たちにも責任がある。もっと、はっきりとした法律を作って、明確なルールを多国籍間でやっておく必要があるのやないやろうかね・・・。外務省とか国税局とかのセクト意識に捕らわれている暇は無い。世界は、刻一刻と動いているのやからね。。。

 

これだけ国際化国際化と言われているのに、何にも変わっていない日本の役人たち。少しはちゃんと、国際的な勉強もしたら。。。恥ずかしいわ。。。

 

7/29(土) 千葉市にある動物園のベンチに座った1歳の子供が、誤って仰向けに転落し、何と、後頭部に植え込みの枝が刺さって亡くなった。この事故で両親の過失は75%。千葉市が背もたれのないベンチやらで安全管理を怠ったので25%の過失として、千葉市に1200万円の支払を命じたそうな。。。。

 

 これらの状況を考えると、これは、物凄く悲惨な光景やけど、この両親はいったい、この僅か1歳の子の安全のために何をしていたんやろうか・・・。子供を自分たちの不注意が原因の事故で、殺してしまったという、自分らの大きな落ち度を、事も有ろうか、千葉市のせいにしよった。こんなのに1200万円も、みんなの税金使ってええのか。。。こんなもの、子供から目を離していた親が悪いに決まっておるやんか・・・。何でもカンでも、人のせいにして、良い事と悪い事がある。こんなのゼッタイ、税金で払ったらあかんわ・・・。こじつけもええとこやんか。。。気の毒とは思うけどね。。。

 

 だって、こんなのを一々認めていたら、道で滑って転んだから国の責任やとか、病院の冷房が効きすぎていて風邪をこじらせて死んだとか、プールで子供が勝手に泳いだら溺れて死んだとか、何でも人のせいにする・・・という悪い前例になってしまうんやないか・・・。これって、マクドナルドがカロリーの高い食事を提供し続けたから、肥満体になってしまった。だから損害賠償をせえ〜。という、おバカな論理のアメリカと同じになってしまうやんか・・・。この徹だけは踏んだらあかん。。。

 

 この亡くなったお子さんには、本当にお気の毒やけど、1歳の子がベンチから落ちる危険性はこの親には十分に予見出来たし、この子の安全のために、しっかりとだっこも出来たはずや。こんな大きな落ち度を放って置いて、人にせいにする。。。こいつら最低や・・・。

 

 怖いのは、こんなのに乗せられて、同じように、悪いことをするような不逞の輩が出てくる事も、考えられることや。悪しき前例っちゅうやっちゃ・・・。前に、他の人にもカネを払ったのやから、ウチにも払えと、何でもかんでも、国や地方自治体を相手に裁判をかけたれ〜とか、間違いなくなってくる。。。きっと、昔に事故死のあった親から、どんどんと、訴訟が殺到するで・・・。こんなの許してたら・・・。公園や動物園でも、どこであれ、死亡事故につながってしまうような危険はある。そんなの地球上のどこにいてもある。それらの危険を全部予知して、行政側が、ゼッタイ安全な、防護策を完璧に施そうと思うと、それは無理な話である。

 

 「子育て」とは、有る意味、このような危険から自らの身を守る手だてを教える・・・という意味もあると私は思う。でも、僅か1歳の子供は、全くの無防備やんか・・・。親以外の誰が、この幼い命を守ってやる事が出来るのか・・・。あんたらにとって、この子は、自分たちの大事な大事な子供やろう・・・。あんたらしか、この子供は守れないのやで。。。子供は、親を選べへんのやで。。。もっともっと、この子を愛していれば、もっと真剣に、この1歳の一番危ない時期の子のことをちゃんと見ていたら、こんな悲惨な事件は、けっして起こらなかったはずや。。。それから、これだけは言っておく。「人のせいにするな!」自分の子供の事故死をカネにしようなんて、人として、こいつら最低や。。。

 

自分の子供の安全すら、ちゃんと守れないのなら、子供なんて産むな。。。ほんま、気分悪いわ・・・。

 

7/30(日) いよいよ、谷垣財務大臣が出馬表明。この人は、北部とはいえ、一応京都出身だから、応援したいことはしたいのやけど、もともとが大蔵官僚。どうも、ワシは、好きになれへんね。。。靖国参拝しないは、別にええけど、「消費税10%にします」って言ったら、だれがこの人に投票するねん。。。アホちゃうか・・・。何にもわざわざ貧乏くじを引くために、総裁選に立候補せんでもええのにね・・・。

 

 もともと、この谷垣っていう人は、超エリート官僚やった人や。だから、国民の味方と言うより、どちらかと言えば役人の代表みたいな考え方をする人である。800兆と言われている国と地方の抱えている財政赤字。これを何とかしなあかん。こんなことは誰も判っておる。でも、過去の自民党政権を見てみ。消費税を導入した人、率を上げた人、全部次の選挙で大敗して、政権交代になっているやんか・・・。

 

 つまり、消費税という税金の取り方は、国民に一番痛みを感じさせる痛税感の大きい税金や。だから、これを触ると言うことは、とても慎重にしないとあかんのに、この人は、二言目には、スグ、消費税引き上げや。。。こんなので、通るわけがないで・・・。多分、これは、大きな猿芝居やね・・・。自民党総裁選挙を盛り上げるためのヒール(悪役)をこの人は演じているのやろう。それに、自民党には、閣内にも、これだけの幅広い意見があり、これを容認するだけの懐の深さがあるというところも、結果的にアピール出来るしね。。。

 

 また、谷垣さんは、加藤の乱でも、総大将の加藤に、反乱を翻意させるために、詰め寄った重臣として名前を上げた。その後、十数名ではあるが、派閥の長になる。敵の少なさと、財政系のスペシャリストとして小泉内閣でも入閣した。ただ、小泉や安倍が体育会系だったのに比べると、いかにも文化会系やんか・・・。頭はええのやろうけど、押しの弱さもある。。。京都には、伊吹文明という元労相で派閥の長がいるが、同郷である以外、さして大きなつながりがない事から、伊吹は安倍を支持するやろうと言われている・・・。

 

 まぁ、谷垣氏がマスコミ露出するのも、今がピークだから、念のために言っておくが、今の国とか地方自治体のお金の使い方は基本的に間違っておる。「無い袖は振れない」という言葉がある。お金がないから、いくらお金が必要な事態になっても、どうしようもないという比喩だが、今の役人たちや議員がやってきている行政は、「無い袖ばっかり振っておる」。

 

 税金というものは、景気が良ければ増えるし、悪ければ減るもんや。だから、いかに安定的な好景気を維持しながら、税収を伸ばすかというのが、経済関係の担当する役人たちの本来の仕事であるはずである。ところが、これがぜんぜんうまくいってない。というより、しっかりと、景気をコントロール出来るほどの能力も技量も役人たち、つまり日本政府には無いのである。

 

 だから、いつもいつも、毎年毎年、無謀な借金を積み重ねて、今さえ良かったら良い。後のことは知らんという「つけ回し」をやっとるだけや。。。行政にも、経営感覚が無かったらあかん。税収が芳しくない時には、職員給料を下げるべきやし、景気が良くなれば上げればよい。退職金かて、税収リンクにすべきやね。ただし、税率アップやら、新税は無しやで・・・。

 

 行政の考え方を、その年の税収の範囲内でなんとかするという癖を、役人どもに、つけささんとあかんで・・・。いったい誰が、将来の予算まであてにして、喰ってしもて、ええなんてルールを創ったんや。そもそも、そんな権利が、今の我々、有権者や役所や国の行政担当者にあるのか・・・。と、言いたいね。。。。私は、議員やら役人らが、勝手にしでかした不手際や、膨大な借金は、己でケツをふいて貰わないと、気が済まん。。。何をしてても知らんぷり。いつの間にかガッポリ退職金貰って、天下りしとるような奴に、そんな責任をしっかり取ってもらうべきだと思うし、そうするのがケジメやと思うのだが、どうやろうか。。。こんなずさんなままで、増税しますったって、納得出来るはずが無いやんか。。。

 

 今の国の予算は、半分が国債。だから、半分はその金利を払うのに消える。こんなアホな予算がどこにある。。ここにある・・・。こんなことをしているから、日本の経済の信用がどんどん下るんや・・・。ちょっと、荒療治やけど、デノミでもやったらどうや、100円を1円に。少しは目が覚めて、景気にも刺激材料になるで・・・。800兆の借金も、8兆円になったら、何とかなりそうな借金額になるような気になる・・・。

 

 日本銀行がお札を刷りまくって、一気に国債を買い取ってしまうなんていう荒療治もある。そんなことしたら、世の中にカネが周りまくって、恐ろしいインフレになるかも知れないが、意外と、日本の経済は、これを飲み込んでしまうかも知れないやんか。。。。一気に国債残高が0になったら、一気に財政が健全化するで。。。そして、間髪を入れず、もう二度と役人が借金をして事業を出来ないという、縛りのある法律を作ってしまうんや。。。。質素倹約に努める。役所の仕事も大幅に減らして、役人の数も1/10ぐらいにする。もう赤字にならないような体質にしてしまうんや。。。

 

予算があるから、何をしようかと考えるのではなく、限りある税収で、なんとかやりくりをする・・・。こういう体質に早く、国や役所を改造しないと、役人天国はなかなか潰せない。つまり、役人にカネと力を与えないんや。これが行政改革の最終目的や。どや、この案、のめるか谷垣さん。。。

 

7/31(月) 元東芝の社員さんで、今はどこかの大学教授さんになっている人が、元の自分の勤務先を訴えて、正当な報酬をよこせという訴訟を起こした。これが和解して、この人は8000万円ほどを、会社から貰うことになったそうや。でも、確か要求額は3000億円やったはず・・・。まぁ、当初会社から貰っていた800万円に比べたら、10倍になったことやし、ええか。。。と、いうことやったらしい。あんまり、お金に執着心の無い人やね・・・。

 

 この人、何をしていた人かと言うと、デジカメとか携帯電話に入っているフラッシュメモリーというのを発明した人なんやて・・・。凄いね・・・。今では、この技術はどこも使っているから、この発明はやっぱり凄い発明やったんやろう。東芝も、せんど、これで儲けさせて貰ったやろうしね。。。

 

 ただ、前の青色発光ダイオードの時もそうやったけど、今度も、発見、発明は、いったい誰のものかという議論が沸騰した。会社の研究者である社員さんが、この発見をしたのであれば、この発見の特許というか、著作権みたいなものは、この会社に帰属することになる。でも、それじゃ、あまりにも素晴らしい発見をした人が報われないのやないかというので、会社はその人に報奨金とか、地位を与えたりする。

 

 この額が、実は本当に安い。不当なほど安い・・・。例え、会社に何千億円もの利益をもたらした発明でも、給料は一緒、一時金でようやったと、賞金100万円のご褒美だけ。。。。これではあんまり酷いのやないかと、今度みたいに会社を辞めてから、元勤め先を訴えることになる。

 

 こんか凄い発見をした開発者は、同業他社からしたら、ヘッドハンティングを、是非でもしたい人材や。。。会社は、そうされないために待遇をグッと上げるが、職業選択の自由があるから、給料を10倍出すと言われたら、移る人もいるやろう・・・。そんな人は、また他社でも凄い商品を開発するかも知れない。この場合、発見のソフト部分というのは、実は個人の頭の中にある。「発想」という無形のものを「商品化」をどこでするかというのは、その個人の自由になる。

 

 そうすれば、発明はやっぱり開発者の頭の中にあるものやないかという、定義づけに落ち着くのやないやろうかね・・・。研究開発というのは、実は、ものすごい無駄の繰り返しをやっていて、何百万回の失敗の中から1つの成功を探し出すような途方もない作業の連続というイメージがある。資金的にも余裕のある大企業しか、なかなか思い切った研究開発費を掛けられないという現実がある。

 

 いくら、素晴らしい人がいても、町工場で簡単に思いつくような発明も、もう生まれにくいというのも、現実やろう。。。日本は戦後、「ものづくり」で喰ってきた。ものづくりにとって、研究開発は欠かせないし、これこそが、日本がこれから世界の中で生き残れるかどうかの免罪符でもある。他に負けない技術で、他に真似できないような製品開発をし続けることが、ものづくりに生きる人たちの使命でもある。

 

それにしては、あまりにも、お寒い今の日本企業の現状。。。もっともっと、研究者や開発者たちは、大事にされても良いと思うのだけれどもね。。。

 

 

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